滋賀報知新聞(ニュース)平成17年5月5日(木)第14096号


爽やかな茶の香り

寂室禅師奉賛茶会

=永源寺で15日=

▲第三十六回寂室禅師奉賛茶会ポスター
(湖東・東近江市)
 新緑が目に眩しい五月、安らぎの一時を過ごす『第三十六回寂室禅師奉賛茶会』が、臨済宗永源寺派大本山・永源寺(東近江市永源寺高野町)の境内で催される。

 同寺を開いた寂室元光禅師の誕生日(五月十五日)を祝して、毎年同日に近い日曜日に開く大茶会であり、優雅な茶筅さばきと爽やかなお茶の香りが満喫できる。

 今年は、「供茶式」に遠州流の小堀宗実家元、「特別協賛」に煎茶・泰山流家元、「協賛席」に遠州流・表千家流・裏千家流・瑞石会番茶席が奉賛し、関西の各宗家一同がお茶を振る舞う。

 開催時間は、十五日午前十時から午後三時まで。茶席券は拝観料込みで前売り二千五百円、当日三千円(永源寺町商工会で販売)。問い合わせは大本山永源寺宗務本所(0748―27―0016)へ。

 なお、同寺は、佐々木氏の庇護のもと盛時には二千人もの学僧が集まったという。その後、兵乱で一時衰えたが、江戸時代に東福門院により再建され、さらに彦根藩主井伊氏の庇護を受けた。

 境内にある含空台には、詩書に長けていた寂室の遺誡(ゆいかい)と軸のほか、中国宋時代の絹本着色地蔵十王図など(いずれも国指定重要文化財)があり、歴代住持が住まう含空院の庭園は、池泉と木石が見事な調和を見せる名庭。紅葉の美しさも有名だが、緑深まる息吹きの永源寺もすばらしい。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

きぬがさ山

「里山に親しむ会」

=ボランティアを募集=

(湖東・東近江市・能登川町)
 繖山を中心とした里山保全を目指す「きぬがさ山 里山に親しむ会」は、一緒に活動してもらえるボランティアを募集している。

 地域住民や登山者が安全に散策でき、楽しく自然に親しむことができる森林づくりを目指しており、東近江市五個荘地区・能登川町・安土町にまたがる繖山登山道の除草作業や、倒木除去、道標設置のほか、子どもたちの環境学習や各種イベントのサポートを行っている。山菜、キノコの食事会も開催。

 活動日は、毎月第三土曜日の午前九時半〜午後一時半。活動拠点は、同市五個荘石馬寺町地先のあじさい・さくら公園管理棟(琵琶湖に向かってトンネル右下)。問い合わせは、代表の永田久さん(0748―48―4851、携帯090―8573―9208)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

健康は足元から

能登川町「健康ウォーキング」

=参加者募集=

(湖東・能登川町)
 能登川町と町教育委員会、町体育協会、町体育指導委員会主催の「健康ウォーキング大会」が、五月十五日に八〜一六・五キロまでの各コースで行われ、現在、参加者を募集している。

 この催しは、気軽にできるウォーキングを通して親子やグループ、友だち同士の交流を深め、能登川の魅力を巡りながら健康増進・ストレス解消等を図るもので、午前九時、町民スポーツセンターを発着点に、一六・五キロ(上級コース)、一一キロ(中級コース)、八キロ(初級コース)の各コースに分かれて出発。のんびりと歩きながら、古寺や小川、町並みを見て回る。

 なお、上級コースでは、よし笛ロードと愛知川堤防を進みながら、ふれあい公園、栗見出在家公園、町漁協組合を廻り、湖岸道路から琵琶湖の眺めを楽しんだあと、伊庭内湖のカヌーランド、浦葭橋、金比羅橋を通過。伊庭区内の主要道から林公園、図書館・博物館前を通ってゴールする。

 町内外を問わず誰でも参加できる。ただし、小学三年生以下は保護者同伴。当日の持ち物は水筒・タオル・雨具・保険証の写しなど。参加費は大人五百円、中学生以下三百円(保険料を含む)。

 申し込みは、所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、参加費を添えて能登川町民スポーツセンター(同町山路600)まで持参する。月曜と祝日の翌日は休館。締め切りは五月八日午後五時。問い合わせは、町民スポーツセンター(0748―42―5099)へ。


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

西の湖周辺の人々とその歴史

身近な歴史講座シリーズ(6)

秀次の非凡な政策
=八幡商人輩出の背景=

▲近江八幡市の桐原新橋の袂に建立されている八幡城と城下町を築いた羽柴秀次の銅像
(湖東・近江八幡市)
 八幡山城は天正十五年(1585)に羽柴秀次が築城しました。八幡山の頂上に本丸・二の丸・西の丸などの郭を作り、堀から真っ直ぐ伸びる大手道は秀次の居館跡とされる南側の山腹まで続き、その両側に家臣団の屋敷地と考えられている郭を配置しています。

 この造り方は中世の山城と同じような形ですが、居館部分の巨石を配した高石垣などは、やはり近世に入ってからのものであるといえます。
 この時、山の裾を掘削し堀としたのが八幡堀です。八幡堀は北ノ庄沢から琵琶湖の湖岸まで繋がっていますが、できた当時は現在と様子が違っていたと考えています。確かに東側は北ノ庄沢と繋がっています。しかし、西側は昭和橋を曲がって、舟木町から南津田町あたりで湿地が広がり、何所が八幡堀なのか解らなくなっていたのではないでしょうか。明治から大正時代の頃の写真を見るとこのあたりは土手になっていて、石垣などのいわゆる城の堀とは全然違うものになっています。

 八幡堀ができる前にすでに舟木町には港があって、ある程度の施設は整っていたのでしょう。ですから八幡堀はこの舟木浦までの掘削で終わっていて、後は埋まらないように管理する程度ではなかったかと思います。

 このように秀次は自然の地形を上手く利用して最小限の掘削で掘割を完成させ、さらに琵琶湖を往来する船はすべてこの八幡堀を通るようにして、商業の拠点地域としたのでした。

 天正十八年、秀次が八幡山城から清洲城に移動した後に来たのが京極高次です。高次もまた秀次と同じような政策を行っていますが、あまり熱心ではなかったようです。掟書も随分と中身が減ってきています。

 熱心であればもっと色々な政策があっていいのではと思いますが、高次は秀次以上の政策を打ち出すことはありませんでした。文禄四年に秀次が秀吉によって謀反の疑いをかけられて切腹させられてしまいます。そのときに高次も大津へ移動となり、八幡山城は破城の運命となってしまいました。

 破城と言うのは、お城を取り壊してしまうことです。平成十二年から近江八幡市教育委員会では、八幡山城の秀次居館跡の確認調査を行ってきました。この調査は昭和四十二年に起きた土砂崩れによって、秀次居館跡の遺構の残り具合を確認するために行ったものです。

▲秀次が築いた八幡堀と八幡城下町を表す絵図(近江八幡市立図書館蔵)
 このときの調査では、土砂崩れによって、大手道の両側にある石垣の一部が崩れていること。また、居館跡の一部の石垣も壊れていることなどが分かりました。しかし、もっと良く分かったのは、秀次居館跡の遺構の残り具合の良さでした。これまで秀次の居館がここにあるとは指摘されてはいましたが、実証はされていませんでした。

 しかし、このときの調査で秀次の馬印である「オモダカ(植物)」の紋様の付いた瓦が出土しました。この模様をつけるのは秀次しかいませんので、ここが確かに秀次の屋敷跡であったと言えるのです。

 ではどんな建物に住んでいたのでしょうか?この時の調査では、建物の全貌が明らかになったわけではありません。むしろ瓦や建物の礎石が検出されたことで、遺構を保存するためにトレンチ(調査用に掘る溝)拡張はしませんでした。たいへん残念なことではありますが、もっと基礎データーを揃えてからでも調査は充分にできますので、万全を尽くしながらこの後の調査を行う予定にしております。

 さて、こうして造られた八幡山城も秀次の死によって廃城となってしまいます。そうなると、城下町にいた人々はどうなるのでしょうか。城下町に住んでいる人々は町人ですから、田畑を持っているわけではありません。ですから、城主の庇護によるところが大きく、そこで商工業を成り立たせないと生活に困ってしまいます。特に、八幡城下町の人たちは安土城下町からの移住の人が多かったわけですから、いよいよ路頭に迷うというふうに感じたでしょうね。

 でも、これが力となってこれからどうするべきかを考えて、そして行動できたと推察されます。それは自分達の本分である商工業を発展させ、城主に頼るのではなく自らの力で生き抜くことだったのではないでしょうか。そして、このことが八幡商人を育てる原動力になったと考えられます。

 文・奈良俊哉(近江八幡市文化政策部文化振興課主幹)


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ

日韓の名作「その河こえて、五月」

びわ湖ホールで上演

▲日韓共同劇の名作「その河こえて、五月」のパンフレット
(全 県)
 びわ湖ホールで六月四日と五日、日韓共同の演劇作品「その河をこえて、五月」の公演が行われる。

 この作品は、日韓の演劇人による共同作品で、二○○二年に新国立劇場と韓国のソウルで初演されたところ、翌年に第二回朝日舞台芸術賞グランプリ、韓国演劇評論家教会からも「今年のベスト3」に選ばれるなど、高い評価が寄せられた。

 公演後、全国から熱い再公演を望む声が寄せられていたが、日韓友情2005記念事業として全国公演されることになり、同ホールでも上演が決まった。

 歴史認識や孤島の領土問題などでギクシャクした日韓関係の今こそ、次代に向けた新しい友好関係を深め、共にアジアの平和と発展を願う善隣友好の関係の大切さを問い直す機会になればとの願いもある。

 物語は、ソウル・漢江のほとりに花見に集まった日本人と韓国人が、お互い言葉が通じない状況の中で何とか意志疎通を図ろうとする中で、日韓の歴史的関係や在日問題、国家観、民族などの違いを越えて人間的なつながりの重要性を訴える。

 韓国と日本人が深い理解と相互信頼によって生まれる未来への展望を描き出す。

 開演は両日とも午後二時から。劇場は中ホールで上演時間は二時間十五分。入場料はS席四千円、A席三千円。チケットは、びわ湖ホール、電子チケットぴあ、ローソンチケットなどで発売中。問い合わせは、びわ湖ホールチケットセンター(電話077−523−7136)へ。

 


メインメニュー|全 県| 湖東・湖北| 湖南・湖西| 中央政界特報| 社説
今週の運勢| お誕生・他| 今日の首長| 取締情報| リンク| E-Mail

TOP インデックスへ