滋賀報知新聞(ニュース)平成17年5月31日(火)第14117号


無念!、2つ折りに落下

上昇から11秒のアクシデント

大凧の歴史に「珍事」残す
=保存会・来年にリベンジ=

▲フワーと舞い上がったあと、2つ折れになって落下する100畳敷大凧
(湖東・東近江市)
 降雨で順延になっていた八日市大凧まつりが汗ばむ好天に恵まれた二十九日、愛知川八千代橋下流の河川敷で開かれ、大勢の人で賑わった。

 三年ぶりに新調された百畳敷大凧の飛揚は、午前と午後の二回試みられ、午前中は風がなく揚がらなかったが、午後三時過ぎに行われた二回目の飛揚では、川上からの風に乗ってフワリと大空に浮き上がった。

 ところが、およそ八十メートルほど上空まで浮上したところで突然、「バシッ」という音と共に最上段の横骨が折れたと思うと、下段九本の横骨が順番に次々と折れ、大凧はちょうど真ん中で折り畳むようになって失速、そのまま河川敷に落下した。滞空十一秒間の悪夢だった。

 落下後、八日市大凧保存会が壊れた大凧の現状を見て「きょうは風が弱かったので、普段なら入れる最上段の横骨の補強竹を入れなかったため、骨組みの強度が落ちていたことに加え、横骨の多くに今年の冬に伐採した瞬発的な曲げの力に弱い(未乾燥)の青竹を使ったため、集中した風の圧力に持ちこたえられず、折れてしまった」と原因を分析。状況判断が十分読み切れていなかったことを反省し、大凧の周りに駆け寄った人々に説明した。大凧の周りを囲んだ人々からは「来年、頑張れ」との激励の言葉と共に拍手がわき起こった。

 百畳の大凧が、上空で二つに折れ曲がって落下するというアクシデントは、大凧まつり始まって以来の出来事、また、八日市大凧の飛揚の歴史の中でも記録にない珍事だった。
 百畳大凧の飛揚は、毎年、河川敷に吹く気まぐれな風に悩まされている。この日も午前中に微風にしか恵まれず、また、ぐるぐる風向が変わる判断に惑わされた。

 初回の飛揚では、一旦決めた川下から揚げる方向を、急きょ川上側に変更せざる得なくなり、大凧を移動さすという対応をとったが、いざ揚げるとなると風が止み、立ち上げた大凧を再び寝かす苦難を強いられた。ここぞという風が吹いたタイミングに綱が引っ張られたが、大凧は揚がらず、見物人が集まった対岸側に横滑りした後、大凧保存会のテントと外部スピーカーの足場に衝突して止まるという失敗に終わった。幸い事故にはならなかった。

▲折れた横骨
 この状態では飛揚は無理と判断され、午後から風が安定することを期待して再挑戦することにした。

 午後二時半前から準備にかかった二回目の飛揚では、十分ではないが午前より良好な風が川下に向かって吹くようになり、「今度こそは」の熱い視線が集まる中、午後三時過ぎ、一斉に綱が引っ張られた。

 大凧は、期待に応えて風に乗り、ゆっくりと上昇。「非戦の誓い」の願いが込められた大凧揚げは「成功する」と多くの人が感じとった瞬間、大凧は失速して大空からその姿を消してしまった。そのようすは、ちょうど本を折り畳むようだった。

 大凧保存会会員らが、落下した大凧を前に失望の念で静まる中、駆け寄った人々からは、労いの拍手が起こった。人々の温かい応援の気持ちにふれた会員らは「また、来年がんばります」とリベンジを誓った。

 落下した大凧の図柄面の損傷は比較的少なく、修復が可能。また、縦骨は折れておらず、すべての横骨を取り替えて来年、再挑戦する。


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愛知川中流

友釣り解禁、太公望に笑顔

ファン一斉に長竿

▲長ざおを操って初釣りを楽しむ釣り人(午前8時30分、愛知川中流)
(湖東・東近江市)
 県内のトップを切って、東近江市の愛知川中流でアユ釣り漁が解禁となり、心待ちにしていたファンが竿をしならせた。

 解禁されたのは、愛知川漁業協同組合が管理する同市政所町の如来堂堰堤から同市神田町御河辺橋までの約十五キロ。

 夜明けととともに、滋賀、大阪、京都、三重、奈良ナンバーの車が河原に並び、好ポイントの瀬でさおを操って友釣りを満喫していた。

 同漁協では、シーズン中に七百キロのアユを放流する計画で、すでに五月から四百五十キロを放流。昨年の台風と今春の雨量不足で天然遡上のアユは少ないそうだが、水温も十五度前後とまずまずのコンディション、体長十五センチ前後のアユを釣り上げていた。

 県河川漁業協同組合連合会によると、今年の稚アユ放流予定量は約一〇・二トンと昨年より多め。野洲川では天然そ上も良好という。八月七日解禁の草野川をラストに、九月いっぱいまで楽しめそうだ。

 河川別の解禁日は次の通り(予定含む)。
 【6月】▽1日=野洲川中流▽26日=大石川、信楽川、野洲川上流
 【7月】▽2日=大戸川、安曇川上流▽3日=愛知川上流、芹川上流、安曇川中流▽9日=犬上川上流、針畑川▽10日=姉川上流、高時川、丹生川、石田川上流、寒風川、鴨川上流▽17日=杉野川▽20日=安曇川上流
 【8月】▽7日=草野川


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官報告示 新・東近江市が決定

=第3回会合で報告 県内13市13町に=

(湖東・東近江市・能登川町・蒲生町)
 総務大臣の官報告示を受け、名実ともに合併が決まった東近江市、能登川町、蒲生町の第三回合併協議会がこのほど、能登川町やわらぎホールで開かれた。

 開会あいさつで、会長の中村功一東近江市長は「法に基づく合併の手続きは完了し、新・東近江市の誕生を待つばかりとなりました。委員のみなさんには過密なスケジュールに尽力いただいたことを感謝します。特色ある魅力のまちづくりに向け、このあとは、移行がスムーズにいくよう細心の注意を払っていきたい」と話した。

 事務局からの報告では、三月三十日に国松知事に廃置分合の申請をし、四月二十八日の県議会議決を経て、総務大臣に申請。五月二十日の官報告示で、すべての手続きが完了したことが説明された。

 協議事項の十六年度協議会歳入歳出決算と、十七年度協議会補正予算は、全員賛成で認定、承認された。補正は、県からの合併支援補助金が三十三万三千円増額されて百六十六万六千円、繰越金が百七十四万七千円増額されて六百七十四万七千円となり、歳出歳入の総額を八百四十一万四千円とするもの。

 次回の協議会は七月に予定されている。日時場所等は未定。

 なお、官報告示で合併が決定したのは、東近江市(東近江市、能登川町、蒲生町=来年一月一日)のほかに、▽米原市(米原市・近江町=十月一日)▽長浜市(長浜市・浅井町・びわ町=来年二月十三日)▽愛荘町(秦荘町・愛知川町=同)▽大津市(大津市・志賀町=来年三月二十日)で、県内五十市町村あった自治体は十三市十三町となる。


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もくもくハウス 想像以上の恐怖

女性リーダー 約100人が模擬体験

=日野町女性防火クラブが「研修会」=

▲もくもくハウス出口に腰を低くしたまま到達する女性リーダー
(湖東・日野町)
 「平成十七年度日野町女性防火クラブリーダー研修会」(東近江行政組合日野消防署主催)が二十九日、日野町林業センターで開かれ、各字の女性リーダー約百人が防災活動の重要性を身を持って体験した。

 午前九時半から始まった研修会では、冒頭、日野消防署の野田久三郎署長が、全国や管内の火災・救急出動状況など具体的数値を挙げながら「火災による死者は、全国で年間一千人にのぼる。住宅火災による死傷者をなくすため、昨年六月に消防法が改正され、住宅に火災警報器の設置が義務付けられた。東近江管内では、六月の東近江行政組合議会で火災予防条例が提案される予定で、新築住宅については平成十八年六月から適用され、既存の住宅は五年間の猶予期間が設けられる。自分の家は自分で守るという自助意識を持って、みなさんも取り組んでほしい」と協力を求めた。

 また、同署予防担当の小西徳夫主幹は、「消防署の人員にも限りがあり、署員が駆け付けるまで、みなさんのお力をお借りしたい。こういった機会に消火方法などを習得していただくことで、人の命が救え被害を最小限に抑えることができる」と語り、女性防火クラブの存在意義を確認した。
▲勢い良く上がる火の手を水消火器ですばやく消火(日野消防署で)

 引き続き、同署警防第二部担当の蓮井裕主幹が、昨年、日野町内で起きた十件の火災例を挙げ「そのうち六件が建物火災だった。原因は、目につかないところにあるコンセントの漏電や子どもの火遊び、天ぷら油のほか、器具が不安定で転倒する可能性のあるアロマテラピーなど。残りの四件は、空気が乾燥した中での枯れ草の焼却。また、近年、放火や不審火が増加している。日野町内ではまだ発生していないが、段ボールやバイク・自転車のシート、枯れ草などが家の回りにないか点検し、センサー付きの街灯を設置するなど家庭でできる対策を」と啓発し、日頃からの備え・心掛けの重要性を説いた。 会場を日野消防署に移して、女性リーダーらは、火災発生時の煙体験ができる“もくもくハウス”に、口をハンカチでふさぎ腰をかがめながら入った。想像以上に見えない恐怖を味わい、出口に到達すると「ほんまに真っ白で見えへんかった。本当やったらもっとこわいやろうな」や「下の方が楽な感じがしたけど、有毒ガスが発生してたら逃げるまで苦しいやろうな」と想像し、七メートルの短い距離ではあったが防火意識を高めるに十分な模擬体験をした。

 さらに、初期消火方法を身に付けるため、水消火器による消火体験にも挑戦。燃え上がる火の手を、完全に消すまで水を吹き掛け続けた。女性リーダーは、救急車・消防車の機能のほか、消防署員の任務などについても詳しい説明を受け、自分たちが地域で何から取り組むべきかを考えていた。

 なお、今年度の日野支部長と副支部長は次の通り(敬称略)。

 【支部長】平尾志津江(鎌掛)【副支部長】西塚典子(内池)


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日本まんなか共和国文化首都遷都記念

水辺の写真 入賞作品展

=1日から白雲館で=

▲最優秀賞・中谷愛子さんの「朝モヤの時」
(湖東・近江八幡市)
 岐阜、福井、三重、滋賀の四県で構成する日本まんなか共和国の文化首都が近江八幡市に移されるのを記念に開催された「日本まんなか水辺の写真コンクール」の入賞作品展が、六月一日から白雲館(為心町元)で開催される。十日まで。入場無料。

 コンクールには、岐阜県九十五点、福井県七十九点、三重県百十点、滋賀県二百七十九点、その他近畿、中部、関東などから百三十九点の、合わせて七百二点(応募者二百五十四人)が寄せられ、最優秀賞一点、特選三点、準特選(各県賞)四点、入選八点、佳作十八点の、入賞作品三十四点が決まり、先日開催された遷都式で、表彰式が行われた。

 最優秀賞に輝いた近江八幡市の中谷愛子さんの「朝モヤの時」は、朝靄に煙るヨシ原の中の鏡のように澄み渡る水面を船が波を打ち立てて静かに進む風景を叙情豊かにとらえて、見る人の心を引き付ける。そのほかの作品も、水辺の四季や水と人のかかわりなど、四県それぞれの特色がにじみ出ている。

 展示は午前九時から午後四時。会期中無休。問い合わせは、白雲館(0748―32―7003)まで。

 


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