滋賀報知新聞(ニュース)平成16年11月18日(木)第13954号


選挙は有効か、無効か

会頭選挙で大揺れの近江八幡商議所

「異議は旧執行部の自己矛盾」との声も
=求められる 新執行部の強いリーダーシップ=

選挙のシコリが残る近江八幡商議所
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡商工会議所が三日に行った会頭選挙において、わずか一票の差で当選した尾賀康裕氏(49)は「これまでの行政依存体質から脱却し、我々の手で町を活性化しよう」と会員の団結を訴えたが、一部から「選挙は無効」との異議が出されており、事態収拾に向けての新執行部の出方が注目されている。

 会頭選挙の下馬評では、岩原侑・前会頭が退き小林正義前副会頭(67)が無投票当選をするとみられていたが、小林氏の立候補の態度表明が曖昧(あいまい)であったために、同会議所の有志が尾賀氏を推挙して議員二十二人の推薦を取り付けて立候補表明した。その後、小林氏も、十人の推薦を取り付けて、立候補を表明した。

 この間、五回にわたり「筆頭副会頭の小林氏が会頭を受ける替わりに、尾賀さんには副会頭になってもらい、力を合わせて商工会議所運営を」と話し合いが持たれたが、結局まとまらず、臨時議員総会にまでもつれ込んだ。
 臨時議員総会では「選挙は避けたい」という意見が根強かったが、<1>二人で話し合う<2>選考委員会で決定する<3>選挙を行う----の選考方法の中から、投票で過半数を獲得した<3>の選挙が選ばれることになった。

 開票結果は、尾賀氏三十一票、小林氏三十票(うち委任状五票)と僅差で尾賀氏の当選が決まり、小林氏はその場で潔く敗北を認め、尾賀新会頭を支えていくことを議員の前で約束する敗戦の弁を語った。

 ところがその後、父親に変わって息子が議員になったA氏が、都合により欠席して、前議員の父親が出席して投票を行ったことが問題になった。
 この問題に関しては、小林氏が「大丈夫か」と投票前に村田暑三・専務理事に確認をしており、専務理事は「投票権は成立する」との判断を示していた。

 さらに八日になって、新たにB社の代表者に替わって代理人が投票したことが分かり、小林氏らは「今回の選挙は無効」と異議を唱えた。しかし後日には、B社の代理人から委任状が出されていたことが確認されている。

 議員の一人は「A氏の代理人は、受付でチェックを受けて議員総会に入場しており無資格投票とは言えない。もし異議を唱えるなら投票前や総会終了前に申し出るべきだ。また無記名投票なので、この一票がどの候補者に入ったか分からないだけに、どうしても無効票とするなら、それぞれの得票から○・五票ずつ引けばよい。それでも一票の差は縮まらない。選挙を執行する立場の旧執行部には、委任状の提出状況が手に取るように分かっていたはずで、従来なら白紙委任状しか集まらないのに、同一受任者名が記入された委任状が五票もあったことに対し憶測すら流れている。選挙を執行した旧執行部が、選挙に異議を唱えるのは、自己矛盾」と指摘している。

 このような声に配慮し、小林氏は本紙取材に対して「常議員会の判断にゆだねたい」としているが、新執行部は常議員会の招集に難色を示しており、今後の事態収拾策が注目されるところだ。


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旧日赤山荘、再活用しよう

23日、栗東市と市民がフォーラム共催

通年オープン目指して協議
=今年中に国松市長へ共同提言=

閉館したままの旧日赤滋賀りっとう山荘
(湖南・栗東市)
 栗東市は、現在閉館中の旧日赤滋賀りっとう山荘(栗東市観音寺)のよりよい利用法を考えようと、市民でつくる日赤山荘プロジェクトチームと共催で、先月からこの二十三日まで三回にわたってフォーラムを開いている。話し合いの結果は今年中にまとめて国松正一市長へ共同提言する。

 旧日赤滋賀りっとう山荘は、日本赤十字社が平成四年、同市から無償提供された土地に建設した宿泊研修施設(定員九十人)。建物は鉄筋造り二階建て、延べ床面積千六百平方メートルで、寝室のほか、一階に食堂と喫茶室、浴室、二階に大・中・小の会議室を備える。

 自然に恵まれた研修施設として、関係団体だけなく一般の利用も見込んでいたが、宿泊客が年間四千五百人前後で伸び悩んだことや、経済状況の変化から施設維持が難しくなり、昨年三月の閉館に伴い同市へ無償譲渡された。

 これを受けて同市は昨年に活用方法を検討したが、「市運営では宿泊施設として黒字を望めない」と結論を出し、通年オープンを目指して市民団体とあらためて協議することにした。

 すでに実施された先月四、二十六日のフォーラムには約五十人が参加し、モデル案として▽「観光施設」▽「球場附属施設」▽「隣接する森遊館との連携」▽「青少年の合宿施設」│が出された。

 二十三日午後一時から同施設で開催されるフォーラムでは、引き続き活用方法を考えるとともにパネルディスカッションも行なう。アドバイザーは伊井野雄二氏(NPO赤目の里山を育てる会理事)、コーディネーターは阿部圭宏氏(NPO市民熱人代表理事)。

 伊井野さんの「赤目の里山を育てる会」は、ゴルフ場開発から里山を守るためナショナルトラストを行ない、現在はボランティアによって里山保全を行なっている。阿部さんが主宰する市民熱人は県内の市民グループに対して、活動のあり方についてアドバイスしている。

 同市市民活動推進課は「このような施設利用については行政主導の審議会が決めるのが通例だったが、今回は行政と市民が対話する形で官民協働の試みにしたい」としている。

 フォーラムの申し込みは日赤山荘プロジェクトチーム代表の山田さん(077-564-7868)へ。参加費五百円が必要。当日は同市役所から送迎バスが午後十二時半に出発する。


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骨髄バンク運動に奔走した女性陶芸家
信楽舞台の映画「火火(ひび)」完成
=浜大津アーカスシネマで試写会=

左から高橋監督、国松知事、陶芸家・神山さん、俳優の窪塚さん
(湖西・大津市)
 来年一月下旬に全国上映される、陶都・信楽を舞台にした映画「火火(ひび)」の完成披露試写会が、十一日に浜大津アーカスシネマで開かれ、会場には高橋伴明監督と若手ホープの俳優窪塚俊介さん、主人公モデルの陶芸家・神山清子さんが舞台あいさつした。

 この映画は、女性陶芸家の草分けであり、また息子・賢一さん(故人)の白血病発病をきっかけに骨髄バンク運動に奔走した神山さんの半生を映像化し、白血病患者の苦しみ、骨髄移植を正面から描き切った作品。

 女優の田中裕子さんが主演し、息子役を窪塚さんが演じ、「芸術家」「母」「女」として激しく生きる女性を軸にした命の賛歌に仕上げた。地元出身の元Jリーガー、井原正巳さんも特別出演して話題性を呼びそうだ。

 あいさつで高橋監督は「多くの人に協力してもらい、今日が窯出しの日と思っている」と喜びを語った。窪塚さんは「のびのび演技できたのは滋賀県の美しい自然のおかげ」、主人公のモデルになった神山さんは「出演者には厳しく作陶指導したが一生懸命勉強してくれた。俳優さんの努力に頭が下がる」と話した。

 信楽を中心とする県内撮影は今年五月に行なわれた。映画ロケ誘致に積極的な県と地元の「応援する会」が、宿舎探しやエキストラ手配などで全面支援した。試写会に駆けつけた国松善次知事は、「県内には日本一大きな湖、貴重な歴史遺産があるので映画の舞台としては最高」と語った。


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「大津百町」を再生へ

=町家を大学生が調査=

聞き取り調査する学生
(湖西・大津市)
 大津市の中心市街地から消えようとしている町家を存続させようと、大津市とボランティアの立命館大と県立大、龍谷大の学生十人によって再生計画が進められている。

 旧東海道沿いの宿場町・港町として栄えた同市中心部は「大津百町」と呼ばれて伝統的な町家が現存するが、住民の高齢化に伴って減少している。この取り組みでは国の交付金五百五十万円を受けて、現代のライフスタイルに沿った保存計画、活性化計画を策定する。

 先月から始めた訪問調査では、約千二百軒を対象にアンケートを実施した。

 建築年や工法、伝統様式(格子、むしこ窓、犬矢来)、住んでいて不都合な点などを所有者から聞き取り、あわせて町家の居住体験を十二月中旬に予定している。

 参加する立命館大学の廣瀬有紀さん(三回生)、木元美咲さん(同)は「文化的資源として注目されている町家を調査してよりよい提案に役立てたい」「建物の内部を見せてもらって、住んでいる人の誇りを感じることができた」と話していた。


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20・21日は「関西文化の日」

文化施設が入場無料

=滋賀県、京都府は18施設=

五個荘町の観峯館
(全 県)
 関西二府七県内の美術館・博物館などの文化施設で一定期間入場料を無料とする「関西文化の日」が、二十、二十一日に実施される。入場料を無料にすることで、美術・学術に親しむ機会を増やそうとするもの。期間中は、福井、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の二府七県の百七十一施設が対象。
 なお、滋賀県、京都府における文化施設、展示は次の通り。

  【京都府】
 〈京都市〉京都国立博物館▽京都府京都文化博物館▽府立堂本印象美術館▽梅小路蒸気機関車館▽清水三年坂美術館▽島津創業記念館資料館
 〈その他の市町村〉府立山城郷土資料館・山城町▽府立丹後郷土資料館・宮津市▽城陽市歴史民俗資料館・城陽市▽きっず光科学館ふぉとん・木津町

 【滋賀県】
 〈大津市〉県立近代美術館▽大津市歴史博物館
 〈その他の市町村〉県立安土城考古博物館・安土町▽世界凧博物館八日市大凧会館・八日市市▽かわらミュージアム・近江八幡市▽栗東歴史民俗博物館・栗東市▽秦荘町歴史文化資料館・秦荘町▽観峯館・五個荘町

 


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