滋賀報知新聞(ニュース)平成17年12月15日(木)第14286号

◆全県◆
県の危機管理に甘さ
2日間も情報提供遅れる
各水道事業体は手探りに
=甲賀の水道油臭事故=

◆湖東・東近江◆
認知症の理解と対応
安心なまちづくりへ
=東近江でシンポジウム=


◆湖東・東近江◆
年の瀬の防火体制、点検
アピアで年末特別査察
=東近江消防本部=


◆湖東・東近江◆
パキスタン地震
街頭で募金活動
=八日市高校生徒会=


◆湖東・東近江◆
新しい地域学の発展に寄与
=機関誌「蒲生野」(第37号)発行=
東近江市の誕生で針路を模索
特別寄稿 赤田教授の「盆の木考」

◆湖東・蒲生◆
手作りのお正月飾り
「しめ縄づくり教室」
=参加者を募集中=



県の危機管理に甘さ

2日間も情報提供遅れる

各水道事業体は手探りに
=甲賀の水道油臭事故=

▲9日に安藤副知事を議長に開かれた県対策会議
◆全県◆

 甲賀市水口町の滋賀県甲賀水道事業所水口浄水場で八日未明、野洲川から取水した水道原水に油臭がした影響により、八日夕から甲賀市の一万三千五百戸が断水し、ようやく十日夕に復旧した。県内の各市町の水道事業所は、必死で応急給水活動を繰り広げたが、その一方で九日夕になって初めて各水道事業体にFAXで情報提供するといった県の危機管理の在り方に対して厳しい批判が出ている。

【石川政実】


 県企業庁の甲賀水道事務所(水口浄水場)で八日午前零時十分、水道原水から油臭が確認された。午前一時十二分に送水ポンプを停止。その後、運転を一時再開したが、午前十一時十一分に再び送水を停止し、異臭の残る浄水池の排水作業を開始した。企業庁が甲賀市に油臭と送水停止を報告したのは、午前十一時四十五分で、油臭が確認されてから実に半日が経過していた。

 午後二時三十分に甲賀市から応急給水の要請を受け、県生活衛生課では県内の三十水道事業体に出動を指示した。応急給水として、八日は三十一事業体(甲賀市を含む)、給水車百一台、九日は二十九事業体、百二十台、十日は十九事業体、百三台が駆けつけた。

▲水道油臭事故を起こした県企業庁(水口浄水場)
 しかし参加した湖南市の水道事業体では「うちの役場の横には給水ポイントがあるため、職員も徹夜で待機していたが、県からの情報提供や指示もなく、甲賀市も電話が通じず、九日の夜まで手探り状況が続いた。県は、各市町の水道事業体との応援体制について、県水道健康危機管理実施要綱を定めているが、情報の収集・伝達についてはなに一つ生かされていない」と不満顔だった。

 確かに県生活衛生課が、各水道事業体に初めてファックスなどで報道機関提供資料などを送信したのは、復旧にメドがたった九日夕だった。

 湖南地域の水道事業体の担当者は「県は安藤よし子副知事を議長とする対策会議を九日昼に設置したが、もし油臭のものが毒薬だったらとてもじゃないが間に合わない。いずれにせよ野洲川から取水する以上は、このような事故は今後も防ぎきれないだけに、企業庁も抜本的に体制を見直す必要がある」と指摘している。いずれにせよ今回の断水事故では、県の危機管理の甘さが浮き彫りになったようだ。


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認知症の理解と対応

安心なまちづくりへ

=東近江でシンポジウム=

▲講演の中で、脳の働きを手遊びで分かりやすく説明する玉井氏
◆湖東・東近江◆

いずれは誰もがその時期を迎える可能性がある認知症について理解を深め、どのように受け止め克服していけば病気と積極的に向き合え、安心して暮らせていけるのか。現状の認識を深めその対応策を探るシンポジウムが十日午後一時半から八日市文化芸術会館で開かれた。

 県と東近江二市五町、東近江福祉の地域づくり推進協議会の三者が「『認知症でもだいじょうぶ』町づくり」と題して主催した。

 シンポジウムでは、先進事例として福岡県大牟田市と愛知県師勝町の取り組みを両市町から代表者を招いて報告が行われたあと、敦賀温泉病院院長・玉井あきら氏が「認知症の早期発見と地域のネットワーク」と題して基調講演を行った。

 講演の中で玉井氏は、認知症の症状と治療法を中心に話を進め、痴呆を病気として思っていない人が多いため早期発見が難しいが、原因を見つけることで七○%は治療の可能性があると前置きした上で、原因には内科の病気や外傷的な症状もあると解説。近年では薬を飲んで悪くなる例や認知症でもない、正常でもない人が増えており、治療法を含め様々な症状に合わせた対応が必要になっていると治療にあたる医師の立場から現状を紹介した。

 また、脳は人が生きるために機能を分業化した部位で構成されており、高齢に従いその機能が衰えていき誰もが痴呆症になる可能性があると話し、特別な病気でないことを訴えた。

 最後に痴呆症になっても安心して暮らせる地域づくりが大切との観点から、高齢者の虐待防止など多角的な認知症の問題に取り組んでいる同病院や敦賀市医師会の事例を紹介し、治療の現場では「認知症の人々からみんな一緒、なかよくやれ」というメッセージが聞こえると結んだ。

 このあと、事例発表者や講師、地域代表者らによるパネルディスカッションが行われ、それぞれの立場から認知症について意見を交換した。


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年の瀬の防火体制、点検

アピアで年末特別査察

=東近江消防本部=

▲守本支配人の説明を受け、店内を防火査察する久保消防長(中央)
◆湖東・東近江◆

 東近江消防本部は十三日、八日市駅前のアピアで年末特別査察を実施した。一年のうちで最も活気のある歳末商戦を迎え、土、日曜日に集中する来店客への安全や商品がたくさん並ぶ店内で火災が起こらない防火対策の堅守を求めると共に万一、発生した場合の来店客の安全な誘導避難等の準備が万全かを点検するもので、毎年、近江八幡市と東近江市の大型量販店を交替に抽出して実施している。

 今回の査察には、久保九二雄消防長をはじめ、久保善久八日市消防署長ら六人が訪れ、守本正次支配人の案内で各階の売場や避難階段、火災発生を監視する防災センターや各階ごとの防火施設などを隈無く視察し、万一の火災時に機能するかの点検と説明を求めた。

 このほか、店舗内を歩きながら避難ルート上に商品が置かれてないかや店内の消火栓のチェック、また、スプリンクラーに異常がないかも調べた。

 その結果、防火体制に問題がないことが確認されたが、東京のディスカウント店で発生した放火事件や雑居ビル火災を教訓に防火管理の新たな責任が事業者に課せられたことの説明や、放火の被害に遭わない未然防止策などの情報交換の場も持った。

 久保消防長は、全店あげて取り組まれている防火への取り組みを評価したうえで「年末は特に警戒に努めてほしい」と要請した。


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パキスタン地震

街頭で募金活動

=八日市高校生徒会=

▲道行く市民に協力を呼びかける八日市高生の街頭募金(12日アピア前で)

◆湖東・東近江◆

 県立八日市高校の生徒会が中心になってパキスタン地震被災者救済の募金活動をアピアと西友八日市店前の交差点で行っている。

 震災で困っている人々に自分たちで出来ることをと、昨年のスマトラ沖地震の募金に続いて今年も全校生徒のほか、広く市民からも協力を求めようと街頭募金に取り組むことにした。

 募金は期末テストが終わった十二日から十五日までの四日間で、生徒会執行部役員とボランティア委員らが午後四時から同五時までの一時間、手作りの募金箱を持って街頭に立ち協力を呼びかけている。寄せられた募金は、十六日に集計してユニセフに送ることにしている。


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新しい地域学の発展に寄与

=機関誌「蒲生野」(第37号)発行=

東近江市の誕生で針路を模索
特別寄稿 赤田教授の「盆の木考」

▲八日市飛行場末期の戦闘機キ四五「屠龍」(とりゅう)
◆湖東・東近江◆

 八日市郷土文化研究会(出目弘会長、会員二百十五人)は、主に湖東地方の歴史や文化を中心に、地域史など会員研究レポートや随筆を掲載した機関誌「蒲生野」を年一回のペースでまとめ、このほど「第三十七号」(A5判、九十四ページ)を発行した。

 出目会長は、巻頭で「東近江市の誕生と郷土文化研究会の針路」と題し、合併を機会に歴史・文化の発掘・研究へ、今までの針路を見直し、各地区の協力や若い世代へ呼びかけるなどして、新しい地域学「近江学」の発展に寄与したい、との方向性を打ち出している。

 特別寄稿は、八日市市史編さんで「八日市の民俗文化」をまとめた帝塚山大学人文科学部教授の赤田光男氏が担当した。盆行事の中で、特に精霊迎えの施設として立てられる『盆の木』を取り上げ、その特徴や意義を考察し、合わせて先祖信仰の古層の一端にふれている。

 機関誌「蒲生野」は、会員以外の一般にも一部二千円で頒布され、希望者は同研究会事務局の中島伸男さん(TEL23―2255)へ申し込む。赤田教授以外の寄稿は次の皆さん。

「観音寺城と愛知川・考」(和田徳蔵)▽「日野城下町の町割」(森山宣昭)▽「若狭(わかさ)さんの由来」(村田四郎)▽「日吉吉住の池(秀治郎記)」(寺井詔一郎)▽「米軍機は屠龍(キ四五)を狙った―戦争末期の陸軍八日市飛行場」(中島伸男)▽「終戦前後の思い出」(加藤幸蔵)▽「進化学について(2)」(松岡教理)▽「細居家第九代窯元・細居源悟氏―小幡人形づくりを語る」(藤本長蔵)▽「白鳳・天平の古仏と春日野をたずねる」(大西実)▽「近江の万葉歌碑を巡る旅」(同)▽「蒲生野万葉まつりの記」(出目弘)

 


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手作りのお正月飾り

「しめ縄づくり教室」

=参加者を募集中=

◆湖東・蒲生◆
 蒲生町文化体育振興事業団は、十二月十七日にあかね文化センター小ホールで開く「しめ縄づくり教室」の参加者を募集している。

 お正月飾りに欠かせないしめ縄。手作りのしめ縄で新年を迎えてもらおうと、初心者でも美しく仕上がるように講師の上野健二さんが丁寧に指導する。同教室の開催時間は、午後二時から同四時まで。

 持ち物は、ハサミ(花切り用も持参)、座布団、洗濯バサミ。材料代として五百円が必要。定員は三十人(先着順)。

 申し込みおよび問い合わせは、あかね文化センター(0748―55―0207)まで。

 


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