滋賀報知新聞(ニュース)平成16年10月6日(水)第13918号


東近江市 の新予算 280億円程度

5市町長名で編成方針を通達

新市まちづくり計画を基本に
=地方分権時代へ「改革と創造」=

(湖東・広域)
 一市四町(八日市・永源寺・五個荘・愛東・湖東)が合併して来年二月十一日に「東近江市」が誕生することから、各首長名で新市の予算編成方針が通達された。地方時代を生き抜く力を備えた新市の住民自治確立へ、改革と創造を求めている。

 政府は、来年度の予算編成で三位一体改革(国庫補助負担金、地方交付税、税源移譲をセットにした財源配分の見直し)を推進し、昨年度に続き大幅な財源不足を見込む県においても、各市町村への各種補助金や交付金の見直しを打ち出している。

 このような国や県の財政運営状況の中で編成される新予算を、各市町の伝統と歴史に配慮しつつ、市民との協働によって、地方分権時代を生き抜く力を備えた「みんなでつくるうるおいとにぎわいのまち東近江市」にするための「改革と創造」の始まりと位置付けた。

 その上で、編成に当たっては住民自治の実現と、新市まちづくり計画にかかげる事業計画の実現を基本に置き、まちづくりの基本目標・将来像・主要事業について、その実現へ計画的かつ積極性を基本方針とした。

 合併による行財政基盤の強化や行政の効率化を進めるとともに、地域の実情に即した創意工夫によって、住民参加のもと多様化・高度化する行政課題への適格な対応を促している。

 また、合併により一元化となる事務事業については、合併協議会での確認や首長会議などでの決定に従い、専門部会や分科会での調整結果に基づき見積りを行うよう指示した。

 きめ細かな住民サービス提供のため、既成の枠組み、概念にとらわれることなく、新しいまちづくり・人づくりを推進し、一層の「創意と英知の結集」を求めている。

 一方、予算規模については、一市四町の平成十六年度当初予算の合計が約三百三十億円を示しているが、合併関連経費や減税補てん借り換え債などの特殊事情で膨らんでいることから、これらを除く予算基本額を二百八十億円程度と試算している。

 このほか、来年二月十一日から三月三十一日までの約二か月間の暫定予算を組み、合併する一市四町の予算執行残額を新市予算とするほか、新市長の就任時期が重なることから、同四月から六月までの三か月間の骨格予算を編成することにした。


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世界的抽象画 藤原和子の世界

「わのかたち」に何を見る

=12日まで るーぶる愛知川=

不思議な雰囲気に引き込まれる藤原さんの作品展
(湖東・愛知川町)
 志賀町在住の洋画家、藤原和子さんの作品を紹介するギャラリー展が、近江鉄道愛知川駅のコミュニティーハウスるーぶる愛知川で開かれている。十二日まで。入場無料。

 「わのかたち」と題する数個の「◯」と藍や黒の絵具で描かれた大小十点の不思議な抽象画は、見る人の感性に何かを訴える。作品の前でじっくりと、それぞれの何かを感じたり、発見したり、自分なりの楽しみ方ができるのが抽象画のおもしろさ。

 藤原さんは福井県生まれ、毎日現代日本美術展大賞など九〇年代から関西を中心にコンクールや個展で活躍する傍ら、ポーランド、イタリア、韓国、イスラエルなど国外の美術展にも出展。最近は、バングラデシュ日本現代美術展をはじめ、米国、東京などの展覧会でもその評価が高く、現在美術作家の一人として世界的に注目されている。

 るーぶる愛知川は午前八時から午後五時まで開館(最終十二日のみ正午まで)、会期中無休。問い合わせは町観光協会(TEL0749―42―8444)まで。


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二度と戦争遺族つくらないで

平和希求し「戦没者追悼式」

=永源寺町遺族会=

犠牲となった398人の御霊に平和を誓う遺族たち
(湖東・永源寺町)
 永源寺町遺族会(奥居清一郎会長)は三日、戦争によって若くして亡くなった町内の戦没者三百九十八人を追悼し、恒久平和を誓う「永源寺町戦没者追悼・平和祈念式」をセンター永源寺で開き、壁面に、各郷から旅立った戦没者の顔写真を掲示した。

 戦後六十年を迎えようとしているいま、戦争を知らない世代が国民の過半数を数え、戦争の悲惨さや平和への意識が薄れつつある。同遺族会では、肉親を失い苦難の道のりを乗り越えてきた遺族こそ、真の平和を追求する行動が残された使命だとし、平和祈願リレーや遺骨収集写真展を開くなど、今ある平和の礎には幾多の犠牲があった事実を伝えている。また、このほど発刊した「勲光の妻」には、在りし日の夫(戦没時の年齢や所属部隊)と戦争未亡人となった妻の写真を並べ、家族を支えた妻たちを通して、戦争のむなしさ、悲惨さ、平和の大切さを訴えている。

 この日の追悼式は、二度と戦争遺族をつくってはならないーの思いから、合併前の発展的最終祈念として遺族三百二十六人が開き、来賓に岩永峯一衆議院議員、山下英利参議院議員(代理)、小杉武志県会議員、高橋辰次郎町議会議長、山田利治県遺族会会長らを招いたもので、満州・ボルネオ・レイテ島・バナウェイなど、他国で亡くなっていった三百九十八人に追悼の意と白菊を捧げた。

 戦争遺児でもある奥居会長は「いとおしい家族や日本の反映を思いながら、戦弾に倒れていった御英霊たち、さぞ無念であったろうと思います。終焉地にはいまだ幾十万の遺骨が残り、一日も早く故郷にお迎えしたい。この遺族の悲しみ、苦しみの体験を次代に生かすことが我々の使命であり、恒久平和をお誓いすることが、尊い命を落とされた御霊に報いることだと思います」と話した。

 町遺族会顧問の北川弥助元県会議員は、自身の体験から「私もみなさんと共に万歳三唱で送り出され、妻子を残して三年間野戦で戦った。眉に玉が当たったが、生きて戻ることができ、皆の遺志に報いるためにも平和と豊かさを求めて県政を目指した。今もみなさんの顔を思い出す、日本の礎となられた御英霊に、恒久平和を誓いたい」と述べた。

 このあとの「平和祈念式」では、次代代表の意見発表として、永源寺中学校二年の中島里彩さん、水口東中学校二年の古谷彩さんが「平和への願い」と題した意見発表を行った。


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―介護に向かう心と体を整える―

蒲生町で月1度「介護者のつどい」

=高齢者向けおやつ作りに挑戦=

和気あいあいと高齢者向けのおやつを作る参加者ら
(湖東・蒲生町)
 高齢化が進むにつれて、深刻化する介護問題。介護保険制度の導入で介護者の負担が少しは軽減されたものの、要介護者を抱える家族の悩みはまだまだ尽きない。家族のためにと一生懸命に頑張り過ぎると心に余裕がなくなり行き詰まることも多い介護は、ゴールが見えないからこそ、介護者の定期的な息抜きが必要となる。そこで、蒲生町在宅介護支援センターでは、毎月一度(一、八月除く)のペースで「介護者のつどい」を開いており、介護者へ有効に活用してほしいと呼び掛けている。

 同支援センターによる「介護者のつどい」では、介護者のための腰痛予防やストレス解消のための体操といった介護者自身の健康管理、高齢者の食事介助、痴呆の理解・介護方法といった介護に関して知識を深めることを目的とした専門家による講話のほか、日帰り旅行や施設見学などが盛り込まれている。

 参加対象者は、在宅介護を行っている蒲生町民。講話を聞いた後に、参加者同士で、介護の悩みや喜びを打ち明け、介護者にしかわからない思いを共有することでリフレッシュを図っているという。

 同町生きがい活動支援センターせせらぎで先月開催された介護者のつどいには、町内在住の女性七人が参加し、管理栄養士の大田初代さんが高齢者向け献立の組み立て方や調理方法を指導した。

 大田さんは、「寝たきりの人の低栄養化などが問題になっているため、体を作るものをがんばって取り、野菜はミキサーにかけてポタージュにしても繊維はすべて摂取できるので、歯の悪い人には液体状にして食べさせてあげてほしい」とアドバイス。

 また、おやつの取り方について、ようかんやまんじゅう、アイスクリーム、串だんごなどに含まれる砂糖の量を当てるクイズを行ってから、「おやつは食前にとると、お腹は膨れないが血糖値があがり満腹感で高齢者は食欲が落ちてしまう。食べる時間も考えてほしい」と指摘した。便が固いときに乳脂肪が入っているアイスクリームや口の中の掃除にも役立つゼリー、食欲が落ちたときにタンパク質・油が摂取できる生クリームなど、有効な摂取方法の例を挙げた。

 続いて、調理室へ移動し、各家庭にある食材で簡単に作れる高齢者のためのおやつ作りに取り組んだ。三班に分かれた参加者は、大田さんのレシピに従って、“フルーツのくずあんかけ”と“じゃが芋だんごのしるこ”、“みかんムース”を調理し、会話も楽しみながらあっという間に完成させた。

 九十一歳の母親を介護している女性は、「(母は)耳も遠くなり、歩けなくなって、今は食べることを楽しみにしている。思ったよりも簡単にできたので、帰ったら作ってあげたい。(介護者のつどいでは)同じ境遇の人と話しをしたりすることでリフレッシュできる」と笑顔で語り、介護に向かう心と体を整えていた。

 この介護者のつどいに関する問い合わせは、蒲生町在宅介護支援センター(電話0748―55―8290)へ。


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蒲生定秀ゆかりの地巡る

17日「これなに?ウォーク」

=近江日野商人館 参加者募る=

昨年行われた「これなに?ウォーク」
(湖東・日野町)
 日野町の歴史文化を今に伝える近江日野商人館は、十七日に開催する特別企画「これなに?ウォーク〜日野の町再発見!〜」の参加者を募集している。

 昨年から始まった同ウォークは、今も町内に面影を残す日野商人街道を歩き、普段見ることのできない旧家やこの日のためにと特別公開される曳山、祭囃子、日野特有の桟敷窓などを見学し、日野商人の文化や心を肌で感じてもらおうと同館が企画したもの。

 今回は、同館で二日から「日野町城下町開祖〜蒲生定秀展〜」が始まっているため、中野城(日野城)を築き城下町づくりに奔走した定秀公ゆかりの地めぐりがウォークに組み込まれており、日野観光ボランティアガイド協会会員らが詳しく解説・案内する。

 また、街並を活かす桟敷窓アートの会が、同商人館との共催で地元工芸作家の作品を展示・販売する「桟敷窓アート」を十六・十七日の二日間、同町大窪から村井一帯にかけて繰り広げる。中でも、定秀公が大きく関わり、今年、新技法により再興された日野椀の展示販売「日野椀復活展」は一見の価値あり。

 さらに、定秀公が復興した日野祭時に、各家庭で客へのおもてなしとして必ず出されるというタイを使った料理の中から、日野地区の婦人会らによるタイを煮込んだ汁で作る“鯛そうめん”が、ウォーク当日に商家内に設けられる食事処で味わえる。

 参加費は、三百円(商人館入館料)。参加希望者は、十日までに、歴史民俗資料館「近江日野商人館」(電話0748―52―0007、FAX0748―52―0172)へ申し込む。 

 


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