滋賀報知新聞(ニュース)平成16年12月7日(火)第13970号


「天涯比隣の如し」の言葉残し

常徳市研修生 黄さん帰国

=八日市市で日本語や教育学ぶ〜

研修を終え帰国した黄さん(右)
(湖東・八日市市)
 八日市市で行政研修を続けてきた友好都市中国湖南省常徳市の研修生、黄麗敏(ファン・リミン)さん(27)が、六か月間の研修を終え、二日、帰国の途についた。

 市役所ロビーで行われた送別式では、お世話になった市職員や市民の見送りを受け、中村功一市長から「研修を立派に終了されました。今後は、本国での仕事に励み、活躍されることを期待します」とはなむけの言葉が贈られた。

 これに応えて黄さんは、研修で学んだこと、日本人の時間概念や仕事に対する熱心さなど感銘を受けたこと等を振り返るとともに、「市民はとても親切で、いつも笑顔で、楽しく毎日を送ることができ、わが家にいるかのようでいた」と滞在生活の思い出を付け加え、中国の名句「天涯比隣の如し」を引用しての互いの友好・交流に対する感謝と、「(両市の)友好の発展のためにできる限り尽力したい」と決意のこもったあいさつで別れを惜しんだ。

 黄さんは湖南文理学院外国語学部の日本語教師で、今回の研修では主に、日本語と日本の教育制度について知識を深めた。


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来て!見て!体験

=五個荘町で「子ども屋台村」=

活動発表や大人たちから遊びを教えてもらう子どもたち
(湖東・五個荘町)
 農業や自然体験、町内の歴史文化を学んできた子どもたちの活動報告&交流会「来て!見て!体験子ども屋台村」が五日、五個荘町てんびんの里文化学習センターと町公民館で開かれ、親子や地域ボランティアなど約千五百人が参加した。

 完全学校週五日制の余暇を活かし、様々な体験学習を行う「TENBINわくわく発見隊」の子どもたちと、一緒に活動してきたボランティアや保護者らが一堂に集い、成果を発表する地域教育協議会主催の催しで、半年間取り組んだ和太鼓演奏や、古代人体験クラブによる古代ファッションショーを発表したほか、石器づくり、紙すき、わらじづくり等が体験できる「やってみよう屋台」が開店。お年寄りやサークル関係者の手ほどきを受けながら、家族一緒に楽しんだ。

 また、焼きいもや、でっちようかん等の「グルメ屋台」も人気が集まった。材料はすべて子どもたち手作りの野菜や穀物で、育てる苦労や調理する楽しさと共に「おいしい」と言われる嬉しさを体験した。

 TENBINわくわく発見隊は、「にこにこどろんこファーマーズ」や「われらナビナビ蔵前たぬき・まいど!」「キャンプの達人」「わんぱくてんびん」などのコースがあり、町老人クラブや地域ボランティア、町職員らに教わりながら自分の特性・趣味を生かす体験講座。一年を通して様々な発見があり、親子間や地域間の絆も含めてそれぞれの成長を目指している。


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県警鑑定官 指紋鑑定の誤り証言

日野町の酒屋女店主殺害事件

物色行為裏付ける物証揺らぐ
=大津地裁で再審請求審=

熱戦を繰り広げる選手たち
(湖東・日野町)
 日野町豊田で昭和五十九年、酒類販売店の店主・池元はつさん(当時69)を殺害し現金約五万円と手提金庫などを強取したとして、強盗殺人罪で無期懲役が確定し、収監先の広島県の尾道刑務支所からえん罪を訴え続けている阪原弘受刑者(69)の再審請求審(非公開)がこのほど、大津地方裁判所(大西良孝裁判長)で開かれ、有罪判決を確定付けた重要な物証で物色行為を裏付ける指紋鑑定結果の誤りを当時の指紋鑑定官が認めた。

 事件が発生した翌年、滋賀県警本部刑事部鑑識課の指紋鑑定官は、店内の座り机の引き出しに入れてあった丸鏡に付着していた指紋のうち三個が、受刑者の指紋と合致したとし、鏡右側の縁に近い部分に右手親指と人さし指が一回の接触で同時に、もう一つの中指の指紋が別の機会に付着したとする鑑定結果を出した。

 この鑑定結果に基づき、受刑者の自白とも併せて、丸鏡を親指と人さし指でつかみ持ち、引き出し内を物色したことを強く示唆するものと認定され、有罪判決を確定付ける物証となった。しかし、受刑者は、自白内容は取調官の暴行や脅迫によるものとして、一審から一貫して無実を主張し続けている。

 今年六月二十二日に、弁護団は、元栃木県警職員で指紋鑑定事務所の齋藤保代表による指紋鑑定書を、新証拠の一つとして大津地裁に提出した。

 齋藤鑑定の結果では、丸鏡から受刑者の指紋六個を確認、少なくとも三回接触したとし、検出された指紋の対応関係について、一審判決で認められたような親指と人さし指でつかむようなものではなく、親指と中指が対応しており指紋の付着状況から一回の接触行為で親指と人さし指が同時に付着することは物理的に不可能であると事件当時の鑑定結果を否定する見解を示した。

 また、「いずれも親指を鏡の上面に置き、他の指で下から持ち支えるような持ち方(鏡を持って自分の顔をのぞき見るような持ち方)」であるとして、鏡を持っている部分や持ち方などから物色行為時に付着したと考える不合理性や丸鏡以外の物から受刑者の指紋が一つも検出されていないことの不自然さを指摘。受刑者は、丸鏡への接触について「鬚を剃った時に鏡を持ったことがある」と話しているという。

 審理後に記者会見を開いた弁護団によると、今回の再審請求審で、当時指紋鑑定を行い一審で証人として出廷した県警職員への証人尋問があり、弁護団の尋問に対して「(弁護団が提出した齋藤鑑定書を見て)当時の判断は誤りだった」と証言し、間違いを認めたという。

 弁護団は、「(検察側は)状況証拠をいくつか挙げているが、物証はこれだけ(指紋鑑定)で、その物証的な状況証拠に問題が出てきた。(指紋鑑定は)有罪判定の根拠とはなし得ないと言えたと考えている」と評価した上で、「来年中に大詰めが来ると思っている」と語り、さらに別名“開かずの扉”と言われる再審開始決定を迫ることにしている。


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藤澤町長が条例改正案撤回

全特別職含めた給与改正案提出へ

=日野町議会 8、9日に一般質問=

条例改正案の撤回理由を説明する藤澤町長
(湖東・日野町)
 日野町議会は三日に開会し、平成十六年度一般会計補正予算案など二十三議案が提案されたほか、平成十五年度一般会計歳入歳出決算に関する議案が起立多数で委員長報告の通り認定された。

 また、藤澤直広日野町長が九月定例議会で提案し、継続審査となっていた特別職の給与に関する条例の一部改正案を取り下げ、撤回した。
 町長が示した改正案は、条例の附則として「平成十六年十月一日から当分の間、町長の給料月額は百分の十に相当する額を減じた額とする」との項目を付け加えるというもの。

 しかし、議員間で「町長だけでなく三役や議員を含めれば年間約一千万近くの経費節減となり、もっと検討すべきではないか」や「附則では退職金などには適用されず、本則そのものを改正するのが望ましい」と原案の再考を求める声が多数を占め、継続審査となっていた。

 今回の撤回理由について、「厳しい財政状況を鑑み、私の政治姿勢として当分の間、給与月額の一〇%を削減することを提案させていただいた。財政的観点から提案するのであれば、他の特別職も含めて改正を行うべきであること、また特別職報酬審議会を得ていないとの意見をいただき、特別職の給与月額関係について特別職報酬等審議会の意見を聞いた上で、他の特別職も含めて給与月額の改正条例を提案させていただきたく撤回を求める」と新たに全特別職を含む給与に関する条例改正案を示す意向を明らかにし、全議員の賛同を得て撤回が認められた。

 今議会に上程された本年度一般会計の補正額は三千百三十万円で、当初予算から減額となった主なものは▽緊急地方道路整備交付金事業三千五百八十七万円▽公共下水道事業特別会計繰出金一千百六十九万円など。

 一方、新規事業も含めて増額となった主なものは、一般廃棄物(し尿)処理業者の業務転換を支援する合理化事業七千七百九万円▽介護保険特別会計繰出金七百六十五万円▽道路維持補修費六百二十八万円▽入所人数増によるわらべ保育園運営事業六百四万円▽観光協会移転が計画されている旧正野薬店整備事業四百四十万円▽中学校障害児学級増設に伴う改修経費二百三十万円▽中学校整備検討事業四十五万円など。

 今後、八、九日に一般質問、十日から十四日まで各委員会で審議された後、閉会日の十七日に委員長報告を受け採決が行われる。


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暗中模索のカワウ対策

深刻化する漁業被害と森林の枯死

一般からアイデア募集したが
=即戦力の最優秀作なし=

琵琶湖に棲息し被害を広げているカワウ
(湖東・近江八幡市)
 琵琶湖周辺に棲息するカワウによるアユ等の魚類が食害される漁業被害が深刻化し、また、糞害により竹生島や近江八幡市の伊崎半島の森林の枯死が広がってい問題解決に手を焼いている県は、その効果的な対策方法を一般から募集。寄せられたアイデアについての審査会を開き、入賞者4人を決定した。

 応募数は、県内外の個人47人と3法人から合わせて61件で、審査の結果、残念ながら最優秀に該当するものはなく、優秀賞4点にとどまった。

 県では、銃器による駆除や花火等による防除を実施しているが、これまでのところ決め手となる有効な対策がないのが現状。このため、今回は漁業被害を食い止める秘策のアイデアを一般から募り、効果的と判断されたものは実施に移していきたい考えだったが、即戦力には力不足の結果となった。

 優秀賞に選ばれたのは、▼成鳥を殺さない、散弾の鉛害もないメリットを強調した「放水による巣の除去」(田井進さん=京都市・60=)▼全国的にカワウ生息数を調整する日(カワウを駆除する日)を制定し、生息域を広めないよう一斉に全国規模で実施する「カワウ生息数調整の日の制定」(小峠利勝さん=和歌山市・42=)▼最長16メートルのチタン製の棒「鳥巣テル棒」を用い、地上からの操作により巣の撤去を提案した「鳥巣テル棒にて、カワウの巣の撤去」(有・白南風舎=向日市・藤田充洋社長=)▼カワウ問題の啓発や竹生島周回散策路の新設、島内からの圧力につなげる「竹生島カワウ博物館の新設」(太田貴大さん=京都市・20歳=)の4点。

 審査会(委員長・須川恒龍谷大学講師、9人)では、寄せられたアイデアについて▽既に実施されているアイデアではないか▽環境や生態系に配慮した取り組みか▽漁業の操業に支障はないか(遊漁含む)▽実現可能な対策か▽費用対効果の面から妥当な取り組みか等の審査基準で応募作品を審査した。

 全体の講評として「全国からカワウ対策に係る多数のアイデアを応募いただいたが、全体としては既知の対策や考えがほとんどであり、新しいアイデアはあまり見あたらなかった。提案として多かったのは、網をかける、音や光による威嚇、肉食獣などの天敵を放つなど竹生島などの営巣地に関する提案であった。今回のアイデア募集の目的である漁業被害を防止するという観点から、既知のアイデアであっても現場に実際に試みてその効果や改良点を指摘したものを期待したが、そのような現場におけるデータを示したものはなかった。水産被害は営巣地の被害に比べて見えにくいことが、有効な提案が少ない背景になっているものと思われた。これらのことを踏まえ、最優秀賞は該当なしとし、優秀賞4点を選考した。提案されている個々の対策は、いずれもそのまま行えば解決するといったものではなく、改善の余地を含んでいる場合もあるが、いずれもカワウの対策をより幅広い観点から考える姿勢を含む提案として評価した」と発表した。

 カワウの被害は、近江八幡市でも深刻で漁業被害の他、伊崎半島の森林では、糞害による森林の枯死が広がっている。 

 


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