滋賀報知新聞(ニュース)平成16年9月2日(水)第13889号


平和求む声、湖国から世界へ

=「地雷をなくそう!世界こどもサミット」=

今津文化会館で幕を閉じた世界子どもサミット
(湖西・広域)
 対人地雷で被害にあった子どもらが世界から集い、地雷廃絶を訴える「地雷をなくそう!世界こどもサミット」(新旭町と同町教育委員会の主催)が先月二十一〜二十三日に新旭、今津の両町で開催された。世界で唯一の核被爆国である日本のほか、アフガニスタン、カンボジア、カナダなど十一カ国の子どもらが参加し、講演や事例発表、会議など通じて世界平和の実現について考え、話し合った。

 閉会式では、「サミットに参加した子どもらはこれからも個人個人で活動し報告の場を持ち続ける」など盛り込んだ宣言文を採択し、幕を閉じた。宣言文は国連のコフィー・アナンクリス・ムーン事務局総長へ送られ、サミットの内容は今年十二月にケニア・ナイロビで開催される対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)の第一回会議で報告される。そこで本紙では、猪口邦子上智大教授(前日本代表軍縮大使)から子どもらへのメッセージである基調講演、対人地雷の被害にあった子どもによるディスカッションを紹介する。

被害にあった若者が訴え

「悲しくて1年泣き暮らした」

悪魔の兵器・地雷廃絶願う


新旭町公民館でのミーティング
 大会最終日にはサバイバーズ(被害国)ミーティングが行なわれ、対人地雷の問題や世界のリーダーへのメッセージなど率直な意見が交わされた。
 この中で、カンボジアのコサルさん(20)は一瞬、涙ぐんで声をつまらせた。「首都へ行ったとき、子どもらが足を失っている私をみて、指をさして笑っていた。悪いことをしたから足をなくしたのだと」。地雷被害者への無理解による偏見から嘲笑され、がく然とした。
 軍縮の仕事を希望するアフガンのナディル君(17)は、「政府に対して、誰が地雷をつくって、ばらまいたのか問う。人種は違っても、人類はみな兄弟のはずだ」と、一言一言噛み締めるように語った。八歳の頃、庭の片隅に転がっていた地雷をいじっていて片目、両腕をなくした。父親はまもなく病死、母親は再婚して家を出た。地雷被害者の大半は、危険を避けられない幼児、児童で占める。
 サッカーが大好きなアンゴラのアンドレ君(18)は地雷で片足を失った。「事故にあった時は弱くて生きるのがつらくて一年間泣き暮らしたが、人には笑う権利、遊ぶ権利があると思って、強く生きていこうと思った。足の一部分をなくしても、他の部分は残った」と、力強く話した。

「希望への道筋をみんなで探していこう」

猪口邦子・上智大学教授


 世界平和を築くにはグローバルとローカルがセットにならないといけない。ローカルできちんと取り組むことが大事。政権代表だけが大事なことをやっているのではなく、市民一人一人が自分達の課題として取り組むことが大事だ。

 被害国の演じる役割は大きく、声を上げてほしい。我々は経験していないことについての想像力が乏しいが、教育がそれを補ってくれる。経験していなくても、想像できるようになる。

 ネットワークをつくる能力もつくってほしい。貧困とは、以前は所有していないことを意味したが、今ではどのネットワークからも排除されていることになってきた。具体的にネットに接続するとは、一つ目は情報、二つ目は人との出会い、三つ目は機会(会議などへの参加)。貧困、剥脱、抑圧、戦争はネットワークから外れたところから起こりやすい。

 世界で唯一の核被爆国である日本は、軍縮の推進国として声を上げていかなければならない。世界の軍縮は課題が多いが(次世代へつなぐ)連続性が大事。一人では何もできない。


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再び抱きしめて!

スペシャルオリンピックス冬季大会に向けて

=県内一万人聖火リレー伴走者とボランティア募る=

トーチラン光景
(湖西・大津市)
 来年二月二十六日から三月五日まで、長野県で行われる知的障害や発達障害のある人の国際スポーツ大会「第八回スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会」を成功させようと、聖火を掲げた障害者とボランティアが一緒に走る協賛行事「一万人トーチラン(聖火リレー)滋賀」が十一月二十一日、県内で開催される。

 SOは、知的発達障害のある人が日々のトレーニングや競技会を通じて、自立と社会参加ができるようにサポートする国際組織(本部・米国ワシントン)で約百六十か国・地域が加盟している。故ケネディ大統領の妹ユニス・ケネディ・シュライバー夫人が、自宅の庭を開放して開いたデイ・キャンプが始まりである。SOの世界大会は、夏季が昭和四十三年、冬季が同五十二年から四年ごとに開かれている。

 来年の長野大会は、アジアで初めて開かれるもので、約八十か国から二千五百人が参加の予定だ。これを盛り上げようと、NPO法人「SO日本」が五百万人トーチランを計画。県内からも福祉団体や行政などが呼びかけ人となって参加することになった。
寄付をすれば、もらえるTシャツ

 具体的には、県内を七ブロックに分け、聖火を持った障害のある人と伴走者二十〜三十人の十数グループが、一区間五百メートルずつ、計五キロ以上を走るもの。参加料は一人千円で、イベント運営費に充てられる。また千五百円を寄付すれば、写真のTシャツ一枚(サイズ=S、M、L、LL、色=赤、白、黒)と交換できる。

 主催する実行委員会(会長=高橋宗治郎・滋賀経済団体連合会会長)の梅村芳住事務局長は「トーチラン滋賀は、県内で一万人の参加を予定しているが、正直、まだあまり知られていない。走る人、応援する人、支える人、励ます人など、いろんな関わり方で参加してほしい。昭和六十二年の『抱きしめてBIWAKO』のように十一月二十一日、琵琶湖を取り巻く県内各地で素敵な汗を流し、大きな歓声を一緒にあげてみませんか」と呼びかけている。

 なお同実行委では、十月末まで、伴走者や運営ボランティアを募集し、寄付(Tシャツ申し込み)も受け付けている。問い合わせ、申し込み先は、〒520-0801大津市におの浜2丁目1番48号におの浜森田ビル3階の同実行委事務局(電話077−522−0222)まで。


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第6回 緑・花文化の知識認定

=今年からジュニア認定級も=

(湖西・大津市)
 「第六回緑・花文化の知識認定試験」(財団法人公園緑地管理財団主催)が十一月十四日に全国一斉に行なわれ、今回からは小・中学生対象のジュニア認定級が新設された。県内会場はびわ湖大津館(大津市柳が崎)。

 この認定試験は、植物の知識、文化を楽しく学ぶきっかけになることを目指して平成十二年三月に誕生し、昨年実施の試験では全国で一万三十二人が受験している。

 認定級は、ジュニア特級からジュニア五級まで六段階、一般の場合は特級から五級まで。特級を三回認定すれば、「緑花文化士」の認定証と免許証サイズの証明カードが贈呈される。

 出題区分は、▽自然科学と植物(樹木草花の名称特徴、動植物との関わり、自然環境に関する問題)▽環境形成と植物(都市緑化やガーデニングなど環境づくりと農林業園芸など生産に関する問題)▽生活文化と植物(料理に使う植物や薬草、行事祭事に用いる植物、ことわざに出てくる植物などに関する問題)の三分野から八十問。

 締め切りは九月十七日。一般(高校以上)は二千九百円、子ども(中学生以下)は千円。問い合わせは、東京都港区虎の門の財団法人公園緑地管理財団内の「緑・花文化の知識認定試験」事務局(電話03−3431−6875)へ。


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目の不自由な人に使ってほしい!

点字メッセージつきの陶器が好評

近江下田焼(甲西町)の 小迫夫妻が開発
=ペンダントとモーニングカップに「あい」=

近江下田焼陶房の小迫夫妻
(湖南・甲西町)
 甲西町伝統工芸会館(甲西町岩根)で近江下田焼陶房を営む小迫一さん・千春さん夫妻は、目の不自由な人にも同町に伝わる近江下田焼の良さを知ってもらい、日常生活で愛用してもらおうと、点字でメッセージをあしらったペンダント、モーニングカップの制作・販売を今春から始めた。これが口コミで広がって県内外から注文が相次ぎ、制作が追いつかないほどの人気を博している。

 夫妻が点字メッセージをあしらった作品をつくろうと思い立ったきっかけは、目の不自由な来訪者が「近江下田焼は藍色の光沢が特徴なのに、素敵な色が見えない」と、残念そうに漏らした言葉。観光協会からも同様の提案があったので、目の不自由な人に配慮した作品づくりに乗り出した。

 昨年九月から本格的に点字の学習をはじめ、それに並行して焼き物の制作を進め、ようやく今年五月に販売にこぎつけた。出来上がるまでの半年間は、試行錯誤の連続だった。陶工の小迫一さんによると、点字は、点の盛り上がりが正確に並んでいないと読めないが、窯で焼くと縮んでしまって読めなくなってしまうので、様々な工夫を試したという。
点字メッセージつきのペンダントとモーニングカップ

 ペンダントとモーニングカップにあしらったメッセージは、「あい」。五十音の最初の字であることや、下田焼きの特徴である藍色の“あ“、「I love you」の“あ“にかけた。このほかに、「大好き」、遊び心のある「もうかりまっか」の三種類。

 小迫一さんは、「ペンダント、カップのほかにももっと多くの作品に点字メッセージをつけたい」と創作意欲に燃え、販売を担当する妻の千春さんは、「お客さんがきちんと読めるように、正確な点字を心掛けたい」と目を輝かせていた。

 近江下田焼は、藍色の光沢が特徴で、土瓶、急須、茶器、花器、皿、湯飲みなど日常生活で使うものが多い。宝歴初年(一七五〇年頃)から喜多安兵衛が土瓶、灯明器、油さしをつくりはじめ、やがて窯を構える家は百四十四戸を数えるようになった。しかし、明治以降になって衰退し、一時期途絶えたことがあったが、小迫さんが再興した。


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今秋開催

第58回滋賀県美術展覧会

=4部門で作品募集=

(全 県)
 五十八回目の開催となる滋賀県美術展覧会(県・県教委・県芸術文化祭実行委員会主催、県文化振興事業団共催)が、十一月十三日から二十一日まで県立文化産業交流会館(米原町)で開催され、日頃の創作活動を発表してもらう四部門「平面」「立体」「工芸」「書」の作品募集を行う。

 応募資格は、県内在住または通勤・通学する人(中学生以下は除く)。

 第一部の【平面(日本画、洋画、版画、その他平面作品)】は、二十号以上百号以内の大きさ(ただし、版画は下限を設けない)にし、展示できるよう額装などの配慮をする。

 第二部【立体(彫塑、その他立体作品)】は、展示の状態で縦・横二メートル、高さ二・五メートル以内の手動可能かつ展示上危険でないもの。

 第三部【工芸】は、平面作品は縦・横それぞれ二・二メートル以内。立体作品は重さ四十キログラム以内で、縦・横・高さの合計が二・四メートルを超えないこと。また、その一辺が一・五メートル以内。

 第四部【書】は、仕上げ寸法が三平方メートル以内(一辺が二・四二メートル)。額装または枠装に限り、軸表装は不可。篆刻刻字出品も可能だが、手動可能なものとする。

 出品点数は、平面が二点以内、立体二点以内、工芸一点、書一点で、未発表のもの。出品料は作品一点につき千八十円。

 出品手続きは、所定の申込書に必要事項を記入し、出品料を添えて搬入期日(十一月六・七日の午前十時から午後四時)に、県立文化産業交流会館へ持ち込む。

 審査は十一月九日。入選作品を展示会場に展示するほか、審査結果を出品者に通知する。このうち、優秀作品には各部門ごとに「芸術文化祭賞(副賞十万円)」一点、「特選(副賞二万円)」数点が贈られ、十一月二十一日に文化産業交流会館小会議室で表彰する。

 募集要項と出品申込書は、県庁県民文化課、県立近代美術館、滋賀会館文化サロン、県立文化産業交流会館、各県立文化芸術会館、各地域振興局、各市町村文化行政担当課、文化ホール・美術館・博物館・図書館・公民館等で配布している。

 詳しくは、県庁県民文化生活部県民文化課(電話077―528―4630、http://www.pref.shiga.jp/c/kemmin-s/index.html)まで。

 なお、同展閉会後は、県展巡回展として安曇川文化芸術会館(十一月二十五日〜二十八日)、八日市文化芸術会館(十二月一日〜五日)、水口文化芸術会館(十二月八日十二日)草津文化芸術会館(十二月十五日〜十九日)でも開催される。 

 


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