滋賀報知新聞(ニュース)平成17年9月5日(月)


3候補の争点明確

=衆院選(滋賀4区)八日市=

(湖東・東近江市)
 衆院選の滋賀県第4選挙区は、再選を期す奥村展三候補(61)=民主公認=、四期を目指す農林水産大臣の岩永峯一候補(64)=自民公認・公明推薦=、新人で党湖東地区委員長の坪田五久男候補(46)=共産公認=の三人がし烈な戦いを展開している。十二日間の選挙戦も中盤に突入し、前回(十五年十一月)と同様の構図となった序盤戦は、党員や党支持者を軸に三候補とも、本人アピールと党政策の浸透を当面の目標に、無党派層や無関心層の掘り起こしに力を注ぎ、旧八日市市での動きも活発になってきた。敬称略。

奥村展三候補

 選挙戦スタート前日の先月二十九日、民主東近江の会は、先の東近江市長選のシコリを修復するかのように事務所を開いた。吉村曄太郎会長(総括責任者)を先頭に、民主市議六人が選挙を支え、出遅れカバーに精を出す。

 突如の郵政解散にわか選挙に臨戦態勢が万全でなかったことから、支持者から「動きが見えてこない」の声も聞かれたが、選挙直前になってマニフェスト(政権公約)が届いた。連合滋賀も、林久美子事務所に詰め、組合員(旧八日市四千人)の引き締め態勢に入る。

 旧さきがけ地元・八日市での支援者は約六千人を数え、告示の翌三十一日には市内四会場で個人演説会を開き、手ごたえを感じた。三日夕には、近江八幡サティ前で小沢一郎副代表や武村正義元蔵相らの応援を受けた。

 奥村は、郵政民営化をめぐり「政治にもルールがある」と小泉手法を批判した上で、武村先生の「真の改革を引き継ぐため立候補した」との決意を示し、政権交代へ支援を求める。

岩永峯一候補  

 自民党八日市支部連協は、先月二十四日に選挙戦に向けての事務所を構え、二十八日には決起集会を八日市文芸会館で開いた。農林水産大臣の就任を喜ぶとともに、推薦する公明の山田みを子市議、JA滋賀中央会の広瀬竹造会長も顔を見せた。
 支部事務所の小寺裕雄総括責任者(県議)は、前回の建設業会に加え農業団体のバックアップ、公明(二千票)の全面支援など「好材料が逆に怖い」と気を引き締め「前回の屈辱(千四百票差)を跳ね返す」と意気込む。

 閣僚(農林水産大臣)として、党本部から割り当ての全国応援も大半が北海道、東北、九州の遠方だ。留守中は山下英利、有村治子両参院議員が代わりを務めるが、大臣就任の明暗に危惧を抱く。高村与吉選対本部長(議長)ら自民市議十一人もフル回転で穴を埋める。
 岩永は「国の借金(約一千兆円)を次の世代に残してはいけない。郵政民営化は第一歩」と、小泉改革断行を全面支持する。「当選し入閣しなけれ大臣にもなれないし、大改革もできない」とも。

坪田五久男候補  

 近江八幡市の4区事務所(総括責任者・小川広司近江八幡市議)で開かれた出陣式で、山岡光広湖南地区副委員長(甲賀市議)は、支援者ら約百人を前に「キリン・アサヒの違い」と自民、民主を批判し、その上で「たしかな野党は共産しかない」と胸を張った。

 公示の三十日と一日に早々と選挙カーで八日市入りし、西友や市役所、アピア前で街頭演説を行った。六日には三津屋公民館で、九日には市役所別館で個人演説会を開き、党が打ち出す政策の浸透とともに経験から得た独自の政策を主張する。

 坪田は、農家の長男として生まれ、近江八幡市内小・中学校で十年間、教壇に立った経験から、現場重視の改革を訴える。憲法9条改悪阻止「教え子を戦場に送らない」を柱に、郵政民営化だけでなく庶民大増税に反対し、新幹線栗東駅やダムなど税金のムダ遣いを止め、社会保障や教育の充実を求める。


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合併準備経費2200万円

東近江市9月議会―6日開会― 

一般会計2億4千万円を補正
=小中学校体育館耐震調査など=

(湖東・東近江市)
 東近江市の九月定例議会は六日に開会され、平成十七年度一般会計補正など予算五件、条例七件、その他八件の計二十議案が提出される。十五、十六両日に総括質問を行い、二十日(文教民生)、二十一日(産業建設)、二十二日(総務)の各常任委員会を経て、二十六日に閉会する。

 本年度一般会計の補正二億四千三百万円の主なものは、一市二町の合併に伴う準備経費二千二百万円、小中学校体育館耐震調査(小学五校・中学三校)千百万円、伝統的建造物群保存地区保存事業(五個荘地区の中井家改修)千二百万円、公衆便所整備(太郎坊駅・五個荘地区の紅葉公園)千百万円、公共施設整備基金積立七千七百万円など。

 歳入は、繰越金一億一千三百万円、蒲生・能登川町(合併)負担金二千万円、びわこ空港促進協議会清算金四千六百万円などで賄う。合併関連の補正は、新市発足後の行政運営を円滑に進めるための準備経費で、二町から負担を受ける。公印や出納印、市旗、公設施設名板、新市標識付け替えなどを見込んでいる。

 条例では、地方自治法の一部改正(十五年九月)に伴い、公共施設の管理委託制度から指定管理者制度に移行することから、募集・申請・候補者の選定・協定締結・事業報告書の提出・指定取消など、管理者の指定手続に関する条例を制定する。

 一方、十月二十三日投票の市議会議員選挙は、選挙区制の導入に伴い、選挙区ごとのポスター掲示(四百三十二か所)や選挙公報の発行に関する条例を一部改正する。

 また、一市二町合併の在任特例で議員定数を九人(能登川町五人・蒲生町四人)増員し、三十三人(合併前二十四人)にするほか、二選挙区を増やし七選挙区とする条例も制定する。来年一月一日から施行し、二十一年十月末で失効する。


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日韓の距離ぐっと縮まる!

NPO法人 蒲生野考現倶楽部

=沖島や地蔵盆巡りで交流=

▲ビワマスの寿司飯など琵琶湖特有の料理を味わう参加者ら(沖島で)
(湖東・蒲生・日野町)
 新学期がスタートし、久しぶりに学校へと登校した子どもたちの話題は、何といっても夏休みの思い出。NPO法人蒲生野考現倶楽部(森田英二理事長)の子どもたちは、同じように環境体験学習を行っている韓国の子どもたちと友情を深めた貴重な夏の体験を語っているにちがいない。

 NPO法人蒲生野考現倶楽部は、昨年参加した川の日ワークショップで知り合った環境保全・環境教育に携わる韓国の行政担当者やNPO団体関係者の視察を受け入れたのをきっかけに、日韓友情年にあたる今年、ソウル近郊の衛生都市・京畿道城南(ソンナム)市で活動する市民団体を招待し、“琵琶湖と里山の環境”をテーマに日韓交流環境学習事業を企画した。

▲沖島へ向かう高速船から琵琶湖の風を感じる日韓の子どもたち
 来日したのは、ベッドタウン化した町中に“メンサンほたる自然学校”を作り子どもたちに野外体験の場を提供している「ブンダン環境市民の集い」と、生態保全活動に取り組む「KOREANECOCLUB」の二団体で、大人十三人と子ども二十五人の計三十八人。

 先月二十一日に三泊四日の日程で、日野町鎌掛のしゃくなげ學校に到着し、同倶楽部会員である子どもたちやスタッフ、地元住民の案内で日本の里山文化に触れた。

 中でも、滋賀県での体験学習の目玉は、日本一大きな琵琶湖に関する学習。大津港から日韓の国旗が掲げられた琵琶湖汽船の高速船に乗り込み沖島へ向かった一行は、心地よい風を浴びながらキラキラ光る湖面や緑豊かな比叡山など自然風景を、琵琶湖の水中音を録音したCDを聞きながらゆったりと眺めた。

 小学四年生の沈秀英(シム・ス・ヨン)ちゃんは、「私たちのまちよりずっと風景がきれいで、海みたい。泳いでみたい」と語り、双眼鏡を片手に湖岸沿いの街並に目を凝らしていた。 

▲鎌掛地区のお地蔵様の前で手を合わせる韓国の子どもら
 正午過ぎに沖島へ上陸し、早速、沖島漁業協同組合メンバーが用意したビワマス入り寿司飯やアユの佃煮といった琵琶湖特有の料理を味わった。同組合の茶谷力代表理事組合長が、「三十年前まではいろいろな魚がいたが、現在は外来魚が湖国古来の魚をいじめている。昔は琵琶湖の水も直接飲めたが今は飲めない」と肌で感じている琵琶湖を取り巻く環境悪化を子どもたちに分かりやすく説明した。

 さらに「環境問題を十分に考えてほしい」と訴え、国境を越え環境に対する思いを共有した。

 翌日は、鎌掛地区の地蔵盆に参加し、地区内を華やかに彩る行灯づくりにも挑戦。午後七時頃からぼんやりと照らされた行灯の明かりを頼りに、韓国の子どもたちが地区内すべてのお地蔵様を巡り、見よう見まねで手を合わせた。道端ですれ違う地元住民や同世代の子どもたちにも「こんばんは」や「私はヨン様です」と積極的に声を掛け、地域に溶け込んでいた。

 また、地元住民が韓国料理を教わり、本場の味をしゃくなげ學校前で振る舞い、鎌掛地区の子どもからお年寄りまで幅広い年代の人々が、環境問題だけでなく食を通じても日韓の距離を縮めた。


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愛情いっぱい、自慢の味

通所者招いてブドウ狩り

木楽ファーム
=障害者福祉に役立ちたい=

▲目を輝かせながら収穫を楽しむ通所者
(湖東・能登川町)
 能登川町きぬがさに農業生産法人(有)木楽ファームを開く松居傳三さん(78)は、愛情いっぱいに育てた自慢のブドウを食べてもらいたいと、能登川共同作業所の通所者らを招いてブドウ狩りを催した。

 花の香りや土の匂いなど、自然から受ける癒しと自己発見、地域交流を目的とした収穫体験で、障害を持つ人たちに楽しんでもらいたい―と、近隣市町の作業所仲間を招待している。

 同農園は平成十年に開店。会長の松居さんは、民生児童委員を十五年続けたあと、あかね寮の理事長を十年務めるなど、障害者福祉の向上と充実に力を注いでおり、「障害者に優しい店づくり」から全園バリアフリーを図り、木陰が揺れるガーデンはとても歩きやすい。

 この日は、能登川町社会福祉協議会と民生委員の協力を得て、作業所の仲間十八人と職員、ボランティアの計三十七人を招き、「ようこそ」「今日はとても楽しみにしています」と挨拶を交わしながら、さっそくカゴとハサミを持ってブドウ畑へ。

 親木二本から伸びる枝には鈴なりに房が実り、「すごいね」と目を輝かせながら一つひとつ丁寧に収穫。趣味で作っている(商品として出荷していない、品種はベリーA)とは思えないほど甘く、愛情いっぱいの味をほおばった。

 このあと、花苗の植え付け体験が行われ、おみやげのブドウと共にプレゼントされた。町社協の天津出穂さんは「みんな、この日を楽しみにしていました。こうした交流は地域に生きたいという障害者にとって大変うれしく、我々にとってもありがたいことです」と感謝を述べていた。

 現在、松居さんと松居隆地さんの親子二代で取り組み、「人々が癒される園芸セラピーとしての農園を目指したい」と話している。

 木楽ファーム(0748―42―6222)。木曜定休。


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アスベスト使用

八日市高・南高にも

=県が県立校を調査=

(全 県)
 県は、県立の高校四九校と障害児教育校十二校の建物施設にアスベストを含む吹きつけ材の使用実態を調査し、その結果を公表した。

 それによると、アスベストの吹きつけ材等が使用されている疑いがあるのは合わせて五十校で、うち施行から二十五年以上が経過する疑いがある施設は三十二校、生徒、職員等が日常的に利用する場所で露出しているのは二十校あった。

 飛散防止の対応が可能な二十四校については応急処置をした。その以外の場所では室内粉塵測定や成分分析を行い、必要に応じて除却工事を行うことにしている。

 東近江市内では、八日市高校の武道場壁面、昇降口、ボイラー室、倉庫、体育教官室屋根、八日市南高校では、農業機械室屋根、実習室天井裏、本館棟玄関天井、八日市養護学校では、機械室、ボイラー室、LPG庫天井等に、それぞれ二十五年以上経過したアスベストを含む吹きつけ材が使用されている疑いがあった。いずれも応急処置を行う。

 


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