滋賀報知新聞(ニュース)平成17年5月14日(土)第14103号


「ふれあい広場ハーモニー」開所

東近江に知的障害者の自立支援

ギャラリーも併設
=お洒落な雰囲気=

▲木の香りが心地よい併設のギャラリー。湖国のプロ作家作品が並ぶ。
(湖東・東近江市)
 ショッピングなど自由に街なかへ繰り出せ、地域に根付いた自立生活をおくれるように―と、東近江市東沖野二丁目に、知的障害者のグループホーム「NPO法人 ふれあい広場ハーモニー」が開所した。古民芸調の建具に漆器や草木染作品が並ぶギャラリーも併設され、とてもお洒落な雰囲気。

 入所する四人の女性は、いずれも市内の二十歳代。電車やバスに乗ってそれぞれの作業所で働き、第二の我が家で夕食を囲む。暮らしを支援するホームヘルパーも同年の親しみがあり、「きょうの出来事」を話し合うなど打ち解けた様子だという。

 同所を開いた井田さだ子さん(53)には障害を持つ娘がおり、加齢とともに我が子の将来が最大の気がかりになっていた。既存のグループホームもあるが、高齢者や男女混合の施設が大半であり「それなら、女性たちだけのホームを創ろう」と決意し、買い物や交通に便利な市街に木造二階建て住宅を建築。四人が作業所に行っている間は、一階の一部を「ギャラリー とも」として開放し、県内で活躍するプロ作家の陶器・漆器・草木染・ガラス製品など約百点を展示している。

 個人がホーム建設に踏み切るには相当の覚悟がいるが、井田さんは「自分が元気なうちに実現させたかった。嬉しいことに、地域住民の理解にも恵まれ、親子で遊びに来る人もいます。それぞれが自立し、地域に暮らせる場となるよう頑張りたい」と話す。

 ギャラリーの開館時間は平日の午前十時から午後三時で、四人が実家に帰る土・日曜日は閉館。問い合わせは、ギャラリーとも(0748―23―5461)へ。


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地域の中での農業体験

「読合堂田んぼの学校」

世代を越えて交流
=田植えと青空ランチ=

▲田植え後の水田の汚濁を調べる子どもたち
(湖東・東近江市)
 東近江市読合堂町の水田で八日、「読合堂田んぼの学校」が開かれ、子どもと大人が一緒になって田植え作業に取り組んだ。

 田んぼを舞台に地域の子どもたちに食べ物を育てる大切さや収穫の喜び、老人会や大人には世代間を越えた交流を図ろうと同町の営農組合と農業組合が老人会や子供会に呼びかけて昨年から取り組んでいるもの。

 今年は、昨年のそば作りに次ぐ第二弾で、十月の公民館まつりでのもちつき大会めざして「もち米」を作ることにした。

 午前八時半から始まった作業には、小学生(十七人)、お年寄り、保護者など合わせて約五十人が西澤喜久雄営農組合長の水田(約三アール)に集まり、手作業による田植えの説明の後、子どもたちが水田に入り、お年寄りらに手ほどを受けながら羽二重もちの若苗を一株ずつ丁寧に植え込んでいった。

▲昔ながらの手植えに取り組むお年寄りと子どもたち
 田植えした後、水田の水の汚濁状況の調査にも取り組み、バケツで組み上げた田んぼの水を試験管に入れて透明度を調べたり、用水路に流れる清水との違いを観察。田植え作業後の水田の漏水が、川を流れて琵琶湖の水質を悪化させないよう漏水管理の大切さも学んだ。

 手作業による田植えは、田んぼのおよそ三分の一程度で終え、残りは機械で植え込みを行った。

 子どもたちは、田植機に乗せてもらって自動的に植えられていく様子を眺めたりして、水田での試乗を楽しんでいた。作業終了後、水田脇にござを敷き、青空の下でおにぎりの昼食を楽しんだ。

 十月にはみんなで刈り取りを行い、昔ながらのはさかけで天日干して乾燥させたあと精米し、もちつき大会で収穫の喜びを味わうことにしている。


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迷わず電話して!

「子どもホットライン」

=蒲生町が相談実施中=

(湖東・蒲生町)
 蒲生町は、育児不安や児童虐待、不登校など、子どもに関する相談を電話「子どもホットライン」で受け付けている。

 子どもホットラインの相談窓口は、同町役場住民福祉課(電話55―4896、FAX55―1160)と同町役場教育委員会(電話55―4891、FAX55―1160)、保健センター(電話55―2910、FAX55―2910)の三個所で、平日の午前八時半から午後五時十五分まで実施。 

 また、町から委託を受けた民間団体が選任した元教諭が、六日から常駐し、相談業務や具体的な支援策の実践のほか、関係団体間の連携の調整役を担う。委嘱期間は、平成十八年三月末まで。

 役場閉庁時の土・日曜日、祝日、夜間については、草津市にある滋賀県中央子ども家庭相談センターのホットライン(電話077―562―8996)が開設されている。

 同町では、「相談内容や個人のプライバシーは固く守られるので、子どもの発育や子育てについて悩んでいる人以外にも、近所に気になる子どもや家庭のある時は迷わずに連絡してほしい」と呼び掛けている。


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トラ刈りダメよ!

コートを脱ぎ捨て夏支度

=県畜産センターの雌羊たち=

▲職員にお任せでうっとりとした表情を浮かべ毛を刈ってもらう雌羊
(湖東・日野町)
 冬の寒さから身を守った厚さ十五センチほどのウールのコートを脱ぎ、夏本番に向けて衣替えする初夏恒例の「羊の毛刈り」が十日、日野町山本にある県畜産技術振興センターふれあいの広場で行われた。

 今回、毛を刈ったのは、ふれあいの広場の人気者でもある二歳から十歳までの雌羊二十三頭。雄羊は約一カ月前に行われた毛刈りの研修会のときに済ませており、一足早くスッキリとして駆け回っている。

 伸び切った毛で真ん丸になった羊たちは、毎年のことに観念したのか「メェー」と小さく鳴き、毛刈り歴十年というベテラン職員に約二十五キロの巨体を委ねた。

 羊も人も動きが少なくて済むようにと、職員は羊の肩甲骨のあたりを足で押え、腰をかがめながら専用の電気バリカンで純白の肌を傷つけないよう慎重かつ素早く刈り上げた。一頭あたり約十五分ほどかけて行われたが、職員によると日本一の毛刈り名人は約四分で終えるという。

 家族で見学に来ていた村田豊彦さん=東近江市在住=は、「想像以上にじっとしている羊と、ただ単に毛を刈っているのではなく、作業を終えて毛を広げたときに一枚になるよう考えながら刈り取っていることに驚いた」と語り、二歳の娘さんも「羊さんが裸になっていく」と興味深げに作業を見守っていた。

 羊たちが脱ぎ捨てたウール一〇〇%のコート(約二〜三キロ)は、軟こうなどにも使用される良質の脂でベトベトとしているが、この脂分を落としすぎないよう洗毛し紡ぐと、ふんわりとした毛糸ができる。八月初旬頃に、同センターで刈り取った原毛から作った毛糸を使って小物などを作る教室が開かれる予定。また、希望者には原毛を無料で配布している(制限あり)。詳しくは、同センター(0748―52―1221)へ。


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最大会派・綿向

亀裂から溝深まる!

日野町助役の選任同意
=新助役に 元県職員の藤澤氏=

▲助役の人事案件について無記名投票で採決する日野町議会
(湖東・日野町)

●最大会派・綿向「解散」の声も

 日野町は十日、同町議会臨時会を開き、前職者の解職により空席となっていた助役について、元県職員の藤澤政男氏(59)=日野町西大路在住=を選任することが賛成多数で認められた。

 助役に選任された藤澤氏は、昭和三十九年三月に県立日野高等学校を卒業後、同年四月に滋賀県庁へ奉職。農林部農政課や八日市県事務所県民課、企画部情報統計課などを経て、琵琶湖環境部環境整備課副参事、企画県民部消防防災課課長補佐を歴任し、県立守山北高等学校の事務長を最後に今年三月末で県庁を退職した。

▲新助役の藤澤政男氏
 十一日に初登庁し、委嘱を受けた藤澤新助役は「大変な町財政の時期にあり、財政難の中、住民の要望は多岐にわたる。助役という大役に身の引き締まる思いで、こうしたときだからこそやりがいがあると考える。町長の補佐役として、また町民の期待にこたえられるよう全力を尽くしたい」と抱負を述べた。任期は、平成十七年五月十一日から同二十一年五月十日まで。

 この人事案件については、日野町議会(十八人)の最大会派・綿向(小澤重男代表、十二人)が真っ二つに割れた。臨時会までに何度も会合を重ねてきた綿向は、絶対まではいかないものの賛成はできないとの方針を会派として打ち出していた。

 しかし、臨時会の蓋を開けると、無記名投票により選挙当初から藤澤直広町長を支援してきた共産党議員と無所属議員の六人に加えて、綿向の五人が賛成に回り、十一対六(議長は除く)の賛成多数で選任同意となった。

 前職者を解職するという手法を用いた藤澤町長への反発や不信感が尾を引く中、綿向では今回の人事について助役としての適性を疑問視する声が上がる一方、対外的に見て町長の代役が務められ、庁内のまとめ役となる助役の必要性を説く意見も上がっていた。

 臨時会開会前、人事案件が認められるようなことになれば、「会派の解散もありうる」と同会派のある古参議員が漏らしており、重要案件に対して意思統一ができず結束力を失った会派の在り方が、今後問われることになる。 

●役員改選で議長に小澤氏副議長に榎氏

▲新議長の小澤重男氏
▲新議長の小澤重男氏

 助役の人事案件に引き続き、任期満了に伴う役員改選が行われ、議長に小澤重男氏(69、内池)=三期目、綿向=、副議長に榎章一氏(71、北脇)=二期目、綿向=、監査委員に杉浦和人氏(57、豊田)=六期目、綿向=がそれぞれ選出された。任期は申し合わせにより二年。

 小澤新議長は、監査委員や合併問題特別委員会委員長などを歴任しており、就任あいさつで「日野町は大変な時期に来ている。微力ながら精一杯がんばらせていただきたい」と述べ、先延ばしすることなく教育や福祉施策を講じていくことの重要性を強調した。

 榎新副議長は、社会福祉協議会理事や過去四年間にわたり厚生常任委員会委員長を務めた。「町村合併によって何らかの方向性を見い出そうとしたが叶わなかったが、これからの日野町、自律のまちづくりに向けて一致団結して進めていかなくてはいけないと思う。小澤議長のサポートに努めたい」と決意を述べた。

 


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