滋賀報知新聞(ニュース)平成17年3月31日(木)第14066号


住民団体、県と“決別の時”?

混迷する栗東市のRD産廃処分場改善工事<2>

国松知事を刑事告発や
=4月11日、環境省に直訴も=

▲側面から浸透水が湧き出ているRD社の深堀穴
(全 県)
 有害物質が検出されている栗東市小野のRDエンジニア社産廃処分場での浸透水流出防止対策工事をめぐって、地元住民団体「地域環境を守る特別委員会」(早川洋行委員長)が三月二十三日に国松善次滋賀県知事を相手どって住民監査請求を行えば、もう一つの住民団体「産廃処理問題合同対策委員会」(八木一男代表、略称・合対)は近く国松知事に質問状を提出するとともに、四月十一日には環境省に直訴する動きにあるなど、住民の県への不信感はいままさにピークを迎えようとしている。             

【石川政実】

 ●知事相手に監査請求

 住民団体「地域環境」は二十三日、県がRD社に出した改善命令は不十分などとして、国松善次県知事に対し工事にかかる県の経費を支払うことを求める監査請求を行った。請求によれば、県の改善命令は「RD社が平成十年に施設設置計画上の深さを超えて掘削を行い廃棄物を埋めた地点において、掘削により廃棄物を移動したうえで、浸透水の流失防止対策を実施する」としていたが、今回の工事は一部廃棄物を移動させず、その廃棄物にセメント系薬剤を注入し固めて、遮水する工事を行った。しかしセメント固化は、汚染浸透水の流失防止対策にならない可能性が高く、国松知事に工事にかかる県費用を支払うよう住民監査請求を行ったもの。

 さらに早川委員長は、県の改善命令でRD社が深堀穴から掘り出した廃棄物を有害物を取り除いたうえで再び同じ穴に戻す計画になっているが、廃棄物の中には現在の法に照らすと違法なものが含まれており、県が現行法を適用せずに埋め戻しを容認するのは不法投棄にあたるとして、国松知事を国の「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(廃棄物処理法)違反の疑いで、近く刑事告発をするとしている。

 ●国松知事に怒りの緊急質問状

 住民団体「合対」も今週中に国松知事に対し「県は地下水汚染などの原因は処分場にあると考えているのか」といった根源的な質問状をたたきつける。知事の回答をにらみながら、四月から廃棄物処理法が一部改正されるのに対応して同月十一日に環境省に出向き、深堀穴に対する「改善命令」の完全な履行を求めるために、県の不適切な対応などを訴えて、県知事に対し適正処理を促す指示を要望するものとみられる。

 ちなみに廃棄物処理法では、国は廃棄物の処理が適正に行われるよう地方公共団体に必要な援助をあたえることや、広域的な見地からの調整を行うことに努めなければならない、とされている。四月一日からの一部改正では、具体的な措置として、環境大臣は産業廃棄物の不適正処理事案が深刻化しているような緊急の場合には、関係都道府県知事に対し必要な指示ができることになる。

 ともあれ二つの団体が県の産廃行政と“決別の時”を迎える可能性もあり、国松知事の出身地の栗東市は大揺れに揺れそうだ。


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“竹島問題”日韓交流に暗い影

近江八幡市大津商工会訪韓は中止・延期

=大津市長の亀尾市訪問は予定通り=

(湖西・大津市)
 日韓両国が領有権を主張する竹島をめぐって、島根県議会が「竹島の日」条例を可決・成立させたことにより、韓国では対日批判が強まっている。このように両国関係の悪化が懸念される中、同国の自治体と姉妹都市提携を結ぶ県内市町の交流事業にも影響が出ている。

 本紙調査によると二十四日現在、大津市など四市町・一団体・三高校が今年、姉妹提携先の自治体・学校などと十一の交流事業を計画していたが、このうち実施間近の三事業について韓国側からの要請で中止・延期となった。

 大津商工会議所は、十九年前から交流する亀尾(クミ)商工会への訪韓を予定していたが、同商工会から「問題が落ち着くまで待ってほしい」と要請があり、延期を決定。一方、大津市では、目片信市長が提携十五周年の訪韓を四月下旬に控えるが、亀尾市からの中止要請はないため、予定通り実施する運びだ。

 また近江八幡市は、市代表団と中学生の訪韓がこの四、五月に迫っていたが、密陽(ミリヤン)市側から「対日感情が悪化して友好交流は難しい」との申し入れが相次いだ。このため、中学生派遣は延期。市代表団訪問については中止となり、市担当者は「相手側の意向は、正常になるまで中止したいと受け取っている」と残念がる。

 これに対し、夏以降の交流事業については、事態の推移を注視しているのが現状だ。

 公州(コンジュ)市百済祭への市代表団派遣を検討している守山市や、自治体で最多の三事業を抱える蒲生町には、いまのところ、相手方から招待・訪問中止の連絡は入っていない。

 また、国際理解教育の一環で、韓国への修学旅行を取り入れる高校は、十月に相次いで予定している。

 県内で唯一韓国の高校と姉妹提携する県立国際情報高校(栗東市)や、市立守山女子高校(守山市)は「向こうから中止要請がないので、ぜひ生徒の国際感覚を養うため行きたい」とする。韓国で鳥インフルエンザが発生した一昨年、訪韓を中止した県立石部高校(湖南市)は「保護者の不安もあり、状況を見守りたい」と慎重だ。


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北欧のスタイリッシュデザイン

老舗陶器 「アラビア窯展」

=県立陶芸の森で開催中=

▲「カラーエクスぺリメント」(カイ・フランク作)
(湖西・大津市)

 特別展「北欧のスタイリッシュ・デザイン│フィンランドのアラビア窯」が、県立陶芸の森(甲賀市信楽町)で六月十二日まで開催されている。
北欧を代表する老舗陶器・アラビア窯の作品百四十点を通じてフィンランド陶器を紹介する。

 アラビア窯は、一八七三年に同国ヘルシンキで設立。作品の特徴は、機能性とデザイン性を兼ね備えたテーブル・ウェアで、世界的にも高水準。

 展示作品のひとつ、カイ・フランクが手掛けたテーブルウェア(角皿・ボウル・皿・皿付きジャー)の「カラーエクスぺリメント」は、大衆の日常生活に配慮し、実用的、機能的で、安価、しかも温かさを感じさせる。

 観覧料は一般七百円、高大生五百円、小中生三百円。問い合わせは県立陶芸の森(電話0748-83-0909)へ。


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新楽団名で出発

スプリングコンサート

=ウインドソサエティ東近江=

▲ウインドソサエティ東近江のオープニングステージ
(湖東・東近江市)
 ウインドソサエティ東近江主催のスプリングコンサート(滋賀報知新聞社など後援)が二十七日、八日市文化芸術会館大ホールで開かれ、クラシックからポップスまで幅広いジャンルの演奏をステージいっぱいに繰り広げ、客席を楽しませた。

 結成三十二年の歴史をもつ八日市吹奏楽団が、毎年春に開催している恒例のコンサートで、ことしは東近江市の誕生に合わせて名称を「ウインドソサエティ東近江」に改称した初めてのコンサート。さらに地域に根ざした音楽活動の出発点として準備を進めてきた。

 コンサートは、ウインドソサエティ東近江の「ジュビリー序曲」でオープニングに続いて玉園、朝桜、八幡西、船岡、愛東、聖徳、湖東、日野の八中学校の吹奏学部が出演。「マツケンサンバ」や「宮崎駿メドレー」、「星条旗よ永遠なれ」などおなじみの曲を順次演奏し、一年間の練習の成果を披露した。


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救急医療365日体制・救助工作車訓練センター配備

一般会計当初予算 25億円弱

=東近江行政組合 議長に木瀬氏・副議長に前出氏=

(湖東・近江八幡市)
 東近江行政組合(管理者・川端五兵衛近江八幡市長)の三月定例議会がこのほど開かれ、提出の八議案は原案通りすべて可決し、構成二市七町の分担金などで事業展開の平成十七年度予算が成立した。
 一年交代の役員改選では、議長に木瀬章氏(安土町議会選出)、副議長に前出幸久氏

(近江八幡市議会選出)、議会選出の監査委員に坂谷清治郎氏(蒲生町議会選出)を決めた。

 一般会計は、二十四億七千九百七十万円と前年度当初に比べマイナス〇・〇一五%(三千七百五十万円減)となった。

 歳入の九割を占める各市町からの分担金・負担金は、二十二億八千三百万円と前年より八百万円増え、国・県支出金も七百万円増の三千三百万円となった。これでも不足するため財政調整や職員退職基金などから八千六百万円(前年当初比四千万円減)を取り崩し、借金に当たる組合債三千六百万円(同九百万円減)で切り抜けた。

 歳出のほとんどが消防費の二十二億二千四百万円で、予算合計の八九・七%を占める。主な新規は、携帯一一九直接受信装置の導入(四百五十万円)ほか、救助工作車(六千五百万円)を近江八幡消防署にある訓練センターに配備し、八日市消防署のはしご車をオーバーホール(二千三百万円)する。

 一方、救急医療特別会計は一億二千九百万円(同〇・〇三五%減)となった。二次診療対策と小児救急支援へ三千百万円を計上し、日・祭日の夜間だけでなく、平日夜間と土曜日の午後からも輪番制による二次病院での診療が可能となり、年間三百六十五日安心の救急体制の維持に努めた。また、ふるさと基金事業特別会計(二百三十万円)では、東近江イメージアップ推進(百万円)や観光(五十万円)などの地域振興策に取り組む。

 


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