滋賀報知新聞(ニュース)平成17年4月14日(木)第14078号


市が県に新改善策要請へ

混迷する栗東市のRD産廃処分場改善工事<4>

来週にも 国松市長と伊藤県琵環部長の会談か
=市専門家 『処分場全体の改善措置必要』と指摘=

▲湧水が浸出している深堀穴
(湖南・栗東市)
 国松正一・栗東市長は専門家の見解書を携えて近く、伊藤潔・県琵琶湖環境部長とトップ会談を行い、地下水汚染が懸念されるRD産業処分場(同市小野)の深堀個所是正工事問題解決のための要請をする模様だ。県が深堀穴底部の下部に地下水があるとしてRD社に遮水工事を命じているのに対し、市は底部より上部に地下水があり「今回の是正工事の効果は低い」とするなど両者の見解が大きく異なっているだけに、トップ会談の行方が注目される。   【石川政実】

 ●県と市がすり合わせ

 関係筋によれば、国松市長がこの七日、「県が市の見解書を受け入れないなら私が県とかけ合ってくる」と県庁に行きかけたのを、市担当者が「その前に担当者レベルで(見解の相違の)すり合わせを」と説得し、思いとどまらせたという。同日、市の林順治・生活環境課長と山口克己・産業廃棄物対策室課長補佐が県庁に出向き、県の中村敏博・資源循環推進課参事と協議を行った。

 県と市で見解が大きく食い違っているのは、県がRD処分場の深堀穴の底部の下部に地下水(第二帯水層)があるとしているのに対し、市は同市調査委員会の専門家の見解に基づき、地下水は底部より上部にあるとしていることだ。

 市は「県がRD社に改善工事を早くさせたいのはわかるが、それ以上によりよい改善工事になるよう努力してほしい。深堀穴底部より上部で湧水(地下水)が浸出しており、処分場全体を勘案した新しい改善策を打ち出すべきだ」と県担当者に訴えた。県では今週中にも、再度、市担当者と協議を行いたい意向だ。

 ●セメント固化疑問

 市調査員会の横山卓雄・同志社大学名誉教授、畑明郎・大阪市立大学大学院教授、川地武・滋賀県立大学教授の三人による見解書は『今回の深堀個所是正工事で懸念される事項も明らかになってきた。第一に、側壁に一部廃棄物が存在していることから、廃棄物が確認される側壁の穴底部より下部に存在しないか確認する必要がある。二点目に、穴底部で実施される遮水工事にあっては、周辺に粘土層がなければ遮水効果は期待できない。その代替措置として、側面の廃棄物をセメント系薬剤で凝結しているが、遮水効果があまり期待できない。三点目に、現在の湧水は、地下水(第二帯水層)からの浸出水とみなして現位置から直接、(処分場内の)水処理施設に移送し処理する以外にない。穴底部は地下水(第二帯水層)より下部に位置すると考えられるため、今回の改善措置における地下水への是正効果は極めて低く、処分場全体の改善措置を検討する必要がある』と衝撃的な内容になっている。県は、メンツ丸つぶれの見解書をはたして受け入れるか、トップ会談から目が離せないところだ。


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正倉院宝物の故郷をたどる

佐川美術館 「隋・唐美術展」

=中国国家博物館から131点=

▲加彩騎馬女子俑(隋)
(湖南・守山市)
 中国国家博物館が所蔵する隋・唐時代の貴重な美術品を紹介する企画展が、佐川美術館(守山市水保町)で開催されている。六月五日まで。

 中国国家博物館は、中国全土の文化財、美術品六十一万点を収蔵する。同展では、なかでも日本仏教の基礎が築かれた時代に文化的影響を与えた隋・唐の美術品を紹介する。会場では正倉院の関連作品のほか、武士・侍女・胡人などの量感豊かな人物俑、青磁、白磁、精美な装飾が施された金銀器などを展示する。

 同展で紹介する隋王朝(五八九〜六一八)は、約四百年におよぶ争乱を治めて中国全土を統一した王朝。その大版図を受け継いで唐王朝(六一八〜九〇七年)は、アジア一帯やシルクロード、西方の諸外国との往来が盛んで、経済・文化・宗教・思想で隆盛を極めた時代だった。

 日本からも遣唐使が派遣されるなど文化交流が進められ、日本仏教の基礎をつくった留学僧らが多く渡った。奈良東大寺の正倉院には、当時がしのばれる宝物が収蔵されている。

 入館は大人千二百円、高大学生八百円、小中学生五百円。問い合わせは同美術館(電話077-585-7800)へ。


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和田氏 一歩リード!

24日投開票の彦根市長選挙

獅山、大久保氏が追い上げ
=自民彦根連協の混乱で票分散か=

(湖東・彦根市)
 十七日告示、二十四日投開票の彦根市長選挙には、元市長で前市議の獅山向洋氏(64)‖自民党支持‖とインターネット通販業の和田裕行氏(34)=民主党推薦=、元県議で社会福祉法人役員の大久保貴氏(41)が立候補を表明しており、元職一人と新人二人の三つどもえになる公算が大きい。告示まであと二日と迫った各陣営の動きを探ってみた。

 獅山氏は、昭和六十四年から一期、市長を務めたこともあって、高い知名度をもつ。公約では、▽合併については住民投票を実施▽中学校給食を市内全校で実施▽場外舟券・車券売り場の設置反対ーなどを掲げる。ビラを新聞に折り込むほか、選挙期間中は街宣車、スポット演説を行なう。

 三月まで自民に党籍を置いていた獅山氏に対して、自民党彦根市連絡協議会はこのほど、役員会で支持する方針を決定したが、一方で自民系市議会会派・公政会は「獅山氏と政治スタンスが異なる」として和田氏支援を決めており、同党内の足並みはそろっていない。

 また、共産党湖北地区委員会は、独自候補の擁立を断念し、獅山氏を応援すると発表している。

 政界初挑戦の和田氏は、知名度アップに向けて活発な動きをみせている。市内各駅での朝立ちは三月後半からはじめ、昼間は支援者へのあいさつ回り、ミニ集会は出身の同市高宮を中心に一日一回実施している。さらにきょう十五日には、同市出身の小田全宏氏(日本政策フロンティア理事長)を招き、ひこね市文化プラザで千五百人規模の集会を開く予定だ。

 インターネットビジネスの経験を生かして、主に地元経済の活性化を訴える。さらに有権者に理解を深めてもらおうと、小田氏のアドバイスを受けてマニフェストも発表した。

 組織的には、地元経済人でつくる「ひこね元気力の会」を中核に、後援会と連合で固める。また、後援会内に「彦根を変える百人委員会」を設置し、この中で幹事に選ばれた会員百人が、それぞれ入会活動に取り組み、無党派層を中心に支援を広げる。

 推薦は、民主県連、市議会では民主系会派・クリエート・21(所属議員四人)と自民系会派・公政会(同五人)から取り付けた。

 大久保氏は、前回の平成十三年市長選に続いて二回目の挑戦。選挙母体である後援会「次の世代の会」に、自身が所属する市民運動団体「ふるさと彦根未来会議」のメンバーも加わり、草の根選挙を展開する。政党推薦は求めず、個別に市議会議員に支援を呼びかけており、これに旧さきがけ系の議員らが応じるものとみられる。

 公約は、高齢者の介護予防や情報公開の徹底などを挙げ、三月中頃│同月末に市内各駅での朝立ちで有権者に訴えた。また、支援者へのあいさつ回りを精力的にこなす。

 各陣営では、今回の選挙の投票率について、現職が今期限りで引退し、元職一人と新人二人の三つどもえであることから、前回の四七・一六%を上回る五〇%とみて、目標ラインを二万票と設定している。

 現状では、経済人を中心に組織戦を展開する和田氏がやや優勢で、これを獅山氏と大久保氏が追い上げている。ただ、和田陣営も連合の動きが鈍く、自民党彦根市連協の混乱などもあって、上滑りする可能性があり、混戦も予想される。


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真の思いが届く支援を

NPO法人「NGOモニティ」設立

=カンボジアこどもの家=

▲NPO法人「NGOモニティ」の設立を祝う記念講演会
(湖東・彦根市)
 内戦後の復興の蔭で大人社会の犠牲となっているカンボジアの子どもたちの救援に取り組んでいる「カンボジアこどもの家」の活動を、日本から支援するNPO法人「NGOモニティ」の設立を祝う「記念講演会とコンサート」が十日、彦根市のビバシティ平和堂二階ホールで開かれた。

 同法人は、カンボジアに定住し、現地の人々と協働して寺小屋づくりや孤児の受け入れの支援活動を続けている近江八幡市出身の栗本英世さん(54)が代表となって三月に認可法人となった。

 人材、資金、技術など、現地が求める支援と日本からの出来る支援のパイプ役を果たそうというのが目的で、彦根市本町に事務局を置く。モニティとは、カンボジア語で基金、助け合い、福祉の意味。

 栗本さんは一九九六年、現地に人身売買の犠牲となっている子どもたちを引き取って養育する「カンボジアこどもの家」の設立や村々に寺子屋を建設し、学校に行けない子どもたちの識字教育に取り組んでいる。現在、小学校十八校、中学校一校、幼稚園六園まで増え約五千人の子どもたちが通うまでになった。

 栗本さんは講演の中で「支援者側がやりたい支援ではなく、現地の人々が必要としている支援がなぜ出来ないのか。本当の支援とは何なのかを考える中で、何か役立つ支援が出来ればと思う日本人の熱い思いが現地の人に伝わる役割を担いたい。現地の人がお金や物を作る力を育てることが出来るようになることが大切で、直接的な資金援助は、本当の支援に結びつかない例が多い」と東南アジアで三十年余り続けてきたNGO活動から得た、本当の支援のあり方を力説。

 「これまでの経験から援助される側の気持ちはよく理解できるが、援助する側の思いは十分に分かっていなかったところがある。現地では、日本人の生活の知識や技術など、大変役立つことがたくさんある。そうした生活の知恵や資金がどうしたら集まるのか、そして必要とする人にどうすれば確実に届くのかを見出していきたい。三年間続けてその成果を検証したい」と活動への協力と理解を求めた。

 同法人では、一般からも公募する「人材バンク」、募金やバザー、チャリティーコンサートなどのほか、公的資金援助に応募する「資金バンク」、医師や看護士、専門家、学生、シニアなどのメンバーを現地に派遣し、人的支援を行う「知識バンク」を設けて活動を進めていくことにしている。問い合わせは、NPO法人「NGOモニティ」(電話0749−27−1325)へ。


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世界の花火が百花りょう乱

滋賀で国際大会、5カ国参加

=18〜22日に琵琶湖周辺6会場=

▲世界花火大会のポスター
(全 県)
 「世界花火大会滋賀」が、十八〜二十二日に琵琶湖岸六カ所で繰り広げられる。これは、アジアで初めて日本で開催される国際花火シンポジウム(会場・大津市、十八ー二十二日)の同時イベントとして催されるもので、雄琴会場を皮切りに、日本を含めて世界五カ国の花火が打ち上げられる。 

 花火の特徴は国によって様々で、イギリスはショー的な打ち上げ、中国は赤や緑の鮮やかな色彩、イタリアは明るい国民性を反映した賑やか、台湾は国際花火競技で優勝した業者が参加する。

 会場と日時、参加国は次の通り。なお、各会場の打ち上げ数は約三千発となっている。問い合わせはびわこビジターズビューロー(電話077-511-1535)。

 ▽雄琴会場(18日、20時)=雄琴港沖、イギリス・中国。

 ▽高島会場(19日、19時)=今津港沖、イタリア・中国。

 ▽彦根会場(19日、20時)=彦根港沖、イタリア・中国。

 ▽守山会場(20日、20時)=琵琶湖大橋東詰沖、台湾。

 ▽長浜会場(21日、20時)=長浜港沖、イギリス・中国。

 ▽大津会場(22日、20時)=びわ湖ホール沖一帯、日本・参加各国。

 


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