滋賀報知新聞(ニュース)平成17年2月27日(日)第14039号


両候補互角 最後の追い込みへ

投票 初の東近江市長選

中村候補 合併総仕上げに挑む
=西沢候補 世代交代で市政刷新=

(湖東・東近江市)
 【東近江】 東近江市初の市長選も最終日を迎えた。旧一市四町合併協議会長で八日市市長だった中村功一候補(72)と前県議の西沢久夫候補(52)の二人が激しく競り合う。選挙戦も最終の二十六日になだれ込み、互角の戦いに勝負を懸ける。投票は二十七日に行われ、即日開票される。有権者約六万人。

 中村候補は、四町長はじめ市議五十人が先頭に立ち、新市には「安定した船出が必要」と、有権者の半数に当たる三万人を集めた後援会、百に上る推薦団体などをフル稼動させ、まさしく組織選挙を展開してきた。

 個人演説会では、旧四長の町長や議会の要請を受け、多選に危ぐを呈しながらも、合併協議会リーダー役として「共にかいた汗を新市に生かすのが私の責務」と立ち、合併後のまちちづくりに道筋を付ける「かじ取り役を」と訴える。

 新市に向けては、中村マニフェストも言える「まちづくり六本柱」を掲げ、元気都市・東近江を目指す。安心安全、環境、活力、人づくり、行財政改革へ、きめ細かな政策を打ち出し、能登川、蒲生両町との合併へ積極推進の立場を示している。

 一方、西沢候補は、隣接の民主党県議や市議十五人ほか環境、福祉団体などの支援を受け、一万人の後援会をバックに、手づくり選挙を進めてきた。県議の職をなげうち世代交代、市政刷新など、将来を見越した土づくりを強調する。

 個人演説会では、合併効果を歳出削減に求めた。これからの自治体には「経営感覚が必要」とした上で、住民サービスを低下させないためにも、健全財政に向けた「政策転換が欠かせない」と訴える。

 西沢マニフェストの柱に、人件費削減、入札制度の見直し、業界や圧力団体との関係(しがらみ)の解消など、思い切った行財政改革を打ち出し、子ども施策を最優先した。情報公開、説明責任、民意の確認など、行政には「改革と対話」の姿勢を求めている。

 投票は、二十七日午前七時から午後八時(一部地域は七時)まで、市内七十二か所で行われ、午後九時から市立聖徳中学校体育館で即日開票される。有権者数は六万三百三十六人で、地区別は次の通り。

 【八日市】三万四千五百七十人【永源寺】五千七十三人【五個荘】九千百五人【愛東】四千三百九十八人【湖東】七千百九十人


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50年前の合併(3)

市議は総辞職して出直せ

=船頭多くして会議は踊る=

(湖東・広域)
 町村合併促進の施行にともない昨日までの農村が一躍市となり、肥桶をかついだ市会議員が明日の都市計画を論ずるという微笑ましい光景を各地で展開しているが、促進法の特典で大量生産された市政推進上の隘路(あいろ)として多くの話題を提供している。

 世論としては赤字の地方財政を少しでも節減する意味で市議の総辞職を要望する声が高い。本号ではこの問題を座談会風に取り上げてみた。

 (A)群馬県館林市では経費節減の立場から合併市議百五十六人が臨時議会を開いて総辞職を決議したそうだが、八日市はどうか。

 (B)こちらでは総辞職どころか、新しく胸に菊花のバッヂを飾ろうというので、サンプルまで取りを寄せる張り切りようた。

 (A)バッチは、いくらぐらいが相場なの。

 (B)近江八幡市の場合は確か千円だったと思うが、八日市では二千円ぐらいのパリッとしたヤツをという希望もあり、事務局では予算とにらみ合わせ安くて見栄えのするのに苦労している。なにしろ、百八十人という大所帯だから一回寄り合う食料費だけでもバカにならない。一年間で不用になるバッヂなどを新調するのは勿体ない話だ。

 (A)今までの町村議員が合併促進法の恩典でそのまま一年間市会議員に居座るのは地方自治の運営上プラスになっているのか。

 (B)合併がごてつくのを防止するには役に立つが、いざ市制施行となると「船頭多くして・・・」の悩みが多いようだ。一つの常任委員会だけでも前の村会ぐらいの人数が集まるためものすごく手間どり、各村落の利害が衝突。やっと議題の取り扱い態度が決まっても本会議を開くまでに運営委員会で練り直すという三重の複雑さで理事者側も弱っている始末。

 (A)それで議会本来の機能がマヒ状態になる。市議は一年間残る義務はないのだからこの際、総辞職して市長とともに改選し、新定員を選出する動きはないのか。この際、総辞職で出直すとすれば、年間どのぐらいの冗費節約になる?

 (B)食料費や視察、調査研究費などを見込むと百万円ぐらいは楽に浮いてくるのではなかろうか。

(湖東よみうり昭和29年8月30日付)
 記事は、当時の新聞に掲載されている内容を再掲載したものです。


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50年前の合併(4)

宴会行政に頂門の一針

=監視を青年団に依頼=

(湖東・広域)
 市町村健全財政と地方自治の強化を目指して町村合併が強力に推進されているにも拘わらず地方議員に対する首長のニコホン政策から赤字財政に拍車をかける宴会政策が依然として跡を絶たず、これに対する鋭い批判の声が高まりつつある折柄、現職町長が宴会行政の是正についての監視を地域青年団に要望するという希有な事態が持ち上がっている。

 頂門の一針として関係市町村に大きな波紋を招き、少なからず反響を呼んでいる。

 神崎郡能登川町は十年前に六ヵ村が合併しているので、適正町村規模として今後の合併計画に含まれないこととなっているが、この健全な地方自治体である能登川町にも中学校の新築などから約四千万円の借入金があって昨年、県の指導により緊縮予算を組み、全町あげて赤字財政の立て直しに努力を集中。一カ年を経て一千万円を返済、現在の借入金は約三千万円となった。

 ところが、この緊縮財政に町議会をはじめ、農業委員会等の各種団体が協力しないのみか、二次会、三次会と不用な宴会費用を使っていると、二十七日夜五時から役場階上で開かれた青年団幹部会(十八人出席)に出席した現町長・西川権右市衛門氏が、宴会行政の監視方を要請した。「借入金については四分の一は返済でき、あと約四年で皆済する見通しがついている。しかし、緊縮財政のあり方について今までを振り返ってみる時、町議会をはじめ農業委員会など、各方面にわたり二次会、三次会の不用経費があまりにもかさみ、この点、私の努力の足らなかったことを町民の各位に心からお詫びすると共に今後この悪慣習の是正は、少数の人々の努力ではなかなか直せないものと思われるので、よろしく青年団が決起して監視を続け、子の苦言によって親の悪い点を正してもらいたい」と力説したもので、現職町長として他に例のないこの談話は町民をはじめ各方面に大きな波紋を呼び、今後の成り行きが注目されている。

 【山本青年団長の談】あいさつがある程度だと思っていたところ、大変な話で驚いている。今後どうするかはまだ決まっていないが協力の上、何とか考えたい。

 【中野伝蔵町議の談】先日、講堂起債の陳情のため九日の夜汽車で上京し、十二日の夜汽車で帰って来た時も町長、町会議長、教育長、教育委員長、教委事務担当者と五人もの大勢が上京し、そのあげく湯河原温泉に宿泊したとか。その経費がまた九万六千円と聞いている。馬鹿馬鹿しい話だ。

(湖東よみうり昭和29年9月6日付)
記事は、当時の新聞に掲載されている内容を再掲載したものです。


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運動機能の衰えは

危険予測能力でカバー

日野警察署が開催
=「高齢者交通安全教室」=

▲アヤハ水口自動車教習所内コースを走行する参加者
(湖東・蒲生町)
 【蒲生】 ここ十年で倍増している高齢ドライバーによる交通事故。日野警察署はこのほど、「高齢者交通安全教室」を甲賀市水口町のアヤハ水口自動車教習所で開き、運転中にヒヤリ、ハッとすることをなくしてもらおうと実技や危険予測ディスカッションを行った。

 参加したのは、蒲生町シルバーキャラバン隊の男性隊員三十三人。参加者らは二手に分かれて、教習所内のコースをオートマチックの普通乗用車で走る実技と、写真などを見ながら考える危険予測に関する講義の体験学習を受けた。

 クランクやS字といった運転技術が試される個所が含まれたコース内走行では、一時停止を忘れたり、カーブでセンターラインを越えて内回りしたり、車間距離が短く前方の車に接近したり、信号無視して発進しようとする場面も見られた。

 同乗した教習所教官は、「カーブに差し掛かるまでのスピードが早く、ブレーキが遅れ、カーブで安定感がなくなっている」と指摘し、一般の人であればアクセルからブレーキへの移動は〇・七秒ほどだが、高齢者になると〇・八秒や〇・九秒と反応時間が遅くなることから「必要以上にスピードを出さないように」とアドバイスした。

 長年の運転で身に付いた我流。参加者らは、「癖みたいになっている」や「前の講習会(免許更新時に七十歳以上の人を対象に行われる実技講習)でも指摘された。停止線の左右に建物などがあると、停止線で止まらず少し前に出て、ついつい確認してしまう」と反省し、癖を実感していた。

 また、講義では、実際の路上を運転手の目線と上空から写した二種類の写真を見ながら、さまざまな場面を想定し、考えられる危険性を参加者自身が見つけ出した。 

 教官の「暗さに慣れるにも時間がかかり、高齢化によって視機能は衰えていく。若い時と比べて視野が狭くなっていることを自覚しているか」との問いに、参加者はうんうんとうなずいていた。

 高齢ドライバーによる交通事故は、走り慣れた道で発生することが多く、交差点での出合頭や追突、信号無視、一時不停止、安全不確認、脇見による前方不注意などが原因となっている。教官は「危険を予測するのも訓練である」と説き、運動機能の衰えを危険予測能力で補うよう促した。

 参加した西田嘉五さん(74、寿クラブ連合会事務局長)は、「長いこと車には乗っているが、コースにあったようなクランクの道はないので難しかった。普段は横見運転をしてしまうことがあるので、これからは気を付けたいと思う。年齢とともに鈍くなっていくことを自覚し、みんな一人ひとりが考え行動していかなくてはいけないと感じた」と話していた。


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合併協議で変更必要に

支援期間3年から2年に短縮

=蒲生町の「わがまち夢プラン事業」=

▲わがまち夢プラン推進支援事業の変更に関する説明会
(湖東・蒲生町)
 【蒲生】 蒲生町は二十四日、「平成十七年度わがまち夢プラン推進支援事業説明会」を同町あかね文化センター小ホールで開き、当初は三年間にわたり補助金交付などで支援するとしていたものを二年に短縮することに対して理解を求めた。

 午後八時から始まった説明会には、各字の夢プラン推進委員会委員長や区長ら計六十二人が参加。

 冒頭、県外出張中の町長に変わり加藤正明収入役が、「蒲生町は、能登川町とともに東近江市との合併を進めるにあたり、この事業に変更が必要となってきた。大きな変更内容は、三年間の支援期間を二年間に短縮したこと。旧湖東町が夢プランのような事業を実施していたが、一市四町(現東近江市)の合併協議の中で廃止になった経緯もあり、蒲生町だけが事業を進めることは地域間格差や不公平が生じることとなる。蒲生町の重点施策として進めてきたが、合併までにこの事業を完了しなくてはいけなくなった」と変更理由を述べた。

 また、「本事業の取り組みは、地域の自立支援の先進事例として県内外からも高く評価されており、新市になっても組織や担当を引き継いでいただき、まちづくりに貢献してほしい」と支援事業が完了しても各地域での活動の継続を促した。

 “私たちの地域は私たちが創る”をスローガンに掲げる「わがまち夢プラン事業」は、住民主導型のまちづくり推進を目的に、町が独自事業として平成十四年度から手掛けたもの。

 最小かつ身近な自治組織である自治会単位で、夢プラン策定委員会を立ち上げ、地区の良い点・悪い点や魅力を見直すためのウォッチング・アンケートを実施し、区民が地域資源を再確認した上で、二年かけて今後十年間の地区の将来像を描いた計画書を作成した。

平成17年度中に事業完了へ


 現在は、全四十二集落のうち三十九集落が計画を策定し、同十六年度からは計画の実践に移った。環境問題や歴史文化の継承、異世代交流、美化活動、空き地を利用した憩いの場設置、各家庭で不要となった本・おもちゃを活用した児童館づくりなど、地域特性やニーズに応じた個性ある事業を地域住民が集落単位で知恵を絞りながら展開している。

 自治会の自立を促す観点から基盤づくりにと、町は各自治会から申請のあった事業(一集落あたり年間五事業以内)を検討委員会も交えて審査した上で、平成十六、十七、十八年度にかけて事業費の八割を補助金として交付する制度を設けた。

 平成十六年度の交付は約二千三十六万円にのぼる見込み。支援期間が短縮されるが、補助額・率は現行のままとし、三年間で交付する予定だった総額六千五百九十六万円から同十六年度分を引いた残額約四千五百万円を、同十七年度の上限額とする。

 補助金は、各自治会が事業実施後に提出する実績報告書に基づき交付される。そのため、会計処理上の理由で東近江市への編入合併(来年一月一日予定)までに事業を完了させる必要性があることから、町は緩和措置も設けて各自治会の事業実践を手助けする。

 今後、同事業に参加している各自治会は、四月十一日までに平成十七年度の補助金計画書を提出しなければならない。参加者からは「三年計画を二年計画に変更するには時間もかかり、補助金計画書の提出期限を伸ばしてほしい」との意見もあったが、町職員らも支援し年度内の事業完了を目指す。

 県内外から注目されるような取り組みを実践している自治会もいくつか存在し、町内の各自治会が互いに刺激し合いながら、少しずつではあるが定着してきていた事業だけに、廃止された後も何らかの形で町民あげて守り育てていくことが求められる。 

 


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