滋賀報知新聞(ニュース)平成17年3月9日(水)第14047号


初代市長 中村功一氏

新生・東近江まちづくり語る

一体感と均衡ある発展に努める
=合併特例債は将来利益を最優先=

▲東近江市まちづくりに意欲―中村功一市長―
(湖東・東近江市)
 【東近江】 東近江市の初代市長に就任した中村功一氏(72)=旧八日市市長=は、激戦を制した今回の市長選を振り返るとともに、合併によって市民生活に支障を来すことは許されないとして、早くも合併協議から生まれた新市まちづくり計画の迅速、かつ着実な取り組みに向け構想を練る。

 選挙戦について、これまでにない厳しい状況の中で「全力を挙げられたのは支援者のおかげ」と感謝し、結果はどうであれ「満足な戦いができた」と。この上は、市民の期待を裏切ることなく、美しい元気都市・東近江の実現に思いを巡らす。

 選挙で学んだことは、市民の目線の重み。市民の目線に立つというのは、もっと地べたをはう目線のことで、市民の中に入り込まなければ、何も見えてこないことを教えられた。職員にも、声なき声を感じ取れる感性を求めていく。

 まちづくりへは「清潔・誠実・公正なまちづくりづくり」「地域の声を大切に」「市民とスクラムを組み汗を流す」の基本姿勢を三本柱に、しっかりカジ取りをしたい。旧一市四町が一体感を持った、均衡ある発展に努めなければ、合併した意味がない。

 市民と協働して全市的なイベントや催しを開いたりなどして、全市民の一体感を高めていきたい。例えば、東近江市誕生の記念式典や記念植樹、誕生日・結婚の苗木プレゼント、国際交流の推進、各種団体の一本化の促進などが考えられる。

 これまでの惰性を払拭させるための職員提案制度を採用し、仕事面で職員一人ひとりから身近な改革を求める。行財政改革については、歳出削減へ予算の見直しを柱に、私自身が挑戦したい。職員削減は急にできないから、人件費に関してはボランティアなどサービス面で対応できるのではないか。

 能登川、蒲生両町との合併は是非とも実現させたい。広域行政(ゴミ・消防・火葬・プラント)など、これまでの取り組みから考えれば当然と言える。アンケートで民意を聞いていないが、説明会場や議会の意見も十分聞いている。行政の責任として積極的に取り組んでいきたい。

 合併特例債は、借金だから目いっぱい使うべきでない。生活に密着した道路、下水道など全市的な将来投資への有効活用には、市民から理解が得られるのではないか。市民会館と市民団体の活動拠点を一体化した施設が早く整備できれば、市民の一体感も早くなるだろう。

 また、国道421号トンネル開通や第二名神を結ぶ蒲生インターの実現によって、滋賀と三重が近くなる。さらに、びわこ京阪奈線鉄道の構想もある。関西の玄関口に位置付けられることから、企業誘致にも力を入れたい。

 今後は、新市まちづくり建設計画を具体化することだが、県の単独補助がほとんど見込めない中で、基盤整備などに危機感を感じている。庁舎内に行財政改革の進行状況をチェックする専門部署が必要になってくる。機構改革とともに人事異動を含めた「組織の見直しを早急に検討する」とした。


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琵琶湖で漁師体験

能登川町の「OYAJI CLUB」

エリ漁と男の豪快料理
=水環境回復へ理解深める=

▲伊庭内湖でエリ漁を体験するOYAJI CLUBのメンバーら
(湖東・東近江市)
 【能登川】 男性たちの息抜きや趣味探し、仲間づくり学級として能登川町に開校した『OYAJI CLUB』の第七回講座、「琵琶湖で漁業体験・一日漁師」が五日、琵琶湖と伊庭内湖周辺で行われた。

 OYAJI CLUB(オヤジクラブ)は、厳しい時代を生き抜く男性たちにホッと一息入れてもらい、仕事を忘れて地域や自然、伝統芸能などに親しんでもらおうと、能登川町中央公民館が企画した連続講座で、これまでに下駄づくりや座禅体験、ストレッチヨガ、しめ縄づくり、スノーボードなどに挑戦してきた。

 受講者は町内在住、在勤の二十歳から七十歳代までの男性三十二人で、この日は、防寒服に身を包んだ十三人が参加し、朝五時半に町漁業協同組合に集合。ライフジャケットを着用するとさっそく漁船に乗り込み、二班に分かれてエリ漁のポイントまで漕ぎだした。

 途中で波風がひどくなったため、比較的おだやかな伊庭内湖へ移動すると、仕掛けられた三つのポイントで漁師体験。声を掛け合いながら重たい網を引き揚げ、銀鱗を輝かせる稚アユやフナ、ブラックバス、ウナギなどを捕まえた。

 帰港した一日漁師たちは、水揚げした魚を組合施設まで持ち運ぶと、稚アユを一気に焼き上げる漁師直伝の「オイル焼き」で湖国の男料理を満喫。豪快な調理法だが、とれたての魚は味付けなしでも美味しく、漁師たちがさばいたウナギの素焼きやコイのあらいなどを摘みながら談笑した。

 また、田井中一男組合長から「水環境回復」へのお願いとして▽水流を取り戻そう▽浄化機能を取り戻そう▽魚の住める水環境にしよう▽ごみは琵琶湖に流さない▽自分たちの飲料水を守ろう―の講話が行われ、水環境保全について「町内いずれの小学校にも琵琶湖が校歌に登場し、古くから親しまれた湖です。環境破壊が進むいま、母なる琵琶湖をもう一度思い出して欲しい」と訴えた。

 一日漁師たちは、引き上げたブラックバスや網に付着していたゴミの多さに理解を深め、レジャーマナーの向上をはじめとする保全意識の高揚や、住民・農業・漁業・企業などが持つ水質浄化、生態保全への役割を見つめ直した。


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感動ドキュメント『四季・遊牧』

7時間超の大作 お弁当持って鑑賞

=小貫教授と落合さん 20日講演=

▲ツェルゲルの人々を撮ったドキュメンタリー映像『四季・遊牧』
(湖東・東近江市)
 【東近江】 東近江市立永源寺図書館でこのほど、見る人すべてを魅了し続けるドキュメンタリー映像『四季・遊牧―ツェルゲルの人々―』が上映された。今月二十日には、カメラを回し続けた小貫雅男県立大学人間文化学部教授と、子ども本専門店・クレヨンハウスを主宰する落合恵子さんによる講演会が開かれる。

 同作品は、平成元年に始まった日本とモンゴル共同のゴビ・プロジェクト調査隊が基礎調査の最終段階を迎えた同四年、小貫教授をはじめとする五人の日本越冬チームが、モンゴル・ゴビ・アルタイ山脈東のツェルゲル村で調査の総仕上げを行い、そこに暮らす遊牧民の一年間を写した記録映像で、「厳寒に耐える」「春を待つ、そして夏」「忍び寄る秋」の三部作全六巻の超大作。

▲小貫雅男教授
 上映時間は七時間四十分にもわたり、鑑賞者らはお弁当を持参して朝十時に入館した。スクリーンからは雄大な大地が広がり、自然に溶け込むように日々繰り返されてきた家畜と人間たちとの共同生活が営まれる。そこには、大人へと少しばかりの背伸びをする少女や、貧しくとも誇り高く生きる人々が生き生きと写し出され、人間の原点や家族、地域のあり方を考えさせられる。また、地球上のあらゆる生き物は自然の一部として共に生きていることを、改めて思い起こさせた。

 心に響く美しい映像と音楽。午後七時の終了まで退席する人もなく、みな一様に「心を打たれました」「家族のあり方、生き方などを考えさせられた」などの言葉を送る。

 小貫教授は、同作品への思いを「どんなに物が溢れていても人が人らしく生きることができなければ何の意味もない。潤いを追求する産業論は捨てるべきだ。大切なことは“心が育つ”社会なのだから」と語り続けており、今月二十日に開かれる講演会『21世紀の「人の営み」を考える』に講師として登壇する。

▲落合恵子さん
 同講演会は、文部科学省の「社会教育活性化21世紀プラン」の委託を受けて、東近江市民でつくる「食と農で創るまちづくり協議会」と同図書館が共催しており、昨年十一月から開く“食と農フェスタ”の第六弾。会場は、同市永源寺支所前の永源寺産業会館。

 午後一時半に開演し、作家でクレヨンハウス主宰の落合恵子さんによる「だんだん自分になってくる」に続いて、小貫教授の講演が開かれる。

 共演する落合さんは、文化放送アナウンサーを経て作家に転身し、執筆と並行して子ども本の専門店「クレヨンハウス」と女性本専門店「ミズ・クレヨンハウス」を東京、大阪などで主宰。子どもの文化をめぐる情報誌「月刊子ども論」や、総合幼児教育雑誌「音楽広場」などがある。

 申し込みは、官製往復ハガキに「21世紀の「人の営み」を考える」参加希望と書き、氏名・住所・電話番号を明記して、〒527―0231東近江市山上町830―1、東近江市立永源寺図書館(0748―27―8050)へ。


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本物体験を!地域住民が指導

子どもが伝える クラブの魅力

=蒲生町マックスクラブが「発表会」=

▲幕末の日本を舞台に熱演する演劇クラブの公演に見入る来場者
(湖東・蒲生町)
 【蒲生】 地域の大人たちがボランティアとして指導者になり、子どもたちに体験活動の場を提供している蒲生町の「マックスクラブ」。一年間で学んだことや体験したことを子ども自身が主役となって披露する「マックスクラブ発表会」が六日、蒲生町あかね文化センター一帯で開催された。

 蒲生町では、学校週五日制の導入に伴い、住民ボランティアを活用した継続性のある体験学習の拠点と、子どもの居場所づくりを目的に、小中学生を対象としたマックスクラブを平成十四年に立ち上げた。

▲フィルムケースとストローを使った笛づくりに挑戦する子どもや大人
 マックスクラブは、見る(M)・味わう(A)・聞く(K)・嗅ぐ(K)・触る(S)の五感を使って最大限(MAX=マックス)の力を導き出そうと、アレンジフラワーやダンス、イングリッシュ、ふるさとウォッチング、演劇、みぞっこ探検など計十六クラブを用意。今年度は、町内の子どもたち二百人以上が、休日を中心に、興味・関心のあるクラブに入り、本物指向の体験を積んでいる。

 今年で三回目となった発表会には、小中学生約二百四十人と大人百二十人、指導者やボランティアスタッフ約七十人ら計約四百三十人が参加した。

 よしやフィルムケースを使った笛づくりのほか、陶芸やお抹茶、アレンジフラワーなど、クラブごとに体験コーナーを設け、クラブに入っていない子どもたちを夢中にさせていた。

 ステージでは、演劇クラブが幕末の日本をテーマとした「ジャンクション@1868」を披露した。来場者は、出演者十七人の笑いも交えた演技や本格的な舞台装置、衣装などに見入り、子どもの中には「すごい」と圧倒されていた。

 また、蒲生野太鼓わらべ組が会場の床にまで響き渡る力強いバチさばきを見せ、あかね児童合唱団やダンスクラブも練習の成果を存分に発揮し、訪れた地域住民や保護者らは子どもたちの成長した姿に目を細めていた。


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具体的方向を示し 行動の契機に!

地域再生のまちづくりに向けて

竜王町で13日 「町民フォーラム」
=町民の参加募る=

(湖東・竜王町)
  【竜王】 個性あふれるまちづくりに取り組んでいる竜王町は十三日、「町民フォーラム〜地域再生のまちづくりに向けて〜」を同町公民館大ホールで開く。参加無料(事前申し込み不要)。

 厳しい経済状況のもと、国の三位一体改革や地方分権の波が押し寄せ、少子高齢化が進む中、暮らしや子育てなどに魅力を備え、どの年代層にも楽しみがあり、そのまちで生きがいを見い出せるようなまちづくりが求められている。

 そこで、同町では、これからの具体的なまちづくりの方向を示しながら、町民とともに、個性溢れるたくましいまちづくりの構想を固め、その実現を目指す行動の契機にしようと、町民フォーラムを企画した。

 フォーラムでは、まず、名城大学の昇秀樹教授が「わたしたちを取り巻く社会情勢とまちづくり」と題して基調講演し、行政改革や分権社会の流れのほか、竜王町の特性や可能性についても語る。

 続いて、「自律のまちづくり経過報告」として、無作為抽出で町民二千六百人を対象に二月に実施した住民アンケート(回収率約六〇%)の結果や自律推進計画に関して同町企画財政課が説明する。

 休憩を挟み、産官学民が一体となって若者の視点でまちづくりを考えている“次世代型魅力あるまちづくり構想策定研究会”が、中間報告を行う。

 また、講演や報告を聞いているだけではなく、参加者にもまちづくりについて考えてもらおうと、ワークショップ形式の対話交流が実施される。

 対話交流では、コーディネーターを京都橘女子大学・織田直文教授、コメンテーターを立命館大学・高田昇教授と名城大学・昇教授が務める。参加者は、テーマごとに十人ずつぐらいのグループに分かれ、日頃抱いている思いや考えを出し合う。

 最後に、立命館大学の高田教授がフォーラムを総括する。

 開催時間は、午後一時半から同四時半まで。詳しくは、同町役場企画財政課(電話0748―58―3701)へ。

 


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