滋賀報知新聞(ニュース)平成16年8月10日(火)第13869号


もう1つの翦風号を復元

飛行可能な機体を念頭に製作

中川三治郎さんの執念実る
=13ー17日 八日市中央公民館に展示=

完成を祝う「もう1つの翦風号」
(湖東・八日市市)
 八日市飛行場など戦争遺品の収集家として知られる中川三治郎さんを励ます会は、大正三年十月二十二日に沖野ケ原を飛び立った翦風号の復元機を完成させた。廃材を利用しながら、ほとんど一人で八日市市建部南町の冨田彦一さん(77)が製作した。

 復元への協力要請を受けた冨田さんは、中川さん所蔵の設計図を基に、試行錯誤を重ねた結果、お金のかからないリサイクル機の製作を思い立った。製作経験を持つ岐阜県各務原市から専門家も訪問し、直接指導を受けたという。

 ビニールハウスのアルミパイプ、樫の木の合板やナイロン製シートの切れ端、鍋のふた、換気扇の排気孔などの廃材が随所に使われ、大正十年に造られた本物のプロペラを草刈り機のエンジンが回す。

 自家用飛行機の製作を夢見ていただけのことはあって、エンジンを除いて機体、翼、操縦装置など、すべて飛行可能な機体を念頭に製作を進めてきた。まず、絶対に欠かせないのが、強度と軽量化、安全性だ。三月以来、限られた予算の中で、材料の選択に日時を費やしながらも、独自で完成させるという偉業を達した満足感が伝わる。

 もう一つの翦風号は、十三日から十七日まで八日市市立中央公民館で、これまで中川さんが集めた八日市航空史料とともに展示される。展示を前にして「苦労の一端を、皆さんに直接手を触れてもらい、大正時代に実現した翦風号の質感を体験していただければ」と、冨田さんは語る。

 翦風号の復元に執念を燃やし、実現にこぎ着けた中川さん収集の八日市飛行場に関する資料は、日本初の民間飛行場発祥から八日市飛行場の終えんまでの約二万点に及ぶ。展示会では、この中から厳選した約五百点を展示する。


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平和の大切さ後世に

永源寺町遺族会

=忠霊塔を巡拝=

白菊をささげ、戦没者の冥福と平和を祈念する遺族ら
(湖東・永源寺町)
 永源寺町遺族会(奥居清一郎会長、会員三百二十六人)はこのほど、戦争の犠牲となった町内三百九十八人を供養し、恒久平和と命の尊重を祈る忠霊塔巡拝を行った。

 戦後五十九年が経つなか、平和のありがたさや命の重みを感じる心が薄れ、戦争を知らない世代や次世代を中心に凶悪事件が多発する。

 遺族会では、今の平和や豊かさは尊い命の礎に築かれたものであることを認識し、改めて命の尊さと平和祈念の心を持ってもらいたいと平和運動を展開しており、これまでに海外戦跡慰霊巡拝や遺骨収集、平和祈願リレー行進などを行ってきた。今年度は、一家の大黒柱を失いながら戦後の激動を生き抜いた遺族の記録集を制作中で、報告を兼ねて町内二十五基の忠霊塔を巡拝して回った。

 塔前には、遺族をはじめ久田元一郎町長、池田晋助役らが参列し、英霊に答える会の小泉藤次郎氏、野田育三氏らが「二度と悲しい想いを繰り返してはならない。命の尊さと平和の大切さを次の世代に正しく語り継いでいくことこそ、私たちの責務です」と亡き友に語りかけ、白菊を手に供花していった。


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堺大空襲 体験の田島さん

永源寺町で絵本原画を展示

(湖東・永源寺町)
 あの日から五十九年―、昭和二十年七月の大阪堺大空襲を体験した版画家・田島征彦さん(64)と、絵本作家・吉村敬子さん(48)がつくった絵本「ななしのごんべさん」の原画展が、十五日まで永源寺町立図書館で開かれている。

 脳性まひで歩くことも出来ない主人公もも子は、隣りに引っ越してきた双子の兄弟、まさるくんとまもるくんとの交流を深める。ある日、出征したお父さんのふ報が届き、おじいちゃんは「お国のため」と人が変わったように。そして七月、夜中に空襲警報が鳴り響き、歩けないもも子は…。

 堺市生まれの田島さんは、物語に登場する双子の兄弟のモデルで、一家の隣には主人公と同世代の少女が住んでいた。空襲前の疎開で難を逃れたものの、少女の家族は亡くなったといい、その少女のことを思い出しながら「もし、女の子が障害者だったら」と、脳性まひの作家・吉村さんに共作をお願いした。

 タイトルの「ななしのごんべさん」は、多数の人々を一度に殺してしまう戦争は、身元も確認できない「ななしのごんべさん」を生んでしまう、というメッセージが込められており、田島さんは「平和憲法を持っている日本が争いに加担しようとしているいま、私たちの世代が戦争体験を伝えなければ」と、終戦の日にちなんだ企画展として、原画二十六点を展示している。

 午前十時〜午後六時開館。月・火曜・祝日休館。問い合わせは同図書館(電話0748―27―8050)へ。


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参加者約500人 体動かし笑い楽しむ

=竜王町で「親と子のレクリエーション大会」=

のびのびと手足を動かし心地良い汗をかく参加者ら
(湖東・竜王町)
 蒲生・神崎郡七町で組織する湖東地区手をつなぐ育成会の仲間が一堂に会して交流する「第二十二回湖東地区親と子のレクリエーション大会」がこのほど、竜王町岡屋にあるドラゴンハット一帯で開かれ、心身に障害のある人やその家族、ボランティアスタッフ、関係機関職員ら総勢約五百人が体を動かし笑い楽しんだ。

 福祉のまちづくり推進を目的とする同大会は、毎年、輪番制で開催されており、当番町が実行委員会を立ち上げ、障害があっても楽しめる体験活動やレクリエーションなどの企画に携わる。楽しい一日を過ごしてもらおうと、町の特色を生かし工夫を凝らした催しを考え、参加者にも好評を博している。

 今回、当番の竜王町は、屋内なのに野外のような開放感のあるドラゴンハットを活用。同町内の龍王太鼓によるお腹の底まで響く力強い音色を体感し、参加者の数人が舞台に上がり実際に太鼓を叩くと、見ている人も手拍子やダンスなどそれぞれのスタイルでリズムを刻んだ。また、女性のみで構成するダンスサークルメンバー約三十人とともに、参加者らは音楽に合わせてのびのびと手足を動かし、心地良い汗をかいた。

 昼食後は、木工細工や紙皿壁かけ、ミニカーの記念品づくりにも取り組み、楽しい夏の思い出を持ち帰った。来年は、安土町で開催される予定。


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新道をどういうルートにするか?

地元から「道づくり委員」募集

住民の総意で造る幹線道
=東近江地域振興局が初の取り組み=

「道づくり委員会」で検討される新幹線道路のルート
(湖東・近江八幡市) 
 県東近江地域振興局は、中主町側から近江八幡市側に新たに建設する中部湖東幹線道の建設ルートの決定にあたり沿線住民でつくる「道づくり委員会」を9月に立ち上げることを決め、現在、その委員を募集している。

 同振興局では、平成13年度から検討してきた「(仮称)中部湖東幹線道路整備計画」について、近江八幡西部地域の敷設ルートを決める議論を始める前に、地元住民の意見や要望を反映させたものになるよう3月に同整備計画検討協議会の中に「近江八幡部会」を発足させた。

 湖南地域の一部で工事が進んでいる同幹線道路は、大津と東近江を結ぶ県総合交通ネットワーク構想の環状道路として位置づけられている新ルートの幹線道で、平成24年までに大津市から草津市、守山市、中主町まで完成する予定。

 中主町から東方の近江八幡市側についても整備計画が進められることになっているが、日野川を渡り終えたところからの先を牧町地先の湖周道路につなげるルートと近江八幡駅方向の市街地にアクセスする2つの計画案が検討されている。

 今回の「道づくり委員会」では、建設ルートの決定には行政や専門家だけでは分かり得ない地元地域の実情や要望を取り入れた内容にするために設置するもので、募集する委員は北里学区と岡山学区に居住する成人が対象。

 公募人数は32人で、両学区全戸に公募内容を記載したチラシを市広報とともに配した。

 同委員会は、現地視察の実施やルートに対する住民意見の集約、勉強会の開催などみんなで考えるワークショップ形式で月1回、来年2月までの間に計5回程度開催する予定。

 公募の締め切りは今月17日。問い合わせは同振興局建設管理部計画調整課(電話0748-22−7732)へ。 

 


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