滋賀報知新聞(ニュース)平成17年5月29日(日)第14116号


10年来の旧友、温める
常徳市万博代表団が来市
大凧まつり参加の意向示す
=夏には友好関係・再調印=

▲東近江市役所を表敬訪問した常徳市の万博代表団
(湖東・東近江市)
 東近江市の国際友好都市、中国湖南省・常徳市の代表団が二十六、二十七日の両日、来市し旧友を温めた。

 代表団は、愛知万博で三十日に開催される湖南ウィーク「常徳の日」のイベントに参加するために来日、イベント開催を前に公式訪問したもので、コン健明(コン チェンミン)副市長(49)を団長とする十五人。

 来市初日の午後六時から、市内の中華レストランで歓迎会が開かれ、東近江市から市長らトップと市議会、各種団体の代表など約四十人が自費で参加し、懇談を楽しんだ。

 翌日には、代表団一行が市役所を表敬訪問し、出迎えた中村功一市長や議会代表者らと会談して十年来の友好の絆をさらに深めた。

▲常徳市の近況を中村市長に伝える代表団団長のコン健明副市長(右)
 あいさつに立った中村市長は「一番よい季節に、ようこそ東近江市へ」と来市を歓迎し「継続は力成りという格言があるが、十年間の交流で相互の強い絆を築くことが出来た。東近江市になってもさらに友好の輪を広げていきたい」とさらなる友好発展を目指すことを約束し、「東近江市との友好交流を再提携するため、調印式に訪問団を派遣しますのでよろしくお願いします。また、三十日の常徳の日のイベントには見学にいきます」とあいさつした。

 これに応えてコン副市長は「お会いできて大変うれしいです。これまでの友好発展の努力に感謝します。訪問団の来訪を心よりお待ちしています」と、東近江市との友好関係に期待を寄せた。

▲常徳市から訪問記念に贈られた藤の花と鶏の墨絵
 席上、東近江市からはトランプと風呂敷、大凧バッチを記念品として贈呈、常徳市からは、今の季節に美しく咲く「藤の花」と今年の干支「酉(鶏)」を描いた墨絵と石の印が来訪の記念として贈られた。

 この後の歓談の中で 副市長は「大凧まつりに常徳市から凧を参加させましょう」と話し、祭り文化の面でも交流を促進していく考えがあることを示した。

 また、教科書の歴史記述や首相の靖国神社参拝などで両国関係がギクシャクしている中での両市間の交流について、どう思うかの本社記者の質問に対して「国レベルの問題とは別に、中日の国民レベルの友好関係はさらに発展することを願っている。もっと東近江市との友好が深まるよう望んでいる」と答え、常徳市では、政府の事情とは関係なく、これまで通りの友好関係を強く望んでいることを強調した。

 歓談のあと、代表団は議場や大凧会館等を見学したあと、大津市に向かった。

 両国政府の関係に緊張が高まっていることから、東近江警察署では、一行の来市に五人の警察官を市役所周辺に動員し、自主的に立番や私服による同行警備にあたった。

 市では「常徳の日」に中村市長をはじめ、各種団体の代表、市職員らが愛知万博のイベント会場を訪れることにしている。常徳市への友好再調印の訪問は七月下旬の予定で、準備を進めている。


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東近江市 全職員への説明終える

ケーブルネットワーク事業

将来に向けた情報の道づくり
=7月から 加入促進へ住民説明会=

▲ケーブルネット職員説明会
(湖東・東近江市)
 東近江市は、合併後の情報化に対応した「ケーブルネットワーク事業」推進へ職員の共通認識を深め、加入促進体制を整えようと、全職員(八百二十三人)を対象に今月中旬から開いていた説明会(計二十四回)を二十七日に終えた。今後、七月末から秋にかけて自治会単位の住民説明会を開き、事業への理解と加入促進へ協力を求めることにしている。

 同事業は、情報化時代への対応や市広報の一本化、各地区の情報格差是正、難視聴地域の解消など、合併時の課題や地域の課題を総合的に解決する有効な手段として計画された。

 ケーブルネットワークは、新市まちづくりの基盤となる「地域情報ネットワークの整備(情報の道づくり)」と、このケーブルを利用して各家庭に行政や地域の情報、テレビ番組を届ける「ケーブルテレビ事業」を一体的に取り組むもの。

 市役所など公共施設と各家庭をつなぐ光ファイバー回線を市内にはり巡らし、水道や下水道、道路と同じように生活に欠かせない基盤整備を行い、多様化する市民情報サービスに対応するだけでなく、近い将来には福祉の向上に役立てるという。

 さらに、この情報の道を使ったケーブルテレビは、多チャンネルのテレビ放送のほか、自主的に制作した地域情報番組や文字放送番組を提供し、全市・地区・学区・自治会に分けての音声告知放送も行う。また、市内加入者間で無料となるIP電話、使い放題の高速インターネットのサービスも受けられる。

 十八年秋ごろの開局を目指し今後、センターや送受信設備、伝送路(幹線、引き込み線)の敷設、告知端末機の取り付けに着手する。概算事業費は約五十二億円(合併特例債を活用)。

 七月下旬から各自治会単位に事業内容についての住民説明会を行い、八月から加入申込の受け付けを開始する。十八年三月末までの加入推進期間に加入すると、加入費と引き込み工事費が無料になる。


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田んぼでニゴロブナ育てよう

水田に産卵場 「ゆりかご」に

=能登川北小の4年生=

▲水田にニゴロブナの親魚を放流する能登川北小学校の四年生児童たち
(湖東・能登川町)
 能登川北小学校の四年生児童十五人がこのほど、県が取り組む「魚のゆりかご水田プロジェクト」の一環として、学校近くの学習田でニゴロブナの親魚七匹を放流した。翌朝には産み付けられた卵が確認でき、河川へ帰す七月上旬まで稚魚の成育観察を続ける。

 水田を含む湖辺域はかつて、遡上したフナやコイ、ナマズ等の産卵場として重要な役割を果たし、稚魚が育つまでの「ゆりかご」であると同時に、食物連鎖による自然の肥料を生成するなど、稚魚が琵琶湖に旅立つまでの有効関係を築いていた。

 しかし、ほ場整備や河川改修によって経路が分断されるなど産卵場としての機能が失われ、さらに、外来魚による食害も加わって固有種の減少という生態系問題へと進展している。

 このため、産卵繁殖の場としての水田機能を回復させる水田プロジェクトが始まり、同校では「魚のゆりかご水田学習会」として、昨年も田んぼで稚魚約四万匹を育て、近くの大渕湖(大同川の一部)に放流。水田が有する多面的な機能を学んでいる。

 今年は、能登川町みずすまし連絡協議会(長谷川美雄会長)のメンバーらが、琵琶湖と田んぼを行き来できる「魚道」をつくり、これから育つ稚魚の一人立ちや、フナ、ナマズの遡上を手助けしている。

 児童たちは、さっそく田んぼへ移動し、体験活動でもお馴染みの棚橋茂さん(水生生物調査会会長)の指導のもと、水田の一角を深く踏みしめて産卵場をつくり、卵を産み付ける着床藻を設置。「たくさん産んでね」と願いを込めながら、体長約二十五センチのニゴロブナ(雄四匹と雌三匹)を放った。

 親魚を提供した県水産試験場によると、雌一匹当たりの産卵量は一万〜一万五千個とされ、産卵後約三日でふ化するという。

 児童らは今後、稚魚の成育状況と田んぼ周辺の生き物調査を行い、七月上旬の中干しに合わせて稚魚を捕獲、近くの大淵湖に放流する予定で、フナの成長が待ち遠しい様子。


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役場1階に「町長懇談室」

藤澤日野町長 選挙公約実現

=町民との 対話機会増やす=

▲藤澤町長の席から来訪者の出入りが見渡せるよう配置された「町長懇談室」(日野町役場1階)
(湖東・日野町)
 日野町役場一階に、二十三日から「町長懇談室」(延べ床面積六十三平方メートル)が開設された。

 これは、藤澤直広町長が選挙時に“町長室を一階へ”と掲げた公約の一つでもあり、これからのまちづくりを進める上で、少しでも多くの町民の意見や声を町長自身が直に聞き、町政運営に反映させることが狙い。

 開設された場所は、同町村井へ移転した日野観光協会の事務所跡を活用し、カーペットからタイルへの張り替えなど約五十万円かけ改修したもので、机や応接セットなどは既存の物を使用している。

 町長懇談室には、三階から移動した総務課秘書広報担当の職員が常駐している。三階にある町長室はそのまま残し、プライバシーの関係などで一階での懇談が困難な場合に利用するという。

 藤澤町長は、出張や会議以外のときは一階の懇談室で執務にあたる。また、町長がどこにいるかが来訪者に一目で分かるように、「出張中です」や「庁舎内にいます」、「会議中です」など職員手作りの札がカウンターに置かれ、町長自ら札を予定に合わせて交換している。

 また、町長席は、一階正面玄関口が見渡せるよう配置されており、懇談に来た人のプライバシーを守るため、応接セットの周囲にはつい立てが設けられているが、懇談中の町長側からはほかの来訪者が確認できるように工夫されている。

 すでに来訪者を自ら呼び止め、積極的に町民と対話している藤澤町長は、「気軽に懇談室に来て、休憩または意見提案の場として活用してもらいたい。そして、まちの話題や集落での行事などについても教えてほしい」と語り、三階にいる助役と連携を図りながら一階から三階まで運動を兼ねて行ったり来たりと忙しい日々を過ごしている。


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初めて見る水田に興味津々

PTPデンマーク

=田植えに挑戦=

▲田植え機を運転するPTPデンマークメンバー
(湖東・竜王町)
 国際親善交流組織「ピープル・トゥ・ピープル・インターナショナル・デンマーク」(PTPデンマーク)の一行がこのほど、竜王町岡屋の徳田定夫さん所有の田んぼで機械による田植えを体験し、初めて見る作業風景に「interesting(インタレスティング=おもしろい)」を連発していた。

 このPTPは、昭和三十一年に▽国際平和▽国際理解▽フレンドシップ―を目的に、米国政府機関として設立されたもので、同三十六年にNPO法人として独立。世界約七十カ国に支部を設け、民間レベルでの国際交流活動を展開している。平成九年には、竜王町で滋賀支部(久野敏夫会長)が創設され、国内外で会員相互の交流を深めている。

 今回、五泊六日の日程で来日したデンマーク一行は、五十歳から七十一歳までの男女十六人。同支部の会員宅にホームスティし、書道や着物、華道を体験して、日本文化と伝統美にも触れた。

 また、今回は、同一行の強い要望で田植え作業に初挑戦。指導にあたった徳田さん(75)は、昨年デンマークを訪問し、現地でお世話になった恩返しにと、田んぼ三十アールを提供した。

 デンマークでは、米を食べる習慣はあるが水田がなく、どのように稲が成長し米が収穫できるのかを見たことがないという。日本スタイルのカッパに長靴を履き、田植え機を交代で運転し、ニホンバレの植え付けを行った。慣れないうちはまっすぐに進まなかったりと苦労していたメンバーも、縦百メートルも進むと、すっかり手慣れた様子で操作し、農作業を満喫。

 運転したヘレン・キンドベルグさん(67)は、「私は農家の娘だが、水田を見たのは初めて。ラインに合わせて自然と苗が植わっていき楽だった」と感想を述べ、収穫時期や栽培管理などについて熱心に質問していた。

 同一行リーダーのグニルド・ボグダアンさん(52)は、竜王町での滞在を振り返り「竜王町の方は、とても親切で友好的だった。水田や着物など私の国の文化と違った面もあり、すばらしい経験をさせてもらった」と大満足の様子だった。 

 


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