滋賀報知新聞(ニュース)平成17年8月11日(木)第14179号


いまこそ平和の決意を

13日に県遺族会がリレー行進

戦後60年を迎えて
=全ての戦没者へ思い新たに=

▲恒例のリレー行進光景(県庁前)
(全 県)
 六十回目の終戦記念日となる「八月十五日」が今年もやってくる。目を世界に転ずれば、米国のイラク侵攻でフセインは倒れたものの、血を血で洗うテロは続き、最近では英国でも同時爆破テロが発生した。また北京で北朝鮮の核問題を話し合う六か国協議が開かれているが、予想以上に難航している。これでは、広島・長崎に原爆を投下された日本の軍縮・核兵器廃絶ヘの非願は届きそうにない。

 そのような中、わが国の平和の礎(いしずえ)となった戦没者に対し、あらためて追悼するとともに、この地球上に再び戦争遺児をつくってはならないという決意のもと、財団法人県遺族会(山田利治会長)はこの十三日、大津市から草津市〜栗東市〜守山市〜野洲市〜近江八幡市を経て彦根市まで、「第二十四回慰霊と平和祈願リレー行進」を繰り広げる。

 午前九時に県庁前で国松善次知事に対し、「平和の尊さを次の世代に伝える県立平和祈念館の早期実現」などの要望書を手渡した後、草津市役所(手交式=午前十時二十五分〜十時四十五分)〜栗東市役所(同=十一時二十分〜十一時四十分)〜守山平和の像前(同=十二時十五分〜十二時三十五分)〜野洲市役所(同=午後二時三十五分〜三時五分)〜近江八幡市役所(同=三時四十分〜四時十分)〜彦根市役所(同=五時十分〜五時三十分)をリレー行進し、県護国神社(彦根市)には五時四十五分ごろに到着の予定。約千二百人の参加が予定されている。


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戦後60年

県内で平和の尊さ考える企画展

=大津市の「長崎原爆展」など=

▲三菱浦上寮(長崎原爆展)
(大津市)
 「長崎原爆展」は、十三日から二十一日まで大津市歴史博物館(御陵町、電話077-521-2100)で開催される。入場無料。同展では、写真パネルやヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター、原爆被災資料など約百三十点を展示するほか、十三・十四日(午前十時、午後二時)には和田耕一さん(長崎市在住)が被爆体験を語る。

 学徒動員で市内電車に勤務していた和田さん(当時十八歳)は、爆心地より三キロの蛍茶屋営業所で被爆した。幸い外傷はなかったので救援救護活動に従事し、幾人もの同僚を火葬した。悲惨な姿で亡くなった同僚の最期の言葉「僕はなんもしとらん」が忘れられないという。

 栗東市の「平和のいしずえ展」は、二十一日まで栗東歴史民俗博物館(小野、電話077-554-2733)で開催されている。大人二百円、高大生百五十円、小中生百円。

▲「防空頭巾」昭和20年3月26日
 今年は地域組織と戦争をテーマに、十五│三十歳の男性が所属した青年団や二十一歳以上の女性が活動した愛国婦人会・大日本国防婦人会などを取り上げた。戦時色が濃くなるにつれ、これらの組織が戦争遂行に利用された過程が、資料約六十点を通じて紹介されている。

 山本順也・同館資料調査員は「地域でつくった組織が統制単位として有効に利用された戦中の流れを知ってもらいたい」と話している。

 “記録写真の鬼”といわれた報道カメラマン・影山光洋(明治四十年│昭和五十六年)が、戦中戦後の家族を撮影した作品五十四点を紹介する展覧会は、二十一日まで湖南市立甲西図書館(中央、電話0748-72-5550)で開かれている。入場無料。

 作品のひとつ「防空頭巾」(昭和二十年三月二十六日)は、米軍による国内の空襲が本格化する中、同氏が、長男を学童疎開先から連れ戻し、静岡県天竜市の同氏妻の実家へ逃げ出す朝に撮影した。子どもたちは、多摩川園の陸橋から目蒲線の電車をいつまでも眺めていたという。


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戦没者の英霊を追悼

英霊にこたえる会八日市支部

戦争の悲惨さを語り継ぐ
=ふるさと東近江の繁栄誓う=

(湖東・東近江市)
 英霊にこたえる会八日市支部(回渕治二会長、約千四百人)は七日、東近江市戦没者英霊追悼式ほか、第二十八回支部総会を同市立中央公民館大ホールで催し、英霊に感謝するとともに、戦争の悲惨さを語り継ぎ、平和社会の実現へ活動を続けることを決めた。

 菊の花三百本が飾られた祭壇を前に、遺族ら約二百人が参列した戦没者英霊追悼式では、犠牲となった英霊に対し、二度と悲惨な戦争を繰り返すことなく、英霊顕彰と恒久平和を求めて、ふるさと東近江の繁栄にまい進することを誓った。

 回渕会長は「平和の享受は英霊の犠牲の上に成り立っていることを忘れてはならない。祖国に繁栄をもたらした英霊に感謝の念を持ち、命の尊さを訴えることこそ英霊にこたえる唯一の道。いつまでも英霊を顕彰し、平和な社会を築くことにまい進する」と慰霊した。

 また、国松善次知事が託した「祖国の繁栄と平和を夢みた戦没者の死を無駄にしないよう、戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に語り継ぎ、戦争を決して忘れることなく、誰もが安心して暮らせる社会を目指す」とのメッセージが読み上げられた。

 続いて、中村功一市長は「海外の戦跡慰霊に参加して、国の勝利を信じつつ犠牲になられた戦没者のことを思うと、感謝の念が込み上げ胸が熱くなった。二十一世紀が平和の世紀になるよう、戦争の悲惨さを語り継がなければならない。温故知新を忘れず、平和なまちづくりを目指す」と深々と頭を下げた。また、懸案であった平和祈念館が誘致できたことは「この上もない喜び」と感謝した。

 一方、吉崎宗太郎市遺族会会長も、天皇皇后両陛下が始めて海外の戦没者を慰霊訪問されたことについて「遺族にとってひとしお感慨深いものがある」と追悼の言葉を捧げ、戦争の犠牲となった英霊を前に「お父さん、お父さん」と呼びかけた。

 このほか総会では、中央や県本部との連携を深め、英霊顕彰や平和祈念への啓発活動に積極参加を強く求めた。また、県が布引丘陵に建設決定した平和祈念館について「二十年の着工に向け計画が進められている」と報告された。

 また、一市四町の合併に伴う組織のあり方が検討され、旧市町にあった八日市・永源寺・五個荘・愛東・湖東の各支部を統合し、東近江支部として発足することが承認された。


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ものづくりの労苦と楽しみ知る

大阪の小学生が収穫&自炊体験

=小杉農園で「野菜の姿」新発見=

▲野菜のもぎ取り体験を楽しむ東大阪の子どもたち(小杉農園)
(湖東・東近江市)
 もぎ取った野菜を自炊し、自然環境や資源の大切さ、地産地消による農業振興の重要性を学ぶ(社)東大阪青年会議所主催の野外活動が、東近江市五個荘竜田町の小杉農園と永源寺地区杠葉尾町の鈴鹿キャンプ場で行われ、土の感触に喜ぶ子どもたちは「ニンジンの葉っぱ、初めて見たよ!」と大はしゃぎ、スーパーの野菜では分からない植物の命を感じ取っていた。

 健全な少年育成を目的に、同会議所が一泊二日の野外キャンプとして開いた体験で、新しい本物農業を探る小杉農園に惹かれ、大西哲哉・青少年健全育成委員長らが協力を依頼。メール交換を深めるなか、同園も「自然や農業を愛する者の言葉を聞き、子どもたちの意気込みにも感動した」と快諾し、開園以来初となる大規模な受け入れが実現した。

 参加した子どもたちは、五十校余りある東大阪の小学校から個人応募した五・六年生の男女三十四人で、スタッフ五十人と共にバスで来園した。開校式では、同園の小杉長男代表があいさつに立ち、「一生懸命に育てた野菜。つくる苦労や、木、土に成っている自然の姿を知って欲しい。苦手な野菜を好きになってくれたらもっと嬉しいな」と、生産者の労苦や愛情の結晶である作物を通じ、命や物を大切にする心を育てて欲しいとした。

 さっそく、園スタッフの案内でビニールハウスや直営所を視察。ハウス内の蒸し厚さは、立っているだけで汗がじっとり。スタッフの一人は「おいしい野菜や、きれいな花の基本は元気な苗。暑くて大変だけど、みんなに喜んでもらえたら嬉しいよね」と話し掛け、子どもたちは汗を拭いながら「実が大きくなるまで大変なんだ」と、ものづくりの労苦と楽しみを理解したようだった。

 精米所では、糠(ぬか)の付いた玄米を手に取りながら、出てくる白米を「わー、真っ白や」「穫れたてのお米って黄色いね」と珍しそうに眺め、漂うお米の匂いを楽しんだ。

 続いて、夕食の食材となるニンジン、ピーマン、ナス、トマト、キュウリ、トウガラシのもぎ取り体験が行われ、力いっぱいに引き抜いたニンジンや、キュウリの葉、茎を見て新たな発見をしていた。

 このあと、鈴鹿キャンプ場にテントを張り、収穫した野菜でカレーとサラダを作ったほか、農園の人気商品「ベジパック」をぬったパンなど、朝食・昼食も自炊。青空のもと、自然の旨みたっぷりの食材を満喫した。


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今年度からルート検討へ

名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会が総会

=肝心な事業主体は?=

▲甲賀市で開かれた整備促進期成同盟会の総会
(湖東・蒲生・日野町)
 滋賀県を走る名神高速道路と三重県を走る名阪国道とを結ぶ全長約三十キロの道路整備促進を目的とする「名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会」(会長=今岡睦之伊賀市長)の総会が六日、甲賀市の土山森林文化ホールで開かれ、ルート検討が行われる今年度を勝負の時と位置付け、一日も早い事業実施に向けて一致団結し取り組んでいくことを確認した。

 午後二時から始まった総会には、同盟会に加盟する滋賀・三重県の関係市町の首長や議会議長、商工会会長、森林組合長、農業協同組合代表理事、担当課長ら四十五人が出席した。
 来賓祝辞で、岩永峯一衆議院議員は「関係市町の意見を聞きながら、平成十七年度中に本線ルートを決めることになっている。がっちりとスクラムを組み、一日も早く道路が本物となり完成にこぎつけるようにしたい」と決意を込めたあいさつを行った。

 経済・産業・観光の発展さらには防災・医療の緊急道路としての役割が期待される道路ではあるが、国・県関係者は、道路公団民営化や財政難を上げ、地方道路を取り巻く厳しい状況にも触れた。

 また、道路の機能・役割などを五回の会合で検討してきた「名神名阪連絡道路検討委員会」が今年三月にまとめた報告書について、国土交通省近畿地方整備局滋賀国道事務所の安藤勲所長が説明した。

 それによると、交流・連結・時間短縮機能を持つ地域高規格道路として位置付けられ、地域の現状・ニーズを把握した上で道路の構造やルートなどの検討を促しているという。

 これを受け、国と両県は、九月をめどに調整会議を開き、今年度よりルート検討に着手することにしている。しかし、肝心な事業主体については「早期に決めることは困難であり、今後検討していく」とし、大きな壁が立ちはだかる。

 出席者からは、「行政だけで行うのではなく、民間の力で押し上げる方法も必要ではないか」との声が上がり、同盟会では一刻も早く整備促進されるように、▽道路規格・ルート・構造・整備手法の決定および早期の整備区間指定▽名神高速道路から国道8号までの区間並びに名阪国道から国道165号までの区間について地域高規格道路候補路線として指定すること―の二点を盛り込んだ決議を全員の賛同を得て採択した。

 このほか、議事では、平成十六年度事業経過や二百二十万円を繰り越す同十六年度歳入歳出決算、市町村合併による構成市町(伊賀市と東近江市)の変更に伴う規約改正、要望活動に力点を置く同十七年度事業計画、整備に向けシンポジウムといったイベント開催を目的に始める基金(百九十万円)を含めた同十七年度歳入歳出予算が提案され、原案通り承認された。

 なお、任期満了による役員改選は次の通り(敬称略)。

 【会長】今岡睦之(伊賀市長)

 【副会長】中嶋武嗣(甲賀市長)藤澤直広(日野町長)山中壽勇(蒲生町長)

 【監事】矢野進次(湖南市議会議長)高村与吉(東近江市議会議長)柳生大輔(名張市議会議長)

 


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