滋賀報知新聞(ニュース)平成17年3月17日(木)第14054号


県議会“県政の影響力”増強へ

24日の県議会最終日に議員提案か

県策定の長期構想や基本計画
=議決義務付けの条例案=

▲遅れれば4月の臨時議会で…(写真は滋賀県議会)
(全 県)
 滋賀県議会では、県が長期構想や政策分野別の基本計画を策定する時、議会の議決を義務づける条例案を、この二十四日の最終日に議員提案する動きが本格化している。十四日の議会運営委員会では、一部で「拙速は避けるべきだ」との慎重論が出たものの、ほとんどの会派は前向きであり、例え二月議会の最終日に間に合わなくても、四月の臨時議会には条例案が提出される見通しだ。  【石川政実】

 長期構想や各種の基本計画は、県が委嘱した学識経験者らによる審議会が素案をつくり、県民から意見を募る「パブリックコメント制度」を実施した後に、県が決定する仕組みになっている。しかし平成十二年度以降は、県議が各種審議会の委員から外れるようになった。県は素案やパブリックコメント後に、議会の常任委員会に中間報告しているが、議会が可否を判断することは物理的に困難となっている。このため、重要な県の基本計画などの策定には、議会がチェックすべきだという声が議会内で早くから上がっていた。

 条例化については、昨年十月十八日の九月定例県議会の最終日に、世古正議長が議会運営委員会(赤堀義次委員長=会派・自民湖翔クラブ)に諮問したもの。この後、赤堀委員長を座長に、自民党・湖翔クラブの議員ら計六人でワーキンググループをつくり、七〜八回検討を重ねている。

 ちなみに同様の条例は、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、神奈川県、三重県、香川県、長崎県、熊本県などで施行されている。
 赤堀委員長は「いまワーキンググループで条例の素案を検討している。でき次第、他の会派と調整に入りたい。もし二十四日が無理なら、四月二十八日ごろに予定されている臨時議会に議員提案する」としている。

 県民ネットワーク政調会長の出原逸三県議は「県の長期計画にも議会の声を反映させるシステムをつくる意味で、条例化を急ぎたい。まず自民党・湖翔クラブのワーキンググループがタタキ台をつくって協議することになるが、日程的には際どいところ」と話している。

 公明党代表の梅村正県議は十四日の議会運営委員会で「条例化には賛成だが、議会と執行部の関係はどうあるべきかなどを、各会派でキチンと話し合う時間が必要。厳しい財政事情だけに、なおさらだ」と拙速な動きに釘をさしたという。

 共産党県議会議員団代表の森茂樹議員は「市町村では、地方自治法に基づいて中期計画や基本計画を策定する時に議会の議決を義務づけており、県が条例化することもそう変わったことではない。議会がチェックすることは、有効だ」としている。

 県庁筋では「地方分権が進めば、知事の権限が大きくなるだけに、議会として県政への影響力を強めるのがねらいだろう。とくに全県議四十三人のうち、二十八人を占める自民党・湖翔クラブには、その思いが強いはず。基本構想などは、ソフトな部分だけに、否決されれば、執行部の理念すら奪われかねない。例えば道路整備マスタープランのように予算も含まれたものを議会が議決すれば、それが絶対化され、どんなに財政がひっ迫しようが道路だけはつくることもありえる」と警戒を強めている。


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いよいよ春の観光シーズン本番へ

湖都・大津で 多彩な取り組み

=観光パンフ、夜桜、スタンプラリー…=

▲ライトアップされる三井寺・疏水
(湖西・大津市)
 春の香りに誘われて、湖都・大津へ出かけませんか│。いよいよ春の観光シーズンを迎える大津市では、古都指定をアピールする取り組みや多彩なイベントが目白押し。そこで本紙の一押し情報を紹介してみた。

  ■大津市

 大津市は、市内の弁慶縁りの地や、旧竹林院庭園、柳が崎湖畔公園といった庭園を特集した情報パンフレット「春 大津 ぶらり湖都歩き」を製作。A4版、四ページで、十万部を発行した。市内観光案内所とJR駅、同市観光振興課、びわ湖大津観光協会で配布している。 

 桜の名所である三井寺と琵琶湖疏水のライトアップは、四月一日から同月十七日までの午後六時半〜同九時半に実施される。
 関連イベントとして、歌手の高鈴(こうりん)をゲストに「夜桜コンサート」(四月二日午後六時四十分)、「奉納舞踊」(同三日午後一時)、「音、もの、光の芸術舞台」(同九日午後七時)が三井寺で催される。いずれも入場無料。
▲ガーデンミュージアムで咲き乱れる水仙

  ■京阪電車

 京阪電車の一日乗り放題のキップ「湖都古都・おおつ1dayきっぷ」(大人五百円、学生四百円、小児二百五十円)で市内観光するスタンプラリー「春の湖都古都めぐり」(大津市主催)は十九日から。期間は四月十日まで。

 ラリーポイントの▽日吉大社▽旧竹林院▽近江神宮▽大津市歴史博物館▽三井寺▽義仲寺▽建部大社▽石山寺│のうち三カ所のスタンプを集めれば、抽選で賞品が当たる。小学生以上が対象。
 希望者は、「1dayきっぷ」購入時にラリーマップと小冊子を受け取ること。問い合わせは大津市まちづくり政策課(電話077-528-2770)へ。

  ■比叡山

 冬季休園していたガーデンミュージアム比叡(京都市左京区)は、二十日から営業を再開。四月中旬まで二十種一万株の水仙が見頃で、一般的なラッパ咲きのほか、大カップ咲き、八重咲き、房咲きなど多彩な水仙を楽しめる。

 また、園内ギャラリーでは京都市在住の版画家・西村昌佐子さんの銅板画展「幸福な場所」が鑑賞できる。クローバーなど身近な植物を優しく繊細なタッチで描いた作品三十点を展示される。五月五日まで。

 入場料は、二十日│四月十九日=大人五百円・子ども二百五十円、四月二十日│十一月十九日=大人千円・子ども五百円│となっている。問い合わせは同ミュージアム(電話075-707-7733)へ。


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市長給与1割カット

東近江市3月議会に提案

行革推進と財政健全化に配慮
=1市2町合併関連に議決求める=

(湖東・東近江市)
 東近江市は十四日、開会中の三月定例議会に、特別職の給与を減額する条例一部改正ほか、一市二町合併関連に議決を求めるなどの六議案を追加提案した。

 特別職の給与カットは、市長が一〇%減の月額八十一万円(現行九十万円)、助役が五%減の七十一万二千五百円(同七十五万円)、収入役と教育長もそれぞれ五%減の六十六万五千円(同七十万円)となる。

 合併の最大目的である行財政改革と財政健全化に沿って、市長は年額百八万円、助役四十五万円、収入役と教育長がそれぞれ四十二万円カットされ、年間で二百三十七万円が節減される。

 合併関連では、来年一月一日から能登川町と蒲生町を廃止して、その区域を東近江市に編入する廃置分合を知事に申請することについて、議会の議決を求める。

 また、廃置分合によって生じる両町の財産を東近江市に帰属させる財産処分や農業委員の在任に関する経過措置についても議決を求める。東近江市の委員残任期間まで、両町各五人が農業委員として残る。

 三日開会の今議会には、三月末までの新市本予算ほか平成十七年度暫定予算など三十七議案が提出された。追加六議案を含め文教民生(十七日)、産業建設(十八日)、総務(二十二日)の各常任委員会で審議され、二十三日に採決し閉会する。

 四月から六月までの十七年度暫定予算には、ケーブルテレビ事業特別会計(三千二百万円)が新設され、中村市長のカラーを盛り込んだ十七年度本予算は、暫定予算に投資的経費や政策的経費を加えて編成され、六月定例議会に提案される。

 新予算は、新たなまちづくりの第一歩となり「市長の政策方針」「合併協定」「新市まちづくり計画」「合併協議会の協議結果」の内容を指針とした上で、厳しい財政状況の中で健全な財政運営を考慮し編成される。


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公立高校で合格発表

受験生に春の切符!

やっぱり携帯は便利
=1クラス減で門狭まる=

▲合格発表会場前の悲喜こもごもの1シーン
(湖東・東近江市)
 県下の公立高校の合格発表が十六日、各校で一斉に行われた。県立高校では、推薦入学を除く九、三一八人が春の切符を手にした。

 八日市高校では、午前七時ちょうどに正門東側の特別教室棟の外壁に合格者の受験番号を列記した用紙が張り出され、待ちかねた受験生や保護者らが小走りに寄って受験番号を追った。

 目的の番号を見つけた受験生らは、友達同士で歓声をあげて喜び合ったり、肩を抱き合うなど合格のうれしさをかみしめていた。保護者や家族の間では、うれしさに涙する姿もあった。

 喜びの笑みを浮かべながら「昨夜は、心配でなかなか寝付かれなかった」や反対に「三時ごろから目が覚めて緊張していた」などと談笑する場面も見受けられた。

▲合格の番号を見つけて喜び合う受験生
 その一方で、目的の受験番号を見つけ出せなかった受験生や保護者の間では、がっくり肩を落とし、顔を曇らしてひっそり立ち去る姿が見られ、明暗を分けるいつもの発表風景が繰り広げられた。

 同校は、ことしから一クラス減の定員三二○人に削減されたことから実質競争率一・二倍と昨年よりも狭き門になり、六十四人が涙をのんだ。

 同校では、入学手続き資料を取りに訪れた各中学校の先生に、合格者の受験番号と入学に際しての準備品、事務手続きの方法等を明記した説明文書を手渡した。十八日午後一時から保護者同伴の入学オリエンテーションが行われる。

 来年からは、普通科高校も全県一区の学区制が導入されるため、これまでの受験地図が統一されて塗り変わる。


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廃絶品までレア物100点

郷土玩具のお雛様

30日まで 近江商人博物館
マメ知識に「へぇ〜」
=展示案内も楽しく鑑賞=

▲地元の郷土玩具「小幡人形」のお雛様
(湖東・東近江市)
 全国各地の郷土玩具から、雛人形にスポットを当てた『郷土玩具の雛展』が、今月三十一日まで東近江市五個荘竜田町の近江商人博物館(てんびんの里文化学習センター三階)で開かれている。

 江戸時代から現代までの雛人形を百セット展示する『商家に伝わるひな人形めぐり』の一会場として、収蔵する桃井コレクションから郷土玩具の雛人形を展示しており、地元・五個荘地域の「小幡人形」や大阪府の「住吉土人形南蛮ひな」をはじめ、直径一センチほどの可愛らしい京都府「清水豆人形お鏡ひな」、大分県「木の実人形ひな」、和歌山県「道成寺びな」のほか、和紙で作った東京都の「千代紙人形」、静岡県「姉様人形」、島根県「松江姉様人形」など五十四種類、約百十点が展示されている。

 また、商家に伝わる雛や、廃絶品のため入手困難な「生玉人形」も並ぶ。同人形は、大阪市生国魂神社の近くで売られていた郷土玩具として知られていたが、昭和初期には作られなくなり、現在では手に入れることが出来ない貴重なもの。

 展示に併せて、お雛様が持つ桧扇の説明や、仕丁の場面の違い(関東風は園遊や狩、旅行。関西風は御所でのお仕え姿)、三人官女は「宮中にお仕えするキャリアウーマン」などの興味を抱く展示案内が掲示されている。このなかには、男雛・女雛の立ち位置の変化など、雛人形の歴史が「マメ知識」的に詳しく紹介されている。

▲子どもの頃に作った千代紙人形など、懐かしみながら熱心に鑑賞する来館者
 それによると、立ち位置が変わったのは昭和三年の昭和天皇即位式から。西洋文化が流入するこの年、着座した天皇の左後方に皇后の席が設けられ、正面から見た時に左が天皇、右が皇后となっていた。これを見た東京のデパートが女雛を右側に飾る新形式を一斉に取り入れ、現在の主流スタイルになったという。

 館内には、京都や大阪府、岐阜県などから訪れた観光客で賑わい、「いろんなお雛様があるんですね。一度に見学できるので楽しい」「子どもの頃に千代紙で作ったことを思い出します」などと話していた。

 入館料は大人二百円、子ども百円。ひな人形めぐりの五館共通券は、大人八百円、子ども三百六十円。開館時間は午前九時三十分〜午後四時三十分。月曜と祝日の翌日休館。問い合わせは近江商人博物館(0748―48―7101)へ。 

 


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