滋賀報知新聞(ニュース)平成17年4月21日(木)第14084号


豊島に匹敵する規模

混迷する栗東市のRD産廃処分場改善工事<5>
合対の高谷清副代表に聞く

市専門家見解 「是正効果なし」なのに
=なぜ今週から穴底部の遮水工事か=

▲高谷・合対副代表
(全 県)
 平成十一年十月に栗東市小野のRDエンジニアリング社産廃処分場から有毒な硫化水素ガスが住宅地に広がったのを契機に、同年十一月に地元の自治会と住民団体“産廃処理を考える会”で「産廃処理問題合同対策委員会」(八木一男代表、略称・合対)が結成され、五年五か月を迎えようとしている。県が十三年十二月にRD社に対し地下水汚染防止工事などを求めた「改善命令」を出して三年三か月が過ぎた。そこで合対の高谷清副代表に、この五年間を総括して、現在の是正工事の問題点を語ってもらった。     

【聞き手・石川政実】


 ●環境基準の14倍のダイオキシン

------これだけ時間がかかった理由は。

 高谷 違法な埋め立てがあまりにもひどいということだ。香川県豊島に匹敵する四十一万五千三百八十立方メートルもの、違法で有害なものを含む産廃が埋められたからだ。合対が県や市に要求し、処分場内の有害物や周辺の地下水を調査させたところ、処分場からは、注射器、点滴セット、注射アンプルなど医療廃棄物が掘るまでもなく散らばっていた。有機汚泥、灰、ドラム缶、血液などを埋めたという証言もある。地下水からは、ダイオキシン(環境基準の十四倍)、水銀(同五十六倍)、ビスフェノールA(河川の四万倍)、カドミウム、ベンゼン、ひ素、ホウ素、フッ素、マンガンなど実に様々な有害物質が検出されている。

 二点目は、環境汚染を除去しようとする取り組みが十分になされていないことだ。原因者のRD社は、悪いものは埋めていないという姿勢であり、県もRD社に責任をとらせるのが不充分といえる。ある時期までは、県も住民に押されて問題解決に意欲を示したが、最近は急速にトーンダウンしている。しかし五年間の住民運動のなかで、RD社にガス化溶融炉を撤去させたことや、地下水の汚染を明らかにし、、県に改善命令を出させたことは大きい。

------この十一日、合対は環境省に直訴しに行ったが。 

 高谷 深堀穴の改善命令の現状を報告した。担当者は「RD社からの審議申し立てを却下し、工事が始まりうまく進んでいると思っていたのに」と驚いていた。実際の対策や方法について具体的な返答はなかったが、有意義だった。

 ●県は強硬姿勢に

------県の深堀穴底部の遮水工事に対し、合対は一日、「地下水汚染は深堀穴の側面からの可能性が高く、新たな遮水の対策をとるべきだ」とする質問状を国松善次県知事に提出、県はこの十五日に回答したが。

 高谷 県は、当初の予定通り穴の底面のみを遮水するとして、側面は考えていない。今週から底部の遮水工事を行い、その後は埋め戻す段取りになると回答した。市調査委員会の専門家の「今回の改善工事では地下水への是正効果は極めて低い」という見解書に耳を傾けない強硬な態度である。われわれは県に対し、環境の汚染を防ぐことが重要として、市の三人の専門家の見解書への対応を強く求めていく。


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湖南市建物全半壊が最大130棟

東南海・南海地震の被害想定

死傷者8人、避難者127人
=学校耐震化、財政的理由で遅れ=

(全 県)
 県はこのほど、琵琶湖西岸断層帯地震や東南海・南海地震などが発生した場合の各地域の被害想定を公表した。それによると県全体で最も被害が大きいのは、大津市中部を震源とする琵琶湖西岸断層帯地震が早朝に発生した場合で、大津・草津市を中心に死傷者一万千四百四十人、全壊建物四万五千九百九十四棟、半壊五万四千七十八棟に及ぶ。直下型の琵琶湖西岸断層地震の震源地(高島市│大津市)から遠い湖南市では、同地震の被害よりも、広範囲で長時間の揺れが予測される海溝型の東南海・南海地震のほうが大きかった。

 琵琶湖西岸断層帯地震の被害想定は、▽ケース1(震源地=大津市中部)▽ケース2(震源地=大津市・志賀町の境)▽ケース3(震源地=高島市中部)に分けて予測。湖南市では、大津中部を震源として早朝に発生した場合、市内で最大で全半壊建物七十五棟、負傷者十四人、避難者六十三人と予測している。

 また、東南海・南海地震の湖南市における被害はこれを上回り、早朝発生で全半壊建物百三十棟、死者一人、負傷者七人、避難者百二十七人と割り出している。

 このように主に建物被害が想定される湖南市だが、避難所に指定されている公立学校施設の耐震化は、財政的な理由で遅れている。対象は、国の耐震基準が強化される昭和五十六年以前の建築で、▽甲西中▽岩根小▽下田小▽三雲小▽水戸小▽菩提寺小▽菩提寺幼▽石部中▽石部南小▽石部小▽石部幼│の二園九校。

 このうち耐震化工事を終えたのは、岩根小と三雲小の一部、石部中学、石部幼稚園にとどまる。このほか、石部南小は今年度中の実施予定。

 また、災害復旧拠点となる東庁舎(旧甲西町役場)の耐震診断は、今年度中に行なう。同庁舎は、昭和五十三年に建築された鉄筋コンクリート五階建ての建物。

 一般住宅の耐震化に関しては、同市が一昨年度から国事業の一環で無料診断を実施。希望者数は初年度一件、昨年度五件と低調だったが、今年度は募集枠を四十件と大幅に増やした。

 地域の防災体制としては、各地区の公民館に防災倉庫が整備され、食糧と負傷者搬送用リヤカー、倒壊建物を解体して人命救助するチェンソーなどが備え付けられている。

 行政と住民の連携は、自主防災組織「ふるさと防災チーム」が平成元年、旧甲西町で二十八チーム発足しており、旧石部町域でも今年度中に組織化される。同チームは日常、避難訓練と消火訓練を定期的に実施し、非常時には初期消火、炊き出しにあたる。


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大津市内の全33小学校区を対象に

警備員を配置し安全強化

=校内外を巡回、施設の安全点検=

(湖西・大津市)
 大津市教育委員会は児童の安全確保のため、今春から市内の公立小学校などに警備員を配置している。ニ小学校区に一人の割合で計十六人を隔日で配置し、小学校の授業が行なわれる月│金曜日の午前八時│午後五時の間、校内外を警備・巡回する。警備員の配置は近江八幡市に続いて県内ニ番目。

 具体的には、小学校の正門付近で来校者への声かけ、敷地内の巡回警備と施設安全点検を行なう。校区内の巡回は、幼稚園は午前・午後の一回、保育園・児童クラブへは午後四時│同五時に行なう。

 同市教育委員会は「全国的に小学校の安全強化が求められており、保護者の不安も高いことから配置した。社会全体の情勢が落ち着き、安全が見極められるまで当面の間実施したい」としている。

 なお、同市では、これまで学校の安全対策としては、門扉・フェンスの整備、インターホンや一一〇番非常通報装置の設置、玄関扉のオートロックへの改修、防犯ブザーの配布を行なっている。さらに今月末には、さすまたと防犯スプレーを配布することにしている。


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日韓友情年

両国でダブル受賞した名作再び

「その河をこえて、五月」
=6月4・5日、びわ湖ホール=

▲「その河をこえて、五月」のポスター
(湖西・大津市)
 日韓友情年二〇〇五記念事業として両国合作の演劇「その河をこえて、五月」が、六月四、五日にびわ湖ホール(大津市)で上演される。

 この作品は、日韓共催のサッカーワールドカップが行なわれた二〇〇二年、日韓交流記念事業として新国立劇場、韓国・ソウルで上演され、絶賛を浴びた名作。日本で朝日舞台芸術賞、韓国では「韓国演劇評論家協会が選ぶ〈今年のベスト3〉賞」を受賞している。

 物語の舞台はソウル・漢江のほとり。花見に集まった日本人と韓国人は、言葉や文化の壁を乗り越えようとコミュニケーションを試みる。滑稽なまでの身ぶり手ぶりで相互理解を図るが、彼らが直面するのは日韓がこれまで抱えてきた歴史的な関係や家族問題、在日問題、外国人との結婚に対する価値観の違い…。

 舞台では、日韓の俳優、女優が、両国のさまざまな問題を実感しながらも、なおひたむきに向き合おうとする人々を、ユーモアあふれる会話で演じ、さわやかな感動を呼ぶ。

 料金はS席四千円、A席三千円。当日は日韓ニカ国語上演、日本語字幕付き。問い合わせはびわ湖ホールチケットセンター(電話077-523-7136)へ。


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湖南の花巡り紹介

パンフ「花紀行」

=観光振興協が発行=

▲振興協議会が発行したパンフレット

(湖南・野洲市)
 県湖南地域観光振興協議会は、湖南地域の春、夏に見頃を迎える花とイベントを紹介したパンフレット「びわこ湖南 花紀行2005」を発行した。パンフレットには四│八月に開花する菜の花、あじさい、ハマヒルガオ、ハスの群生のスポットを掲載している。このほか、春から夏にかけての県内観光イベントも盛り込んでいる。

 カラー印刷でA4判、発行部数は六万部。京阪神の主要JR駅、近江鉄道駅、道の駅、主な宿泊施設、地域内の観光案内所、市役所などで配布する。問い合わせは野洲市役所(電話077-589-6316)へ。

 なお、四月下旬から楽しめる花スポットは、▽草津市立水生植物公園(草津市下物町)大人三百円、高大生二百五十円、小中学生百五十円▽矢島町の菜の花(守山市矢島町)約一万平方メートルの休耕田に咲く、無料▽三大神社の藤(草津市志那町)県指定自然記念物・市指定天然記念物、協力金二百円▽春のらん展(野洲市小篠原のらんの家)らん約二万五千本を栽培・即売、入場無料。

 


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