滋賀報知新聞(ニュース)平成16年9月30日(木)第13913号


『てん末書は県が作成』と暴露

青写真焼きつけ不正請求問題で業者が上申書
現場関係者は黙認!?

=置き換え”も同罪との声=

(全県)
 上申書問題で県庁は揺れている。この六日、湖南地域振興局などで発覚したコピーサービス会社「京阪工技社」(本社大阪市)による設計図の青写真焼き付け業務などをめぐる不正請求は、枚数が約四千三百枚、総額が約三十万三千二百六十一円にのぼるとの内部調査結果を県が発表した。

 不正請求があったとするのは、湖南、甲賀、東近江の各地域振興局、湖南中部流域下水道事務所など。県では、同業者からすでに返納された額などを除く約七万七千円を返すように求めているが、業者は先月二十七日に上申書を県に提出し、不正請求はしていないと主張。同社の出方次第では、県庁に激震が走ることになりそうだ。     

 【石川政実】



 県は六日の記者発表で、京阪工技社の請求には水増しがあったとして「不正請求」にしたものの、同社や他社が行った単価契約以外の品目の“置き換え請求”は、支払った代金が発注額を上回っておらず、「不正請求」でないと結論づけた。さらに「単価契約以外の青焼き発注は、図面の長尺が多岐に及んでいる」とし、“置き換え”は許される範囲としている。つまり水増し請求は京阪工技社だけとし、他の業者はおとがめなしだった。ちなみに単価契約とは、鉛筆など、日頃、購入する物品について単価の契約を業者と結ぶもので、入札や見積もり合わせが行われる。

 ところが本紙が入手した県の内部資料では、カラーコピー、電子データ出力、背貼製本など、「青焼き」とは全く形状が違うものが、「青焼き代」として“置き換え”請求されていた。

 県のある担当者からは「水増し請求だけが不正請求であり、契約外で品目の異なるものを代金のつじつまだけを合わせ『青写真焼き』として請求するのは不正請求でないと言うが、県の財務規則上からは、どちらも不正請求」と本音がポロリ。

 八月十三日から三か月、指名停止を受けている京阪工技社は、同月に湖南地域振興局と湖南中部流域下水道事務所分の請求について、てん末書を国松善次県知事に出したが、同月二十七日になって「てん末書には事実誤認がある」とする上申書を国松知事に再提出した。

 同社は「上申書で訴えたのは、てん末書の文面は当社が作成したものではないということだ。湖南地域振興局建設管理部が文面作成し、当社に持ってきて、押印を強く要求したため、事実を確認しないまま押印した。また、てん末書には『県に無断で』という記載があるが、県の現場担当者に了解を得て、納品書や請求書を作成している。大半が他社と同様に“置き換え”請求であり、不正請求と言われる筋合はない。下水道事務所も、湖南地域振興局と同様の文面を持ってきて、押印を強く求めたため、結局、押し切られた」と話している。

 県職員課ではこの十七日、三十人の職員を対象に、文書訓戒と厳重口答注意の処分を行った。しかし県庁内でも、今回の処分は、肝心の発注した現場関係者には甘過ぎるとの声が出ている。いずれにせよ京阪工技社の今後の出方次第では、県に激震が走りそうだ。


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障害者虐待はどう裁かれたか

書籍「いのちの手紙」出版

=サングループ裁判出版委員会=

(湖東・五個荘町)
 サングループ裁判出版委員会は、肩パット加工工場(五個荘町、平成八年倒産)の社長が知的障害のある従業員に虐待を繰り返し、死者四人、行方不明者四人を出したサングループ事件を巡る裁判記録をまとめた書籍「いのちの手紙」を出版する。

 同事件は、被害者と家族、支援者が平成七年に告発して明らかにし、肩パット加工工場社長と、監督責任のある国・県を相手取って訴訟を起こした。昨年三月に勝訴判決を得て、さらに国・県は控訴を断念している。

 なお、同出版委員会(被害者の会、支える会、弁護団)は、十月二日午後二時から出版記念会をJR大津駅前の滋賀ビル九階、中華料理「かすが」で開く。事件の社会的影響、意義について報告したあと、会食で懇談する。

 報告会のみの参加は無料で、会食の会費は三千五百円。出席希望者は出版委員会事務局の小久保哲郎氏(FAX06・6363・3320、電話06・6363・3310)へファックスで申し込む。 


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包囲網に警戒強める西川水口町長

10月24日告示の甲賀市長選挙

4町長らが 中嶋県議を候補に擁立
=水口保守系町議団まっ二つに分裂=

(湖南・甲賀郡)
 十月二十四日に告示される甲賀市長選挙(十月三十一日投開票)に向けて、中嶋武嗣県議(56歳)が二十二日、甲賀地域振興局で出馬表明を行なった。席上には、十月一日に発足する新市・甲賀市を水口町とともに構成する土山、信楽、甲賀、甲南の四町長のほか、複数の水口町議までもが同席し、中嶋県議に対する強い支持を見せつけた。市長選にはすでに西川勝彦水口町長(59歳)が立候補の名乗りを上げており、西川氏サイドの水口町議は「四町対一町の構図になりかねないばかりか、一部の水口町議まで中嶋氏擁立に回って大変な包囲網だ」と、危機感を強めている。

【高山周治】


 四町の町長は「西川氏では五町の均衡ある発展は望めない」として八月十六日、中嶋県議へ初めて出馬要請を行ない、今月二十日に受諾を知らされた。その底流には、西川氏の強引な政治手法への不信感にあるといい、「ほかの四町を吸収合併するという意識があるのでは」と危機感を募らせていた。

 西川水口町長への不信感は四町だけでなく、水口町内部にも広がっていた。水口町議会の保守系議員十五人のうち、七人が中嶋氏の陣営へついた。ある町議は、「西川町長出馬を七月三十一日の保守系議員の集まりで聞かされ、支持を迫られた。各町議の支援者との調整のため返事を保留していたが、相談なしで八月四日に記者発表に踏み切るなど強引だ」と憤った。

 また、「五町の住民参加のもと、融和したまちづくりを進めたい」とする中嶋県議は、今月二十二日付けで自民党を離党し、市民感覚で選挙戦に臨む。ただし、同氏の政策に共鳴する政党から支持の申し入れがあれば、受ける姿勢を示している。後援会は、新たに甲賀市として組織をつくり、五町の保守系議員約五十人がつくとみられる。

 一方、西川水口町長の陣営でも、郡内各町で後援会の立ち上げを進めているが、とくに土山、信楽の二町で難航しているという。今月二十六日には水口町立碧水ホールで後援会の決起集会を開き、水口町を中心に支援者が集まり、選挙戦への闘志を燃やした。

 西川町長は、一町対四町になりかねない今回の構図について、「四町の町長と議長がまとまり、自民党体質で議員がついてるだけで、市民感覚とはほど遠い。厳しい選挙になりそうだが、有権者一人一人の理解を求めていくしかない」と、ひるむ気配を見せない。

 また、四町長が西川町長の政治手腕が強引として中嶋県議を擁立したことに対しては、「新市全域で均衡ある発展をしようとして、五町で新市建設計画をまとめてきた。それに賛成しておきながら、新市計画を実行するため私が市長選立候補を表明してから、政治手法が強引だと急に申し立てするのは理解に苦しむ」と、怒りをあらわにした。

 いずれにせよ、甲賀市長選挙は一町対四町の構図になるどころか、水口町でさえまっ二つに割るし烈な選挙戦が予想される。


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甲西町岩根〜吉永

結ぶ「新生橋」

=29日に開通=

開通した新生橋

(湖南・甲西町)
 野洲川を挟む甲西町岩根と同町吉永を結ぶ「新生橋」が、二十九日に開通した。この橋は、県が約十五億円をかけて建設を進めてきたもので、延長六百七十五メートル、車道幅六・五メートルの二車線。

 完成したことによって、甲西町三雲方面から名神竜王インターへの接続が早くなり、また国道一号バイパス朝国高架橋合流部の渋滞も解消される。また将来的には、工事中の国道1号バイパスと国道1号線とのアクセス道路として使用される。


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上水道不正給水

当時の管理職を

=甲西町が処分=

(湖南・甲西町)
 甲西町は十七日、昨年十一月に水口警察署に告発した甲西町上水道不正給水事件について、不正な給水が行なわれていると気付きながら対策を怠ったとして、当時の管理職を次の通り処分した。

 【戒告】現企画政策監(平成四年度当時 水道課庶務係長)

 【厳重注意】現民生部長(平成十五年四月一日〜五月十九日水道課長)▽現教育委員会管理課長(平成十五年五月二十日〜十六年三月三十一日水道課長)▽現上下水道課長(平成十二年七月一日〜十六年三月三十一日 下水道課長) 

 


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