滋賀報知新聞(ニュース)平成16年6月10日(木)第13817号


滋賀県の公算大か

14日に決まるワールドマスターズ開催地

批判強める県民ネット
=県民の間でも賛否両論=

中高年の祭典“ワールドマスターズ”
(全 県)
 滋賀県が招致を目指している平成二十一年開催の第七回ワールドマスターズゲームズ大会(中高年の総合スポーツ大会)を主催する国際マスターズゲームズ協会(IMGA)はこの十四日、滋賀県、デンマークのコペンハーゲン市、オーストラリアのシドニー市の三都市の中から開催地を最終決定する。いよいよアジアで初の開催地として、滋賀県が選ばれる公算が高まっている。そこで県議会ではいまだに異論がくすぶる同大会を追ってみた。                     

【石川政実】


 財政がひっ迫する中、一定の歯止めをかけようと、二月定例県議会は(1)開催権利金二百万ドルを前回開催地が支払った百三十万ドルに減額する(2)大会運営費二十億円(注1)を増大させない----など三項目の制約を県に課した。このため県では、IMGAに権利金を百三十万ドルに減額してもらい、不足分の七十万ドルはスポンサー収入から充てる提案をしたが、IMGAでは七十万ドルの保証書を先月三十一日までに提出するよう県に求めた。

 県は同日、共産党議員団を除く、自民党・湖翔クラブ、県民ネットワーク、公明党の三会派に、民間経済人らから七十万ドルの保証があったことを明らかにし了解を求めた。それは国松善次知事自らが出向く異例の事態だった。

 ●厳しい意見相次ぐ
 三十一日に開かれた自民党・湖翔クラブの議員総会は、同会派会長の黒川治県議によると「滋賀県には、開催能力がない。施設面、運営能力も力不足」「県は空港、廃棄物処理場問題の解決、新幹線栗東新駅などを立ち止まらずに進めねばならない時に、三年連続のお祭り騒ぎ(注2)は慎むべきだ」など厳しい意見が相次いだ。しかし「一応、県は三項目をクリアしており、議員総会で知事の説明を了とした」(黒川県議)という。

 同日、県民ネット議員総会に出席したある県議は「スポンサー収入トータルの八億二千万円を県民に保証できるはずもないのに、なぜスポンサー収入の七十万ドルだけはIMGAに保証するのかと質したが、国松知事は答えられなかった。八億二千万円を集めるのは厳しい」と指摘する。異論続出を受けて、会派代表の朝倉克己県議らは、安藤よし子副知事室を訪ね「きょうの説明では、二月県会の三項目をクリアしたとは到底理解できない」と秘書に口答で伝えた。

 公明党代表の梅村正県議も「土壇場の三十一日に説明を受けて、保証書の送付を止めるのは物理的に困難。ただ県が試算した経済波及効果約七十九億円(うち県内は約六十三億円)の詳細な資料の提出や、ワールドマスターズの運営スタッフとして二十一年度百人を計画(うち半分が県職員)しているが、行政に支障をきたさないかなどの回答を求めた」と複雑な表情だった。

 ●なにがなんでも…
 先月末に県内企業七社の社長が十万ドルづつを上限に、全国県人会連合会が七十万ドルを上限に保証することになったため、県は三会派への説明を終えるやいなや、七社長と全国県人会連合会が保証するとした証明書を県庁内のFAXで送付して、記者会見を行った。「なにがなんでも」という国松知事の思いが伝わってくる一こまだった。県医師会もこの七日、県に大会招致を要望した。十四日に県が開催都市に選ばれる公算は大だが、県民の間でも大会の必然性をめぐり、賛否両論が巻き起こりそうだ。

 共産党県議団代表の森茂樹県議の談「県の厳しい財政状況の中で、ワールドマスターズを招致すべきでない。また国松知事がうちの会派だけ説明をしなかったのは、極めて遺憾である」

 (注1)運営費二十億円の歳入内訳は、県費八億円、スポンサー収入八億二千万円、参加料三億円(三万人)、国などの助成金八千万円。
 (注2)県は中高年のスポーツ大会として、十九年に日本スポーツマスターズ大会、二十年に全国スポーツ・レクリェーション大会、二十一年にワールドマスターズを連続して開催する。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

老朽化した大津市役所

改修それとも新築移転?

=今月から耐震診断実施=

建設されて37年経過する本館
(湖西・大津市)
 大津市役所庁舎が老朽化して十分な耐震性がないため、同市は先月二十八日、新築移転も含めて検討する庁舎整備検討委員会(委員長・佐藤賢助役)第一回会議を開いた。今月から耐震診断を行ない、九月末の結果を受けて、改修するかどうか決める。

 同市御陵町にある現庁舎は、本館と別館、新館、第二別館の四棟。このうち、本館は昭和四十二年、別館は同四十六年に建設されて三十数年経過しており、建築基準法などの耐震規定に適合していない。さらに空調やエレベーター、給排水など設備の老朽化、手狭になった事務スペースが問題になっている。

 委員会は、助役と部長クラスの市幹部で構成し、さらに専門部会として技術部会、若手部会、防災部会を設置した。専門部会では耐震診断実施・補強計画の作成、市街地の活性化を含めた庁舎のあり方、防砂センターの機能について話し合い、これをたたき台に委員会で意見を集約する。

 なお、目片信市長は、この二月の初当選以来、老朽化に伴う新庁舎を浜大津に建設し、あわせて市街地活性化を図りたいとしている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

避けられぬ 新幹線問題への影響

議長選のしこりで栗政会が分裂

議会運営リードする最大会派消滅
=議会内の推進派、慎重派が逆転=

最大会派の分裂で政局が不透明な栗東市議会
(湖南・栗東市)
 栗東市議会の自民党系最大会派・栗政会が議長選出のしこりから、三日までに自民党栗東市議団栗政会(中前純一代表、所属議員四人)と新政栗東(北野一郎代表、同七人)に分裂した。議会運営の混乱が予想されるが、とくに新幹線新駅問題については、推進派と慎重派の議員がまっ二つに割れ、同問題の成りゆきが注目されそうだ。

 先月三十一日の臨時議会で市議会議長に選出されたのは、三浦忠一郎市議(55歳)=四期=。これに先立つ二十九日に行なわれた栗政会内の候補者選びでは、三浦、中前の両市議の名前が上がり、調整が難航した。

 そこで所属議員で投票したところ、三浦市議五票、中前市議四票、白紙二票だった。全体の過半数である六票を得た候補がいなかったため、同会の代表だった中前市議は無効と判断した。このため臨時議会の当日三十一日朝、同会派の候補者一本化に向けて緊急集会が開かれたが、激しいやりとりの末、調整は失敗した。一部議員からは、かつて三浦市議が辞職勧告を受けたことなど指摘し、議長職に相応しくないという意見もあったいう。

 これに続く臨時議会では、議長の立候補者として三浦市議のほか、同じ栗政会の中前市議、共産党議員団の馬場美代子市議が手を挙げ、市議会議員二十人(栗政会十一人、市民ネット四人、共産三人、公明二人)で投票が行なわれた。

 それによると、三浦市議七票(栗政会七票)、中前市議七票(栗政会三票、市民ネット四票)、馬場市議三票(共産三票)、白紙三票(公明二票、栗政会一票)で、三浦、中前の両市議で同数の得票だった。このためくじを行なった結果、議長職は三浦市議に決まった。そして三日後、議長選のしこりから栗政会が分裂した。

 今後の議会運営については、「新幹線新駅の設置計画への影響が避けられない」との見方がもっぱらだ。というのも、最大会派の栗政会では、国の税制改正によって同市税の四分の一を占めるたばこ税が平成十七年度から大幅に減少することから、市財政を圧迫するとして慎重派、最重要課題として推進派に割れていた。

 これまで栗政会は会派の拘束で積極推進が前面に掲げられてきたが、今回の分裂で慎重派は自民党栗東市議団栗政会、推進派は新政栗東へ流れ、議会全体の推進・慎重のバランスがひっくりかえることになった。

 新幹線新駅問題に対する他会派のスタンスをみると、民主系の栗東市民ネット四人と共産党議員団三人は慎重派、公明栗東二人は推進派となっている。つまり、議会全体の推進派、慎重派の勢力図は、新幹線関連の議案を審議する際、議決に参加できない議長を除いて、推進派八人、慎重派十一人となっている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

税金ムダづかい問う

住民訴訟・報告会

=12日、草津市で開催=

(湖南・草津市)
 税金のムダづかいを問う県民による住民訴訟・報告会が、十二日午後一時半からJR南草津駅前の草津市立市民交流プラザで開かれる。市民運動ネットワーク滋賀(大橋松行代表)の主催。報告会では、住民訴訟などを通じて積極的に活動している市民運動家が、県内の現状を報告し、クリーンな地方自治をどのように実現するべきか、活発な議論を交わす。

 当日は、県下水処理場の迷惑料問題で県知事と大阪高裁で係争中の田中健雄さん(市民オンブズマン淡海代表)、大津市の自治会への補助金支払い問題で裁判に勝ち、前市長に損害賠償させた加藤英子さん(大津市民)、情報公開を通じて県警の不正経理疑惑に迫る浅井秀明さん(滋賀市民オンブズマン代表)が登壇する。

 資料代二百円が必要、問い合わせは、市民運動ネットワーク滋賀の事務局担当の池田進さん(電話077・522・5415)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

シニア向け大学・樂修院大学

高谷好一教授迎え交流サロン

=テーマ「下之郷には海民がいた」=

(湖南・守山市)
 今年十月にスーパー平和堂守山店に開校する民間初のシニア向け大学・樂修院大学の交流サロンが、ゲストに高谷好一さん(聖泉大学人間学部教授)を迎えて、十八日午後六時半から同店四階の樂修院サロンで開かれる。

 テーマは「下之郷には海民がいた」。二千百年前の環濠集落・下之郷遺跡(守山市)をとりあげ、遺跡から出土した▽熱帯ジャポニカ稲▽ゲンゴロウブナの頭骨▽高床建物▽土器│から分析して海の民の存在を指摘。東南アジアから日本にかけて文化を共有していた海の世界を描く。

 定員三十人で、参加費二千五百円必要。当日は、七本槍で有名な木之本町の冨田酒造の大吟醸など利き酒と旬の手づくり酒肴を味わう。申し込みは、同大学(077・514・2678)へ。

 同大学は、法律に基づく学校法人ではなく、「第二の人生を思いきり生きる人」のための学ぶ場。守山市の企画会社ループプランニングが、おおむね五十五歳以上の人を対象に、社会学部地域学科と生活学部健康学科の二学科で運営する。定員は各三十人で、月四回の授業を修業期間二年でこなす。

 地域学科では、滋賀の歴史風土を学び、地域の中の自分を発見したり、コミュニティビジネスを学び、それをまとめて出版する業務を経験する。健康学科は、食生活アドバイザー三級程度の知識を習得、実習や交流を通じて安心して暮らせる社会づくりを経験する。

 授業以外にも、学生自主運営による部活動(ヨット・旅行・写真・料理・造園・手芸・ネイチャーガイド・陶芸・体操・英会話・書道)にも力を入れ、仲間をつくりたい人には最適だ。 

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ