滋賀報知新聞(ニュース)平成17年1月9日第13997号


新しく石燈籠2基

八日市市教委が文化財指定

いずれも鎌倉時代に造立
=長緒神社と羽田神社に伝来=

羽田神社(上羽田町)の石燈籠
長緒神社(蛇溝町)の石燈籠
(湖東・八日市市)
 八日市市教育委員会は、長緒神社(蛇溝町)の石造燈籠一基と羽田神社(上羽田町)の石造燈籠一基の二件(いずれも鎌倉時代)を新しく同市の文化財に指定した。これで市指定文化財は三十一件となる。

 長緒神社の石燈籠(花崗岩、六角形、高さ一八七・五センチ)は、五行にわたって願文が刻まれているものの、風化がひどく判読困難で造立年記も不明で、様式などから鎌倉時代末葉に建てられたと考えられる。

 基礎や中台の側面、火袋に文様(もんよう)のない簡単な造りだが、基礎上面の蓮華文(れんげもん)や中台下部の軽快な請花(うけばな)、連珠文(れんじゅもん)の竿(さお)など、全体に鎌倉時代の様式を残し、素朴な中にも力強さを持ち、湖東石造美術の中でも一点を画している。

 羽田神社の石燈籠(花崗岩、六角形、高さ二一二センチ)は、基礎上面や中台下部に彫られた蓮華文が長緒神社の石燈籠と似ているが、竿に刻まれた銘文から正応元年(一二八八)に建てられたことが読み取れる。

 銘文から、沙弥行道が父母成仏のため、経法師と燈籠の炉油料として田一段半と畠一段をそえて、牛頭天王社(現在の羽田神社)の宝前に寄進したことが分かる。年代が明らかな基準作として貴重であるばかりでなく、中世の神祇に対する信仰資料としても注目されている。


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50年の歩み振り返る

「町制50周年記念誌」発行

=15日に記念式典 希望者にも頒布=

懐かしの写真を載せ、50年の歩みを振り返る五個荘町の町制50周年記念誌
(湖東・五個荘町)
 半世紀の歴史や文化、出来事を振り返る「五個荘町 町制50周年記念誌」(A4判、カラー112ページ)が完成し、区長会を通じて町内全戸に配布される。

 昭和三十年一月一日、旭村、南五個荘村、北五個荘村、蒲生郡安土町清水鼻が合併して誕生した五個荘町は、人口九千二百七十七人のまちとしてスタート。東南北の三小学校を統合して学校・社会教育を充実させたほか、母子家庭への医療費無料化など福祉の諸施策を整え、住環境整備を進めてきた。

 また、近江商人発祥の地をキーワードに地域の魅力を発信し、平成九年に優秀観光地づくり賞を受賞、翌年には金堂地区が重要伝統的建造物群保存地区に選定され、毎年九月の「ぶらりまちかど」には全国から多くの観光客が訪れる。

 記念誌は、今年一月一日の町制五十周年を記念して作成したもので、町民から寄せられた写真などを用いて全百十二ページに編集。近江商人列伝や、二十六カ字が誇る自慢の活動・寺宝、町の一年行事などを掲載したほか、五個荘町に魅せられた旅行作家の西本梛枝さん、名誉町民であり日本画家の中路融人さん、音楽家の森ミドリさん、画家の福山聖子さんの寄稿文を紹介する。

 約三百枚ある写真の中には、三村役場と合併当時の町役場や、中学校・公民館・現役場庁舎などの竣工をはじめ、町内循環バスの初運行、繖山トンネル開通の様子など、三十年代以降の懐かしい写真が時系列に並び、ラストを飾る写真には、これからスタートする「東近江市」への合併調印風景を載せた。

 四千部を発行して全戸配布するほか、一月十五日の町制五十周年記念式典で出席者に配布。以降は、希望者に一冊千二百円で販売することにしている。


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中山道のおみやげ

食品アイデア募集

=応募は31日まで=

(湖東・愛知郡)
 湖東地域振興局は、湖東地域を通る中山道と鳥居本、高宮、豊郷、愛知川の宿場をイメージした「近江中山道みやげものコンクール」作品を募集している。今月三十一日まで。

 湖東地域では、江戸と京都を結ぶ大動脈として東海道とともに大きな役割を果たした「中山道」を中心に観光振興に取り組んでおり、沿線の地域住民や来訪者からの意見として、宿場ならではの名物や食べものを望む声が多い。

 そこで、中山道沿線の鳥居本、高宮、豊郷、愛知川の四宿における食文化を意識しつつ、みやげものとしての食品と食品化のアイデアを募る同コンクールを企画した。

 応募資格はなく、中山道と宿場をイメージした味と形を表現する。点数は何点でも構わないが、未発表でオリジナルのものに限り、五百円から二千円で販売もしくは商品化できる値段の範囲で考案する。

 なお、発明や考案、意匠の創作、商標への選定等へ出願予定がある場合は、コンクールへの応募により出願が受けられなくなる恐れがある。また、応募作品の映像、出版物などへの使用権は主催者に帰属し、中山道沿線の振興に活用される。

 一次審査は二月上旬、二次審査は三月六日にあり、試食などにより審査および表彰を行う。賞は、最優秀賞一点(賞金五万円)、優秀賞二点(同三万円)、佳作四点(同五千円)、努力賞若干名が用意される。

 応募方法は、所定の応募用紙に必要事項を記入の上、原則として写真(イラス ト可)を添付して、事務局へ持参または封書で郵送する。

 詳しくは、〒522―0071彦根市元町4―1、湖東地域振興局地域振興課内・「近江中山道百楽館みやげものコンクール」実行委員会事務局(0749―27―2204、FAX27―0878)へ。


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幸せをトリ込んで!

近江日野商人館で「酉年・迎春展」

=ニワトリから家族や親子愛を学ぶ=

展示品の一つである小幡人形を真似て正野館長が創作した向き合う親子鶏(近江日野商人館で)
(湖東・日野町)
 古来より人間と共存してきたニワトリ。近江日野商人館(正野雄三館長)では、今年の干支・酉(トリ)にちなみ、人とニワトリとのつながりにスポットを当てた第七十一回特別展「酉年・迎春展」を五日から始めた。会期は、三十日まで。

 干支にちなんだ企画展は、今年で七回目を迎えた。県で品種改良され肉用のニワトリとして名高い「近江シャモ」など、すべて写真で紹介されている。

 さらに、正野館長は、幼い頃に見た雌鶏が羽の下に卵を抱え込み二十日間じっと温め続ける姿や小石を食べる姿、砂浴びの様子などを、絵で分かりやすく紹介している。ヒヨコを買ってもらい、コタツで育てた経験を持つ世代には懐かしく、学校の飼育小屋でしか育てたことのない若い世代には新鮮に思えるニワトリの習性・成長過程からは、親子愛をも感じられる。

 ニワトリにあやかりたいと考えた先人の思いは、絵馬からも分かる。雄鶏・雌鶏とひな三羽が描かれた絵馬は、夫婦と子ども三人という理想の家族構成を願ったもので、ニワトリは夜に鳴かないことから子どもの夜泣き封じも祈願して奉納されていたという。

 このほか、会場には、正野館長が各地を巡り集めた物や手作りしたニワトリを題材とした郷土玩具がずらりと並ぶ。中国人が祖国を思いチャボを抱いている古賀人形の阿茶さん(長崎県)や米俵の上にニワトリが乗っている鶏堤(宮城県)、浜松張子の鶏車(静岡県)、小幡人形の親子鶏(滋賀県)のほか、江戸時代に伊勢神宮に参拝したときに買い求め日野の旧家の神棚に祀られていた信仰玩具「伊勢神宮の神鶏」(三重県)も展示されており、地域色が豊かでどれも愛らしい表情を見せている。

 正野館長は、「昨年は災害が多かったので、今年は少しでも多くの人に足を運んでいただき、先人の思いに触れ、明るく良い年になるよう幸せをトリ込んでほしい」と話していた。

 “鶏は裸足”ということわざには、いわなくても当然のことの例えという意味がある。先人たちはニワトリと共存する中で擬人化し、家族や親子愛の大切さを守り伝えてきた。凶悪犯罪が続発する乱世ともいえる現代。ニワトリから学ぶことは多い。  

 休館日は、毎週月曜と金曜日。詳しくは、近江日野商人館(電話0748―52―0007)へ。


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合併決議可決したが町は不動

安土町の臨時議会

期限内に可能、不可能?
=近江八幡市との合併協議=

6日の安土町臨時議会で期限内の合併を目指す考えのないことを表明する津村町長
(湖東・安土町)
 安土町議会は、6日に開催した臨時議会で近江八幡市との「合併促進決議」を賛成多数で可決した。
 これを受けて同日、國分征雄議長は近江八幡市議会に出向き、議会として近江八幡市との合併を目指したい意向を正式に伝えた。

 午前10時に開催された臨時議会では、合併調査特別委員長の田中孝樹議員が、津村孝司町長に特例期限内の合併を目指す考えはないかを正す報告を求める議員提案を行った。これに対し、清水悟、重野彦兵衛、藤井通生、井上佐由利、西川與平の5議員が、今なぜ、近江八幡市との合併を目指すのかの真意を問う質疑が行われたあと、裁決に移り賛成多数で可決された。これを受け津村町長が「合併特例期限内に近江八幡市との合併を目指す考えのない」と答弁したことから、木瀬章議員が、近江八幡市と法定期限内の合併への取り組みを求める「合併促進議決案」を提出。

 これに対し、西川議員が反対意見を、深尾増男議員が賛成意見を述べて裁決され、過半数の7人が賛成して同決議は可決された。

 議決までの議論では、賛成議員が「特例債を活用したまちづくりが可能な法定期限内の対等合併には近江八幡市しかなく、財政に厳しい町の将来を考えると、今、重大な決断をする最後のチャンスである」と主張。これに対し反対派議員からは「なぜ、今になって急に近江八幡市との合併なのか」や「住民の中に近江八幡市との合併を進める理解があるのか」、「今は、安土がどうしたら自立していけるのか検討を重ねている時である。行革を先に進めるべきだ」等の意見が出された。

 答弁に立った津村町長は「当面単独を不安視する住民の声はあるが、八幡との合併を望む声は役場に届いていない。区長会でもそうした話はない。住民は、特例債を充てにした合併を望んでいないのではないか。3月末までに住民合意を得ることは物理的不可能に近い」と、法定期限内の合併は無理との判断を下し「特例債はないが4月以降合併新法の中で新たな合併の模索を続けたい」と付け加えた。

 決議案が可決したことについて津村町長は「決議に応じることは出来ない、考えを変えず当面単独で進めていきたい。自立への不安はあるが、それが八幡と一緒になろうという住民の動きにはなっていない」とこれまでの考えを繰り返した。

 ちょうど1年前、町当局は、近江八幡市との合併を目指して住民アンケートの作成に取り組んでいた。一方、今回、合併決議に賛成した議員は、1市1町の合併を疑問視する意見が根強く、当時、町が進める近江八幡市との合併には消極的だった。それが、1年が経って相互が180度反対の立場になっていることは、珍しい現象と受け止める向きもある。

 今回の議会決議は、法的拘束力がなく、町行政の決断がないと合併話は進まない。申し入れを受けた近江八幡市議会は町行政からも申し入れがあり、互いが一枚岩になってないと積極的に取り組むことは出来ないとの受け止め方を示している。「なぜ、もっと早くに」という声が漏れ聞こえるが、安土町民が、議会の行動をどのように受け止めたかも関心事となっている。

(畑 多喜男)

 


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★知事の声★

えっ!黒丸サービスエリアの拡張?

=滋賀県知事 國松善次=

六日付の社説を目で追いながら、ひとときの夢を私も見せていただきました。厳しい行財政運営を強いられる現状では、夢を見ることさえ難しい状況です。

 しかし、夢を失ったら先には何もありません。いつか叶うと信じてこそ人は努力し、邁進しますし、冬期を耐えた芽はいつか息吹くものです。そうした芽を絶やすことなく、大切に育てていきたいと思っています。

 いまだ覚めやらぬ夢に酔いながら、新年の決意を新たにしたところです。社説での私の発言も含めありがとうございました。 

 


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