滋賀報知新聞(ニュース)平成16年5月6日(木)第13787号


回収額 建設費のわずか0・3%

雇用・能力開発機構の福祉施設売却

地元自治体へ投げ売り同然?
=1万5百〜10万5千円が7割=

(全 県)
 雇用・能力開発機構(旧雇用促進事業団)が保有していた県内の福祉会館、体育センター、保養施設などの売却状況がこのほどわかった。三十九施設のうち、地元の自治体に売却されたのは三十六施設、解体撤去するのは三施設だった。安値と批判されている売却総額は約二千万円で、総建設費用(約五十億九千万円)の〇・三%しか回収できなかった。                        

 【高山周治】


 同機構滋賀センターによると、施設の敷地は地元自治体から借りているため、事業を廃止する場合は更地にして返還することになっている。そのため施設を自治体が買い上げて存続するかどうか今年二月末まで協議が進められ、老朽化で改修しても維持・管理が難しいものは解体撤去されることになった。

 最低価格の一万五千円は八日市勤労者体育センターなど十四施設、十万五千円は大津市勤労者体育センターなど十五施設で、全体の七割以上を占める。一方、最高価格は彦根市の勤労者体育福祉センター四百八十八万二千五百円。

 価格決定は、同機構本部(横浜市)が不動産鑑定で建物の時価をはじきだし、そこから取り壊し費用を差し引く方式で設a定した。一般市民から見れば投げ売り同然の値段と思え、滋賀センターにも批判の電話もあったという。

 これについて、自治体と交渉した洲崎正敬氏(当時の同機構滋賀センター総務課長)は、「実際のところ、老朽化した建物価格から撤去費用を引けばマイナスになるのがほとんど。しかし、無償で譲るというわけにはいかずに最低価格をつけている。逆に撤去すると膨大な費用が必要だ」と反論する。

 そもそも旧雇用促進事業団が中小企業の勤労者の福祉向上を目的に、全国で福祉施設を建設し始めたのは昭和三十八年。雇用保険の運用金を財源に、地元と共同出資して建設する方式は、財源の厳しい自治体ほど「渡りに船」だった。

 ところが、長引く不況で雇用情勢が厳しくなり、雇用保険の給付が急増して赤字が膨らんだ。このため平成十年の閣議決定で維持・補修費がかかるとして施設の新設を打ち切り、運営からも全面的に撤退することになった。


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子ども向けの

県民戦争体験記録集

=希望者に500セット配布=

(全 県)
 県では平成5年度から、戦争の惨禍を物語る貴重な資料や証言の収集を行っているが、これらの県民の戦争体験を次世代を担う子どもたちに伝え、戦争の悲惨さや平和の尊さを訴えていくことが重要であるとの観点から、このほど子ども向けの県民戦争体験記録集を作成した。

 内容的に子どもたちに受け入れやすく、興味を引くものとするため、学校や地域、県民と戦争の関わりを取り上げた。この記録集は、小・中学校での総合学習の時間などでの利用を目的とし平成13年度から3カ年計画で作成したもの。

 今回発行の記録集は、『戦争なんか大キライ3―戦場にみる滋賀県民の戦争体験―』シリーズを締めくくる号として、戦中・戦後の戦場での体験や戦場と家庭を結んでいた手紙などをとりあげ、こどもたちに戦争の姿をできるだけわかりやすくするためにイラスト等を用いている。

 現在の子ども達にとって、戦争とは他の世界の出来事であり、身近なものとしては感じていないことから、時代は違うものの子ども達にとって身近な学校での出来事を中心にまとめている。

 平成15年3月発行の『戦争なんか大キライ―学校にみる滋賀県民の戦争体験―』に引き続き、戦中戦後の県内各地域で実際にあった出来事で、現在の子どもたちになじみやすいエピソードを選定し理解を促すよう、写真やイラストを多く取り入れてまとめている。

 発行部数は、1万部で、市町村教育委員会、小・中学校、図書館等に配布した。 この記録集の発行は、小・中学校での総合的な学習の時間などでの利用を目的としているが、希望する県民には、500セット程度を先着順で配布する。希望する人は、郵便番号、住所、氏名を明記した紙片(返信封筒貼付用)と送料として290円分の切手を同封のうえ、〒520−8577 大津市京町4丁目1−1 滋賀県健康福祉部健康福祉政策課「平和・援護担当」係へ申し込む。

 なお、冊子1部のみ希望する場合は、同課担当係(電話077−528−3514)に問い合わせてほしいと話している。


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高校に高等養護学校併設へ

研究校に4校を指定

=県教委=

(全 県)
 県教委は、高等学校に高等養護学校を併設するため、今年度から研究校を指定して検討を進める。

 ノーマライゼーションと障害者の自立を目指す教育に取り組む一環として、高校生と養護学校生が同一の敷地で共に学べる環境づくりを進めることにより、思いやりや協調性のある豊かな人間性と社会性の育成を図るとともに、障害児の社会的自立、職業的自立に向けた教育を行うことが目的。

 指定研究校は、長浜高、甲南高、長浜養護学校、三雲養護学校の4校。研究期間は、平成18年3月31日までの2年間。

 研究課題は、教育課程、特別活動、生徒会活動、部活動、日常生活、生徒の相互理解、施設設備等、入学選考(養護学校)、進路(養護学校)など。

 研究校の指定基準は、高等学校2校および養護学校2校とし、高等学校にあっては交通の利便性があり施設設備等の教育資源等を考慮する。また、養護学校にあっては、当該高等学校の近隣の学校を、それぞれ県教育委員会が指定する。

 研究内容は、高等学校に併設した高等養護学校教育課程の編成、交流授業を視野に入れた教育内容、特色ある教科・科目等の開設、指導方法の工夫、生徒・教職員の交流等について、としている。

 また、特色ある教育活動の在り方、体験的な学習の取り組み、進路指導の在り方、学校行事の在り方、生徒指導、部活動等課外活動の在り方、施設設備等の教育資源の活用方法等について検討・研究も進める。養護学校においては、高等養護学校の入学者選抜について取り組む。


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滋賀会館が50周年記念事業を開催中

演劇や写真、アートで歩みたどる

=開館当初の市民生活撮った写真募集=

昭和29年の開館から50周年を迎えた滋賀会館
(湖西・大津市)
 今年で開館五十周年を迎える滋賀会館(大津市京町)は、半世紀の足跡をたどる記念事業を二日から開催している。同会館は昭和二十七年に着工し、同二十九年六月に竣工した。映画上映や音楽会などを催すほか、図書館、結婚式場、産業会館も併設するなど湖国の文化・芸術の発信地として多くの役割を果たしてきた。

 記念事業では、ステージ事業として▽「人形劇フェスティバル&アート」▽演劇「アゲン みっちゃんの青春」▽「湖国音楽旅行記」(9月)、展示事業は▽「文化教室展」▽「目で見る滋賀会館の歩み50年」▽「写真でつづる懐かしの昭和」│を実施する。主な事業内容は次の通り。

  ■ステージ■
 ▽「人形劇フェスティバル&アート」(6月27日)=県内で活躍する人形劇サークルが、子ども向けの劇を公演するほか、一階ロビーで県内在住の芸術家による作品発表・販売を行なう。入場は二歳以上三百円。
 ▽演劇「アゲン みっちゃんの青春〜昭和レトロツアー」(7月17、18日)=開館当初の面影をよく残した会館地下銘店街と、大ホールを舞台に繰り広げる観客参加型の演劇。銘店街雑貨屋の娘の生涯と滋賀会館、時代の変遷を重ねあわせ、未来へのメッセージを込める。前売り十八歳以下五百円、大人八百円。

  ■展示■
 ▽「文化教室展」(開催中、30日まで)=会館で開いている六教室(水墨画・リフォーム・人形・パンフラワー・仏像彫刻・絵画)の受講生が作成した作品を二階ギャラリーで紹介している。無料。
 ▽「目で見る滋賀会館の歩み50年」(6月1日〜7月18日)=会館当時から現在に至るまでの歩みを、会館設計図面や竣工模型、建設写真など約三十点の資料で振り返る。無料。

 ▽「写真でつづる懐かしの昭和」(7月27日〜8月29日)=会館がオープンした昭和二十九年頃の市民生活がうかがえる写真を募集、展示する。昭和三十年前後の県内の風景・生活・風俗・祭りなどが分かるモノクロ写真(キャビネサイズまで)が対象。応募希望者は、所定用紙に必要事項を記入して写真コピーを添えて 一次締切の九日、または二次締切の三十日までにファックス、または郵送で〒520-0044大津市京町三丁目四-二二(電話077-522-6191、ファックス077-524-6300)へ。


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食のブランド「水郷野菜」

付加価値つけて販路拡大へ

第3者が品質保証
=34品種対象に申請受付=

水郷野菜のポスター

(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市は、一定の基準をクリアーした市内産の農産物を「水郷野菜」のブランド名で売り出し、他の産地との差別化を図ることで農業振興につなげていく取り組みを今年度から本格化する。

 水郷野菜は、文字通り日本一広い西の湖周辺のヨシ原の自然をイメージしたもので、豊かな水環境に恵まれておいしく育った安心、安全の野菜である付加価値をつける。

 水郷野菜のブランドを名乗るには、第三者の審査委員会のチェックをパスした審査済作物に限られ、現在34種類を対象にしている。

 野菜に貼り付けられるログマークには、水郷のヨシと和船をあしらった図柄に「水郷」の筆文字が大きく描かれ水郷と言えば近江八幡とのイメージの定着化を図ることもねらいの1つ。

 市では、農家や農業者団体から登録申請の受け付けを始めているが、「水郷野菜」のロゴマークをつけた認定野菜が市場に出回るのは審査をパスする期間が必要なことから秋以降になる見込み。

 


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