滋賀報知新聞(ニュース)平成17年5月19日(木)第14107号


宙に浮いた水処理施設計画

混迷するRD産廃処分場改善工事<8>

専門家は処理能力に疑問
=小野自治会処理水放流に不安=

▲本格稼動できない水処理施設
(湖南・栗東市)
 高濃度の有害物質が検出されて問題になっているRDエンジニアリング社の産廃処分場(栗東市小野)で、同処分場の汚染水を浄化するため設置された水処理施設が、「処理施設の能力に疑問」とする地元の小野自治会の反対にあって本格稼動できずにいる。このため、未処理の汚染水が下流へそのまま垂れ流されると危惧されている。                 

【高山周治】


 県によると、水処理施設は、産廃処分場の維持管理基準に沿って、場内から発生する浸透水を浄化するため、平成十四年十一月に同処分場北西部に隣接して設置された。処理能力は一日当たり約百五立方メートルで、廃棄物で汚染された浸透水と地下水汚染防止工事に伴う汚濁水(汚染地下水)を浄化し、処分場下流の農業用ため池「経堂池」(同市小野)へ落とす計画だった。

 ところが、地元の小野自治会(猪飼健司会長)では「処分場から出た水は農業用水として使えない」と経堂池への放流を拒否し、本格稼動は宙に浮いたままになっている。

 このため、機械を維持する程度に一日数時間、水処理施設近くの集水井戸三カ所から汲み上げた浸透水を処理して工事現場の散水などに使用しているのにとどまり、工事に伴う汚染地下水は沈砂池へ放出している。

 小野自治会が、経堂池への処理水放流に反対しているのは、水処理能力への不信によるもので、県との協議再開は「現時点では難しい」としている。

 地元で環境ボランティアをする里内雅次さんは「県は、水処理すれば農業に問題ないというが、住民は納得できない。不安を抱く農家は現在、処分場近くにある経堂池の水を使わず、別のため池である三ツ池を利用している」と訴える。

 しかし、担当の県資源循環推進課では「安定型処分場の維持管理基準は、例えばCOD(化学的酸素要求量)では一リットル当たり四〇ppmだが、実際はさらに低い数値まで浄化できるため、農業用水には問題ない」と譲らない。

 これに対して、栗東市調査委員会の委員である畑明郎・大阪市立大大学院教授は「約四十一万立方メートルの産廃が埋められている処分場の水処理施設としては、現施設では規模が小さすぎる。処分場の地下水からは、ダイオキシン(環境基準十四倍)、総水銀(同五十六倍)など化学的性質が異なる多くの有害物質が検出されており、小規模施設では処理しきれない。例えば、約六十七万立方メートルの産廃が違法に埋められていた青森県の場合、約二十億円の水処理施設を建設している」と指摘している。


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RD社産廃問題

住民団体「合同対策委員会」発表

県へ有効な工事求める声明
=有害物の地下水流入場所特定求める=

▲記者会見する合同対策委員会のメンバー
(湖南・栗東市)
 環境基準の十四倍のダイオキシンなど有害物質が検出されて問題になっているRD社の産廃処分場(栗東市小野)の地下水汚染防止工事について、住民団体「合同対策委員会」(八木一男代表)は十一日、有害物の地下水流入場所を明らかにして有効な工事を求める声明書を県へ提出した。

 この工事は、産廃の有害物質が流出する地下水脈は、産廃を埋めた深堀穴の下にあるとみて、深堀穴の産廃をいったん移動した上で、地下水脈に有害物質が流出しないように底部に遮水を施すよう、県がRD社に対して命じたもの。

 声明によると、「穴の廃棄物を移動してみると、底面より上に地下水層があり、地下水への流入は、底面からでなく上にある地下水層からであることを(栗東市調査委員会の)専門家が指摘した」と想定外の状況を指摘し、「地下水汚染は改善できない危険性がある」と工事効果を疑問視している。

 この上で「このような状況で廃棄物の埋め戻しをすべきでない。県は、深堀穴のどこから有害物が地下水層へ流入しているか明らかにすべきであり、その後に有効な修復を行なわせるべきである」としている。

 副代表の高谷清さんは「県は計画通りに埋め戻すとしているが、深堀穴の周辺の汚染状況を調査すべき。その結果、汚染の広がりがなく、粘土層の破壊もなければ深堀穴の修復だけでいいが、そうでなければ処分場全体を改善しなければならない」と県の姿勢を批判している。

 声明に対して県資源循環推進課は「(六日から行なっている)埋め戻し工事は方針通りに進める。“工事効果が低い”とする栗東市調査委員会の専門家の見解については、栗東市に科学的根拠を問い合わせているところだ、今後内容を検討したうえ、改善策を市と協議したい」としている。


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全日本ジュニアレスリング

栗東高の横山大士さん優勝

=得意の立ち技でアジアへ=

▲練習に励む横山さん
(湖南・栗東市)
 県立栗東高校レスリング部の横山大士さん(二年生、近江八幡市中小森町)は、四月に行なわれた全日本ジュニアレスリング選手権のグレコローマンスタイル六十三キロ級で優勝し、アジアカデット選手権(七月二十八、二十九日に茨城県)出場を決めた。

 幼少から中学生まで柔道一筋だったが、先輩に誘われてレスリングに興味を持ち、レスリング部のある栗東高校に入学。はじめの頃は試合に出場しても、経験者には全く歯が立たなかった。ところが、ルール改正で柔道で覚えた得意の立ち技が有効に使えるようになり、頭角を現すようになった。

 横山さんは普段、あまり感情を表さない性格だが、さすがに優勝した瞬間は思わずガッツポーズをした。「優勝するとは思えなかったので、表彰台に立っているのが信じられなかった」と照れ笑いする。

 監督の田中秀人教諭(40)は「体力と運動能力が優れ、投げるタイミングも巧妙だ。まだ粗削りだが、将来が楽しみ」と話している。


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大津市観光をPR

飯田祐子さん 坂真由実さん

=キャンペーンスタッフに=

(湖西・大津市)
 大津市の観光をPRするびわ湖大津キャンペーンスタッフに大津市神領二丁目の大学生・飯田祐子さん(22)=写真左=、同市今堅田二丁目の大学生・坂真由実さん(20)が選ばれた。飯田さんは「地元の人にも元気になってもらえるよう大津市を宣伝したい」、坂さんは「少しでも観光客に長く滞在してもらえるようPRしたい」と張り切っている。


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琵琶湖塾長の 田原総一朗さん抱負

=「湖国で日本背負う人材育てたい」=

▲抱負を語る田原総一朗さん
(全 県)
 社会を支える人材育成を目指す「琵琶湖塾」(滋賀総研主催)の塾長を務める彦根市出身のジャーナリスト・田原総一朗さんがこのほど、同塾の七月開講を控えて県庁公館で記者会見を開き、抱負を語った。

 この中で田原さんは、塾の方向性について「今年は第二次世界大戦の日本の敗戦から六十年で、人に例えるなら還暦・定年であり、新しい時代に入る年だ。戦後、良いと思っていたことが矛盾する混迷のなかで、総括してどのように生きるか考えないといけない」と分析した上で、「夢を実現するため、どのようなビジョンが必要か、参考になる人に話してもらい、討論していく」とした。

 また、「受講生には今後の日本をつくれる人になってもらいたい。また、塾も将来的には、滋賀県だけでなく近隣府県にも広げたい」と期待した。

 同塾は七月六日に開講し、来年三月一日まで九回にわたって田中康夫・長野県知事ら多彩な講師を招き、基調講演やディスカッションを行なう。

 


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