滋賀報知新聞(ニュース)平成17年4月11日(月)


“かあさんアーティスト”

小畠さん ぬくもりスケッチ展

=24日まで 永源寺図書館=

▲母の愛情や、懐かしくぬくもりが感じられる小畠由佳理さんのスケッチ展
(湖東・東近江市)
 聴覚を失うというハンディを持ちながらも、イキイキとした楽しい作品を生み出すお母さん画家・小畠由佳理さん(京都市在住)のスケッチ展が、東近江市立永源寺図書館で始まった。

 乳児期に聴力をなくした小畠さんは、両親の愛情と励ましで明るい頑張り屋に育ち、ろうあ学校から地域の公立小学校に編入。大好きな絵の才能を伸ばそうと京都精華大学美術学部へ進み、在学中の昭和五十五年に第五回京都日本画美術新人展で入選、翌年には第三十三回京展に入選を果たした。

 結婚、子育てで離れていた創作への情熱が、再びよみがえったのは十年前。京都の町並みや草花を描いていたころ、知人を通じて知り合った大津市在住の画家、ブライアン・ウィリアムズさんの言葉が転機となり、画家として自立することを決意。旧八日市市立図書館で開いた初個展が小畠さんの画家デビューとなった。

 館内には、思い出深い八日市地区をはじめとする東近江市や、八幡堀などの湖国の風景、野の花のスケッチ、京都の街並みなどが水彩画で描かれ、どこか懐かしくぬくもりが感じられるものばかり。

 また、毎朝五時半に起きて、息子さん(高校二年生)のために作った中学三年間のお弁当のスケッチと、メッセージが添えられたスケッチブックもあり、色鮮やかに描かれたおかずの数々から、たっぷりと振り掛けられた母の愛情が伝わってくる。

 入場無料。会期は今月二十四日まで。午前十時〜午後六時開館。問い合わせは同図書館(0748―27―8050)へ。


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「緑の募金」

春の運動はじまる

=5月末まで=

▲豊かな緑を次代に引き継ぐ「緑の募金運動」
(湖東・東近江市)
 春の「緑の募金」運動が一日にスタートし、県内各地で呼びかけ運動が展開されている。五月三十一日まで。

 この運動は、豊かな緑を次代への大切な財産として引き継ぐことを呼びかけるため、県や県森林組合連合会などと共に、緑化推進に取り組む企業、市民団体、自治体などが毎年実施しているもので、寄せられた募金は林野火災跡への植樹や、各種の公共緑化などに活用されている。

 初日の一日、近江鉄道八日市駅前では、市緑化推進委員長の中村功一市長や滋賀銀行・びわこ銀行の地元企業、ソロプチミスト八日市・ガールスカウトらが参加し、道行く人々に募金への協力を呼びかけた。


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車に気をつけてね 飛び出しはダメだよ

=新1年生に事故防止一声運動=

▲交通安全パンフレットや防犯ブザーなど、啓発グッズを受け取る新1年生
(湖東・能登川町)
 一斉に入学式が行われた八日、新しく始まる学校生活を事故なく、楽しく過ごしてもらおうと、能登川町と町交通安全会、東近江警察署、八日市地区交通安全協会、交通指導員のメンバーらが能登川町内の四小学校を訪れ、新入生に交通事故防止を呼びかける一声運動を行った。

 春の全国交通安全運動の一環として毎年行われている。今年は、会員ら約二十人が参加し、真新しい制服やランドセルを背負って登校した児童一人ひとりに、「車に気をつけてね」「入学おめでとう。道路に飛び出してはだめだよ」「横断歩道は手を上げてね」などと声を掛け、パンフレットや防犯ブザー、携帯ストラップ、お絵かき帳などが入った啓発グッズを手渡した。

 町立西小学校では、お母さん、お父さんに手を引かれて登校してきたピカピカの一年生たちが、少し緊張気味に初めての校門をくぐり、満開の桜と校舎を背景に記念撮影。うれしいプレゼントに笑顔をほころばせ、元気よく「ありがとう」「おはようございます」とあいさつした。

 新しいスタートの四月。かわいい新入生の姿とともに、初心者マークの車もよく見かける。人々の安全と家族のため、慎重運転を心がけていたあの頃を思い出してはいかがでしょう。期間中、入学(園)児を対象にした交通安全学習や、シートベルト・チャイルドシート着用の指導取り締まりが重点的に行われる。


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県指定有形文化財に―日野町正明寺

鉄眼版一切経 約2千冊と経蔵

=経典普及に空前の役割果たす=

(湖東・日野)
 滋賀県文化財保護審議会(吉見靜子会長)の答申を受け、県教育委員会は、審議の結果、県指定有形文化財として、新たに日野町松尾にある正明寺が所有する「鉄眼版一切経(てつげんばんいっさいきょう)」二千百五十七冊と「経蔵(きょうぞう)」一棟をこのほど指定した。

 正明寺は、日野町の市街地の中心から北に約一キロほど離れた丘陵地帯に所在する黄檗(おうばく)宗寺院。本堂(重要文化財)は、京都の清涼殿から移築し、方丈・禅堂・開山堂などが次々と建てられ、享保十四年(一七二九年)頃に今日見られる寺観が整えられた。

 今回、県指定有形文化財に指定された「鉄眼版一切経(てつげんばんいっさいきょう)」は、仏陀の教説(仏典)およびそれらの注釈書を集成したもので、江戸時代前期の黄檗僧・鉄眼道光(どうこう)が出版した。

 鉄眼は行脚し、北は蝦夷地から南は薩摩に至る全国の大名から民衆まで、国民的規模の募金を得て、天和元年(一六八一年)に、日本初の大部数印刷の整版一切経を完成させた。

 その初刷本は、鉄眼から後水尾法皇に献上され、法皇の勅願寺(天皇の祈願により建てた寺)である「正明寺」に施入された。宇治市の黄檗山宝蔵院所有の「大蔵経請去総牒(だいぞうきょうせいきょそうちょう)」にも、初刷本が正明寺に安置されたことが記録されている。

 現存する鉄眼版一切経は、料紙や刷写技術に優れ、朝廷献上本にふさわしく、県は「木版制作の技術史を知る上で興味深い史料であり、日本仏教史、印刷文化史の研究上、極めて貴重な存在」と高く評価し、経典の普及に空前の役割を果たしたとしている。

 また、建立時に鉄眼版一切経が納められた経蔵(きょうぞう)は、元禄九年(一六九六年)に竣工したことが寺蔵文書などからも明らかであり、県内でも遺構が少ない経蔵の中で建築年代が古い。

 屋根は宝形造(ほうぎょうづくり)の錣(しころ)葺きで、屋根の上方が本瓦葺、下方が桟瓦葺で、建物は西向きに建っている。内部は一室で、建物中央部に四天柱を配置し、柱間の正背面に各六列九段、両側面に各四列九段の計百八十個の引き出しがあり、鉄眼版一切経が所蔵できるようになっている。

 県内では類例の少ない建築として貴重で、鉄眼版一切経の初刷本と一体で現存していることがその価値を一層高めているという。


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県内倒産 総額4億3千万円弱

3月 帝国データバンク調べ

中小零細企業の多発傾向続く
=14件発生 うち個人経営が半数=

(全 県)
 民間信用調査機関の帝国データバンク調べによると、三月中に県内で負債一千万円以上を抱え倒産した企業は、十四件で負債総額四億二千九百万円だった。前月に比べ件数で五割増となった反面、負債額では逆に五割近く減った。うち五千万円以下が六割以上を占めるなど、中小零細企業での多発傾向が続いている。

 主な倒産は、紙製品卸「江州紙販」(長浜市、稲垣悌治社長)の五千五百千万円などで、販売単価の厳しさに加え、販路の先細りなどから悪化をきたし、資金調達の余力も無くなって倒産に追い込まれている。

 前月(九件、八億五千五百万円)に比べ、件数で五件増加した一方で、負債額では四億二千六百万円の減少となった。一億円以上の倒産はなく、五千万円―一億円で五件、五千万円以下で九件が発生している。一件当たりの負債額も三千万円と、三分の一以下の大幅減となった。

 倒産原因は、十四件すべてが市況の悪化に伴う販売不振や受注減少などの景気変動要因で、依然として不況型倒産が主流を占める。一方で、業種間にバラツキがみられ、個人消費の伸び悩を示す。

 資本金別では、すべて五千万円以下で発生し、一千万円以下が九件(うち個人経営七件)だった。十三件が従業員十人以下の小規模企業で発生し、業況不振から資金繰りに悪化を招き、金融債務に苦しんでいるケースが目立つ。

 業種別では、建設が六件と今年初めて最多業種となり、繊維と食品、その他が各二件、サービスと不動産で各一件が発生している。原油、鉄鋼など素原材料価格の高値が続く中で、企業業績への直撃も予想され、小口の多発傾向は治りそうにないとみている。

 


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