滋賀報知新聞(ニュース)平成16年12月9日(木)第13972号


湖沼研究の中核拠点へ

(仮称)県琵琶湖・環境科学センターが来年6月運営開始
初代センター所長に

=内藤京大名誉教授が内定=

完成予想図
(全 県)
 県が大津市柳崎の旧琵琶湖ホテル跡地に建設を進めている「(仮称)県琵琶湖・環境科学技術センター」がいよいよ来年三月に竣工、六月から運営開始の運びとなった。また同センターの所長には、内藤正明京都大学名誉教授(65)=写真=が内定した。

 (仮称)県琵琶湖・環境科学研究センターは、琵琶湖研究所と衛生環境センター(環境部門)の両機関を統合させ、総合的な試験研究機関として世界レベルの湖沼研究と高度な環境に関する試験研究の中核拠点を目指している。

 施設は、鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り)で、地上四階、地下一階。敷地面積は、六千六十平方メートル、建築面積二千九百六十平方メートル、延べ床面積は八千百平方メートルになっている。一階は共同プロジェクト研究室、化学物質系実験室、共同プロジェクト系実験室、二階は図書・研修・住民支援スペース、大気・水環境系実験室、環境監視自動測定室、三階は研究室、水質・生物系実験室、四階は琵琶湖研究実験室などが設置される。
内藤正明氏

 具体的な業務としては▽試験検査(琵琶湖水質、水環境、大気などの監視・分析)▽調査研究(琵琶湖と各種の環境問題の調査研究)▽情報管理(環境情報や研究情報の収集、データベース化、解析)▽研究交流(試験研究機関、大学などの研究交流、研究者の受け入れ)▽住民支援(情報提供、研修受け入れ)▽企画調整(行政、社会ニーズの把握、他の研究機関との連携強化)▽広報啓発(環境情報、研究情報の広報)ーなどを行う。

 一方、県は、環境学分野の第一人者である内藤京大名誉教授を同センターの初代所長に迎えることを決めた。同氏は、国立環境研究所統括研究官、さらに京都大学大学院地球環境堂の初代学堂長などを歴任し、現在は佛教大学社会学部教授、NPO法人循環共生社会システム研究所代表も務めている。

 内藤氏は「琵琶湖と流域社会とのかかわりを見直す必要がある」と抱負を述べた。国松善次知事は「幅広い視野で、自然と人間がともに輝く持続可能な社会の実現に助言をいただきたい」と同氏に期待を寄せている。なお内藤氏は来年四月一日付けで初代センター長に就任する。


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映画で結ぶ5町のきずな

市民が甲賀映画祭を開催

来年度以降に日程、テーマ決定
=手づくりの名物イベントに=

(湖南・甲賀市)
 市民主導で映画文化を発信しようとする取り組みが、甲賀市で本格的に動き始めた。この試みは、同市立碧水ホール(甲賀市水口町)が旧水口町時代に監督や俳優を取り上げて実施していた企画上映会を、今年十月の新市誕生を区切りに市民パワーを巻き込んで発展させたもの。事務局の同ホールは、「旧五町の市民は合併したばかりで連帯感を実感できずにいるが、映画が各町を結ぶ絆(きずな)になれば」と期待している。

 碧水ホールの企画上映会を発展させたイベント名は「甲賀映画祭」。実行委員会「甲賀シネマパーティー」が八月に結成され、これまで五回のミーティングを水口町など各町持ち回りで開き、日程、テーマなどについて話し合ってきた。

 集まったメンバーは同市のほか、湖南市、近江八幡市など約二十人。映画産業に携わっている人や、人脈のある人、アマチュアで作品づくりをする人など多彩だ。ミーティングでは多くの意見が飛び交い、日程、テーマ決定まで至っていないが、来年度以降に道筋をつけたいとしている。

 甲賀映画祭の前身である同ホール企画上映は、県内の映画館が相次いで閉館してゼロになった平成三年、大手の映画館やテレビで観れなかった作品を身近に鑑賞してもらおうと始まった。

 そこで甲賀シネマパーティーでもこのスタンスを継承しつつ、「行政の発想から抜けきれない企画上映会の殻を市民のアイデアで破り、見たい作品、面白い作品を取り上げ、甲賀の名物的なイベントに発展できれば」と、同ホールの中村道男館長は話す。

 甲賀シネマパーティーのデビューは、来年一月二十二日に開催される優秀映画観賞会(黒沢明監督作品を上映)。同ホールと連名で運営し、甲賀映画祭を前に上映現場のノウハウを実際に体験することにしている。

 なお、甲賀パーティー入会の問い合わせは、同ホール(0748-63-2006)へ。


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中嶋甲賀市長が展望語る

住民参加で均衡ある発展

=5町のプラス面引き出す=

インタビューに答えた中嶋市長
(湖南・甲賀市)
 中嶋武嗣甲賀市長が旧五町の均等ある発展を掲げ、市長に就任して約一カ月。行財政改革や産業活性化など課題が山積する中、滋賀報知新聞社のインタビューに対して今後の展望を語った。

 ■行財政改革

 五町の合併によるプラス効果を最大限活用する。各支所は、そのまちの顔であり、行政サービスの拠点として位置付けは最も重要であり変更しない。支所機能の更なる充実とともに、職員の意識改革と資質の向上を進める。

 ■産業の活性化

 甲賀市は京阪神、中京の中間にあって地理的に恵まれている上、開通予定の第二名神高速道路のインターチェンジが三カ所できる。この優れた利便性を生かして企業誘致を進め、活力と雇用、財源の確保を図る。

 市内には、甲賀町に伝統産業とする製薬会社の団地があり、信楽町には有名な陶器蚕業がある。また、水口町をはじめいくつかの工業団地がある。一方、農林業も大きな産業であり、変革期のまっただ中にある。商業地域の活性化とともに、町の活気が目に見える形で住民参加のもとに取り組む。
 だが決して順風満帆でない。高速道路を起爆剤にしたい。そのためのアクセス道路の整備が不可欠だ。

 ■新幹線新駅

 必要性なり、意義なりは理解する。市のJR草津線複線化の願いも関連してくる。ただ、国の三位一体改革で地方への補助金が削減され、財政がますます厳しくなる状況下にあって、駅舎建設の費用負担については関係自治体が消極的にならざるを得ない状況があり、抜本的な見直しが必要と考える。


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平成18年大河「功名が辻」決定受け

官民一体で 誘致推進協議会発足

=今後の有力テーマは“井伊直弼”=

琵琶湖ホテルで開かれた設立総会
(湖西・大津市)
 滋賀県大河ドラマ誘致・推進協議会が、先月二十九日に琵琶湖ホテルで設立された。平成十八年のNHK大河ドラマで北近江にゆかりのある戦国武将山内一豊と妻千代を取り上げた「功名が辻」が放送されるのに伴い、県内の自然、歴史文化の情報を発信して地域振興、観光振興に役立てるとともに、十九年以降も県内を舞台にした大河ドラマが実現するよう官民一体で誘致推進するもの。

 設立会には、行政と経済団体、観光協会、旅行会社などの代表者が参加し、会長に国松善次知事、副に高橋宗治郎ビジターズビューロー会長、長浜商工会議所の高橋政之会頭が選出された。国松知事は「二、三弾という形で滋賀県を舞台にドラマに使ってもらい、多くの人に訪れてもらいたい」とあいさつした。

 また、今後の大河ドラマ誘致についての提言が、誘致検討会(座長・木村至宏成安造形大学長)から行なわれ、有力人物には幕末の大老・井伊直弼のほか、戦国武将・浅井長政、江戸初期の儒学者・中江藤樹も挙げられた。


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栗東ウィングプラザ1階にオープン

市民運営の交流広場

=子育て支援やカフェなど=

交流広場内のコミュニティーカフェ
(湖南・栗東市)
 栗東商工会と市内の特定非営利団体(NPO)が、空き店舗だったウィングプラザ一階(JR栗東駅前)に、市民交流広場WinWinを立ち上げた。同商工会が空き店舗対策として五月から市民情報広場を設けてきたが、十月で運営予算が打ち切りになったため、市民と商工会が一体になった運営が模索されてきた。

 ウィングプラザの駅周辺は全国有数の人口急増地域で、多くの子育て世代が住む。このため市民交流広場内には、遊具など備えたこどもの広場、絵本コーナー、子育て応援サークルが設けられている。このほか、県内で活躍している作家のギャラリー、コミュニティカフェ、情報コーナーなどで一息入れることもできる。

 カフェを運営するNPOびぃめ〜る企画室代表の小川泰江さんは、「この地域は子育て世帯が多いので、家族でリフレッシュできる空間にしたい。また、女性が活動できる場として、地域の女性がつくったケーキ、パンをおいているので、今後も参加者を募っていきたい」と話していた。 

 


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