滋賀報知新聞(ニュース)平成17年12月7日(水)第14279号

◆全県◆
県内景況 改善に転じる
企業訪問やモニター調査結果
人手不足感やや強まりみせる
=景気水準は「良くなっている」=

◆全県◆
執務中の大地震発生を想定
災害対策訓練 水を守れ
=シナリオなしで 県企業庁=


◆全県◆
おうみの名工12人決まる!
和生菓子の河崎さんら
職業訓練優良功労では
=苗村さんら2個人・1団体=


◆湖南・野洲◆
全国レベルを目指して
第8回 新体操発表会
=Stella R☆G=


◆湖東・能登川◆
能登川の伊庭貞一さん
「能面の祭典」で
=実行委員会 会長賞=


◆湖東・東近江◆
谷奧の高地に集落遺跡
百済寺遺跡の一部で
竪穴式住居5棟を発掘
=県教委=



県内景況 改善に転じる

企業訪問やモニター調査結果

人手不足感やや強まりみせる
=景気水準は「良くなっている」=

◆全県◆

 県は、県内景況を把握する企業訪問調査と、並行して行った個人消費モニター調査の結果をこのほどまとめた。前回調査に比べ、企業での景況は全体的に改善がうかがえ、個人消費からみた景気も「良くなっている」が増え、回復傾向にあるとの判断を示している。

 企業五百七十社への訪問ヒヤリング調査ほか、販売やサービス、雇用関連など各業種に従事する六十五人を対象にしたモニター調査から、県内景況を把握し今後の県行政に反映する目的で行われ、企業サイドと個人サイドの両面から結果をまとめた。

 今期(七―九月)の県内企業をみると、全体のDI指数(好転の企業割合から悪化の企業割合を差し引いた値)は、生産が一五・八、売上三・三、業況で六・一となり、前回調査(四―六月)に比べ全体に改善している。

 また、雇用水準DI(過剰―不足)は、マイナス一一・一と前期(マイナス八・三)に比べマイナス幅が拡大し、不足感が強まる結果となった。しかし、八期連続して不足感が過剰感を上回り、雇用水準に人手不足感は続く。

 業種別では、小売業の売上、経常利益と、サービス業の売上が悪化したにとどまり、他の製造業、建設業、卸売業の生産・売上・経常利益・業況の各DI指数は改善を示している。

 来期(十─十二月)については、原油や原材料の価格上昇の不安要因は残るものの、生産・売上・経常利益・業況が改善する見通しで、雇用はやや不足感が弱まるものとみている。

 一方、景気水準を示す個人モニター調査では、全体で「(ややも含め)良い」が三九%を占め、「どちらとも言えない」が二八%、「(ややも含め)悪い」が三四%だった。業種別では、販売関連で「悪い」が上回ったものの、サービスと雇用関連では「良い」が大きく上回った。

 景気の方向性について、「良くなる」が「悪くなる」を上回る一方で、「どちらとも言えない」が四六%を占めた。販売、サービス関連とも改善傾向がみられるが、雇用関連で七割以上が「どちらとも言えない」と回答するなど、全体的に不透明な状況にある。


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執務中の大地震発生を想定

災害対策訓練 水を守れ

=シナリオなしで 県企業庁=

▲状況を報告する職員――中部水道事務所で――
◆全県◆

 災害発生時に迅速に上水道を確保するための「県企業庁災害対策訓練」が、このほど県下で繰り広げられた。

 訓練には、水道供給事業に携わる県企業庁の総務課と建設課(大津市)、南部水道事務所(野洲市)、中部水道事務所(近江八幡市)、甲賀水道事務所(甲賀市)の、二事業三地区すべての部署が参加。

 今回は、執務中の地震発生を想定し、所属部署での対応と各部署間の連携などについて、的確に対処できるかを、シナリオなしで実施した。

▲応急給水に取り組む職員
 午後一時三十分ごろ、湖南市を震源とするマグニチュード7・4、震度6強の地震が発生、停電により電話は不通、災害有線電話がかろうじて使用可能という状況設定で訓練がはじまった。

 近江八幡市など二市五町を受けもつ中部水道事務所では、停電による機器停止、ポンプ非常停止となり沈澱池接続部からの漏水による水位低下、円山ルートと能登川ルートで送水管からの漏水による調整池の水位低下などが判明した。

 この日出勤の職員が四〜五人で、総務、工務、給水の三つの班に別れ、情報収集、場内点検・復旧、管内送水管点検・復旧、応急給水活動、応援要請など、災害対策本部(大津)や地元自治体、各班同士の連携をとりながら、本番さながらの処置にあたった。

 訓練後、宮本博昭所長は、正確で迅速な情報の連絡による早急対応についてのチェックポイントや改善すべき点などを指摘し、今後さらに充実させていくよう、総括した。


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おうみの名工12人決まる!

和生菓子の河崎さんら
職業訓練優良功労では
=苗村さんら2個人・1団体=

◆全県◆

 今年度の“おうみの名工”に、和菓子製造で卓越した技能を発揮した能登川町の河崎隆さん(52)ら十二人が選ばれた。これは、技能者の地位と水準の向上を図る滋賀県技能者表彰(おうみの名工)と、認定職業訓練と技能検定の推進に努めた事業所や団体、功労者に贈られる職業能力開発関係優良事業所等表彰である。被表彰者と団体は次の通り。敬称略。

  《おうみの名工》
 ▽伊藤俊幸(55、大津市)=西洋料理の調理技能に卓越するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽因幡稔(58、彦根市)=かばん・袋物製造工に優れた技能を有するとともに、後進の指導育成に努めた。

 ▽岩泉省三(71、彦根市)=彦根仏壇の漆塗に従事し、漆塗の伝統的技能・技術に優れた技能を有するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽大橋徳文(54、甲良町)=電気機械器具組立・設備調整の技能に卓越するとともに、修理工後進の指導育成に努めた。

 ▽川上邦雄(62、長浜市)=建築板金工として銅板屋根をはじめ板金に優れた技能を有するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽河崎隆(52、能登川町)=和生菓子製造技能に卓越するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽河原田市三(58、高島市)=左官技能に卓越するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽金納三利(52、彦根市)=日本料理の調理技能に卓越するとともに、業界の発展、後進の指導育成に努めた。

 ▽樋口茂(51、甲賀市)=機械修理の考案・改善により生産性、安全性の向上に貢献するとともに、後進の指導育成に努めた。

 ▽堀居進(42、愛知川町)=社寺仏閣宮大工等の古建築物の技能に卓越するとともに、後進の指導育成に努めた。

 ▽三俣繁美(55、びわ町)=金属加工・機械組立の考案・改善により生産性・品質の向上に貢献するとともに、後進の指導育成に努めた。

 ▽森貢一(62、野洲市)=社寺仏閣等の石工基壇の修復をはじめ石材工事に優れた技能を有するとともに、後進の指導育成に努めた。

 《職業能力開発関係優良事業所等表彰》

 ▽苗村淳(東近江市)=滋賀県理容教育協会副会長。職業訓練法人滋賀県理容教育協会創設から理事、副会長を歴任し、職業訓練の振興と後進の指導育成に尽力した。

 ▽フラワー装飾技能検定滋賀県協議会=技能検定制度に深い理解を示し、技能検定試験の実施にあたっては、検定委員の派遣、講座の講師派遣を行うなど技能検定の円滑かつ公正な実施に貢献した。

 ▽杉本重幸(大津市)=昭和五十五年から建築大工、型枠施工の技能検定委員を務め、技能水準の向上に尽力するとともに、検定の円滑で公正な実施に貢献した。


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全国レベルを目指して

第8回 新体操発表会

=Stella R☆G=

▲野洲市総合体育館で開かれた第8回新体操発表会
◆湖南・野洲◆

 ステラ新体操クラブStella R☆G(北川礼子代表)に通う生徒の「第八回新体操発表会」(滋賀報知新聞社など後援)が、三日午後一時から野洲市総合体育館で開かれた。

 発表会には、幼児から中学生まで六十七人の生徒が次々と出演。今年一年の練習の成果を観客席で見守る保護者や家族の前で力いっぱい演技し、盛んな拍手が送られた。

 ペアーやグループ、また、個人でのリボン、ロープ等を使った演技を前半と後半に分かれた二部構成で演技を繰り広げ、技や表現力の上達ぶりを披露した。

 集団演技の妙を見せる作品や、少人数で息のあった動きが見物のフープ、リボン、ボール演技に華麗で美しい表現力が加わり、観客席を楽しませた。また、体操を始めて間もない幼児のかわいい演技に目を細める光景も広がった。


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能登川の伊庭貞一さん

「能面の祭典」で

=実行委員会 会長賞=

▲福井県池田町の国民文化祭で表彰を受ける伊庭さん
◆湖東・能登川◆

 福井県池田町で開かれた国民文化祭「能面の祭典」で、能登川町在住の伊庭貞一さん(54)の作品「宝増(ほうぞう)」が、国民文化祭実行委員会会長賞に輝いた。

 民俗芸能に生きる能を追求することで、面の芸術性や文化性の価値を高めようと、全国の作者から新作能面三百八十七点が寄せられ、観世流の梅若万三郎氏、宝生流の大坪喜美雄氏、町田市立博物館長の田邊三郎助氏による厳選な審査が行われた。その結果、文部科学大臣奨励賞をはじめとする十賞と入選五十四作品が選ばれ、伊庭さんの「宝増」は上位二番目の国民文化祭実行委員会会長賞に輝いた。

 伊庭さんは、能楽文化(謡、囃子、舞、能面等)の良さを滋賀に広めたい―という夢の実現へ、今年四月に同町の出路敏秀さんとともに「滋賀能楽文化を育てる会」を立ち上げ、能面教室を同町と草津市、京都府宇治市に開いている。

魅了の作品「宝増」
能楽文化の良さ広めたい


▲2カ月がかりで彫り上げた「宝増」
 受賞した「宝増」は、室町時代末期の能面師・宝来が作った宝来増を二カ月がかりで写し彫ったもので、時代を越えて魅了する美しい面立ちを見事に表現し、神々しい品格の中にも温かな優しさが出ている。また、面打歴六年での快挙に多くの関係者も驚き、伊庭さんは「前進のエネルギーになります」と喜びを語っている。

 幼少から木工が好きだったという伊庭さんは、勤続三十年を機に会社を辞め、六年前から能面づくりに打ち込んでおり、京都の「中村光江能面教室」で腕を研鑽。陰影や角度によって変わる表情に面の奥深さを見つけたといい、今後は、身近な伝統芸能、民俗文化として親しんでほしいと、子どもたちでも楽しめる能面制作を計画中で、紙粘土や絵の具を使いながら工夫を凝らしている。

 なお、能登川教室(本町公会堂)は毎月第一、二、三水曜日の午後六時半から、草津教室(市立まちづくりセンター)は毎月第一、二、三月曜日の午後六時から開いており、興味のある人は伊庭さん(0748―42―1116)まで。

 


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谷奧の高地に集落遺跡

百済寺遺跡の一部で

竪穴式住居5棟を発掘
=県教委=

▲標高360メートルの高地で見つかった竪穴式住居跡
◆湖東・東近江◆

 県教委は、河川の砂防工事に伴い、今年十月下旬から発掘調査を進めていた東近江市百済寺町地先の百済寺遺跡から従来の考え方では理解しにくい山奥の高地にある集落跡を発見した、と発表した。

 同遺跡では、これまでの調査で塔跡や墓地跡などの遺構が発見されており、今回の調査場所も中世の百済寺に関連した遺跡の発掘が予想されていたが、平野部から一五○メートル余りもの高所の谷間から弥生後期〜古墳時代にかけての集落跡が発掘されたのは、全国的にも珍しいという。

 発掘調査は、南川と呼ばれる谷川最上流部の左岸丘陵の斜面で横三十メートル縦十五メートルの比較的狭い場所で行われ、五棟の竪穴式住居跡を検出。その様相からかなりの密度で竪穴式住居跡が存在しているものと推測されている。

 住居跡が見つかった場所は、標高三六○メートル、湖東平野部との落差は一五○〜二○○メートルもの高所にある。さらに一○〜三○度の傾斜地でもあることなど、これまでに報告されている多くの集落遺跡とは立地条件に大きな違いがあることが特徴。

 これに類似した山間の住居遺跡としては、およそ四キロ離れた上田遺跡があるが、標高では二百メートルもの差がある。

 また、県内には鈴鹿峠遺跡(甲賀市土山町)、山女原(あけんばら)遺跡(同)、鎌掛遺跡(日野町)があり、高地に残る住居遺跡としては今回の百済寺遺跡が四番目の発見となるが、立地状況から百済寺遺跡の場合は防御性を持つ「高地性集落」ではなく、山地の恵みを生業とした集落か戦乱から逃れて一時的に住んだ人々の住居跡ではないかと見られている。

 県教委では、現場が急峻であるため、一般対象の現地説明会は行わず、あす八日から二ヶ月間、出土品や調査の写真パネルの展示を県立安土城考古博物館で行う。また、来年一月十五日午後一時半から同博物館で報告会を開くことにしている。

 


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