滋賀報知新聞(ニュース)平成16年12月24日(金)第13985号


観光は「もてなし」の心

びわこビジターズビューローの竹脇氏が講演

東近江の観光資源を活かす
=滋賀中部政経文化懇話会=

竹脇専務理事の講演を熱心に聞く参加者ら
(湖東・広域)
 滋賀中部政経文化懇話会(北川弥助会長)の第44回研修会が20日、石川県の山代温泉・雄山閣で行われ、東近江地域を中心に政治、経済、文化界のリーダー約80人が参加した。

 午後3時半から開会された研修会では、北川会長が「来年2月11日に誕生する東近江市の合併で、商工会議所と商工会の課題を取り上げ、共に力を合わせて発展に向けて努力してほしい」とあいさつ、続いて事務局の冨田正敏滋賀報知新聞社社長が「合併が我々の郷土を誇りあるものに結びつくよう、住民と行政の協働の取り組みが重要になる」と合併の成果に期待を寄せた。続いて、池口博信県出納長が、県の財政状況と新年度予算編成の見通しを説明した。

 このあと「観光新時代と東近江の活性化」をテーマに社団法人・びわこビジターズビューロー(旧県観光連盟)の竹脇義成専務理事が講演。

 竹脇専務理事は、今年5月に発足したびわこビジターズビューローの組織や業務内容を説明したあと、世界の観光産業と我が国の現状について解説。政府が目指す観光立国への取り組みや滋賀県の観光戦略の重要性に言及し「滋賀県では、観光キャンペーンなどの誘致誘客活動や琵琶湖での体験型環境学習などを盛り込んだ教育(修学)旅行のプラン作りなどの取り組みを進めている」と新しい観光産業の可能性を示した。

 また、県内に台湾をはじめとする東南アジアからの旅行客が増えていることや、NHK大河ドラマの誘致を進めるロケーションオフィスの活動などを紹介。

 東近江地域については「風格ある町並みや史跡、伝統的建造物、自然、祭がたくさん守り継がれているなど湖国随一の観光資源があり、幅広い観光戦略の展開が可能である。広域的視点からの総合的な観光振興策として、まちが楽しく歩ける仕掛け、地域ならではの食の開発、人と自然、環境との関わり、ボランティアサークルの発掘と育成が大事」と観光振興策のヒントを示した。

 さらに、地域の人々の暮らしぶりや自然をそのままに見せることが「観光的魅力」につながると説いた。


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村松さん夫妻の陶芸作品展

平成の杜からのメッセージ

=八日市市立図書館 会期越年延長=

夫婦で作品展を開く村松由美子さん
(湖東・八日市市)
 八日市市八日市町在住で、湖東町平柳の芸術村・ことうヘムスロイド村に工房を構える陶芸家の村松卓(たかし)さん(53)と由美子さん(46)夫妻の作品展「ヘムスロイド村 卓陶房二人展」が、八日市市立図書館二階の風倒木展示コーナーで開かれている。

 平成の杜(もり)の自然の中で感性を磨きながら、土と炎の演出を得て焼き上げられた卓さんの作品は、清流の川底に転がるこぶし大の石をイメージさせるように展示コーナーいっぱいに敷き詰められた野趣あふれる一輪挿し、その流れの中に、土の味わいを存分に生かした花器・食器や、林を思わせるオブジェが置かれ、壁に掛けられた円形の壁掛けはまるで太陽か月、展示コーナー全体から大自然の力強いエネルギーを感じさせてくれる。

 由美子さんの作品は、きのこの森に遊ぶ子どもたち。卓さんのきのこで遊ぶ由美子さんのかわいい人形は、絵本から飛び出てきたよう。子ども達は色鮮やかな服や帽子に身を包み、新緑の葉っぱがちりばめられたきのこの間を駆け回る。

 河辺いきものの森に住む陶器の人形は、由美子さんのデザインで卓さんが焼いた作品。

 会期は一月九日まで。図書館は年末年始(二十七日―四日)休館。


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秦荘町野犬3匹大暴れ

ついに人的被害 遅い行政対応

飼い主けが、愛犬かみ殺される
=4月から住民ら未然防止訴える=

飼い犬を襲い、人へも威嚇を続ける野犬
(湖東・秦荘町)
 野犬による被害が相次いでいる秦荘町松尾寺、蚊野、斧磨で二十日、ついに飼い犬が咬み殺され、飼い主もけがをする被害が出た。また、散歩中に襲われた飼い犬と野犬を追い払おうとした主婦もけがを負い、ここに来てようやく、町は県動物保護管理センターに通報。駆けつけた同センターの職員は「かなり凶暴化している。初めて報告を受けたが、このままでは大変危険だ」として、麻酔銃による捕獲作戦に切り替えた。

(飯田香織)


 住民によると、野犬を見るようになったのは昨年秋から。中型犬の雄・雌の三頭で、散歩中や庭先で係留中の飼い犬に襲い掛かり、家内に逃げ込むか、全身血だらけになるまで攻撃を止めないという。

 散歩中に襲われた主婦と犬は、今年四月にも襲われており、犬は全身に大けが、主婦は引きずられた際に右手親指の靱帯を損傷した。すぐさま、町役場に被害を届け出て捕獲を要望し、周辺地域の住民からも同様の被害が届けられたことから、おり一基が設置されたが、捕まえることが出来ず、今日に至っている。

 その間八カ月、被害は増え続け、ついに老夫婦の飼い犬がかみ殺された。夫は「子犬の頃からわが子のようにかわいがってきた。三月になれば十回目の誕生日だ、こんな死に方をするなんてかわいそうに…。わしも何べんとなくかまれており、人が被害にあったと届け出れば良かった。役場も、早く対応してくれれば殺されんでもよかったのに」と悲しみに暮れる。

 対応の問題について住民課の職員は「直接に、人が咬まれたという届け出が無かったので、おりの設置に留まっていた」と、不備は無かったと弁明する。
野犬に襲われ、かみ殺された飼い犬(喉から血が流れ出ている)―秦荘町松尾寺―

 しかし住民らは「これだけ被害を訴えているのだから、未然に防ぐ手だてを考えるべきではないか」「このままでは子供を襲う危険さえあると話したことがある、実際に人への被害が出ないと動けないのか」と憤る。

 これらの被害状況を確認したセンター職員らは、「早く連絡を欲しかった。襲撃癖が付くなど凶暴化していることから檻での捕獲をあきらめる」と、麻酔銃による緊急捕獲を決行。地域住民に飼い犬ではないことを確認した上で、県動物保護管理センターに移送する。

 今回の野犬被害で、住民の安全確保のための未然防止策が講じられず、人的被害が無ければ(この場合、実際にあるものの確認していない)対処できない行政の怠慢が浮き彫りになった。

 その一方で、簡単に動物を飼い、そして放棄するモラルのなさが浮かび上がる。近年のペットブームに比例して捨て犬・捨て猫が急増し、捕獲された野犬の中には首輪をしているものも多い。今回の三頭はそれではなかったが、最初の出没時期と推定年齢から捨てられた可能性が高く、身勝手な人間による犠牲とも言える。


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地域の子どもたちを見守る

暗く冷たい夜の温かいまなざし

=蒲生町で「愛のパトロール」=

蒲生東小学校の校内を懐中電灯片手にひと回りする蒲生町青少年育成町民会議のメンバーら
(湖東・蒲生町)
 気温五度まで冷え込んだ夜に行われた「愛のパトロール」。蒲生町青少年育成町民会議(藤林茂会長)の役員ら約十人が、十七日午後八時から約一時間半にわたり町内を巡回し、子どもたちの行動に目を光らせた。

 蒲生町青少年育成町民会議は、高校父母の会と子ども会と連携して、青少年が健全に育ち学べる環境づくりと非行防止を目的に、「愛のパトロール」を五年以上前から始めた。

 現在は、毎週金曜日午後八時から実施しており、「愛のパトロール実施中」と書かれたステッカーを車に張り付け、町内を東西に二分して巡回している。

 そろいの蛍光色ジャンパーを着込んだメンバーらは、懐中電灯を片手に車に乗り込み、役場から巡回ポイントへと向かった。

 東回りのAコースでは、まず、コンビニ前を通って桜川駅、京セラ駅を見て回った。駅構内に捨てられたタバコの吸い殻やゴミ箱の中のチェック、自転車置場の放置自転車・防犯登録されていない自転車の確認、落書きの有無など、少しでも異変がないか細部まで点検。

 移動途中に「子ども一一〇番の家」のコーンが点灯しているかや注意を呼び掛ける看板が壊れていないかなども確かめつつ、蒲生東小学校に到着。窓が開いていた場合には、愛のパトロール活動日誌に記載されている学校の緊急連絡先へ電話し、校長などの到着を待つこともあるという。

 ひと回りしたメンバーらは、蒲生幼稚園から大塚駅、朝日野駅に立ち寄り、防犯カメラを設置して校内への侵入など警戒体制を強化している朝桜中学校を巡回し、異常がないことを確認した。

 同会議メンバーは、常に学校や警察署との連絡を密にし、昼間、生徒らが隠れて喫煙している場所や集まっている場所についても情報収集して、愛のパトロール中に見回ることも欠かさない。

 ボランティアとして長年パトロールを続けてきたメンバーではあるが、その反面「午後十時を過ぎると正直怖い」とも漏らす。「何もないときが多い。これが普通なんだけど」と語る同会議メンバーらは、温かいまなざしと心で地域の子どもたちをそっと見守っている。


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筆談・手話で応対します!

「耳マーク」22個所に設置

=蒲生町役場や病院窓口など=

蒲生町役場全課に設置された卓上型「耳マーク」
(湖東・蒲生町)
 蒲生町はこのほど、難聴者・中途失聴者が気軽に利用できる環境を整え、すべての人へやさしい応対に努めることを目的に、同町役場全課と病院窓口など計二十二個所に「耳マーク」の掲示を行った。

 聞こえないや聞こえにくいといった障害は、障害そのものが第三者にはわかりにくいため、聴覚に障害を持つ人は窓口で後回しにされたり、危険にさらされたりするなど、社会生活の上で数多くの不安を抱えている。

 そこで、社団法人難聴者・中途失聴者団体連合会では、目の不自由な人の「白い杖」や「車椅子マーク」などと同様に、“耳が不自由です”という自己表示が必要だと考え「耳マーク」を考案し、聴覚障害者の実態を社会一般に認知してもらい理解してもらおうと普及活動に取り組んでいる。

 この耳マークは、耳に音が入ってくる様子を矢印で示し、一心に聞き取ろうとする姿を表している。

 同町の卓上型耳マークには、「耳の不自由な方は筆談いたしますので申し出てください」と書かれており、手話ができる職員による対応なども行う。 

 


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