滋賀報知新聞(ニュース)平成16年6月15日(火)第13821号


La・Doux さわやかに

若手女性4人の大正琴アンサンブル

=八日市文芸会館「大きな欅の樹の下で」=

さわやかな演奏を聴かせてくれたラ・ドゥーの左から黒田紀美代さん(アルト)、大滝みえさん(セカンドソプラノ)、白木裕美子さん(ファーストソプラノ)、吉田友子さん(ベース)の4人
(湖東・八日市市)
 県立八日市文化芸術会館(青葉町)は、大きなケヤキの大木が茂る中庭を使ってコンサートや様々なパフォーマンスなどを開催し、地域の人達に文化や芸術を気軽に楽しんでもらおうという企画を、このほどスタートさせた。

 その第一回目は、日野町や甲賀郡地域を中心に活動を続けている若手女性四人による大正琴アンサンブル「La・Doux(ラ・ドゥー)」を迎え、あいにくの雨のため玄関ロビーに会場を移して開かれた。

 演奏曲は、最近のヒット曲、一青窈の「ハナミズキ」から喜納昌吉さんの「花」、「草競馬」「峠の我が家」などフォスター・メドレー、「卯の花」「夏の思い出」など童謡メドレー、スイングジャズの名曲「茶色い小瓶」、映画「オズの魔法使い」の主題歌「虹の彼方に」、「ルパン三世」のテーマなど、幅広いジャンルの名曲を次々と披露。「大正琴はお年寄りの楽器」というイメージを一変させ、梅雨空さえもかき消してしまうほどのさわやかで涼し気な旋律が、観客の胸に響いた。

 グループ名の「ラ・ドゥー」はフランス語の「あたたかい」という意味だそうで、その演奏も、聴く人をそのハーモニーであたたかく包み込んでくれた。

 今後の「大きな欅の樹の下で」は、弦楽四重奏(八月二十日)、ボサ・ノヴァ(八月二十八日)が予定されている。いずれも前売り八百円(ソフトドリンク付き)。問い合わせは、同館(TEL0748―23―6862)まで。


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目指すは 未来を切り拓く子

八日市市青少年行政施策

子供中心のコミュニティ活動
=地域環境づくりや子育て支援=

(湖東・八日市市)
 八日市市青少年対策本部(本部長・奥善夫助役)は、十六年度青少年行政施策概要をまとめ、教育現場や関係機関に配布するなどして、青少年の健全育成に役立ててもらうことにした。

 施策概要には、青少年を取り巻く現状と課題ほか、基本項目別に取り組む子供育成事業を示し、特に家庭の教育力の向上と地域における子育て環境づくりに力を入れ、参考資料として電話や面接相談、少年補導状況などを掲載している。

 家庭状況や地域社会、学校・園、非行、いじめ、虐待、不登校、安全面の現状から、課題を▽地域の組織づくりとパートナーシップ▽人権擁護と人間形成▽健やかな成長のための環境浄化▽家庭や地域の教育力向上のための支援─に絞った。

 「たくましく未来を切り拓く八日市っ子の育成」を目指し、課題から「地域子育て環境づくり事業の推進〜地域の子供は地域みんなで育てよう〜」を重点に、地域の人々や自然とのふれあいの中で、豊かな体験をさせることや、成長を温かく見守ることを求め、事業展開の柱を▽地域の環境づくり▽子育て中の親への支援─の二点とした。

 これらの重点対策を推進する上において、基本項目を▽総合的な取り組み体制の確立▽温かい家庭づくりへの支援▽たくましさを育む学校づくりの推進▽青少年とともに育む地域社会づくりの推進▽豊かな人間性を育む社会環境づくり─に設定している。

 具体的には三百十六事業を基本項目別に取り上げ、家庭のふれあい推進、家庭教育力の向上、子育て相談、教員研修、生徒・生活指導、地域づくり体制、青少年活動の推進、体験学習の場づくり、有害環境の浄化などに取り組む。

 完全学校週五日制が実施され、子供たちが家庭や地域で過ごす時間が確実に増えたことから、地域教育協議会と体験活動支援センターを中心に、各地区教育協議会、学校と地域を結ぶコーディネート担当者(教員)を配置し、子供を中心にすえたコミュニティづくりを目指す。


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当時と同じサヌカイトで

4小の6年生が「石器づくり」

=能登川町のふるさと体験学習=

石器づくりに奮闘する西小の児童たち
(湖東・能登川町)
 能登川町埋蔵文化財センターと町立博物館にこのほど、能登川西小学校と北小学校の六年生児童四十六人が訪れ、町内の出土品見学や石器づくりを通して郷土の歴史を学んだ。

 机上の学習だけでなく、体験することによって新たな発見、発想を見つけようとする総合学習の一環で、何を学びたいかを子どもたち自身が提案・調査し、一年間の成果をレポートにまとめていく郷土学習。

 今年も、謎を秘めた「能登川町の歴史」に希望が集まり、今年四月から町内四小学校の全六年生児童二百四十六人が遺跡見学や発掘体験を展開し、この日は、西小と北小の六年生が先発として両館を訪問。博物館で開催中の「能登川出土の石器」を見学したあと、埋蔵文化財センターで「石器づくり」を体験し、出土品と同じサヌカイト原石から刃器を作った。

 サヌカイトは、世界中で九九%以上の産出を誇る香川県の特産品・讃岐石の学名で、割れると鋭い縁をもつ特徴から石槍、石鏃などの刃物に使われ、旧石器時代の遺跡(同地域)からは全体の九八%がサヌカイトを材料にしている。

 近くでは、大阪と奈良の県境にある二上(にじょう)山産サヌカイトが知られ、能登川町から出土した石器にも同地域のサヌカイトが使用されている。また、石田遺跡からは原石が見つかり、すでに行商や流通がなされていた可能性など、当時の暮らしぶりを想像する楽しみがある。

 体験では、このサヌカイトを実際に使って石器づくりを行い、何もない状況から数々の道具を創り出してきた先人の知恵や工夫、謎を解く楽しみを感じ取るのがねらいで、児童たちは、砕いた石を磨きながら「すごく固いから、根気がいるな」や「わ〜、すごく切れる」などと話し、奮闘しながら自分だけのMy石器をつくった。


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投票率19・92ポイントダウン

山口喜代治氏が初当選

=竹山氏・至近距離まで善戦=

喜びで沸き上がる中、万歳三唱で支援者らと勝利を分かち合う山口氏ら
(湖東・竜王町)
 十二年ぶりに新人同士の一騎討ちとなった竜王町長選挙は、山口喜代治氏(72・前町議会議員)=山之上=が竹山秀雄氏(58・元会社役員)=山之上=を三百五十六票差の小差で破り当選を果たした。

 投票率は、十二年前の八四・九二%を大きく下回り、一九・九二ポイント減の六五・〇〇%で、大きな争点もなく具体的な政策論争にまで発展しなかったことが、有権者の無関心さを加速させる結果となった。

 特に、町政を刷新または継承のどちらにしても「その後の町をどうするのか、どうなるのか」といった将来像・方向性が見えにくかったことが、松陽台や松が丘、希望が丘、さくら団地など新住民の多い新興住宅地で投票率三十〜四十%前後と軒並み低くした背景に挙げられる。

 しかし、全体を見ると、女性の投票率(七〇・〇五%)が男性の投票率(六〇・一二%)を九・九三ポイント上回り、女性層が勝敗のかぎを握った。地縁・血縁者から支持浸透を図った竹山氏は、決起集会や個人演説会、団結式などで女性支持者の姿が目立ち、女性層の支持が互角の戦いまで導いたとの見方もある。しかし、票の上乗せを狙っていた新興住宅地などでは、無党派層の無関心さも影響して新しい風を吹かすまでには至らなかった。

 両氏の地元・山之上地区では、山口氏が結束を求めた西出・東出の投票率が七九・二二%に対して、竹山氏が地盤を固めていた新村・西山が五〇・四二%と低く、明暗を分けた。

 選挙戦で山口氏は、“人がまちをつくり、まちが人をつくる”をモットーに掲げ、行財政改革による財政の安定化や企業進出を生かした産業振興、若者が働き定住できる環境整備、福祉・教育の向上でまちの活性化を訴え続けた。

 中盤からは桃太郎作戦を連日繰り広げ、畑仕事をしている高齢者などを見つけるとすぐに駆け寄り支持を訴え、一日三個所で行った個人演説会では一人ひとりの目を見ながら全員の手を握り熱意をアピール、その必死な姿が有権者の心をつかんだ。

 現職の町議十三人が後ろ楯を固め、中盤から徐々に地縁・血縁者の輪で追い上げ攻め込む竹山氏に強い危機感を抱き、後援会「山口きよじを励ます会」(澤徳造会長)の組織引き締めと、同級生や壮年層の男性支持者、女性部を中心に電話など草の根的な選挙運動も展開し支持を広げた。終始一貫して選対は「厳しい選挙」と位置付け、票の上滑りを警戒して一歩リードを守り抜いた。

 当選の知らせを聞き沸き上がった選挙事務所で、山口氏は「相手は一年前から準備していて、駆け足の選挙で大変厳しかった」と喜びを噛み締めつつ振り返り、「先人が脈々と築き上げてきた竜王町に体力と活力を付け発展につなげていきたい。若い人が定着できる、暮らし安心安全なたくましいまちづくりを住民一人ひとりの知恵と力をいただきながら目指したい」と抱負を述べ、支援者らとの万歳三唱で興奮の渦に包まれた。

 まずは足元を見つめ直したくましいまちづくりを進める方針の竜王町だが、財政力指数が高いからといって安心できる状況ではない。地方分権の流れの中で地方交付税の減額など、これからの地方自治体が置かれる現状は厳しく、今まで以上の知恵と工夫が求められる。今後、過渡期の竜王町を行財政改革などを進めながらリードしていくという山口氏の手腕が問われることとなる。 


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揺らぐ!合併アンケートの信憑性

副議長が辞任要求を拒否

共産VS非共産の議員
=安土町議会が混乱=

見解が対立した「議会だより」と「安土民報」
(湖東・安土町)
 安土町議会が、合併の取り組みの経過と住民アンケート等の見解について報告した「議会だより(臨時号)」を全戸配布した後に、副議長と広報特別委員長を務める共産党議員2人が署名入りで、「議会だより」への反論を掲載したチラシ「安土民報」を発行したことで保守系議員が反発。「議論をまとめる立場にある副議長が、議会だよりの記述は正しくないと云う見識を示し、住民が混乱する事態を招いた」として辞任問題に発展していた町議会は10日、この問題の収拾を図る全員協議会を開いた。

 渦中の西川與平副議長は、共産党議員を除く12議員全員から副議長の辞任を求められたが、「辞任する必要はない」としてこの要求を拒否したため、議論は進まず物別れとなった。

 議会の役職は、議員間の申し合わせにより2年間の任期とし、現在の役職は、昨年9月の町長選のあと改選が行われ、任期は来年4月末まで残されている。
 役員辞職は、本人の申し出が必要なことから、問題解決の場はなくなり対立したままで議会運営が続けられることになった。

 議会だよりの臨時号は、4月30日付けで発行。3月に実施された合併住民アンケートの考察、これまでの取り組みの経過、アンケート結果を受けて議会の総括を掲載。その中で、「アンケート中、某政党より『<CODE NUM=0175>単独を希望する』に○をつけてというチラシが出され、世論を惑わす行き過ぎた行為があったことは遺憾と云わざるを得ません」と、共産党がアンケート期間中に発行したチラシの内容を批判した。

 これに対し、名指しされた共産党議員が議会だよりの直後に発行した「安土民報5月号外」で「町当局の資料と安土民報、それぞれ読んで、どこに○をつけるのかを判断するのは町民のみなさんです」と主張。チラシの発行は、正当な政党活動で「世論を惑わせた」と非難されることはないと反論した。 

 保守系議員が問題視したのは「議長を補佐する副議長の立場でありながら、議会だよりの内容を直接非難する行為は、町民に誤解を与え、議会として許されるものではない」としている点で、これに対し西川副議長は「議会だよりの中で、わが党の活動を批判的に報じた文章や、アンケートで示された町民の意思を尊重しているとは考えられない主張が掲載された」とチラシ発行の理由を述べている。

 町民の意向を聞くアンケート中に、批判的な情報を流して「どこに○を」という呼びかけを行った行為について、津村町長は4月6日の全員協議会で「議会は中立な立場をとるとしたルールがあったのに3回もチラシが配布されたのは残念だ。世論を操作したのではないかとも受け取れる」と非難していた。

 昨秋の役選で、副議長に西川議員を推した共産以外の5議員も、話し合った結果「辞職を求める」との要請を出したが、西川副議長は主張を貫徹し副議長に留まった。

 どちらが正しいにしろ、アンケート期間中に行われた行為が問題視される議論が出てくることだけでもアンケート結果そのものの信ぴょう性が疑われてくる。

 この問題の解決がしっかり住民に説明できないと、真剣に回答した住民の思いに応える議会としての責任も問われる。また、合併協議を始める前の段階で、安土町の要望や質問に誠意を尽くして回答した近江八幡市に対しても失礼な話になる。さらにアンケートが公正に行われたのかの透明性が確保されれていないと、結果そのものが無意味なものになりかねない。

(畑 多喜男)  

 


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