滋賀報知新聞(ニュース)平成17年2月19日(土)第14032号


議長に 高村氏 副は 鈴村氏

東近江市初の臨時議会

1市2町合併協議会設置を議決
=一般会計125億円 暫定予算など16議案可決=

▲高村与吉議長
(湖東・東近江市)
 合併後初の東近江市(職務執行者・久田元一郎旧永源寺町長)の臨時議会が十六日に開かれ、議長に高村与吉氏(76)=八日市=、副議長に鈴村重史氏(55)=愛東=が就任した。このほか、東近江市・能登川町・蒲生町合併協議会の設置について議決し、今年度末までの暫定予算も成立した。専決処分を含む十六議案が提出され、すべて原案通り可決、承認された。カッコ内は旧市町名。敬称略。

 初議会を前に十会派が構成され、議員七十人(欠席3人)が役員選出に臨んだ。議長選の開票結果は、高村三十一票、小林優(八日市)二十六票、豆田昇一郎(同)四票、志井弘(同)三票、西沢英治(湖東)一票、無効二票だった。副議長は鈴村三十三票、西沢英治三十票、野田清司(永源寺)三票、豆田昇一郎一票。
▲鈴村重史副議長

 一方、一市二町合併協議会の法定設置が賛成多数で議決され、蒲生町の臨時議会で十五日に、能登川町では十六日、それぞれ同様に議決している。法期限内の三月末までに知事申請を行い、来年一月一日の合併を目指す。
 このほか、一般会計百二十五億円を含む総額二百二十五億円の今年度暫定予算を承認した。三月末までの暫定予算は、旧一市四町の予算執行残額をベースに編成され、新予算は、新市長が六月までの骨格予算を編成する。会派構成は次の通り。◎は代表。

 【東近江市民クラブ(20人)】◎深尾俊幸、丁野永正、藤本健一、畑博夫、寺村義和、大洞共一、井上孝、高村与吉(八日市)河並義一、今若羊治、平木昭一、奥居清一郎、古谷良衛、吉澤克美(永源寺)中島定一郎、馬場憲一、大橋政善、太田禎彦、田中佐平、西澤英治(湖東)

 【新風クラブ(9人)】◎松本光郎、小林源嗣(愛東)井上喜久男、横山栄吉(八日市)西澤和子、谷田市郎(永源寺)西澤善三、青山弘男、加藤勝彦(湖東)

 【マーガレットクラブ(9人)】◎鈴村重史、澤田康弘、吉岡源左衛門、植田久米治、松岡勲、太田康博、山本清、密谷要一郎、中澤正孝(愛東)

 【新輝クラブ(7人)】◎中村肇、畑重三、小森幸三、松下和一郎、藤野道春、志井弘、小林優(八日市)

 【緑風クラブ(7人)】◎杉山忠蔵、日下山幸、北川満雄、国領みつ子、中川喜代司、寺村茂和、市田治夫(五個荘)

 【日本共産党議員団(5人)】◎豆田昇一郎(八日市)野田清司(永源寺)川嶋重剛(五個荘)野村秀一郎(愛東)松野幸夫(湖東)

 【湖風クラブ(4人)】◎森田粂一、福島與一、植田勲、小嶋柳太郎(湖東)

 【紅葉会(3人)】◎高橋辰次郎、西村一民、中村昇(永源寺)

 【五葉クラブ(3人)】◎諏訪一男、森澤文夫、西村吉平(五個荘)

 【公明党(2人)】◎山田みを子、加川泰正(八日市)

 【無所属(1人)】大橋保治(五個荘)

 各委員長決まる


 東近江市議会は、合併後初の臨時議会で議長ほか、各委員会の委員長に次の各議員を選出した。正副の順。カッコ内は所属会派。

 【常任】総務 高橋辰次郎(紅葉)市田治夫(緑風)▽文教民生 畑重三(新輝)松本光郎(新風)▽産業建設 森田粂一(湖風)奥居清一郎(東近江市民)

 【議会運営】深尾俊幸(東近江市民)太田康博(マーガレット)


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どうする!

旧首長の肖像写真

=東近江市になっても飾るの?=

▲東近江市役所の応接室に飾られている旧八日市市の歴代市長の肖像写真
(湖東・東近江市)
 東近江市の本庁に変わった市役所の応接室に八日市市当時の歴代市長の肖像写真がそのままに飾られている。

 五十年前の昭和二十九年の初代市長の山田治宇衛門氏から始まって今宿次雄氏、山田平治氏、西澤久兵衛氏、武村正義氏、山田正次郎氏、望田宇三郎氏、中村功一氏の八人。

 このうち最も任期が短かったのは山田治宇衛門氏の半年間、反対に長かったのは望田氏の三期十二年。それぞれの市長の肖像にその時代時代の背景や移り変わりが重なり合い、八日市市の歴史を語る文字通りの「顔」でもある。

 ところで、この肖像写真。東近江市役所に変わったのだから旧市の歴代市長の肖像写真が以前と同じように飾られているのは、おかしいのでは。とは言っても、あっさり取り外すにしても気が引ける、ということもあってその取扱は不明。

 東近江市になって行政サービス事務もまだスムーズにとまではいかない現状では、この肖像写真の取扱は、後回しになっている様子。「新しい市長の判断を仰いでからになるのでは」と職員。何もかも新市長が決まってからでないと本当の新市スタートとはいかないらしい。

 旧首長の肖像写真の掲示は、旧四町でもそのままにされている。中でも旧湖東町は、自治振興室に東押立村、西押立村、豊椋村時代の村長の写真も飾っており「歴代の首長の写真をそう簡単には取り外せない」と支所職員は話す。人の顔写真は、感情的な面も含まれるので取扱が難しいのかも・・・。


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合併の是非問う住民投票条例

=能登川町議会 反対多数で否決=

▲谷本氏の意見陳述のため、開かれた合併特別委員会
(湖東・能登川町)
 能登川町議会は十六日の臨時議会で、住民グループ「能登川町を守りよくする会」(谷本善弘会長)から請求されていた東近江市への合併の是非を問う住民投票条例案の制定を求める議案を、賛成一、反対十の反対多数で否決した。

 同条例案は、編入合併に賛成か反対か、民意を問う住民投票で合併の是非を判断すべきと、六団体で構成する「よくする会」が今月十日、千百六十四人分の署名簿を添えて宇賀武町長に直接請求したもので、町長の意見書を付して提案した。

 意見書には「全行政区での住民説明会とアンケートで、約六割の住民から賛同を得た。また、合併を最大の争点とした昨年十月の町長選でも、町民みなさんの総意によるご支援があった。さらに、住民投票条例は、議会制民主主義の根幹にも関わる問題で、同条例の制定は不必要と考える」と記され、本会議の冒頭でも説明が行われた。

 質疑では、共産党の藤田淳子議員から「アンケートで六割が賛成したと述べられるが、編入に不安を示す二割の意見も含まれている。さらに、町長選挙の投票率は五八%、これで住民の総意と言えるのか」とする賛成意見が出された。

 答弁を求められた宇賀町長は「昨年の四十九行政区説明会、今年一月から二月に開いた出前説明会と全体説明会で、なぜ編入合併なのか、単独では町破たんの日が近く訪れることをハッキリと説明させていただき、住民負担を避けるための行財政改革だと、ご理解を得られたものと考える。選挙では、相手候補も私も『編入合併か、白紙撤回か』を明確にしたうえで、住民みなさんの判断を仰いだ。数値のみで判断してはならず、思いを託した尊いものとして認識すべきではないか」と答えた。

 採決に入る前に、請求に関する主旨説明として「よくする会」の谷本会長による意見陳述の場が持たれ、付託された合併特別委員会の審議が開かれた。

 マイクを握る谷本氏は「昨年の町長選の結果については尊重するが、町長にふさわしい人を選ぶのが選挙であり、政策を決めるものではない。過去の合併で合併、分村を繰り返したのはなぜか、住民合意に欠けた合併が根底にある」と力説。続けて「東近江市の市長選にも参加できず、人事も旧八日市市中心。対等であるはずの四町ですら影が薄く、編入の能登川町はどうなるのか心配だ。今が最後のチャンス、合併の決断は住民と共に決めるべき」と訴えた。

 午後五時半、再会された本会議で賛成、反対の討論が続き、起立採決の結果、賛成一、反対十で否決された。

 結果を受け、谷本会長は「非常に残念。歴史的な判断を住民みんなで問うべきとしたが、民主的な手続きも成し得なかった。合併そのものを反対しているわけではなく、東近江市ペースで進む協議の中身を懸念している。発言権の低下は住民サービスの低下、今後もしっかりと行方を見ていきたい」と、議場を後にした。


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低調な参加率 3日間で365人

蒲生町で「住民説明会」開催

=山中町長「住民の不安払拭が責務」=

▲参加者からの質問で編入合併への不安感などが露呈した蒲生町の住民説明会
(湖東・蒲生町)
 蒲生町は十、十一、十三日の三日間、市町村合併に関する「住民説明会」を同町あかね文化センター大ホールで開き、役場職員も含めて町民総勢三百六十五人が参加した。昨年十月に開催した町内三十七会場での説明会には、総勢一千八十九人が参加したが、前回と比較すると約三割の参加にしか達しなかった。

 午後七時半から始まった説明会では、冒頭、山中壽勇町長が「二十一世紀は地方の時代と言われているが、地方自治体を取り巻く情勢は厳しく行財政改革が当面の課題であり、その中で市町村合併を目的でなく一手段として捉え取り組んできた。市町村合併だけですべてが解決できるものではなく、合併後の行財政改革も必要であり、住民サービスの一定水準の維持を図り住民にはできるだけ支障がないよう東近江市への編入合併を進めていきたい。町が抱える懸案事項と住民の不安を払拭し、新市へ継承していくことが責務だと考えている」とあいさつした。

 引き続き、パワーポイントを用いて、これまでに一市二町で確認した十六の協定項目の内容と合併建設計画の概要、新市と二町の財政計画、合併に関連した今後の日程などが説明された。

●編入合併すると
 どうなるの?

 質疑応答では、編入合併について「特例債が見込めることから合併へと(行政側の説明で)誘導してきた面がある。しかし、今は特例債の活用が決まっている事業がケーブルテレビのみで、(合併の必要性を裏付ける)説明根拠が薄れているのではないか」や「編入合併の意味を町民が分かっていないので説明してほしい」という質問のほか、「東近江市長選挙では投票できず、これから合併するであろう市への町民は主権を失った。日野へ走らず当初から参画していれば、蒲生町民の主権も行使できた。どう思っているのか」との声があがった。

 町担当者は「法定期限内の合併を目指すには、最善の方法が編入合併しかなかった。協定項目については、格差の大きいものは協議するが、その他は追認という形になっている」とし、山中町長は「特例債は新市誕生後にそれぞれで生かしていこうと約束されている。編入であるがゆえのデメリットもあるが、合併しなかった場合の方がもっと住民に迷惑をかけることになる」と答えた。

 町が抱える課題に関して、蒲生町病院の存続については、山中町長が「経営改善にも取り組んでおり、どのような改築をすべきか計画を立てているところ。公立病院の果たす役割を構成市町に説明し、理解を得ていきたいと考えている」とし、図書館は建設に向け、木村地先インター用地は新市計画に位置付けられるよう取り組んでいくとの決意を語った。

 住民生活に密着した課題では、「合併すると日野警察署はどうなるのか。治安悪化につながらないのか」との質問に対して、町担当者が「合併が決まらないとわからないが、旧湖東・愛東町が東近江警察署(三月二十五日に統廃合)の管轄となるように、同じような形式になる可能性がある」と示唆した。

 また、路線バスや上下水道料金、日野川水系における水防計画に関する今後の方針を問うもののほか、「蒲生町は、蒲生郡の中に位置しており、神崎・愛知とは歴史の生い立ちが少し違う。その中に蒲生町が入って歴史文化の視点に立った施策が本当にスムーズにいくのか」といった蒲生郡のつながりを重視した質問も出た。

 全体を通して編入合併への町民の不安感が露呈したものの、一方で参加者が「議会と行政が一体となって、合併成就に向けて進んでもらいたい。市町村合併に関する説明会も今回限りにし、住民を裏切らないでほしい」と一喝する場面も見られた。
 来年一月一日の合併を目標に、蒲生町はこれから真の正念場を迎える。


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当初予算 一般会計 5,107億円

県 戦後最大マイナス6.2%

湖東三山インター設置検討
=平和祈念館への資料収集も=

(全 県)
 県は十五日、平成十七年度当初予算案を発表した。一般会計五千百七億円、十三特別会計千七百八十九億円、三企業会計三百八億円を合わせた総額七千二百六億円で、二十二開会の県議会に提出される。

 対前年比マイナス六・二%は、戦後最大の下げ幅となった。四年連続の減額予算で、平成四、五年ごろの予算に逆戻りした。中でも、将来への投資的経費(九百三十八億円)がマイナス一八・三%と、全体の二割を下回ったのは昭和四十年以降初めて。

 四年ぶりにプラスに転じた県税(千三百三十三億円)のうち、頼みの法人二税(四百九十四億円)が一四・一%と、二年連続して大幅に伸びたものの、県税に占める割合は三七・一%にとどまった。その他諸税(八百三十八億円)では二十二億円の増加を示している。

 当初、二百八十億円の財源不足を見込んでいたが、三位一体改革の影響などで不足額は三百五十四億円に膨らんだ。地方交付税(千百七十五億円)は七十一億円減、三位一体による国庫支出金(六百五十七億円)は百五十三億円の大幅減となった。これを人件費五十億円、事業費で百三十九億円の縮減でカバーしたが、これでも不足するため基金の取り崩し九十五億円、県債発行七十億円で切り抜けた。

 義務的経費(人件費・扶助費・公債費)は三年連続のマイナスとなったが、全体を占める割合は五二・八%と一・九ポイント上昇している。十七年度末の県債見込み残高は九千七十二億円に膨らみ、県民一人当たりから六十六万円の借金ととなる。財政調整、県債管理両基金の残高も六十二億円と底を突き、自主財源比率は一・七ポイント上昇の四六・八%となった。

 東近江地域では、新規に東近江あったかふれあいタウン推進に百八十万円を計上した。住民の主体的参加による福祉まちづくりへ、地域単位で健康福祉力の「我がまち診断」を行うための住民意識調査、検討委員会やシンポジウム開を開く。

 蒲生・日野エリアで自然や歴史、文化資源を結ぶエコサイクルコース整備(千五百万円)、西の湖美術館構想の調査研究(百万円)、健康しが推進プランと商工観光を連動させ支援する健康づくり応援団の設置促進(百万円)などに取り組む。福井・岐阜・三重・滋賀の四県で構成の日本まんなか共和国の当番県に当ることから、近江八幡市を中心に交流事業や文化フォーラムなどに二百五十万円を見積もっている。

 高速交通へのアクセス機能を高めようと、国内平均(十キロ)より倍近くある名神高速道路の彦根―八日市間に湖東三山インターチェンジ設置への可能性調査を九百万円をかけ行う。スマート(ETC専用)として検討し、交通量需要予測調査や交通転換による影響、インターチェンジの概略設計を手掛ける。

 このほか、平和祈念館の整備推進に向け、資料収集調査(六百八十万円)を含む千五百万円を計上し、びわこ京阪奈線鉄道建設構想実現へ推進団体助成(六十八万円)、びわこ空港問題調査(二百五十万円)、安土城跡調査・整備(七千百万円)、観音寺城跡保存管理計画策定(三百万円)などに取り組む。 

 


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