滋賀報知新聞(ニュース)平成16年12月16日(木)第13978号


県は平成20年度に財政破たん!?

衝撃的な“裏”ならぬ、“浦”レポート

行政経営改革室『仏作って魂入れず』 
=相次ぐ改革手法導入で職員に負担感=

大嵐に見舞われている滋賀県丸(写真は県庁)
(全 県)
 九日に開かれた十二月定例県会の一般質問で、八日市選出の二人の県議が揃って、“裏”レポートならぬ、“浦”レポートを取り上げた。これは平成十四年九月から二年間、県の行政経営改革ディレクターを務めた浦茂樹氏(57)のレポートのことである。民間人の立場から県の行政経営改革に取り組むため伊藤忠から派遣された同氏が、県庁を去るにあたっての置き土産だ。人事、政策評価、組織など多岐に及ぶ衝撃的なレポートの一部を紹介してみた。【石川政実】

 滋賀県の経営改革の方向性については「県では目標管理や政策評価、ベンチマークなどさまざまな改革の手法が導入されているものの、これらの諸方法を実施することが目的化してしまい、職員に負担感ややらされ感を生み出し、閉塞感を増幅させている」との懸念を示した。

 財政構造改革では「県が現在、策定作業を行っている財政構造改革プログラムの改訂版は、平成十九年度までの収支不足見通しをもとに、歳入不足額を事務事業の削減と基金の取り崩し、起債により穴埋めする方向で検討されているが、この案では十九年度末に基金が底をつくばかりか、起債残高が増嵩し平成二十年度には財政破たんをきたし、財政再建団体に転落する。この実態を職員や県民に公開すべきだ」と警鐘を鳴らした。

 人事制度については「滋賀県では部局長のポストがあたかも上がりのポストとしてとらえられている風潮がある。定年一年前に部局長のポストに就き、一年で定年退職を迎えるような論功行賞的な人事が少なからず行われているが、このような人事は職員全体のモラルの低下を招く」と指摘。

 組織上の課題では「現在の滋賀県庁は中央集権型ピラミッド構造となっており、加えて庁内分権が十分進んでいないために、政策判断や合意形成に多大な時間と労力を費やする結果になっている。また、組織のフラット化や意志決定の迅速化を図るためにグループ制を導入しているが、従来の係をグループに置き換えただけのグループ制にとどまっている」と問題提起した。

 政策評価制度については「内部管理の視点から二次評価が欠けている。ちなみに行政経営改革室で、十六年度の事務事業調書をベースに、約四百五十件の個別事業の二次評価を行ったところ、はからずも約四〇%の事務事業が廃止すべきであるという結果を得た」としている。

 行政経営改革室のあり方では「行政経営改革ディレクターとして勤務した二年間の間に、組織変更により指揮命令系統が三回にわたり変わったばかりか、二度の定期異動で約十人の室員がほとんど入れ替わった。その結果。行政改革経営室は『仏作って魂入れず』の状態になっており、見えざる手によって改革にブレーキをかけられている感を持たざるを得なかった。行政経営改革を実のあるものにするには、行政経営改革室を知事の直属組織として位置付けるべきである」と指摘した。

 職員の意識改革においては「歓送迎会シーズンや忘年会、新年会シーズンあるいは九月の庁内旅行の時期に、本庁舎のまわりに宴会送迎や旅行のためのバスが列をなす光景は、県民の視点からすると異常だ」と反省を求めている。

 国松善次知事に対しては「未曾有の大嵐に見舞われつつある滋賀丸を指揮し、目的地に無事横付けすることが滋賀丸船長である知事の責務である。帆は倒れ、乗組員や乗客にけがも覚悟してもらわねばならない。また必要であれば積み荷を捨てることも決断せねばならぬかもしれない。名船長の指揮で滋賀丸が大嵐を乗り切り、目的地に無事入港することを願う」と万感の思いで結んでいる。まさに国松知事の強いリーダーシップが求められるところだ。。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

県立高校全日制普通科

通学区は全県1区に

=平成18年度から導入方針=

(全 県)
 県教育委員会はこのほど、県立高校全日制普通科の通学区域を全県一区とする方針を決定した。現在の通学区域は昭和六十年、<1>大津<2>湖南<3>甲賀<4>湖東<5>湖北<6>湖西│の六区域に定められたが、生活圏の拡大や交通事情の改善など、高校選択をとりまく社会状況が大きく変化したとして、見直しに向けて検討してきた。

 それによると、▽県立高校全日制普通科の通学区域は全県一区▽実施は平成十八年四月入学者にかかる入学者選抜から▽全県一区実施までは、市町村合併により市町村境が変更された場合も現状通学区のまま│などとしている。

 改正理由は、多様化する生徒のニーズに対応し、生徒の個性や能力を伸ばし、自ら学ぶ意欲を育むとともに、自分にあった高校を主体的に選択できるよう、その選択幅を可能な限り拡大するため、としている。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

国内の世界遺産12件

紹介するカレンダー

=文化庁が販売中=

(全 県)
 文化庁は、今年七月に「紀伊山地の霊場と参詣道」がユネスコ世界遺産に登録され、国内の世界遺産が十二件になったことを記念して、二〇〇五年「日本の世界遺産カレンダー」を一般販売している。税込み価格二千六百二十五円で、一万部発行した。

 毎月一件の世界遺産を解説付き写真で余すことなく伝え、外国人にも使用してもらえるよう英語も並記した。売り上げの一部は、ユネスコ世界遺産センターと日本ユネスコ協会連盟に寄付される。

 販売期間は、十二日一日から来年一月中旬まで。直接販売所は、京都国立博物館、奈良国立博物館、京都国立近代美術館、関西国際空港、JR西日本、帝国ホテル、ホテルオークラ、金閣寺、奈良市観光協会など。このほか、インターネツト販売ではJR東日本(えきねっと)、注文販売はローソンで。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

ブロードウェイで喝采の秀作

大津で「デモクラシー」公演

=冷戦下、西独舞台に男達が暗闘=

「デモクラシー」のポスター
(湖西・大津市)
 今年のローレンス・オリヴィエ賞ベスト・ニュー・プレイ賞にノミネートされるなど数々の賞を受賞した秀作「デモクラシー」の日本版が、鹿賀丈史、市村正親主演による豪華キャストで来年三月十二、十三日にびわ湖ホール(大津市)で公演される。このほか、演劇界をリードする俳優が共演し、見応えある演技の競演が期待される。

 この作品は、英国の人気作家マイケル・フレインの最新作で、魅力あふれる十人の男優たちが丁々発止のわたりあいを繰り広げるストレートプレイとして、昨年九月にロンドンのナショナルシアターで上演されるや喝采を浴び、今春からはウェストエンドに進出してロングランを続け、十一月からはニューヨーク・ブロードウェイでも上演されている。

 ストーリーとしては、西独首相として東西の融和を図り、後にノーベル平和賞を受賞したブラント首相を支えた個人秘書が、実は東側のスパイだったという史実をべースになっている。
 カリスマ的な魅力で人々をひきつけつつも政治家として、人間としてさまざまな問題をかかえるブラント(鹿賀)。彼のいるところ、影のようによりそい完全な忠義を尽くしつつ、同時に東独に逐一彼の個人的な情報を漏洩するギョーム(市村)。この二人を軸に、「政治」という究極のパワーゲームを十人の男たちが知力の限りを尽くして戦う。

 料金はS席六千円、A席四千円。十二月十一日からびわ湖ホールのほか、ぴあ、ローソンでも販売を扱っている。問い合わせは、びわ湖ホール(電話077-523-7136)まで。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

「唐崎から望む夜明け」

冬の古都・大津をPR

=観光ポスターJR各駅に=

(湖西・大津市)
 大津市が冬の観光ポスター=写真=を作成し、今月中旬からJR西日本の各駅、東京駅、観光案内所などに掲示し、古都・大津の魅力をPRしている。このポスターは、四季に分けて同市の名所を紹介するシリーズ。

 今回取り上げたのは、冬の琵琶湖の畔・唐崎で、澄みきった冷気のなか、夜明けで空がしらみかけ、対岸の山並のシルエットが黒く映える風景。雪の石山寺、平安時代末期の歌人・西行が唐崎で詠んだ和歌も添えた。 

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ