滋賀報知新聞(ニュース)平成16年12月28日(火)第13988号


除夜の鐘とともに「花魁道中」

元旦午前0時に獅子舞を奉納

新春の野々宮神社が面白い
=伊勢大神楽の神髄「舞と曲芸」=

昨年奉納の「花魁道中」
(湖東・八日市市)
 八日市市立図書館前の野々宮神社(中島伸男宮司)は、元旦と同時に獅子舞がやって来るお宮さんとして知られ、今ではめったに見られなくなった「花魁道中」(おいらんどうちゅう)が奉納される。

 元旦午前零時の除夜の鐘とともに、獅子が舞うのは県下でも野々宮神社だけで、毎年、伊勢大神楽(国指定無形民俗資料)の加藤菊太夫組による獅子舞が奉納され、氏子や初もうで客の隆昌と家内安全を祈願している。

 県下の神社の中で、伝統行事として獅子舞が元旦に奉納されるのは、八幡神社(愛知川)と吉御子神社(石部)にとどまり、午前零時からの奉納は野々宮神社だけという。

 同神社では、江戸時代から加藤菊大夫組による元旦の獅子舞奉納が伝統的に続けられてきた。また、明治から大正にかけては、氏子から奉納された古い獅子頭二体が伝えられているなど、獅子舞とは特に縁の深い神社として知られる。

 今年も、獅子三頭による「神来舞(しぐるま)」と「四方の舞」のほか、伊勢太神楽の神髄ともいうべき「花魁道中」が奉納される。獅子舞の曲芸のうちで最も華麗で難しい技とされ、地方によっては「女形(おやま)の道中」とも呼ばれている。

 伊勢太神楽の舞曲は「舞」と「曲芸」に大別され、花魁道中は獅子舞と曲芸とを組み合わせた高度な芸で、近年、演じることのできる組は限られ、公演される機会も少なくなっている。この花魁道中を除く獅子舞の奉納は、同七時から再び行われる。

 石灯籠(約二百二十基)すべてに火が灯され、大たき火や万灯の揺らめく中で演じられる獅子の舞や曲芸は、幽玄そのものの世界を醸し出し、昨年は見物を兼ね訪れた初もうで客で賑わった。

 境内には、酉(とり)年にちなんで氏子が作った「大絵馬」(幅二・七メートル、高さ三・六メートル)が飾られ、獅子舞に続き宗家岡田流琴愛(ことよし)会による大正琴の演奏が奉納されるほか、氏子有志による年越しそば、たこ焼き、みたらし団子の店が並ぶ。元旦午前中は甘酒が振る舞われる。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

「東近江市」の東庁舎完成

教委と福祉部140人

=年明けから勤務=

東庁舎の完成を祝って、テープカットする1市4町の首長ら
(湖東・八日市市)
 来年二月十一日に八日市・永源寺・五個荘・愛東・湖東の1市4町で発足する「東近江市」の市役所東庁舎が二十五日、八日市市緑町に完成し、しゅん工式が行われた。

 東庁舎は、合併時の本庁勤務職員が約四百人となるなど、現在の八日市市役所だけでは狭く、効率的な行政運営と円滑なサービス提供を図るため、道路を挟んだ東側広場に新設。鉄骨造平屋建てで、広さは約千二百三十七平方メートルある。

 工事費は、建築工事が約一億四千七百二十三万円、電気設備工事が約四千三百十八万円、機械設備工事が約七千五百三十四万円の計二億六千五百七十万円余りで、執務室のほか、会議室三室、相談室三室、トイレ、更衣室、授乳室などを設けた。また、自転車置き場と五十六台分の駐車場を整備した。

 来年一月四日から、教育委員会事務局(教委総務課、学校教育課、体育課、青少年対策室、生涯学習課)と健康福祉部(幼児課、長寿社会政策室、福祉課)が入り、業務を始める。

 しゅん工式には、1市4町の首長、議長、職員ら約五十人が出席し、中村功一八日市市長が「二月十一日の新市誕生を迎えるにあたり、新しい庁舎が完成した。ここで百四十人の職員が事務に従事しますが、住民のみなさんに満足していただけるよう、仕事に取り組んでいきたい」と挨拶した。

 このあと、工事関係者に感謝状が手渡され、庁舎の完成を祝して首長、議長ら十人によるテープカットが行われた。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

「自律のまちづくり計画」

来年12月の策定目指して

=日野町の住民懇話会が初会合=

藤澤町長から委嘱状を受け取る懇話会委員
(湖東・日野町)
 自律のまちづくりについて住民の視点で議論する「日野町自律のまちづくり住民懇話会」の初会合が二十一日、同町大窪にある日野公民館で開かれ、行政側から町財政の現状や課題などが委員らに報告された。

 同懇話会委員は、公募委員九人と団体推薦五人の計十四人で構成されており、滋賀大学経済学部社会システム学科の宗野隆俊助教授がアドバイザーを務める。委員らは、子育てや防災、商工業、農業、社会体育、福祉などあらゆる分野での経験を有する人たちで、年齢は三十二歳から六十九歳までと幅広い。

 初会合では、まず、藤澤直広町長から委員一人ひとりに委嘱状が手渡された。あいさつに立った藤澤町長は、「現下の地方自治をめぐる情勢が大変厳しい中、第四次総合発展計画に基づき各種事業を計画どおり実施することを前提に(町財政を)試算したところ、現在と同様の行政運営を継続すれば、今後三年間で二十八億円の財源不足となる。現在、庁内で『自律のまちづくり計画検討チーム』を立ち上げ、役場職員が一体となって事務事業の点検作業を行っている。委員の皆様には、地域資源を見つめ直し、ご論議をいただきたいと思っている。財政状況は厳しいが、住民の皆さんと知恵を出し合ってまちづくりを進めていきたい」と協力を求めた。

 委員からは、第四次総合発展計画の事業見直しへ懇話会の提言をいかに反映させるかや庁内の検討チームとの意見交換の場を求めるなど、さまざまな意見が飛び出し、これから月一度のペースで会合を持つ。

 同町では、平成十八年度の予算編成に間に合うように、来年十二月の「自律のまちづくり計画(仮称・生き活き虹のまちづくりプラン)」策定を目指しており、平成十七年度の予算編成については別口で歳出の削減目標を掲げ取り組んでいるという。

 今後、全職員参加による事務事業の見直しを取りまとめ、主務課が作成するプラン素案をもとに、懇話会委員が住民の視点で意見交換し、来年五月から七月までに「プラン(案)」を作って、八月以降に自律のまちづくり講演会や住民懇談会を開き、プラン案に関して町民から意見聴取して十二月に策定する予定。

 なお、懇話会委員は次の通り(敬称略)。
【座長】寺澤清穂【副座長】満田法子【委員】岡本明美▽小谷信子▽杉原康弘▽堀江勇夫▽堀川多壽子▽満島弘順▽盛井彰司▽守谷博▽矢島孝男▽今井隆雄▽岡里子▽岸村嘉平


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

蒲生町でコンクール

テーマは「来年の年賀状」

=来年1月10日まで作品募る=

(湖東・蒲生町)
 蒲生町教育委員会社会教育課と同町あかね文化センターは、来年の年賀状をテーマに「第五回あかね年賀状コンクール」の作品を募集している。

 部門は、「ガリ版の部」と「手書きの部」で、作品は官製ハガキ大。応募作品は、来年一月十九日から二月二日まで、同センターで展示される。

 応募方法は、作品である年賀ハガキの表に、住所・氏名・電話番号・年齢(学年)・部門名を記入し郵送するか、もしくは同センターへ持参する。応募締め切りは来年一月十日(消印有効)。応募および問い合わせは、〒529―1592 蒲生町市子川原四六一―一 あかね文化センター内「あかね年賀状コンクール」(電話55―0207)へ。 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

「住んでよし、訪れてよし」の安土

町議会が21世紀まちづくり提言

いろいろ施策はあるが
=「当面単独」に限界あり=

安土町議会がまとめた「21世紀まちづくり安土」の提言書
(湖東・安土町)
 安土町議会は、9月に設置した行政改革特別委員会で「当面は単独」で進むとした町の方針に沿って、どんな施策や改革が必要か、重ねた議論の結果をまとめ、「“21世紀まちづくり”安土の提言」という表題で津村孝司町長に提出した。

 同委員会の議論は、事務行政については町行政改革推進委員会や若手職員で構成するプロジェクトチームによって立案されるべきとの考えから、まちづくり施策に絞って進められた。

 提言の中身は、「宝の持ち腐れ」となっているり世界にも誇れる自然や歴史資産を、21世紀の存亡をかけたまちづくりの施策に活かす「商業観光」への取り組みを提案。近い将来、人口3万人程度の町規模を設定し、昼間人口が5〜10万人になるような施策の立案を求めている。また、新たな施策として安土城郭全体の復元を目指した安土山を歴史公園にする整備事業や、西の湖での水上船観光と水辺の散策公園整備、歴史の町にふさわしいJR安土駅の改築、武家屋敷的な高級住宅開発の誘致、常楽寺地区の湧水、清水を利用した食文化の創造、国道8号線にバイパス道を新設し沿道サービス産業や住宅地の開発などを掲げている。

 その一方で、改善すべき施策としてシイタケ栽培施設の効果的な活用、若者向けの高層集合住宅の建設、地域住民が参加する道路、河川の改良計画づくり、町有遊休地の活用などを指摘している。

 新たな施策の取り組みや現行施策の改善には、それに専従出来るリーダーを置いた組織が必要とし、そのトップに県職員を助役として受け入れることを助言している。また、住民と協働する取り組みも必要との観点から提言の募集や自治会に出向いた意見交換の場を求めている。

 これらの財源は、国の「まちつぐり交付金」や「観光立村事業」の助成金を当て込むとしている。しかし、急進する高齢化社会への対応や三位一体の地方改革等、地方に対する国の施策方針を考慮すると当分の間、単独の行政運営では、実現は難しいと分析。もう一度、合併に向けた取り組みの再スタートを強く求めている。

 最後に自らの議会改革にふれ、議員の施策立案能力を高めることや昨年の議会選挙で定員を14人に削減したが、さらに2人削減して10人程度にする提案も盛り込んだ。

 同町では、議会の行革特別委員会、住民代表と町の各行革推進委員会、若手職員の「安土のまちの将来を考えるプロジェクトチーム」の4組織が立ち上げられ、当面単独で進むための町財政のスリム化と生き残り策の検討が進められてきた。

 いずれの組織も真剣な議論が交わされてはいるが、まだ、本当に実施に移せる具体的な取り組みや住民が納得する方向性を打ち出せる段階にないのが現状。行革の旗は揚がるが、実際に振るのは難しいというのが実態として映る。そうした中で、もう一度、合併に取り組む動きが出てきている。

(畑 多喜男) 

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ