滋賀報知新聞(ニュース)平成17年6月27日(月)


東近江市12地区

住民自治へ動く

=まちづくり協議会=

(湖東・東近江市)
 地方自治法が一部改正され、住民自治の強化や行政と住民との協働を推進する目的で、合併による新市内の一定の区域を単位とした住民が自治を担う組織「地域自治組織」(地区)制度の導入が可能になった。これを受け東近江市は、合併へ中心的な役割を果した旧八日市市を除き、旧の永源寺・五個荘・愛東・湖東町には支所(自治センター)を設け、住民に身近で基礎的な行政サービスを提供している。一方で、各地区では、民主導の自主組織「まちづくり協議会」が年内設立を目指す。

 旧八日市市内の八地区と、旧町名を残した四地区の計十二地区を単位に、住民の意向を反映させる機関として、市民と行政の協働システムを担う自主組織「地区まちづくり協議会」の設置に向け検討が進められている。 協議会メンバーは、自治会や老人会、子供会、女性会、PTA、青少年、体育協会、社会福祉、NPO、ボランティアなど各種団体ほか一般住民の代表で構成される。

 すでに発足した愛東地区まちづくり協議会「愛の田園(まち)ネット」を除き、残る十一地区も協議会設立準備へ検討を進めている。地域振興担当職員をはじめ、設立や運営方法について指導助言するアドバイザーの派遣を受け、 年内の協議会立ち上げを目指す。これと並行して、具体的な事業展開へ地区まちづくり計画も策定される。

 自治連合組織が確立され、公民館を中心に各種団体を含む地区活動を担ってきた旧八日市市の八地区は、協議会の立ち上げを「地域自治の原点は、その地域を構成する住民」との判断から、自治会を核とした地区まちづくり協議会の設立を目指す。運動会や夏まつり、秋の文化祭など、自治会を中心に地区住民の自主運営で行ってきた経緯がある。

 一方、愛東地区と同様に、集落単位に自治会活動を行ってきた他の三町にとって、公民館は社会教育施設にとどまり、町民が集う事業に関しても行政主導で行われてきた。これも人口比率からみれば、致し方ないところであろう。

 当初、都会型NPO方式で立ち上げた愛東地区の愛まちネットも、自治会を抜きに地域まちづくりは語れないとして、地区自治会連合会に参画要請と協力を求め、溝を埋める修復作業に入った。他の十一地区は、まちづくりの原点は地区住民として、見切り発車的な愛東地区とは別に、自治会を中心とした協議会設立を基本に置く。

 だが、頭痛の種は運営、事業の財源確保という。策定する地域まちづくり計画が認められれば交付金が支給され、地区独自の事業選択も協議会に委ねられる。しかし、不足額や運営経費は、地区住民が負担しなければならない。

 これ以上の自治会費の上乗せは、いかに地域のためとはいえ、住民負担を強要できない各地区の悩みがある。協議会には、お金と住民行動の両輪が求められ、先ずは運営経費の調達にかかる。

 市内には二百九十の単位自治会があり、配り物などをする行政嘱託員三百二人に年間三千六百万円が支給されている。これを何とか協議会の固定財源にできないかも、地区住民の判断に委ねられる。



記者の目

 まちづくりは多岐にわたり、一言で片付ける訳にはいかないようだ。地域が持つ伝統を継承しつつ「住んでいて良かった」と思えるまちづくりが主流を占める。だが、安住の地だけでなく将来を見越すなら、地域に若者が定着し「子供を生み、育てるまちづくり」が必要だろう。少子化に歯止めが掛けられる地域まちづくりであってほしい。人が増えなければ、まちは発展しない。(村田洵一)


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大凧まつりミニ大凧コンテスト

大賞作品を駅舎に展示

御園風神会の8畳など3点
=参加36チームの写真も=

▲八日市駅舎天井に飾られた御園風神会の8畳敷大凧

(湖東・東近江市)
 ことしの八日市大凧まつりのミニ大凧コンテストで、大賞と判じもん賞を受賞した三枚のミニ大凧がこのほど、近江鉄道八日市駅に展示された。

 大凧のまちのPRにと毎年、受賞作を展示されており、駅舎の天井には改築当初から大凧展示のスペースと装置が設置されている。

 今年のコンテストには、県内外から三十六チームが参加。図柄デザインや実際の飛揚など審査の結果、八畳部門の大賞に御園風神会の「隆々出発東近江」と二畳部門では姫風会の「新たな一歩、高まる期待」、判じもん賞には、東近江少年センターの「薬物を乱用しない」がそれぞれ選ばれた。

 八日市大凧会館が、これら受賞作品を借用し、八畳大凧は駅舎天井に、二畳はガラスの展示ケースに飾っている。八畳敷大凧は一年間展示する。
 また、参加三十六チームのミニ大凧の写真も展示している。


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「いただきまぁ〜す!」

江戸―昭和 食の収蔵品

能登川町立博物館

▲釜やおくどさんなどが並ぶ「食の収蔵品展」
(湖東・能登川町)
 「懐かしいな〜」「おじいちゃん、これってどう使うの?」―、こんな会話が聞こえてくる能登川町立博物館の企画展『食の収蔵品展 いただきまぁ〜す!』が人気を集めている。

 同館は、住民参画型運営ならではの収蔵量(一万千点)を誇り、県内では珍しい月替わりの企画展を開いているが、まだ一度も公開できていない資料が数多くあるという。そこで、分類ごとの収蔵品展を開くことにし、今回の主役を“食”とした。

 最も身近な「食」は、飲食器(椀・皿)や貯蔵用具(桶・たる)、炊事用具(鍋・釜)、醸造用具(味噌樽)など数多くの道具が生み出され、民俗資料全体に占める割合が大きい。

 同館も一割以上を収蔵し、九百点余りある資料の中から江戸時代後期〜昭和中期の資料約二百点を展示。館内には、冠婚葬祭用に使われた江戸時代後期の漆器「本膳」や「祝い膳」をはじめ、タイル張りの「おくどさん」、竹製の「茶碗籠」、昭和期の食卓風景を代表する「ちゃぶ台」などが並び、来館者同士で「懐かしいね」などと会話が弾んでいる。

 会期は七月十七日まで。月・火曜と三十日休館。入館無料。問い合わせは同博物館(0748―42―6761)へ。


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計画進展スピードダウン

名神名阪連絡道路

木村インターに暗雲?
=気をもむ蒲生町=

▲名神高速道路と名神名阪連絡道路の分岐点として蒲生町が先行取得した木村地先あかね古墳公園近くのインター誘致用地
(湖東・蒲生町)
 滋賀県蒲生町の名神高速道路から三重県伊賀市の名阪国道までを結ぶ全長三十キロの地域高規格道路として計画されている「名神名阪連絡道路」は、地元の熱い思いとは裏腹に足踏み状態となっている。

 同連絡道路の計画は、びわこ空港自動車道が発端となったが、平成十二年十一月に「(空港は)立ち止まって考える。道路は切り離す」と國松善次県知事が方針を転換したことにより、同年十二月に伊賀甲賀連絡道路と統合して“名神名阪連絡道路”と位置付けられた。

 統合前の計画で、蒲生町木村・横山地先にインターを設置する案が示されていたため、同町は同連絡道路の起点として、木村地先の土地約六・二ヘクタールをインター誘致用地として先行取得した。買収にかかった費用約五億円のうち、土地開発公社からの借金の元利償還(年間約三千四百万円×十年)が、事業も進まぬうちに今年度から始まる。

 平成十三年には全線が国の調査区間に指定されたものの、整備区間への格上げまで至っておらず、木村地先にインターを設けるという確約もない。

 今月十一日、同連絡道路のルート候補と目される日野町必佐地区で開かれた行政懇談会で、区長から「蒲生町が東近江市へ編入合併すると、木村インターの設置がより難しくなるのではないか。新市の中で議論されていくのか」と事業進展を懸念する質問も出た。
▲滋賀県東近江地域から三重県伊賀地域までを結ぶ「名神名阪連絡道路」構想

 県道路課は、「(びわこ空港自動車道という)これまでの経過があるので、(木村地先へのインター設置を)全く無視することは難しいが、それにとらわれ過ぎると適切なルート選定ができなくなることもある」と木村インターありきではないことを示唆している。

 また、蒲生町は、新市建設計画の中で「地域高規格道路の推進に努めるとともに空港構想への対応を図ります」との文言が名神名阪連絡道路を指すと理解しているが、何よりも道路の実現性がカギを握る。

 同連絡道路の役割や機能を調査検討してきた「名神名阪連絡道路検討委員会」が今年三月に報告書をまとめたが、県は「道路の必要性が確認できた」という成果を得た程度で、道路規格やルート・構造選定、整備手法は今後の検討課題とし、具体的な経済的波及効果まで突っ込んだ言及はなかったと受け止めている。

 県・関係市町ともに「国家的プロジェクト」と口を揃えるが、県内の直轄国道整備率が三五%と全国平均五〇%以下であるのに加え、国道1号線や国道8号線の未整備区間約百キロメートルを抱えるなど、国の道路事業の中で名神名阪連絡道路の順位が優先地位にあるとはいえない現状にある。

 「景気が右肩上がりであれば先行投資できるが、今は慎重に考えざるをえない」と県も積極的に進める意欲が薄い。今後、国と滋賀・三重の両県でどこが主体となって事業を進めていくか調査・検討するというが、各市町関係者はびわこ空港の二の舞だけは免れたいと、動かぬ事業に気をもみながら要望活動を続けている。


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市役所玄関前の池に

メダカ150匹放流

=千秋会と子どもたち=

▲順番に池に入りメダカを放流するメンバーと子どもたち
(湖東・近江八幡市)
 日本初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんと「宇宙メダカ」を通じて交流を続ける「千秋会」(筈井洋子代表)のメンバーと、「宇宙キュウリ」の栽培にも取り組んでいる馬淵小学校の児童ら約二十人が、近江八幡市役所玄関前の池にメダカ約百五十匹を、このほど放流した。

 千秋会のメンバーが、市役所正面玄関をきれいにしようと行ったもので、宇宙メダカを放流することはできなかったが、千秋会から宇宙メダカの寄贈を受けて飼育している美崎公園パークセンター(守山市)、しゃくなげ学校(日野町)、東近江市のメダカ愛好家などから送られた黒メダカなど数種類のメダカが、ホテイアオイなどの水草と一緒に放たれた。

▲馬淵小学校の児童が立てた看板
 放流後は、子どもたちも大人も一緒になってメダカの行方を目で追い、元気に泳ぐ姿に「元気の育て」と、声を掛けていた。

 馬淵小学校児童は、市民に楽しくメダカに親しんでもらおうと、「物を投げ入れないで」「きれいな池を保ちましょう」と書かれた手づくりの看板も、池の前に設置した。

 この日の活動は、二十二日に愛・地球博で向井千秋をゲストに迎えて開かれた「知の対話」に参加した筈井代表によって、報告された。筈井代表は、「この活動がきっかけとなって、交流の輪が広がれば」と、期待を込めた。

 


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