滋賀報知新聞(ニュース)平成16年7月19日(月)


県道能登川彦根線のルート決定で

愛知川の新橋 調査・設計へ

=住民参画の道づくりで事業推進=

(湖東・広域)

県道能登川彦根線の決定ルート

 国道8号の渋滞緩和と、東近江・湖東両地域の連携と交流による地域振興に向けて、愛知川への架橋を含む新たな幹線道路建設をめざす彦根、能登川、五個荘、愛知川、秦荘、湖東、愛東の一市六町でつくる(仮称)能登川彦根線道路整備促進期成同盟会(会長・平元真愛知川町長)の平成十六年度総会が、十五日、愛知川町役場大会議室で開かれ、前年度のルート決定を受けての新橋の架設場所調査・設計など、早期実現に向けた事業推進と、強力な運動の展開などを確認した。

 ルート決定にあたっては、愛知川町、能登川町、彦根市の住民代表として地元自治会長と、県・市町職員らで構成する「のとひこ道づくり協議会」(座長・小林圭介県立大名誉教授)が昨年九月に組織され、各市町別部会のワークショップなどを含む十三回の会議を経て今年三月、部会ごとに選定された三ルートから、ほ場整備との関連、沿線地域の理解、町道の有効利用などについて検討を加えて、県道佐生・今線の神郷地先から愛知川の新橋で愛知川町の町道と結び、県道愛知川・彦根線で一旦琵琶湖側に迂回し、彦根市肥田町から三津町地先で宇曽川を渡り、県道三津・彦根線につなげる、一部クランク形状部分をもつが最適と考えられるルートが選ばれた。

進まぬ事業にいらだちも
妹南交差点

説得力ある資料づくりへ
愛知川右岸道路整備


 同日、愛知川右岸道路整備促進期成同盟会(会長・平元真愛知川町長、彦根市と愛知郡四町)も愛知川町役場第三会議室で開かれ、投資効果調査など説得力のある資料作成への調査研究を含む今年度事業などを決めたほか、事業の推進状況が報告された。

 報告の中で、愛知川下流部分の県道新海・上稲線のバイパス化部分については一か所について用地の未買収の個所があるものの、今年度中に八〇%の整備を完了し、部分供用できる見通しであること、また、上流部の県道外・八日市線の愛東町妹南交差点付近の歩道整備、名神上の橋梁「中戸橋」の耐震工事について、それぞれ取り組むことが明らかにされた。

 昭和五十八年からの取り組んでいる経緯や、昨年の県道路整備アクションプログラム策定、限られた財源など、出席者からは事業が思うように進んでいないことに不満の声も聞かれ、東西を一直線で結ぶ幹線道路がない地域でもあることから、一日も早い事業達成への期待が寄せられた。


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合併相手失った!

「住民投票条例」否決へ

=蒲生町も“単独”か=

1町での財政運営について検討の必要性を述べる山中町長(14日の臨時議会で)
(湖東・蒲生町)
 蒲生町の住民グループ「住民投票を求める蒲生の会」が、八百七十七人分の署名を添えて直接請求した日野町との合併是非を問う住民投票条例制定について、山中壽勇町長は十四日に開会した臨時議会に意見書を付けて提案した。付託を受けた総務常任委員会(五議員)が十五日に審議した結果、委員全員が条例制定に反対し全会一致でこれを否決した。最終日の二十一日の本会議で、否決される見込み。

 山中町長は、住民説明会や区長会での意見集約や議会と行政が協議を重ねてきた経緯を踏まえ「地方自治の基本である間接民主主義、議会制民主主義を重んじており、町議会において責任を持って判断していただくことが最も適切であると考えている。従って、本条例案については、署名の重みを十分に受け止め、慎重に判断した結果、これを制定することは適当でないと考えるものである」と反対する意見書を付け提案した。

 意見陳述した請求代表者の川西正範氏と西川敦子氏は、「(行政からの情報は)一方的な発信に留まっている。今この時期だからこそ住民の意思を聞いて選択していかなくてはいけない」や「町民の声に耳を傾けベストな方向を」と条例制定の必要性を強調。
 議員からは、「日野の町民性を、行政も議会も理解していなかったという双方の反省すべき点、責任はあるが、二町合併がご破算になるであろう現状では(住民投票は)無駄ではないか」との声があがった。
 また、同会が示した条例案に対して、「町長および町議会は投票の過半数を得た結果を尊重しなければならない」としか規定されておらず、具体的な投票率などが提示されていないため「成立条件がうたわれておらず、民意の反映は可能なのか」と指摘する意見も出た。

 一方、条例制定を求める議員は、「無駄な経費と時間を費やし、間違った取り組みを進めた責任が(町長には)あるのではないか。(投票を実施するという)方向転換をしないのであれば議長に辞職届を出してはどうか」と詰め寄った。これに対し、山中町長は「日野町の町民性を判断できなかった点は大変責任を感じている。しかし、どのように修正していくのかが重要であり、このことだけで責任を取り辞職する方が無責任ではないかと考える」と答えた。 
 今後の方針について、山中町長は「住民には合併を進めていかなくてはいけないと説明してきたが、現実に合併相手がない状況で、新たな動きをしていくのかまで考えていないが当面は一町で財政運営をしていく方向で考えていかなくてはいけないと思う」と単独の方針を明らかにした。

全会一致で否決
総務常任委員会
反対意見が相次いだ総務常任委員会


 付託された総務常任委員会では、「(住民投票の)結果が今後の議論の参考にならない」や「経費の無駄だ」との意見が相次ぎ、全会一致で否決。しかし、審議の中で、「住民の声を聞いてほしいという純真な気持ちもよく分かり、一人ひとりの意見を大切にし、反対の立場に立つ人の意見をどのように聞き進めていくかは今後の課題である」との意見もあった。住民と議会、行政がともに将来に向けた議論を重ね、どのように新たな方向性を見い出していくか注目される。
 


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「自律計画」立案へ初会合

安土町行政改革推進委員会

町のダイエットでなく
=夢あるまちづくり議論を=

町防災センターで開かれた第1回会合
(湖東・安土町)
 安土町行政改革推進委員(敬称略)
会 長・山崎 一眞(滋賀大教授)
副会長・永谷  繁(吉野工業所滋賀工場長)
   ・辻 文五郎(自治会、区長代表)
   ・辻井傳一郎(     同     )
   ・草村  稔(農業委員会会長)
   ・善住 昌弘(商工会理事)
   ・森本佐市郎(老人クラブ連合会)
   ・溝井 智恵(民生・児童委員)
   ・平岡 一美(安土小PTA会長)
    ・ 荒川 育美(男女共同参画懇話会)
   ・長谷川由蔵(一般公募)
   ・石畑 由香( 同 )


 「3町」の次は「2町を基軸に」そして「1市1町」と枠組みを変えながら取り組んできた合併がいずれも成就せず「当面は単独」を選んだ安土町で、自立していく道を議論する「行政改革推進委員会」が設置され、その初会合が15日、町防災センターで開かれた。
 委員には、学識者、企業や各種団体の代表または推薦者、公募で選ばれた町民など12人が委嘱された。 初会合で委員長に滋賀大教授の山崎一眞氏、副委員長に吉野工業所滋賀工場長の永谷繁氏を選び、議論は原則として公開していくことを申し合わせた。
 開会のあいさつに立った津村孝司町長は「『自立』でなく、『自律』するための計画作りが必要だ。ライフスタイルの変換期であることの認識を深め、行政の中から転換を図り、住民への浸透をめざしていく必要がある。パブリックマネージメント(従来手法への反省を踏まえた上で民間の手法を取り入れた経営)を取り入れた良いアイデアを出していただきたい」と議論の成果に期待を寄せた。

 この後、町担当者が、これまでの町の行政改革の経緯や取り組みの成果、厳しい財政事情等について詳しく説明。これを受けて意見交換を行った。
 委員からは「財政の厳しい状況はよく分かったが、これまでの行革に取り組んできてどんな成果があったのか、その検証が十分ではないのではないか」や「行革の目標はきちんとあるが、その成果が見えない、評価はどうか。数値目標と検証が出来ていない」など、これまでの計画の実効性と町の姿勢を問う声が相次いだ。
 また、「町の取り組みが、住民に理解されていないのではないか、住民には役所にお任せの民主主義の受け身の姿勢がある。行政運営にNPOやPFIの手法を導入していくことも大切な要素となる」など、意識改革も同時進行で取り組むことや行政と住民とが真に協働する重要性が示された。

 津村町長が「税源の新たな開拓は難しい。生活の質を見直して支出を抑えることで建て直しを図ることが必要」との考え方を示したのに対し、委員からは「議論の方向は、ダイエットではない。町を明るく夢あるものにする知恵が必要だ」と委員会の前向きな姿勢を求めた。
 このほか、任期が(規定により)3年もあることから「単年度の代表職で委嘱された委員は、途中交替になることで議論の連携と継続が図れるのか検討が必要だ」や、職員でつくる「安土のまちの将来を考えるプロジェクトチーム」との意見交換も必要との要望が出された。会合は月1回定期的に開くことを申し合わせ、来月3月に「自律計画書」を作成することにしている。
 同町では、3月の住民アンケートで6割を超える住民が「合併が必要」に理解を示していることから、合併をめざす方向性は崩していない。


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施設の満足度を追求

新火葬場・起工式

=来年3月完成=

工事の安全を願って行われた起工式
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市が同市船木町地先で計画している新火葬場の起工式が14日、市、地元代表、工事関係者ら約50人が出席して行われた。
 現在の火葬場は、明治に開設された古いもので、これまで幾度となく改修の手が加えられてきたが、老朽化が激しいうえ、高齢化で増加する需要に耐えられないことから新しく建て替えられることになった。

 新施設は、人生の終えんにふさわしい品位ある設計を取り入れているのが特徴。火葬棟には、4基の火葬炉と汎用炉1基が設けられ、無臭、無煙の再燃方式を採用している。また、待合棟は、木造の和式をベースに日本庭園も併設するなど、最後の見送りの場としてふさわしい環境を整えている。
 川端五兵衞市長は、あいさつの中で「官民が協働して火葬場建設計画の議論を重ねてきた。他に誇れる施設になるものと確信している」と施設の満足度を強調した。完成は来年3月末。建設事業費約9億3千万円。


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ゆかり地で遺徳を偲ぶ

秀次の命日法要

=村雲御所で15日=

村雲御所瑞龍寺で営まれた法要
(湖東・近江八幡市)

 近江八幡の開町の祖・豊臣秀次の遺徳を偲ぶ法要が命日の15日、八幡城跡の村雲御所瑞龍寺で営まれ、主催した郷土史会のメンバーや観光ボランティアの会員など約50人が参列した。秀次は、信長が本能寺の変で倒れたあと、安土城下の商人や職人を八幡山麓に移して街の基盤をつくり、湿地の原野を縦12筋、横4筋の碁盤の目の新しい城下町を築いた。楽市楽座の商いの手法を取り入れて「掟書12か条」の制定や八幡堀の築造などを手がけたことでも知られる。歴史上の人物像は「殺生関白」の悪いイメージで扱われているが、地元八幡では、日野川の水争いでも双方から事情を聞き、仲裁に入って騒動を治めたという、言い伝えがあるなど顕彰されている。法要では、本堂に読経が響く中、参列者が順番に焼香し、手を合わせた。


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