滋賀報知新聞(ニュース)平成16年10月22日(金)第13931号


中盤、折り返しへ

24日投開票の能登川町長選

合併問題へ対立鮮明
=宇賀候補 推進  谷本候補 白紙=

(湖東・能登川町)
 選挙三日目、折り返しに入った能登川町長選は、来年二月に八日市市など一市四町で発足する「東近江市」への編入合併を推進する元町議長・宇賀武候補(56、今)と、白紙撤回を公約にする住民団体会長・谷本善弘候補(65、佐野)が火花を散らし、過去に類を見ない激戦を展開する。有権者はどちらを選ぶのか、将来を変える選挙として近隣市町や県内外からも注目を集める。

宇賀陣営
 財政の建て直しと対話型行政、広域合併による改革を訴える宇賀陣営は、地元の今区民や女性部・青壮年部らが一致団結して手づくり選挙を展開し、全町をくまなく歩いて支持を訴えている。また、選挙カーのウグイス嬢には主婦二十人が立ち上がり、頑張るお母さんパワーで同級生、友人、地縁者らに輪を広げる。

 十九日の出陣式には衆参両議員や、合併を要請する関係市町(1市4町)の首長、議長、助役らが激励し、自民・民主・公明のバックアップも得る。そのなかで、神崎郡町長会を代表する久田元一郎永源寺町長は「古くから深いつながりのある神崎三町。これからの時代、単独町制では成り行かず、鈴鹿から琵琶湖までをつなげた広い視野が必要。神崎郡はもちろん、東近江市という未来のまちづくりにつながるよう強固な団結で導いてほしい」と話し、心強い応援に陣営から大きな拍手と歓声が起きた。

 朝立ちや一日三〜五カ所の個人演説会を精力的にこなし、選挙カーから下りては支援を呼び掛けている。きょう二十一日には、北須田智徳館、能登川協議所、伊庭謹節館で個人演説会を開催。

谷本陣営
 一方、合併の白紙撤回を訴える谷本候補は、共産党と三町合併(能登川町・五個荘町・安土町)時に発足したまちづくり21世紀ネットを中心に、教職員組合、民主商工会、母親大会連絡会新日本婦人の会らでつくる「ふるさと能登川町を守りよくする会」を母体に活動を繰り広げる。

 第一声を上げた垣見の選挙事務所前では、集まった県議や会のメンバーら約六十人を前に「能登川町の未来はどうなるのか。吸収合併は町民に対して無責任であり、このような合併を進める人に町政を託すわけにはいかない。合併は歴史的選択であり、住民投票で合併の是非を問いたい」と町と相手候補を批判。また、「駅西開発や林中央公園など、開発中心だった杉田町政を今まで通り続けるのか。福祉や教育など住民が親しみやすい事業に取り組みたい」と力を込める。

 谷本候補は、平成十年と十四年の県知事選に共産党候補として立候補しており、知名度は十分。今回は無所属候補として出馬し、組織票に加えて無党派層の集票にフル稼働する。きょう二十一日に栄町公開堂、二十二日に勤労者会館で個人演説会を開く。

能登川町議選は20年ぶり無投票



 任期満了に伴う能登川町議選(定数十二)が、定数と同じ十二人以外に届け出はなく、二十年ぶりの無投票当選が決まった。
 新議員は、現職十人、新人二人。党派別では共産一人のほかは無所属。

 今回からの定数削減(十八から十二議席)に加えて、東近江市との合併問題が最大の焦点となっているため、在任期間が一年または四年と流動的。このため、新旧交代を含めて現職の半数近くが引退した。また、参画できた場合(東近江市)の議員定数(初年は旧市町単位の小選挙区制)の影響から、市議選出馬を見据えた探り合いが長引き、全体の遅れからさらなる新人擁立には至らなかった。

能登川町議選当選者
(定数12)届け出順

杉田 米男 56 鉄工所経営  無新
日根野 繁 70 建材業    無現3
川南 博司 69 農 業    無現3
田辺嘉右衛門60 保管業    無現1
寺井 好男 65 不動産業   無現3
村田 正弘 65 食品会社役員 無現2
大橋 市三 56 JA職員 無新
冨江 旭男 66 理容業    無現2
藤田 淳子 59 党支部委員  共現6
山本 眞喜 60 たばこ小売業 無現2
小島 隆司 68 元銀行員   無現2
大橋 平治 75 会社役員   無現8


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不信感、タイムリミット

協議再開へ理解求める

=秦荘町 合併住民懇談会=

合併協議再開への理解を求めた合併住民懇談会
(湖東・愛知川町)
 愛知川町との合併協議が半年にわたって中断している秦荘町は、協議再開に向けて住民に理解を求めるための「合併住民懇談会」を、町内九会場で開いている。

 懇談会には、廣田進町長はじめ町議長、関係課長らと、細江新市合併協議会事務局長が出席、各会場には五十人ほどの住民が詰めかけている。

 十九日までの二回の懇談会では、冒頭、廣田町長が協議会長期中断で住民の中に不安が生じていることを詫びるとともに、合併特例法の県知事への合併申請期限(平成十七年三月三十一日)が目前に迫っていることや町の将来を考えると合併が必要との考えを示し、合併協議の早期再開へ理解を求めた。

 細江事務局長が合併の必要性と効果について改めて説明。西川総務課長が合併協議会の経過と現状、合併特例法の期限内に合併できない場合の新法に伴う財政面でのメリットの減衰や県による合併推進介入などを解説。西川作男税務課長心得が町財政について、自主財源に乏しく国や県からの補助金や交付金などが削減され、その上少子高齢化が進めば住民サービス向上を図れないなど実情と分析を報告した。

 住民からは、協議会中断の要因となった愛知川町の東部地域公園整備事業に対し、「計画凍結して用地取得するのは秦荘町民にそのつけが回ってくることになる」「用地の維持管理にまた費用がかかる」「この問題の解決なしに先に進めない」「両町にとって有意義な道路整備などに使うべき」「問題の打開策を住民に示し、早期解決を」など、愛知川町に対する不信感を払拭し切れないという意見が相次いだ。このほか、「分庁制は人件費削減につながらないのでは」「多少合併が遅れても相互信頼の回復を図るべき」などの声があがった。

 これに対し町は、「計画凍結で一歩前進。土地取得議決案については町長の緊急入院で延期されている愛知川町議会を見守りたい」「秦荘町も一人当りの借金は多いなど、それぞれの町でこれまでの事業や事情を抱えている。より高い視点から合併を見ることも大切」と、改めて合併推進へ理解を求めた。

 懇談会は、秦荘東小学校(二十二日)、秦荘西小学校(二十四日)ハーティーセンター秦荘(二十六日)などの会場でも、いずれも午後八時から開かれる。


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町民が望む最善の方向性とは?

=混迷極める蒲生町の住民説明会=

これからの方向性を見い出すため住民意見の把握に力点を置く蒲生町の住民説明会
(湖東・日野町)
 日野町との合併破たんで、新たな道を模索せざるをえなくなった蒲生町で、十三日から住民説明会が始まり、町四役を筆頭に四班体制で町内三十七会場のうちほぼ半数を回り終えた。合併を有効な行財政改革の手段と位置付け、その必要性を一貫して町民に訴えてきた同町が、住民の意見・意向を正確に把握し、多くの住民が望む実現可能な方向性を導き出せるか注目が集まっている。

 住民説明会では、冒頭、町四役がこれまでの合併に向けた取り組みと蒲生郡を割らないことを重視し進めた日野町との合併破たんに至った経緯を説明し、「日野町の町民性を見極められなかったことを反省している」と謝罪した。

 町民からは、「リーダーとしての資質を疑う」や「辞職するべきだ」と責任を追求する意見が出たが、町四役は「急迫している時だけに、辞めて責任をとるよりも町民の不安を払拭し、新たな方向性を見い出すことが責務であると考えている」とし、住民意向の把握に努める姿勢を見せた。

 また、現時点で考えられる方向性として、法定期限内の合併は不可能に近いとする東近江市への編入合併▽呼びかけのある近江八幡市との飛び地合併▽単独に向け進めている竜王・安土町などとの新たな合併枠の模索▽徹底した見直しを図った上での単独―の四つを示し、住民説明会参加者に意見を求めた。
 行政側は、このままでいけば五年後の平成二十一年度には約二十億円の赤字が見込まれ、投資的経費や事業の見直しをしても同年度には約三億円の赤字となるとの試算を、資料として提示。

合併なくして蒲生なし
東近江市へ編入合併を

 参加者からは、「企業の進出もなく、単独では無理だ。まずは東近江市との合併を推進してほしい」や「合併なくして蒲生町は成り立たず東近江市に編入合併するしかないと思う。プライドを捨ててなりふり構わずやってほしい」と東近江市との合併を望む意見が聞かれ、その時期については「いずれは合併しなくてはいけないので、できることなら能登川町と一緒の時期に東近江市と合併できれば」と一市一町ではなく一市二町の協議を望んだ。

 一方で、「編入合併で、蒲生町の意見や要望はどこまで聞き入れてもらえるのか」や「能登川町でもなかなか東近江市へ入れてもらえないのに、蒲生町は能登川町よりもまだ後を行こうとしている。対等合併でなければ不利になる」と不透明な編入合併に対して不安を抱く参加者もいた。

合併新法を活用して
近江八幡市と協議を

 対等合併を望む町民からは、「近江八幡市ならば対等に協議できる。まずは、八幡と協議してから、それでもダメなら東近江市へ入るという選択もある。合併新法を活用して八幡と組めば五年間は今と変わらず、その後、市へ乗り換えられる。編入だと相手のルールに突如入らなくてはいけない。また、八幡だと今から動けるが、東近江市は来年二月十一日からしか動けない。五年間の助走期間が有効に使えるのではないか」と合併新法を生かした合併協議の推進を求める声があがった。

じっくり考えよう!
まず町独自の改革を

 同町では、平成十三年七月から合併問題に絡み六回の住民説明会が実施されたが、今回は合併賛成派からこれまでにあまり聞かれなかった「単独」の道の検討を促す意見も出ている。

 蒲生郡三町の合併が理想だったとする参加者は、「合併しても蒲生町が自律できるのか不安だった。(行政の説明では)特例債でお金を補助してもらえるから合併しようということにしか聞こえない。そうすれば、五〜十年後はどうなるのか、また同じことになるのではないかと不安だ」や「合併はいつでもできる。町の財政もあるが、蒲生町として魅力がなかったら相手も見つからないのでは」と合併ありきの姿勢に疑問を投げ掛けた。

 他の会場でも、「ここまで赤字を膨らませた責任をとらず、健全経営に向けた取り組みもせず、合併に走っているのも事実である」や「国や県からの補助金ほしさにさまざまな計画を立て、必要ないものまで作っている面もあり、住民サービスも重要だがその内容を精査し、各家庭の家計と同じようにみんなで始末する気持ちを浸透させることも必要だ」との指摘があった。

 じっくり考えた方がよいとする参加者らは、「一番大切な蒲生町の自律を進めた後で合併判断すべきだ。町民も痛み分けしながら知恵を出し合い、具体的な数値を町民に示しやっていくべきだと思う」と原点に立ち返り、行政もふんどしを締め直して一億円以上にものぼる税未収金の徴収やリストラも含めた人件費削減、民間への事業委託などによる経費節減をより一層進めるよう求めた。

 町長自身の理念や考えを明確にするよう求められている山中壽勇町長は、「単独で本当に耐えていけるのか心配だ」と漏らし、一貫して合併の必要性を訴える。住民アンケートの実施が決定したものの、町民からは「この資料だけでは判断できない。各パターンのシミュレーションを出してもらわないと、これで判断してくださいというのはお粗末ではないか」との声もあり、いかに住民意見を集約し方向性を定めるか混迷が予想される。


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教林坊のライトアップ

歴史と風格を照らす

=本番を前に試験点灯=

幽玄な雰囲気に照らし出された教林坊のライトアップ
(湖東・安土町)
 森林に囲まれた安土町石寺の山麓にある山寺「教林坊」(廣部光信住職・町指定文化財)が、開創1400年を記念して11月13日から境内のライトアップを始めるのを前に16日夕、披露を兼ねた茶席とバイオリンの演奏会「こころねのゆうべコンサート」が行われた。

 教林坊は、信長の焼き打ちのあと、天正13年(1585)に再興され、観音正寺の宿坊寺として守られてきたが、無人坊となってからは風化が激しく、貴重な江戸前期の建物様式と桃山時代の庭園の風化が目立っていたことから2年前に地元が中心となって大がかりな修復工事が行われ、歴史あるたたずまいが復元された。

 この修復工事の完成を機に、歴史的価値に重きを置いた観光文化財としての活用が始まり、今回のライトアップもその1つ。光とともに観音様が現れ、聖徳太子の寺院の建立と教典の講説を告げた、という言い伝えに基づき取り組むことになった。

 この日の試験点灯には、招待客50人が訪れ、150個のライトで照らし出された庭園を眺めながら、抹茶の一服とバイオリン三重奏のハーモニーを楽しんだ。

 晩秋には庭園の鮮やかな色彩が映えるモミジが静寂の竹林の中で美しく浮かびあがるものと期待されている。現在、来場者用の駐車場の整備を進めている。


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西近江の歴史・文化・食

=満喫できる体験型バスツアー=

たかしまアイルランド交流館びれっじ
(湖西・高島郡)
 高島郡六町村と住民、民間団体でつくる湖西こだわりの郷協議会は、十一月十三、十四日に開催する「西近江路夢まんぷく道中」の参加者を募集している。地元住民が観光スポット、食文化を紹介する体験型バスツアーで、昼食は郷土食を味わう。Aコースは四千九百円、B・C・Dコースは三千九百円。締きりは第一回は十月三十日、第二回は十一月六日で、申し込みは西近江路夢まんぷく道中係(電話0740-22-8331)へ。コースは次の通り。

 A「秋の琵琶湖三島巡り」(11月13日)=今津港を出航し、沖島・多景島・沖の白石周辺を遊覧、竹生島、海津大崎に上陸する。船上では、ヨシのペンで描く絵手紙つくりを体験。

 B「朽木新本陣日曜朝市とブナ林ウォーク」(11月14日)=朽木新本陣で朝市の見学、買い物。ブナ原生林五キロを歩き、冷温帯独自の植生を観察する。

 C「湖西の秋の食と匠の技」(11月14日)=高島町の白鬚神社、たかしまアイルランド交流館びれっじでキャンドル体験・染色体験。

 D「水と大地の恵みとふれあいのまち」(11月14日)=宿場町の面影を残す町並み(今津町)を散策、体験交流センターでそば打ち体験、マキノ町郷土文化保存伝習施設、大崎寺など巡る。 

 


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