滋賀報知新聞(ニュース)平成17年2月7日(月)


1人が死亡 負傷は17人

昨年の東近江火災状況まとめ

9年連続で放火の恐怖続く
=建物うち住宅が5割占める=

(湖東・広域)
 東近江行政組合消防本部は、このほど昨年一年間の火災発生状況をまとめた。それによると、出火件数は前年に比べ大幅に増加し、放火(疑い含む)が九年連続して原因の第一位になっていることが分かった。火災による死者は一人、出火時など消火に当たった十七人が負傷している。

 発生件数は六十五件と前年より十八件増加し、そのうち約七割を占める建物火災で十二件増となったことから、損害額も約九千八百万円増の二億円強に倍増している。前年より五件増加した放火だが、依然として発生原因トップを占めた。

 管内の出火件数を種類別にみると、建物火災が四十四件(前年三十二件)、車両火災十四件(同十件)、その他火災七件(同五件)だった。中でも建物火災は全体の七割近くにも達し、予断を許さない状況が続く。

 建物火災の半数を占める住宅・共同住宅・併用住宅の二十二件ほか、納屋・物置で七件、工場・作業所の五件、店舗など四件を含む焼損棟数は六十二棟(同三十九棟)で、前年(千四百八平方メートル)より七割近く増え、二千三百五十七平方メートルが灰になった。

 全焼十五棟、半焼八棟、部分焼二十三棟、ぼや十六棟で、二十四世帯八十五人(同二十五世帯七十五人)が焼け出されている。火災による死者が五個荘町の一人(同六人)にとどまったが、負傷者は出火で消火に携わった十七人(同五人)に増えた。近江八幡市(十人)、八日市市(三人)で負傷者が多く出た。

 原因別では、トップの放火が十七件(同十二件)と全体の二六%を占め、次いでコンロ(九件)、電機配線(六件)、タバコ(四件)、ストーブ(三件)、マッチ・ライター(三件)、たき火(二件)、火遊び(二件)が主なもの。

 市町別では、近江八幡市(十九件)と八日市市(十五件)で全体の五割以上を占めている。このほか日野町(十件)、竜王町(六件)、五個荘町(五件)能登川町(四件)と続き、蒲生町、安土町、永源寺町は各二件だった。

 火災に該当しない小規模な事案で、消防隊が出動したのは二百六十六件(同二百件)もあった。交通事故による燃料流出が七十五件と最も多く、次いで煙りによる誤報四十二件、たき火の放置三十五件、枯草など燃焼三十件の順。近江八幡市(八十一件)と八日市市(五十八件)で半数以上を占めている。


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風物時代館「太子ホール」完成

まちの活性化に夢ふくらむ

=八日市大通り商店街 太子像シンボルに=

▲あいさつする本間理事長
(湖東・八日市市)
 商店街の活気を取り戻す新たな起爆剤にと、八日市大通り商店街(通称・金屋大通り)に新たな文化交流施設「風物時代館」(愛称・太子ホール)が完成し、四日、市や商工会議所、商店街の関係者らが出席して、しゅん工式典を開き、完成を祝った。また、開市の祖でもある「聖徳太子幼少の像」(高さ約六十センチ)も敷地内に建立し、あわせて開眼法要が営まれ、商店街だけでなく、地域の新たなシンボルとして位置付けることにしている。

 施設は、市の「八日市市中心市街地商業等活性化基本計画」(平成十二年策定)と八日市商工会議所の「中小小売商業高度化事業構想」に基づいて、地元での協議を重ねて、昨年九月から建設していた。

 敷地面積九百十四平方メートル内に、鉄骨平屋建瓦葺、延床面積二百九十五平方メートルの、古い商店街の町並みに溶け込む商家風の建物。総工費約六千二百六十五万円のうち、市四分の一、国と県が三分の一ずつを補助している。内部は、全体がホールになっており、正面にステージ、両側面に展示ケースをもち、各種イベントや展示などに使うことができる。

▲関係者によるテープカット
 同商店街振興組合では、「新しい歴史を拓く市(いち)づくり」をキャッチフレーズに、子どもから高齢者まで、みんなが楽しめるまちづくりの新たな拠点施設として活用することにしており、落語やコンサート、市民やサークルなどの発表会、地域に残る古い道具や美術工芸品などの展示、ミニFM放送による情報提供、聖徳太子や季節にちなんだイベントなど、各種事業を計画、商店街を訪れる人々への新たな情報活動基地をめざす。

 式典では、中村功一市長や志井弘市議会議長らが「もうすぐ誕生する東近江市は近畿の東玄関となり中部圏と近畿圏を結ぶ接点となる。この施設から様々な情報を発信し、商店街の存在をアピールし、元気と活力を取り戻しましょう」と、大きな夢と期待で完成を祝った。

 本間林蔵理事長は、人々のふれあいの場所となることを願いながら「東近江市の東西を結ぶ中心から、活力あるまちづくりに」と、あいさつの中でその意気込み示した。


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東近江市への編入合併の是非問う

3議員が提案 住民投票条例案

=15日の臨時議会で上程・審議へ=

(湖東・蒲生町)
 蒲生町議会の議会運営委員会が四日午後一時半から開かれ、同日に議員から外池文次議長宛に提出された議案「東近江市への編入合併の是非を問う住民投票条例案」について、十五日の臨時議会に上程し、審議することが決まった。

 提出したのは、合併調査特別委員会副委員長の西村武一議員で、朝比兼吉議員と吉田孝一議員が賛成議員として署名・捺印している。

 三議員により提出された条例案は、東近江市への編入合併について町民の最終判断を問い意思を明らかにすることを目的に、「東近江市への編入合併」に賛成の場合は“合併する”、反対の場合は“合併しない”に丸印をする二者択一方式で投票するというもの。

 投票資格者は、蒲生町内に在住する十八歳以上の日本人と一定の要件を満たす永住外国人で、条例の成立した日から六十日以内に投票を実施し、有効投票の過半数を得た結果を尊重しなければならないとしている。

 また、町長については、住民投票の適正な執行を確保し、東近江市へ編入合併することについて町民が意思を明らかにするために必要な情報提供に努め、住民投票の結果が確定するまで東近江市への編入合併のためのすべての行政事務の執行を停止するよう規定している。

 西村議員は、本紙取材に対して「合併そのものに反対しているわけではない。一番問題なのは、十月に住民説明会をし、終わってすぐに住民アンケートが実施されたが、それまでに議会も含め編入合併がどういうものかについて十分に議論せず、住民へ編入合併について十分に説明がされなかったこと。新市計画の策定にはいつから参画できるかや特例債はどこにどのように使われるのかなど不透明な部分が多々あり、四回の任意協議会を通して編入の厳しさも見えてきた。議論せず特例債目当てに東近江市への編入合併に走ったことで、将来に大きな禍根を残さぬように、町長が住民に編入合併の実態も含めて説明責任を果たした上で、再度、住民の判断を仰ぐ必要がある」と提出理由を語った。

 住民投票条例制定に関する議員提案に対して、山中壽勇町長は「住民アンケートの結果を尊重して東近江市への編入合併を進めており、先の選挙でも合併成就を責務とする姿勢に町民の一定の評価をいただき、住民意思は明確になっている。今、住民投票をする時間的余裕もない」と住民投票の必要性を否定した。 

 この十五日に開かれる臨時議会では、今回提案された条例制定に関する議案と、東近江市・能登川町・蒲生町での任意協議会から法定協議会へと移行する合併協議会設置に関して議決を求める議案も上程される。  


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県派遣の社会教育主事22人

童心に帰ってクラブ活動

=蒲生町マックスクラブに体験入会=

▲アレンジフラワークラブで真剣なまなざしで花をいける男性主事
(湖東・蒲生町)
 県から各町村に派遣されている社会教育主事二十二人と県教育委員会事務局一人の計二十三人がこのほど、学校週五日制に伴い、公民館活動の一つとして平成十四年度からスタートした子どもたちのクラブ活動「蒲生町マックスクラブ」を子どもの視点で体験した。
 
 これは、県から派遣されて各町村で社会教育に携わっている主事を対象とした研修会で、社会教育主事同士が情報交換し交流を深めつつ、地域住民も協力して活発に取り組んでいる蒲生町マックスクラブに体験入会し、教える立場ではなく教えてもらう立場から新たな何かを学び取ろうというもの。

 体験入会を受け入れたマックスクラブの名前には、「見る(M)・味わう(A)・聞く(K)・嗅ぐ(K)・触る(S)」の五感を使って、子どもの最大限(MAX=マックス)の力を導き出すとの意味が込められている。

▲茶道クラブで足のしびれを我慢し「切って食べるの」など作法を聞きながら和菓子を食べる主事ら
 今年度は、“感・潤・環(カンカンカン・感じてうるおってつながろう)”をスローガンに、アレンジフラワーとダンス、イングリッシュの三つの新クラブを創設した。現在、ふるさとウォッチングや演劇、みぞっこ探検、陶芸、茶道など計十六クラブが、本物を体験させたいという講師の熱い思いのもと、土曜日を中心に活動している。

 教員免許を持つ社会教育主事らは、茶道クラブ(川島鞆枝先生)と美術クラブ(奥野亮太郎先生)、アレンジフラワークラブ(横山みゆき先生)の三クラブに、約七人ずつに分かれて参加した。

 中でも、アレンジフラワークラブでは、男性七人と女性一人が、バラなどを使ったテーブルアレンジに挑戦。普段は花を生けたことのない男性も、枝を少し切ってはかごの中のスポンジにさす角度や本数を変えたりと、真剣な眼差しで花を見つめ、作品づくりに没頭する姿が見られた。

 完成した作品を前に、男性主事は「やったことがなかったので不安だったが、やっていくうちに楽しみに変わった。どこへさそうか、こだわりも詰まり、完成すると『やったー』という満足感もある」と語り、童心に帰り互いに見せ合いながら褒め合っていた。  


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交通死亡事故 連続3件発生

命を落とさない方法を考えて!

=竜王町薬師で「交通安全講習会」=

▲県警本部の女性警察官「ふれあいチーム」の寸劇に見入る薬師老人クラブのメンバーら
(湖東・竜王町)
 今年に入ってから三件連続で発生している竜王町内での交通死亡事故。かつてない非常事態に、町は早朝に交通安全を呼び掛ける街頭啓発を連日実施し、一件でも事故をなくそうと必死に取り組んでいる。また、二日には、近江八幡警察署が協力して、交通事故の犠牲者を出した薬師地区で、老人クラブのメンバー約四十人を対象とした「交通安全講習会」を薬師公民館で開いた。

 交通安全講習会では、県警本部の女性警察官「ふれあいチーム」が、日常生活をモチーフに、一般市民役と警察官役に分かれて寸劇を披露した。

 笑いも交えた寸劇の中で、死角が多くなる道路の斜め横断の危険性や安全確認の必要性のほか、道路を横断しているときの横断後半の左から来る車への注意、歩行者は道路の右側を歩き自転車を押している場合も歩行者と同様に右側を歩くなど、具体的に指導した。

 また、危険を予測して「〜だろう」から「〜かもしれない」という心構えへの転換や夜間外出時に反射材をつけるといった車の運転手に目立つ服装など、「大半の交通事故が自宅から約五百メートル以内で起きている。自分の命を相手まかせにするのではなく、自分の命は自分で守る心がけを」と念を押した。

 参加者らは、プロジェクターでの映像を見ながら、「いやー、あんな斜め横断はしいひんわ」や渋滞車両の間を横断しようとする人を見て「車のあわさいから出ていかはったわ」と語り、自分たちの日常生活と照らし合わせていた。

 危険意識が高まったところで、近江八幡警察署交通課・有川昭博課長が、一月十二日と二十六日にいずれも薬師地先の国道477号線で交通事故により七十代と六十代の男性が死亡した事案を例に挙げながら、どうすれば命を落とさずに済んだかを参加者とともに検証した。

 有川課長は、「今まではどうもなかったので、これからもどうもないという保障はない。私は特別ではなく、みんなと一緒で交通事故を起こす危険性も交通事故に巻き込まれる危険性もあると認識してほしい。事故にあわないよう起こさないような運転や日常生活での心掛けと、まずは意識改革をしてほしい。そして必ず歩行者は横断歩道を渡ってください」と強く求めた。

 講習会を終えて、参加者は「これを機会に痛ましい事故がないよう取り組んでいきたい」と決意を新たにしていた。 

 


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