滋賀報知新聞(ニュース)平成17年10月4日(火)第14225号


井村裕夫先生「こころと健康」

野々宮神社でお話の会開く

「安らぎの時間も大切」と
=中島宮司が講演を振り返る=

▲子供の頃を偲ぶ井村氏
(湖東・東近江市)
 元京都大学総長で内分泌学会の世界的権威、瑞宝大綬章受章、旧八日市市名誉市民などなどさまざまな栄誉に輝く井村裕夫先生の「お話の会」が、さる九月十六日に野々宮神社で催された。午後二時三十分から質疑応答の時間をふくめ約二時間、社務所いっぱいの約八十名の参加者が、ほとんど膝詰めのような身近な環境で井村先生のお話に耳を傾けた――と、中島伸男宮司は振り返る。

 井村裕夫先生の祖父にあたる井村伊右衛門さんは、昭和十年代から三十年代のはじめまで、野々宮神社氏子総代を務め、金屋区長など自治活動にも尽力してこられた。また、現在の神社役員二人が八日市中学校時代の井村先生の同級生という縁もあって、「ぜひ一度、お宮さんを訪ねて、氏子などを対象にお話をして頂きたい」というお願いを重ねてきた。幸い、今年から井村先生が東近江市市民大学の学長を務められることになり、開校式と講演会のため同十六日に来市されることになったので、にわかに「お話の会」が実現したもの。

 井村先生の実家は栄町通の入り口にあって神社に近い。それで、小学生のころはしばしば同神社の境内で遊んでおられたそうである。「三角べースの野球をしていましたよ。ボールが社務所に飛び込んで叱られたこともあったなあ」と境内を眺めて感慨深げ。

▲「こころと健康」について話す井村先生
 先生は、神社を正式参拝されたあと、「こころと健康」というテーマで話をされた。「近代医学はこころと身体の健康を区別してとらえてきた。身体面の研究は非常に進んだけれども、こころの健康についての研究は、まだ緒についたばかりだ。こころの状態が身体の健康に与える影響は非常に大きいので、この面での研究がすすまないといけない」「長寿社会になればなるほど、いのちの質が問われる」「何かとストレスの多い現代だからこそ、神社のような静かな環境の中で、おのずと頭が下がるような安らぎのひとときを持つことも大切」などと話された。

 その後の質疑応答では、「最近、記憶力が落ちてきた。何かよい対策は」という質問に、「単純な出来事の記憶力は加齢とともに減退するけれど、内容に意味がありよく学習された記憶は落ちません」と答えられるなど、終始、和やかな雰囲気のなかで「お話の会」を終えた。

(中島伸男宮司)


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介護老人保健施設

「ここちの郷」完成

在宅復帰のお手伝い
=五個荘の六心会=

▲豊かな緑や民家に囲まれた良環境に建つ「ここちの郷」
(湖東・東近江市)
 援護を必要とする高齢者の在宅復帰を支援する「介護老人保健施設 ここちの郷」がこのほど、東近江市五個荘山本町に完成し、福祉医療関係者らが集まって竣工式が行われた。

 高齢者が高齢者を介護するなど、少子高齢化・核家族などによって十分な在宅介護を受けることが難しい社会となり、退院後の日常生活に不安を抱える要援護者は多い。

 創設した社会福祉法人六心会(堤誠治理事長)では、平成六年から五個荘川並町において特別養護老人ホーム清水苑を核とした高齢者福祉施設を運営し、家庭的な高齢者福祉の充実に務めているが、住み慣れた我が家に優るものはない―とし、家庭生活での自立支援と、穏やかな日常生活を取り戻す手伝いとして、リハビリ・看護・介護によって心身の諸機能改善に努める介護老人保健施設の整備を準備。旧五個荘町の老人保健福祉計画・介護保険事業計画に位置づけられ、十六年度の県保健衛生施設等整備補助事業として、同年十一月から工事が行われてきた。

 建物は鉄骨三階建て。個室三十五室、二人室二十室、通所リハビリテーション二十人の入所定員七十五人で、一階に機能訓練室、レクリエーションルームのほか、地域ボランティアの活動場所として喫茶コーナーを設置。居室内にはセンサー付きの洗面・トイレや冷暖房を完備し、ホテルでの長・短期ステイを楽しめるような雰囲気。また、利用者の利便性を追求して、一階から三階、通所リハビリ室に家庭風呂や特殊浴槽を設けた。
▲竣工式で熱い思いを語る堤理事長

 業務は、病状が軽症、安定期にある入所者に対し、医師と看護師、理学療法士、作業療法士が常駐する「医療サービス」を実施するほか、入浴・食事・排泄の世話や催し物等の「介護サービス」に加え、食事・入浴・リハビリ・レクリエーションを行う「デイサービス」がある。

 式典で、東近江地域振興局の古川太郎局長は「その名の通り、ここち良く、安心して暮らせる施設となるよう、大きな期待を持っています。要援護高齢者の自立支援のため、医療と福祉の中核として在宅復帰への橋渡しをお願いしたい」と祝辞を贈った。

 続けて、小杉武志県会議員が「病院から家庭までをつなぐサービスとして、地域住民の長年の願いが実現した待望の施設。いきいきと過ごせる場とし、元気な長寿社会を築いてほしい」と期待を込めた。

 これを受けて、堤理事長は「福祉の原点は人が人を思う心です。地域の中核老人保健福祉施設としての使命を十分に認識し、明るく、楽しく、自立した生活を送れる施設づくりに、職員一丸となって務めたい」を決意を強くした。


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今話題のヨガに女性殺到

全身の凝り解しリフレッシュ

=蒲生町で 新講座スタート=

▲呼吸法とポーズで全身の凝りを解すヨガに挑戦する参加者ら(蒲生町あかね文化センター小ホールで)
(湖東・蒲生町)
 運動不足解消に最適な「有酸素運動とヨガで健康に」が先月二十八日から蒲生町あかね文化センターでスタートし、二十〜五十歳代の女性を中心に町内外から集まった約六十人が全身の筋肉を動かしリフレッシュした。

 これは、蒲生町文化体育振興事業団が、三十〜四十歳代の女性をターゲットに、家事も終わり一息ついている時間を使って、ストレス発散も兼ね運動不足を気軽に解消してもらおうと企画したもの。初日は、予想をはるかに上回る約六十人の参加があり、予定していた会場よりも大きな会場へ変更するなど、うれしい悲鳴をあげていた。

 運動のできる服装で集まった参加者を前に、講師の山本いづみさんが「がんばり過ぎず、日頃の運動不足を実感し、健康づくりのきっかけに月一度のこの教室を活用してほしい」と呼び掛け、脈拍測定をしてから、早速、心肺機能を強化し血液循環を改善して代謝を良くするという有酸素運動に入った。

 約一時間たっぷりと動いた後、今話題のヨガへ。参加者はバスタオルを敷いた上に座り、体の凝りを呼吸法とポーズで解していった。山本さんが「ヨガは、内蔵などを正常な位置へと整えていく効果もあり、いつも動かしていない体の動きを感じてほしい」と、ゆったりとした流れの中で各ポーズの意味を説きながら指導し、参加者も額にじんわりと汗をかいていた。

 この教室は、毎月一回水曜日に催され、どの日からでも好きなときに予約せずに参加できる。次回は今月二十六日で、開催時間は午前十時から正午までの二時間。参加費は、一回につき三百円。参加者は、運動のできる服装で、バスタオルや体育館シューズなどを持参する。

 問い合わせ、同センター(55―0207)まで。


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日野町で「改定案地区説明会」

水道料金 平均20%値上げ検討中

14日から 各公民館で3回ずつ開催へ

(湖東・日野町)
 日野町は、十九年ぶりに水道料金の平均二〇%値上げを検討しており、町民に水道事業の実態を理解してもらおうと「水道料金改定案地区説明会」を町内七地区の公民館で開く。

 一部地域を除いて、同町では、県水を各家庭に供給している。しかし、高低差のはげしい町内特有の地形が要因で、他市町と比べて配水施設などの維持管理に膨大な経費がかかり、水道事業会計の収支は赤字決算続きと厳しい状況だ。

 水道事業収益の約九割を水道代が占めているが、平成十五年度の収益約五億円に対して、必要経費が約六億七千万円と約一億七千万円の赤字で、同十六年度も収益約五億二千万円に対して同経費が約六億四千万円と約一億二千万円の不足が生じ、累積赤字も約六億六千万円にのぼる。

 給水費用に対する水道料金は七五・九%で、給水人口同規模(一万三千〜一万五千人)の類似団体の全国平均九〇%を大きく下回っているという。

 そこで、同町は、平成十五年度から住民と議会代表ら計十四人で構成する「水道事業運営委員会」に問題提起し、今年度から水道料金改定に向け検討を重ねてきた。

 改定案で打ち出されているのは、当面五年間の収支予測を立て、水道料金を平均二〇%値上げするというもの。区長を通じて、具体的な料金表など改定案について記載した文書(A三判の二つ折り)を全戸配布した。

 また、地区説明会を、この十四日から十一月いっぱいまで行う予定で、七地区の各公民館で平日の夜間(午後七時半〜)と休日の午後(午後一時半〜)・夜間(午後七時半〜)の計三回ずつ開く。

 同町は、ひっ迫する水道事業に住民の理解と協力を得て、十二月議会に料金改定に伴う条例改正案を提案し、平成十八年度から実施したいと考えている。


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正しい理解で安全対応

近江八幡市アスベスト対策

民間にも呼びかけ研修会開催
=解体時の飛散と健康被害防止=

▲アスベストへの理解と共通認識を得た研修会――文化会館小ホールで――
(湖東・近江八幡市)
 近江八幡市はアスベスト問題への正しい理解と対応に向け、アスベスト対策研修会を先月三十日、市文化会館小ホールで開いた。
 研修会には、市職員のほか、アスベスト関連の建設、水道、医療関係団体や自治会、市議会に参加を呼びかけ、約百人が参加した。

 研修を前に、川端五兵衞市長が「(公共施設への対処など)行政は対応できているが、家庭までは対応できていない。本当の知識を身につけて知識の輪を広げ、健康診断など、市民にいち早く対応しなければならない」と、アスベスト問題の重要性を改めて強調した。

 講師として招かれた市アスベスト対策本部顧問で大気環境学会会長、京大名誉教授、中部大教授の笠原三紀夫氏が、科学的見地からアスベスト問題の概要と対策について解説し、アスベスト(石綿)の分解・変質されない安定性が製品として有用性である反面、体内で蓄積され肺がんや悪性中皮腫などを引き起こす有害性が高いことや、アスベストを使用した建物の解体が二〇二〇〜四〇年にピークを迎え、解体時の粉じん飛散防止策の徹底と被害拡大防止への対策の必要性を指摘した。

 対策本部長の岡田三正助役が最後に、市内公共施設の検査結果が全て「不検出」だったことを報告し、問題解決への努力と協力を参加者に訴えた。

 


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