滋賀報知新聞(ニュース)平成17年10月3日(月)


東近江市議「住民監査請求」

開発費用の負担金めぐり

=旧湖東町の老健施設計画=

(湖東・東近江市)
  旧湖東町時代に医療法人恒仁会「近江温泉病院」が計画する介護老人保健施設の開発許可申請にかかる経費をめぐり、合併後の東近江市が開発行為費用負担金を支出したのは地方自治法に違反するとして、湖東地区選出の四人を中心とした市議七人は、中村功一市長に負担金(約七百七十一万円)の返還を求める住民監査請求(九月二十二日付)を行った。市議と相談役の西沢久夫元県議は、旧町と恒仁会の間に業務委託契約も無く、違法支出により「市に損害を与えた」と説明するが――。

 監査請求書や新聞折り込みの東近江市議会決算報告(八月二十六日付)、請求者の一人・青山弘男市議が八月の臨時議会で行った反対討論(同二十九日)などの添付書類ほか、関係者の話によると、旧湖東町は平成十五年、老健施設用地として平松地区の農地(湖東記念病院前の約一万二百五十平方メートル)=写真=を約五千四百万円で購入している。

 当初計画の湖東記念病院は建設補助金などの折り合いから進出を断念し、名乗りを上げた近江温泉病院が開発許可申請に必要な測量、地質調査、設計などの書類を整えた。

 しかし、計画地が町有地であったことから、県の指導を受け翌年二月、町は病院側が作成した書類を借り受け、開発許可申請した。これを西沢元県議は「申請書類の無断流用」と指摘するが、近江温泉病院の小山宣夫事務長は「作成した書類が役立てばと合意の上で提出させてもらった」と話す。

 計画は順調に進んだようにみえたが、地元・平松地区住民らの反対請願を議会が採択したことで、近江温泉病院の老健施設進出は断念を余儀なくされた。旧湖東町議会では、問題の土地の造成工事(約千七百七十万円)が承認され、今年三月に完成してる。

 しかし、監査請求の発端となる開発にかかる経費の支出に関しては、合併後の東近江市に先送りされた。同病院側は「申請書類にかかった費用の返済(補てん)を求めただけ」と、不当な請求でないとの判断を示す。

 これを受け、中村市長は「正当な支払いをしたと確信してる」とコメントした。決算処理は地方自治法の規定に反しているとの監査請求に対し、弁護士との相談の結果、民法七〇三条の返還義務を負うとの指摘を受け「支払いに踏み切った」と、市側は説明する。

 監査請求を行ったのは、加藤勝彦、青山弘男、西澤善三、田中佐平(旧湖東町)、横山栄吉、井上喜久男(旧八日市市)、谷田市郎(旧永源寺町)の民主系会派・新風クラブ所属の市議ら七人。

 同会派代表の松本光郎市議(旧愛東町)は、監査請求に関し「旧湖東町で処理すべき問題。中途半端な時間切れで、解決を東近江市に持ち込んだ。合併により引き継いだ事業で補償補てんは当然」との見解を示し、請求人の一人に加わらなかったと一線を画す。

 監査請求を受理して六十日以内(期限は十一月二十一日)に、監査結果が請求者に通知される。結果を不服とした場合には、裁判にもつれ込む可能性もある。通常、監査請求は、訴訟に持ち込むための下準備とされる。

【村田洵一】


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人形師・東之湖さん

人々魅了の『聖水の舞』寄贈

=五個荘―生き生き館で展示=

(湖東・東近江市)
 湖国を代表する若手職人、人形師の東之湖さん(34、人形の布施五個荘店代表)がこのほど、近江上布を使った創作人形『淡海人形 聖水の舞』を東近江市近江商人博物館(東近江市五個荘竜田町)に寄贈した。地域住民や観光で訪れる人々に見てもらいたいと、五個荘塚本町の生き生き館に展示されることになった。

 寄贈された人形は、今年四月から六月まで、同博物館が開いた企画展「近江麻模様」の出展作品で、近江上布が持つ艶感や清涼感、絣の淡い彩を最大限に活かし、母なる湖「琵琶湖」の聖霊をイメージしている。その優美な衣装と優しい面立ちは多くの人々を惹き付け、リピーターが生まれるほど話題を集めた。

 東之湖さんは「まだまだ修行の身ですが、作者冥利に尽き、たいへん嬉しいことです。工房に置いておくより、みなさんに見てもらって、滋賀が誇る近江上布の魅力と伝統技術を知っていただければ光栄です」と話し、先人たちが温めてきた匠の技を継承しながら、次代の新しい息吹を吹き込んでいる。

 東之湖さんは、父・征寿さんの仕事に感銘を受けて人形師の道に進み、本場京都で厳しい修行を続けたのち、父を師に研鑽を積んできた。十年目の二十八歳、業界の人形展示会で全国人形通産大臣賞を受賞。経営の責任と接客から広がる視野を学ぶため、国道8号沿いに「人形の布施五個荘店」を設立し、三十歳で独立。全国の百貨店を中心に作品会を開くほか、現代感覚いっぱいの創作活動も展開しており、滋賀が生んだ伝統工芸のすばらしさを伝えている。


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I Love能登川

好きな風景を撮ろう

=コンクール作品募集=

(湖東・能登川町)
 能登川町は、町内を被写体にした写真コンクール「I Love Notogawa2005」(町教委主催、町観光協会後援)の作品受け付けを、十月三日から始める。

 新駅舎の誕生や駅西の整備など、日々変わりゆく能登川の町並み。今しか撮れない風景や人々の様子をはじめ、自然豊かな伊庭内湖、歴史深い祭り・社寺など、能登川らしさが滲み出る一コマを募っており、隠れた観光スポットの発掘にも期待が寄せられている。また、小・中学生を対象にした「ジュニア部門」を設け、子どもたちから見た能登川の良さが表れた写真も大募集。

 作品は、キャビネ版以上四ツ切・ワイド四ツ切まで(組写真不可)のプリント写真(デジタルカメラ可、合成加工された写真は不可)で、一人五点まで応募できる。参加無料。

 応募は、役場生涯学習課と社会教育施設(町立図書館・博物館、埋蔵文化財センター、スポーツセンター、中央公民館)に設置してある申し込み用紙に必要事項を記入し、写真に添えて役場生涯学習課(0748―42―9926)または町立博物館(0748―42―6761)へ持ち込む。締め切りは十月二十八日。

 表彰は、各部門とも最優秀一点、優秀数点、佳作数点、特別賞数点、能登川町観光協会賞数点が用意され、賞金・賞品がパワーアップ。寄せられた作品は一人一点に厳選して展示され、十一月二十六日から十二月十八日まで町立博物館ギャラリーで紹介される。なお、版権は能登川町に属し、町の広報関係に採用することがある。問い合わせは、町生涯学習課(0748―42―9926)へ。


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障害のある仲間たち全員が主役!

やまびこ作業所 ミュージカルの練習中
人と人の和の中で生きていきたい

=16日 竜王町で=

▲「和・ミュージカル義経〜時空を越えた友情〜」の練習に励むやまびこ作業所の仲間たち(竜王町公民館で)
(湖東・竜王町)
 知的・身体的な障害のある仲間たちが、地域の人々やボランティアと一緒に、大舞台に向けて稽古を重ね、日に日に“できる”という自信を深めている。

 毎日、練習に励んでいるのは、竜王町鵜川にあるやまびこ福祉会やまびこ作業所で働いている障害のある仲間たち三十二人で、十六日午後二時から竜王中学校体育館で開く「第七回やまびこまつり」(やまびこまつり実行委員会主催、滋賀報知新聞社ほか後援)でミュージカルを披露する。 

 ミュージカルの題材は、竜王町と縁深い源義経で、現代を生きる仲間たちが元服池にはまり、平安時代にタイムスリップし、義経や弁慶らの生きざま・友情を垣間見て、人と人とがつながり合うことの大切さを学び現代に戻ってくるという設定で、同作業所職員が脚本を手掛けた。

 平成十五年に初めてミュージカル“魔法のスープ”を上演して以来、二度目の挑戦となる今回は、練習時の演技指導や舞台上でのサポート役として、地域住民やボランティアら約六十人が参加。作業所の仲間たちは、一度に多くのことが覚えられないため、ミュージカルをやると決め練習を始めた八月から毎日、少しずつ反復しながら体でミュージカルの流れを覚え込んでいる。やまびこ作業所の寺田孝明施設長は、「地域の方々と一緒に一つのものができることがうれしい」と語る。

 身近な社会の中で自立し暮らしていくためには、受け皿となる地域の支えや働く場・生活の場の確保が重要で、障害のある人たちとその家族の切なる願いでもある。

 必死に努力して自ら輝き生き抜こうとする仲間たちが繰り広げる歌やダンス、加えて涙も笑いもある「和・ミュージカル義経〜時空を越えた友情〜」は、法律が大きく変わろうとする障害者福祉の課題だけでなく、人とのつながりの中で生きていく意味を来場者に投げ掛ける。そして、大舞台に立ち、仲間たちが大きな一歩を踏み出す。

 入場料は、協力券として前売一千五百円、当日一千七百円。この協力金は、障害のある人が地域で暮らせるためのグループホーム建設資金などに充てられる。チケット・やまびこまつりに関する問い合わせは、やまびこまつり実行委員会事務局(0748―58―2583)まで。


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ドライバーに事故ボウシ

手作り啓発品で呼び掛ける

=近江八幡地区交通安全協会竜王支部=

▲手作りの帽子ミニチュアで事故防止をドライバーに呼び掛ける女性部員ら(竜王町綾戸の苗村神社前で)
(湖東・竜王町)
 近江八幡地区交通安全協会竜王支部は先月二十九日、秋の全国交通安全運動(先月二十一日〜三十日)に併せて、竜王町綾戸の苗村神社前県道で、ドライバーに啓発品を配り安全運転を呼び掛けた。

  県道上で同支部役員が「交通安全」と書いたのぼり旗を持ち、近江八幡警察署竜王駐在所の署員が通行中の車両を苗村神社前空き地に誘導すると、ドライバーは一瞬、何か自分が違反をしたかと思い驚いた表情を見せた。

 そこへ同協会竜王支部の女性部員が駆け寄り、ドライバー一人ひとりに「ハットした そのこと忘れず 事故ボウシ」とのオリジナル標語を記した帽子のミニチュアを手渡し、「安全運転でね」や「気を付けていってらっしゃい」と声を掛けた。

 啓発品である帽子のミニチュアは、女性部員が夜間に集まり四日間かけて百六十個手作りしたもので、青やピンク、緑と色も豊富に取り揃え、車内に飾れるようひも付きの小さなサイズで、女性ドライバーに「かわいい」と好評だった。

 女性部員は「ドキッとするというのも啓発の一つになる。この帽子を見て啓発標語を思い出してもらい、気を引き締めて安全運転を実践してもらえれば」と語り、同協会の中島榮三郎副会長も「町内でも交通死亡事故が発生しており、少しでも事故が減るよう交通ルールを守ってほしい」と話していた。

 


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