滋賀報知新聞(ニュース)平成17年2月16日(水)第14029号


リーダー続投 中村功一さん

東近江市初の市長選

新市スタートに責任を痛感
=合併総仕上げに身を投じる=

▲合併後の東近江市スタートに 安定求める中村功一旧八日市市長
(湖東・東近江市)
 二十日告示の東近江市初の市長選に立候補を表明する旧八日市市長の中村功一氏(72)は、出馬決意を「私に課せられた責務」と語る。十五年春から任意を含め十八回の協議を経て東近江市が誕生した。合併協議会長としてリーダー役を務め、一市四町の取りまとめに汗した中村氏に、合併直後のスタートを託す声は多い。

 協議会の皆さんと共にかいた汗を新市に生かしたい――。出馬は「合併総仕上げへの責任」と決意を語る。産みの苦しみを経験し、育ての道筋に挑む。合併協議にかかわった首長や議会、委員から要請を受け決断した、と政治家としての引き際を責任全うに置く。

 東近江市が誕生したことは、市民の協力と理解があってこそと受け止める。合併によって市民生活に支障を来すことは許されない。合併協議に携わった皆さんの汗を一心に受け止め、十年後を想定した新市まちづくり計画への土台づくりを強調する。

 事業や事務の調整は「これから三年間は続く」とみている。「合併はできたが、中身はこれから」と言わしめるところだ。市と町の合併は難しい。行政の仕組みが違うし、財政面の制約もある。行政サービスの違いを「どう克服するか」が今後の課題とした。

 市民から「何のための合併だったのか」と言われないためにも努力したい。新市まちづくり計画こそ、中村マニフェストの柱にしなければ、住民アンケートを基に半年をかけ協議いただいた委員の皆さんに申し訳ない、と協議内容を振り返る。

 能登川町、蒲生町の合併は是非とも実現させたい。鈴鹿から琵琶湖へ、自然や環境を生かしたまちづくりができる。国道421号トンネル開通や第二名神を結ぶ蒲生インターの実現によって、関西の玄関口に位置付けられるし、近畿の中で大きな役割を担う。さらに、近い将来「東近江は一つが望ましい」とも。

 新市まちづくり計画の推進には、まちづくり条例を制定し、行政と住民の接点となる「まちづくり協議会」を立ち上げ、地域の声を反映させる。代弁者となる議会の理解を得ながら、地域の発展を全市の発展に結び付けたい、と地域重視の姿勢を打ち出す。

 財政面では、地方交付税や国、県からの支出金が削減されるが、市民サービスへの支障は許されない。人件費や物件費の歳出削減に努め、合併特例債は、道路など全市的な将来投資に有効活用し、五年間で重点的に整備する方針だ。

 現在三期半ばで「多選は良くない」との認識を示しすが、今回は通常の首長選びではないという。新市まつづくり計画は汗とともに頭にたたき込んでいる。合併協議から得た方向性を見失わないためにも、多選を承知しながら出馬を決意した。強い要請が無かったら、バトンタッチも考えただろう。

 市長時代の取り組みで真っ先に挙げたのは下水道整備。市民生活の重要な部分だが目に映りにくい。ソフト面を重視し、心の教育や市民意識の向上に力を注いだ。その「もてなしの心を観光に生かさなければ」と。

 政治姿勢を清潔・誠実・公正に求め、新市まちづくりへは「安心・安全」「環境」「活力」「人づくり」「行財政改革」「合併推進」を柱に取り組む。もちろん「地域の声を大事に」「市民とのスクラム」がモットーだ。

 中村氏は、神愛高校(現八日市高)卒業後、昭和二十六年に県庁入り。議会事務局長や農林部長、政策監などを歴任。退職後、八日市市助役などを経て、平成六年十二月の市長選に初当選し三期務めた。東近江市市辺町二三九三―二。


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商家に伝わる家宝雛

五個荘で『ひな人形めぐり』

江戸〜平成雛の100セット展示
=体験教室も開催 3月31日まで=

▲江戸時代から受け継がれる商家の家宝雛めぐり
(湖東・東近江市)
 商家に伝わる家宝雛などを一挙に公開する『ひな人形めぐり』が、東近江市五個荘金堂町の近江商人屋敷で開かれている。毎年、会期中に一万人以上が訪れる人気のイベントで、華やかな衣装や飾り付けが来館者たちの目を楽しませている。

 雛人形は、奈良時代に始まった「型代」(紙で作った人型に身の汚れを移し、川に流す禊ぎの儀に使用)と、平安時代の女の子がままごと遊びをしていた「ひいなあそび」が原点だと考えられ、邪気を払うという桃の花とヨモギを用いた白酒(桃花酒)、菱餅(草餅)が供えられるようになった。

 この「ひいなあそび」が三月三日の桃の節句(節供とも書く)に結びついたのは江戸時代に入ってからで、紙製の男女一対の立ち雛から布製の装束雛が誕生し、観賞用の坐り雛が確立。室町雛を皮切りに、寛永雛、元禄雛、享保雛、次郎左衛門雛、有職雛(公卿の特注品)、古今雛など様々な内裏雛が生み出された。

 展示される家宝雛も、江戸時代中・後期に誕生した「享保雛」「寛永雛」や、平安時代の寝殿を再現した「御殿びな」など商家に受け継がれる雛たちで、それぞれの所有者から、雛に関する説明や家の歴史、思い出などを述べたパネルが付されている。

 また、明治時代の社付き雛や、七段飾り等の現在雛も展示され、総勢百セットを近江商人屋敷の外村宇兵衛邸、外村繁邸、あきんど大正館と、歴史民俗資料館、近江商人博物館(三月一日から)で同時に開催している。

 会期は三月三十一日まで。観覧料は五館共通で大人八百円、子ども三百六十円。三館共通は大人五百円、子ども二百五十円。午前九時半〜午後四時半開館。月曜と祝日の翌日休館。詳しくは五個荘観光協会(0748―48―2100)へ。

 会期中は、御内裏様と御雛様になって記念撮影が楽しめるコーナー(外村繁邸)が設けられる。また、同邸で二月十九、二十日に「人間ひなまつり」が催され、内裏雛や三人官女、五人囃子に扮する女性から白酒が振る舞われる。

 さらに今回、企画イベントとして金襴を使った「折り雛づくり」が開かれる。二月二十六日の午前十時(一部)と午後二時(二部)からあり、人形師の布施東之湖さんを講師にお内裏様・お雛様を作成する。費用は各一点で五百円。各部三十人を定員に参加者を募っている(小学生以下は保護者同伴)。希望者は同観光協会へ申し込む。


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竜王町は合併どうするの?

竜王中学生 山口町長にインタビュー

地域住民と触れ合い まちの魅力再発見
=総合学習の時間を活用=

▲合併問題について切り込んだ質問を山口町長にぶつける竜王中学生ら
(湖東・竜王町)
 「竜王町は合併についてどう思っているのか」や「合併する方向か、しない方向のどちらに進めているのか」など、竜王町立竜王中学校の一年生が九日、山口喜代治町長に市町村合併について鋭い質問を浴びせた。

 これは、竜王中学校一年生約百四十人が、総合的な学習時間「ドラゴンタイム」(週二時間)を活用して、同町役場や町内施設を訪ね歩き、地域の人々と積極的に触れ合う中で、町の現状を理解しようとインタビューを実施しているもの。

 学校側は、この訪問調査を通して、自らが課題を見つけ考える力を育成するとともに、ふるさと竜王を愛する生徒の醸成を目指す。

 二学期末からインタビューの準備を進めてきた一年生の共通テーマは、「ふるさと竜王の自然や歴史、文化、産業等」。生徒たちは、四十以上のグループに分かれて、教科の授業で身に付けた技能や知識を活かし、“観光”や“特産物”、“高齢”、“医療制度”など細かいテーマを設定してグループごとに学習を深める。

◆合併問題をテーマに男子生徒3人が質問

 合併特例法の法定期限が迫り、住民の最大の関心事「合併問題」をテーマにしたのは、東慶太郎君(13)と小林拓哉君(12)、西村彰吾君(13)の三人。テーマ設定の理由は「全国的に合併問題が取り上げられていて、竜王町はどうなるのかと思った」からだという。

 両親に話しを聞いたり、新聞などで下調べをしてきた三人は、同町役場を訪れ、山口町長に直接インタビューした。最初は、立派な応接セットを前に、入室した途端「おー」と歓声をあげ緊張した様子だったが、自己紹介してインタビューに入ると表情が一変し、町長の言葉を一字一句聞き漏らさぬようメモを取りつつ、次々と質問を投げ掛けた。

 三日間ほどかけて考えたという質問は、「合併するならどこの町がいいか」や「合併したら、もしくはしなかったら、どんな町にしていきたいか」、「合併したら何かイベントがなくなったり、できなくなったりすることがあるのか」、「合併の話はどこまで進んでいるのか」、「この先(三十年間)合併する可能性はあるか」など七問。

 山口町長は、議会や行政のこれまでの合併に関する取り組み状況を説明した上で、「合併に対しては、議会も行政も調査研究を続けている。これから国の動向などを考えると、合併をいつまでもしないということはできないと思うが、今は竜王町では自律推進に取り組み、町に体力がつくよう努力しているところ」と丁寧に答えた。

 また、「合併したら、ただ単に良くなるという単純な思いではいけないと考えている。今日まで先人たちの努力によって築き上げられてきた竜王町を汚すことのないように、町を守り立派に継承していくという熱い思いを持っている」と述べ、まちの核づくりにかける夢や思いも語った。

 新聞記者顔負けの切り込んだインタビューを展開した三人は、今後、約一時間のインタビュー内容と県内の合併に関する情勢をまとめ、三月中旬頃にクラスごとに実施する報告会のプレゼンテーションに向け準備に取り掛かる。


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「和紙ひな人形展」
心を温かくする約50点
=近江日野郵便局で展示中=

▲郵便局に訪れた人の目と心を楽しませている「和紙ひな人形展」
(湖東・日野町)
 日野町松尾一丁目にある近江日野郵便局(上田章雄局長)は、窓口を華やかに彩る「和紙ひな人形展」を開催している。

 来客者の待合場所の一角に設けられた展示コーナーでは、押し花やアートフラワーなど地元住民の作品を紹介する展示が、年間約十回ほど開催されている。今年に入ってからは、町民から寄せられた年賀状展が催され、郵便局内の季節感も演出する。

 今回の和紙ひな人形展は、日野町在住の藤永多津子さんが指導した三人の生徒とともに、土台以外はすべて和紙で制作した作品約五十点を展示。

 お内裏様やお雛様が手の中にすっぽりと入るほど小さな人形から、和紙とは思えないほど精巧できらびやかに作られた五人囃し入りの三段飾りといった本格的なものまで、一つとして同じものがなく、趣が異なるひな人形を一度に見ることができる。

 手作りの温もりある展示作品からは、本来のひな人形に込められている「わが子の幸せを祈る親の心」も伝わってくる。一足早い春の訪れを告げ、郵便局を訪れた人の目を楽しませるとともに、心も温かくしている。

 会期は、ひな祭りの三月三日まで。詳しくは、近江日野郵便局(電話0748―52―1101)まで。


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近江八幡市長と安土町長

竜王町に合併参画を要望

=山口町長 議会・住民に諮り回答=

▲山口町長(右)に合併の要望を伝える川端市長(左)と津村町長(左から2人目)
(湖東・近江八幡市)
 一市一町で合併協議を進めることを決めた近江八幡市の川端五兵衞市長と安土町の津村孝司町長は十日、竜王町役場を訪れ、山口喜代治町長に、まずは一市一町の法定合併協議会を立ち上げることになった経過と、近い将来において合併を一緒に取り組みたいとの意向を伝えた。

 この日は、両市町の議長も出席し、一市一町が揃って要望を伝えたのは初めて。
 会談後、川端市長は「国の財政の先行き不安もあり、地方自治体も変化への対応が迫られており、安定した財源が見込めなくなるということを県も指導している。津村町長とは、基本的に最低限一市一町を核たるものとし、その延長線上に蒲生郡や東近江市一つという共通の思いがある。法定期限は別として、将来の展望やまちづくりを見据えて、一市二町での合併についても考えてほしいということを伝えた」と語った。

 これを受け、山口町長は「現在の状況を、議会や住民に諮り意見も聞いた上で回答させていただきたい」と答えた。 

 


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