滋賀報知新聞(ニュース)平成16年10月1日(金)第13914号


特別展示「大紙鳶」 絵や版画29点

いま蘇る八日市大凧の軌跡

=八日市大凧会館 広報持参で入場無料=

貴重な資料に見入る見学者
(湖東・八日市市)
 世界凧博物館八日市大凧会館(八日市市東本町)で、特別展示「大紙鳶(おおいか)〜いま蘇る八日市大凧の軌跡〜」が開かれている。十月十一日まで。

 同館では、市制五十周年を記念して、また、市町合併による新市誕生に向け、国選択無形民俗文化財に指定されている八日市大凧の歴史を、今回の展示を機会に再調査・保存の作業を実施した。

 その中から新たに出てきた資料や、市民の協力による個人や神社所蔵資料、同館所蔵品など、江戸時代末期から昭和二十八年までの絵画、版画、扇絵、印刷物、原画など、貴重な資料二十九点で紹介する。

 各資料からは、百畳を超える「大紙鳶」と呼んでいたころの凧揚げの様子や判じもん、凧揚げの理由(記念や祝い事)に加え、登場する人々の服装や風景の移り変わりなども知ることができる。

 八日市大凧は、江戸時代中頃から発達し、中野村、金屋村、芝原村がそれぞれの伝統をもって製作、飛揚させ、互いにその技術を競うようになり、明治時代には二百畳クラスの大凧が次々と揚げられた。

 判じもんも、時代や社会情勢を反映したものが多く、「豊かな里」(安政五年)、「国家治」(明治五年)、「四海兄弟」(同十五年)、「富国強兵」(同四十二年)などが見られる。

 また、各村では伝統の技術は門外不出とされ、凧は揚げたあとにはすぐに燃やされたほどで、今回展示の版画や扇絵も、商業活動の一環として地域に広まったものが現在まで残っているものが多く、額装や表装にして大切に保管されてきた貴重な資料。

 原画は「公益を進む」(昭和二十八年、八十畳)の一点だけだが、八日市商工会が戦後はじめて大凧飛揚を復活させた時の貴重なもので、前出の三町(村)が一緒に製作した記念すべき凧。また、この年の三月には、八日市大凧保存会も結成された。

 同館では、世界にも知られるようになった郷土の伝統文化である「八日市大凧」の輝かしい歴史を、一人でも多くの市民や地域の人々に見てもらうことで、地域の誇りと伝統の歴史を感じてもらうとともに、まだまだ埋もれている八日市大凧関係資料の発掘につながればと、来場を呼びかけている。

 同館は毎週水曜日、第四火曜日、祝日の翌日休館。入館料は一般二百円、小・中学生百円。ただし、今回の特別展示会期中に限り、八日市市広報九月中旬号を持参すれば、家族での入館が無料になる。問い合わせは、同館(TEL0748―23―0081)まで。


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埋もれたおもちゃ新発見

初の本格本「近江の玩具」

=近江郷土玩具研究会が出版=

近江郷土玩具研究会が出版した「近江の玩具」
(湖東・五個荘町)
 日本最大の土人形「小幡人形」から廃絶した幻の玩具まで、滋賀県のおもちゃに関する初めての本格的冊子『近江の玩具』が、近江郷土玩具研究会の浅見素石さん(81、大津市)ら四人によって出版された。

 郷土玩具収集家の世界においては「滋賀県は郷土玩具不毛の地」と呼ばれ、滋賀を代表する小幡人形(五個荘町)ですら京都伏見人形の亜流として扱われることが多い。

 そんな滋賀を、玩具不毛の地ではなく「未調査の地」であるとして、郷土玩具コレクターであり研究者の浅見素石さんと藤野滋さん、関西郷土玩具界の重鎮・浜口新二さん、奥村寛純さんが近江郷土玩具研究会を設置した。

 郷土に眠る玩具や聞き取り調査の結果、多くの新発見や未発表玩具を見つけることができ、新発見の「三上の悠紀人形」「竹生島の羽子板」や、製造されながら品質不良で返品された幻のおまけ「グリコの竹製飛行機」、廃絶あるいは伝承のみの「白髭神社のかざぐるま」「彦根手まり」など六十点を取り上げ、《旅のみやげと祭礼玩具》《暮らしの中の玩具》《願いと信仰の玩具》《戦後生まれの玩具たち》《小幡人形》に分けて紐解いている。

 また、玩具誕生の背景や人々との関わり、全国の郷土玩具の中での滋賀の位置づけなど歴史的・産業的に述べるサイドストーリーもバラエティー豊かで、実際に買える場所や見学できる展示施設も記載するなど、ガイドブックとしても役立つ。 B6判カラー二百八十八ページ。千八百九十円。問い合わせは、サンライズ出版(0749―22―0627)まで。


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福祉社会・教育の模範として

能登川東小ら1個人2団体受賞

=ボランティア功労の大臣表彰=

(湖東・能登川町)
 福祉分野などでボランティア活動を長年実行し、その功績が高く評価される個人等に贈る「厚生労働大臣表彰」の受賞者が決まり、先月二十五、二十六日に大津市で開かれた「第十三回全国ボランティアフェスティバルびわこ」で表彰された。

 受賞した個人、グループ、学校とその功績は次の通り。
 ▽藤田三千四さん=中学校教員(国語)の経験を活かし、十九年もの間、弱視者らのために手作業で拡大写本の作成を行ってきた。

 ▽手話サークルノアの会=定例会での手話学習を通じて手話通訳技術の向上をはかりながら、聴覚障害者との交流や出前体験講座と題して学校へ手話の指導に行くなど、聴覚障害者の社会参加と手話の普及に大きく貢献している。

 ▽能登川東小学校=学校全体として毎年計画的に福祉教育に熱心に取り組んでおり、次代の福祉社会の担い手である子どもたちを積極的に養成している姿勢は他の模範として、その功績も大きい。

 表彰式を開いた「全国ボランティアフェスティバル」は、全国からボランティアや市民活動に関心のある人や実践活動をしている人々が集い、語り合いを通じて活動の裾野拡大や活性化を目指すもので、今年は二日間とも滋賀県で開催され、分科会等さまざまなイベントが行われた。二日目の「ボランティアトーク」では、受賞校の能登川東小学校が活動の事例報告を行った。


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「町全体の不名誉となった」

元住民課係長を懲戒免職

=町3役と直属上司も10%減給=

(湖東・蒲生町)
 蒲生町の山中壽勇町長は先月三十日、町職員が公金を私的流用したことが内部調査で発覚したことを受け、流用の事実を認め辞表を提出した元住民課生活環境係長(41)を懲戒免職とした。

 処分の理由について、「許すことのできない極めて遺憾な非違行為であり、町職員の信用を傷つけ、町全体の不名誉になった」とし、前日の二十九日に開かれた懲戒審査委員会の決定通り最も厳しい処分を科した。

 また、部下を指揮監督する責務を怠ったとして、当時の所属長であった住民課長の給与を一カ月間十%減給する処分を下した。さらに、町長・助役・収入役の町三役の給与についても、条例の一部改正が必要ではあるが専決事案として、監督責任をとって一カ月間十%減給することとした。

 懲戒免職となった元係長は、事務局を担当し通帳管理を一人で任されていた立場を利用して、町からの補助金を基に運営している蒲生町環境推進協議会と同町消費生活研究会の運営資金から約四十八万円を私的に流用。住民課長の許可を得ず勝手に印鑑を持ち出し、通帳から現金を引き出した。

 八月の人事異動で転属となり、後任者が引き継ぎを求めたところ、二団体の会計事務が機能していないことが分かり、内部調査を進め流用が発覚した。元係長は、すでに流用分約四十八万円を返還し謝罪しているため、二団体と町ともに被害届の提出や告訴は考えておらず、行政処分で対処することを決めた。


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社会福祉法人雪野会「記念式典」

地域福祉の拠点目指して10年

=ボランティアグループなどを表彰=

介護老人福祉施設万葉の里で開かれた「法人創立10周年記念式典」
(湖東・竜王町)
 蒲生・竜王両町の支援を受ける公設民営の「社会福祉法人雪野会」(住田善和理事長)はこのほど、「法人創立十周年記念式典」を竜王町山之上にある介護老人福祉施設万葉の里で開き、山口喜代治竜王町長や山中壽勇蒲生町長、施設関係者、地元住民ら約六十人が出席してこれまでの歩みを振り返った。 

 同会常務理事の林良忠施設長が開会の辞を述べ、住田理事長は、地域住民らの協力と支持に感謝の意を表し「高齢者が永年培ってきた経験を生かし、老いも若きも社会に貢献でき、安心して暮らせるまちづくりが重要である。地域の期待に応えるべく平成六年三月に雪野会が誕生した。今後も地域福祉の核となるよう信頼される施設づくりに取り組みたい」と決意を新たにした。

 家庭的な雰囲気での生活を重視し、利用者の尊厳を守り、地域福祉の拠点としての機能充実を掲げる同会では、平成七年四月に特別養護老人ホーム万葉の里、同十二年十月に介護老人保健施設ケアセンター蒲生野、同十五年四月に生活支援ハウス棟を開設し、現在三施設十三事業を運営している。地元ボランティアの支援も受けながら、“高齢者の自立”を大きな柱に事業充実を図っている。

 記念式典では、法人設立や施設建設に尽力した福島茂前竜王町長と安井一嗣前蒲生町長、ボランティアグループの代表者らに感謝状が贈られた。また、功労者と永年勤続表彰も行われ、高齢者の気持ちに立った温かい取り組みに期待が寄せられた。

 なお、感謝状贈呈者と功労者表彰、永年勤続表彰の受賞者は次の通り(敬称略)。

 【感謝状贈呈者】福島茂(前竜王町長)安井一嗣(前蒲生町長)山添千晴(ボランティア万葉)宮川夏子(万葉の里ボランティア)寺本寿子(ボランティアこだま)山中利和(理容ボラ)勝見早苗(田中婦人会)福山泰子(竜王町日赤奉仕団)安部フク子(蒲生町日赤奉仕団)

 【功労者表彰】寺嶋一雄(雪野会顧問)加藤喜一朗(同会理事)松村昭九郎(同)犬井郁子(同)中島とし(同会元理事)木山隼二(同)

 【永年勤続表彰(すべて雪野会職員)】伊藤理世▽瀬川広海▽田中由紀子▽大宮尚美▽高橋清恵▽門谷厚三▽清水淳子▽三原満江▽安川勝子▽杼木春代▽福田淳一▽西村勉▽吉村裕子▽安井鈴子▽山田すみ子▽安田良子▽久田昭男▽河島菊枝▽小崎公子▽増地悦子 

 


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