滋賀報知新聞(ニュース)平成16年6月22日(火)第13828号


自民と民主が決起大会

上野、林両氏が決意表明

文芸会館とアピアで同日開催
=早くも「決戦は八日市にあり」=

(湖東・八日市市)
 十七日夜、二十四日公示の参院選滋賀県選挙区に公認候補を送り込む自民、民主両党が八日市市内で決起大会を開いた。自民の上野賢一郎氏(38)がアピアホール、民主の林久美子氏(31)が文芸会館と、旧さきがけ地元に火花を散らした。両会場とも「八日市を制した者が勝利する」との意気込みが漂い、早くも「八日市が決戦場」との様相をみせた。

 林氏の強味は地元。出身地だけでなく武村正義元蔵相のひざ元でもある。文芸会館には、4区の民主党支持者や旧さきがけ支援者ら約六百人が足を運んだ。山元勉後援会長は「林さんに力を貸してほしいと」と願い、川端五兵衛近江八幡市長や西岡種夫石部町長らも応援に駆け付けた。

 奥村展三衆院議員(4区支部長)は、終盤国会の醜態に触れ「数の力に負けた」と振り返り、真面目な政治を取り戻すために「参院選で勝利を収めなければ、二大政党への流れが止まる」と訴えた。

 林氏も「誰のための政治か考えてほしい。安心した暮らしが政治に求められている。今の政治を変えないと日本はダメになる。未来に希望が持てる社会をつくるために頑張りたい」との決意を表明し、参加者に支援を求めた。

 一方、自民八日市は、各支部の連絡協議会を立ち上げ、市議十一人らとともに組織の強化体制を整えた。アピアには、岩永峯一衆院議員(県連会長・4区支部長)を先頭に国会議員ほか、支持者ら約二百人が集まり、待望の連協発足に盛り上がりをみせ、決起大会は熱気に包まれた。

 岩永県連会長は、「八日市を制すれば必ず勝利する」と、八日市決戦へ全力で挑む考えを示し、連協を中心とした自民結束に期待を寄せた。小西理、山下英利、有村治子の各国会議員も顔をみせ、蔦田恵子県議は「私も元キャスター、頑張らねば。八日市は自民躍進のキーポイント」と挑戦状を突き付けた。

 上野氏は、総務省の経験から「国の柱を見付け出し、ビジョンを持って政治に取り組み、将来につなぐのが私の仕事。人の思いや地域の声を国政に届け、元気な滋賀づくりに役立ちたい」と決意表明した。


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「若者よ描け ふるさとの地図」

故・西沢正三郎氏の歌 地元に刻む

=湖東町出身県議 その遺志後世に=

すみ夫人(左から3人目)らによる歌碑除幕
(湖東・湖東町)
 「あをき湖(うみ) 見ゆる朝けの 原っぱに 若者よ描け ふるさとの地図」――。湖東町湯屋出身の県会議員で、歌人としても知られる故西沢正三郎氏が、昭和四十六年に県議初当選した際、ほ場整備が進む湖東の農業はどうあるべきか、若者に問いかけて讀んだ歌とされる。

 この歌を刻んだ歌碑が湖東町横溝の湖東味咲館駐車場の一画に書道家、広嶋愛川さん(本名・広嶋孫一 東円堂)の筆により建立され、このほど除幕式が行われた。

 ふるさとを見つめ、地域のリーダーとして活躍した西沢氏の活動を、地域の人たちに再認識してもらおうと、竹中嘉蔵さん、小嶋佐平さん、国領義三さん、岡村佐太郎さん、松居重太郎さんの五人が「歌碑建立の会」を立ち上げ、今年一月から準備を進めてきた。

 除幕式には夫人の西沢すみさん、宮部庄七町長ら約五十人が出席。歌碑除幕につづいて西沢氏ゆかりの「好日社」の短歌選者で県歌人教会の小西久二郎氏が歌を朗詠し、西沢氏をしのんだ。

 宮部湖東町長は、西澤氏との思い出を「せいさん」と親しみを込めて振り返り、「せいさんの遺志がいつまでもみなさんに受け継がれ、地域が立派に発展することを、改めて願います」と、建立を祝った。

 同会の竹中さん、西沢氏の息子の西沢寛さんは、「故人の十三回忌(き)を迎える年に、こんな立派な歌碑ができ大変ありがたい」と、感謝した。

 西澤氏は昭和四十六年の初当選から四期十六年間、県議として活躍。同五十七年には第六十二代議長も務め、同六十三年には勲五等雙光旭日賞を受賞。平成四年七月、七十四歳で死去。


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住民グループが 藤澤氏を擁立

7月6日告示・11日投開票の日野町長選

=蒲生町との合併「白紙に戻す」=

(湖東・日野町)
 日野町の住民グループ「ふるさと日野を守る会」は十八日、七月十一日に執行される日野町長選挙に、無所属新人の藤澤直広氏(48、元県職員)=日野町清田=を立候補予定者として擁立すると発表した。すでに出馬を表明している前町長の奥野弘三氏(77)=日野町佐久良=は、後援会組織を結成し着々と準備を進めており、蒲生町との合併の是非を争点に一騎討ちの戦いが予想される。


 出馬を表明した藤澤氏は、合併の是非を問う住民投票条例制定を求める署名活動を展開した「住み良いふるさと日野をめざす町民の会」の事務局を担当し、これまで町民の会の活動を先導してきたリーダー核の一人。

 同日午後四時から日野町林業センターで開かれた記者会見で、藤澤氏は「これまで一貫して、なぜ合併なのか、合併したら町が良くなるのかを町当局に問いかけてきた。町民の間にも、合併したら合併しなかったらどうなるのかを知った上で決めたいという思いが脈々とある。住民投票をやってもらえるのではないかとの期待もあったが、町長が否定的な意見を付け議会で否決された」と振り返り、「住民の自覚と責任のもと、行政が情報公開する中で、住民と協働し進めていく町政を実現するため全力を尽くしたい」と出馬に向け固い決意を語った。

 合併の基本方針について、「住民の合意のないままに平成の大合併は国が押し付け進めている。町民の会では、当初より『合併よりも歴史と文化を大切に住み良い日野を作ろう』とのスローガンを掲げてきた。合併しなくても日野の町はやっていけると思っている」と現段階での合併の必要性を否定した。

 蒲生町との合併に関しては、“白紙に戻す”ことを公約に挙げ、当選した場合には住民投票をせずに二町で組織する法定合併協議会から離脱する方針を示した。藤澤氏は、「奥野氏が合併すると主張し、私が当選した場合には白紙に戻すと言っているので、そこで結着がつく。蒲生町との合併の審判が下りたということになるので、あえて住民投票はこの時期には必要ない」とし、今選挙を蒲生町との合併是非を問う住民投票と同レベルに位置付けた。

 また、「新たな枠組みを含めて合併問題が出てきた場合には、十分な情報公開と住民議論を重ねて、最終は住民投票で決める」とした。

 このほか、公約に公民館活動の推進や産業振興、日野中学校の改築、安心して子育てができる環境整備、徹底した財政の見直しなどを掲げた。

 今後、ふるさと日野を守る会が支援母体となり、同町松尾にある平山敏夫町議の自宅に選挙事務所を構える。この三十日(午後七時半からの予定)には、林業センターで蒲生町との合併やまちづくりを考え議論する学習会を開くという。

藤澤直広氏(ふじさわ・なおひろ)滋賀大学経済学部を卒業後、昭和五十三年に滋賀県職員として入庁。平成十六年六月に県職員(農政水産部水産課副主幹)を退職。滋賀県職員組合書記長や副委員長を務めた。南比都佐小学校PTA会長や日野町体育協会役員も歴任。


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―女性客人質に現金要求―

犯人の特徴は?逃走手段・方向は?

=近江日野郵便局で強盗模擬訓練=

女性客を人質にとり刃物や拳銃で脅しながら現金を要求する犯人に対応する職員ら
(湖東・日野町)
 「金を出せ。さっさとしろ」と刃物と拳銃を持った二人組の男が、女性客を人質に叫ぶー。長引く不況を背景に増加する金融機関を狙った強盗事件を警戒し、万が一に備えて対応の徹底を図ろうと、日野町松尾にある近江日野郵便局(木山喜博局長)で十六日に行われた強盗模擬訓練は、緊張感に満ち職員一人ひとりが
防犯意識を高めた。

 これは、日野警察署と近江日野郵便局、日野地区金融防犯協議会(銀行三、郵便局十一、信用金庫二、JA十二の計二十八店舗加盟)が協力して実施したもので、同協議会加盟店から約三十人の職員が模擬訓練を間近で見学した。

 模擬訓練の想定は、強盗犯に扮した警察官二人が、閉店間際の郵便局に押し入り、窓口で口座手続きをしていた女性客を人質に現金を要求するというもの。
「手を上げろ」とわめきながら刃物と拳銃をちらつかせ現金を要求する犯人に対して、職員が「人質を離してください」と説得しながら時間を稼ぎ、気付かれないように非常通報装置ボタンを押した。かばんに入った現金を受け取り車で逃走する犯人を、職員二人がカラーボールを持ち追いかけ、息を切らせ戻ってくるとすぐに警察に通報し車のナンバーや逃走方向などを報告。駆けつけた警察署員から、犯人の特徴や被害状況など事情聴取を受けた。

 職員には、あえて事前に、訓練の詳しい想定が説明されていなかったため緊迫感が増し、職員らは「イメージと実地ではだいぶん違うな」と口を揃え日頃からの警戒と訓練の重要性を再認識した。

 訓練終了後、同協議会幹事の滋賀銀行日野支店・田中友行支店長は「迫真の模擬訓練を見せていただいた。いつ大きな事件が起こるかわからず、(金融機関は)常にリスクを負っている。リスクを小さく抑え、犯人の早期逮捕に貢献できるよう考えなくてはいけない。防犯に向けて改めて対応してほしい」と士気を高めた。

 また、日野署の安居弘署長が、県内での強盗事件発生件数などを解説し、「強盗事件は人命に関わる事件に発展しやすい。自主防犯体制の再確認と防犯マニュアルの職員への徹底を」と呼びかけ、最近被害が増加しているオレオレ詐欺について指定口座のチェックや窓口での高齢者への声掛けなど協力を求めた。

 最後に、生活安全課の玉井文浩係長が模擬訓練を講評し、「知らせる・待たせる・覚える・追いかけるの基本四原則を忘れず、事件はいつどんな人がどんなときに起こすかがわからないことを肝に銘じておいてほしい」と語り、警戒強化を印象付けるカラーボールのカウンター上の設置や満足度・抑止力と一石二鳥の効果がある客への声掛け、職員の昼食で手薄になる昼間の警戒など具体的にアドバイスした。


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安全、快適な道路空間作りへ

県が「歩道整備マニュアル」を作成
ないと困る段差も考慮

=従来の設計数値を見直し=

バリアフリー化された近江八幡市のブーメラン通りの歩道
(湖東・近江八幡市)
 県は、全ての人が安全、快適に利用できる道路空間を目指し、従来、標準としてきた歩道形式や横断歩道箇所の縁端部の段差、車輌乗り入れ部の構造、歩道の設置基準等について見直しを行い、県内の実情を踏まえた設計施工の構造基準や基本的な考え方を示す「歩道整備マニュアル」を策定した。

 同マニュアルの策定にあたっては、学識経験者、道路利用者、警察および道路管理者からなる「滋賀県歩道整備マニュアル検討委員会」を設置し、意見を反映した。

 同委員会では、一般県民、高齢者、身体障害者、高校生、県内市町村の歩道整備担当部署へのアンケート調査(回答数1,060件)を行い検討資料とした。また、委員は車いすや視覚を制限した眼鏡を用い、県庁周辺の歩道を通行する体験会を行い、様々な観点から活発に検討や論議を重ね、高齢者、身体障害者等、全ての人が安全で安心して利用できる道路空間を目指し、県内の歩道等の実情を踏まえた新たな歩道等の構造基準や基本的な考え方を示した。
概要は次の通り。

(1)歩道等の設置基準
 市街地(都市計画法の市街化区域)では、原則、歩道を設置する。市街地以外の区域では、歩道ネットワークを検討した上で歩道計画の有無を決定する。歩道幅員は、自動車等の交通量に応じて設定する。

(2)歩道の形式
 セミフラット形式を原則とし、車道に対する歩道の高さは1センチ程度を確保する。

(3)歩道等の有効幅員
 歩道等の有効幅員は、車いす使用者等のすれ違いを確保するため2メートル以上、歩行者交通量が多い道路については3・5メートル以上を確保する。自転車歩行者道の有効幅員は、3メートル以上、歩行者交通量の多い道路については4メートル以上を確保する。歩道等上の路上施設等は、基本的に路上施設帯等に設置する。

(4)横断歩道箇所の縁端の段差
 横断歩道に接続する歩道等の部分の縁端は、当該車道の部分より高くするものとし、その段差は2センチを標準とする。ただし、縁石端部は、車いす使用者等の通行を考慮して、形状等を工夫する。

(5)車両乗り入れ部の縁端構造
 車両乗り入れ部には、歩道等の高さに対して縁石の高さを1センチ以上、歩道等と車道の縁端に5センチ以下の段差を設定する。

(6)バス停留所
 バス停留所を設ける歩道等の部分の車道等に対する高さは、15センチを標準とする。ただし、道路の構造上やむを得ない場合等は、15センチにこだわらず高さの調整等により、車いす使用者が円滑に利用できる構造とする。

(7)視覚障害者誘導用ブロック
 歩道等の横断歩道接続部等には、歩車道境界の警告を行う視覚障害者誘導用ブロックの敷設を標準とし、視覚障害者の移動の円滑化に必要と認められる歩道等には、誘導のために視覚障害者誘導用ブロックを連続敷設する。

 このマニュアルは、歩道には障害物が多いことが大きなバリアになっている現状の解決と反対に視覚障害者には、段差が2センチないと歩道と車道の認識が難しいこととの妥協点、また、段差部分は、車いすの利用者にも配慮した形状の工夫などの意見を反映させた内容になっている。

 今後は、同マニュアルにより全ての人が安全で快適に利用できるよう歩道整備を進め、いくつかの構造については、事後評価を行い、より望ましい構造に改善していくことにしている。 

 


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