平成18年1月23日(月)第14318号

◆東近江・東近江市◆
地域材の木造も視野に
=八日市地区公民館を改築=

◆東近江・東近江市◆
エネルギーの地産地消
もっと大切に木のある暮らし
=永源寺図書館で28日=


◆東近江・東近江市◆
絵本原画展
「きつねのホイティ」
=永源寺図書館=


◆東近江・日野町◆
「ふれあい写真展」
綿向山 60の表情
=旧正野薬店で開催中=


◆東近江・日野町◆
世界の名器に触れられる!
演奏会ピアニストを募集中
=日野町文化振興事業団=


◆東近江・安土町◆
正面デザインを変更
安土城大手門西虎口
石垣裏に西へ延びる石列を発見
=新道からの天皇行幸で威厳強調=



地域材の木造も視野に

=八日市地区公民館を改築=

▲改築の方針が決まった八日市地区公民館(中央公民館)
◆東近江・東近江市◆

 東近江市は、アスベスト問題で昨年八月十三日から使用を禁止している市立八日市公民館(中央公民館と共有)を解体し、跡地に新しい同地区公民館を建設する方針を固めた。

 現在、庁内でまとまっている計画では、来年度に公民館建物の解体設計と新公民館の設計を行い、翌○七年度に解体と改築工事に取りかかり、○八年四月オープンを目指す。

 同公民館は、市民の生涯学習の拠点として一九七三年(昭和四八年)一月に完成、同年六月には周辺市町にブームの火を付けた「第一回八日市市民大学」が開講されるなど、アスベストの健康への被害が大きな社会問題となる昨夏までの三十三年間、生涯学習の拠点としての役割を果たしてきた。

 アスベスト問題以後の対応を検討していた市では、健康被害を及ぼす危険があるアスベスト材が使われている正面玄関天井部分は、長年の雨漏りでアスベスト材だけでなくコンクリート壁も剥がれ落ちて散乱する危険性が高いうえ、鉄筋も露出しているなど施設そのものの傷みが進んでいる点や耐震設計がなされていないこと、さらに正面階段の落差が大きくバリアフリーになっていないなど、公共施設として求められる安全基準を満たしておらず、アスベストを取り除いたとしても問題が残ることや地元から新公民館の建設要請が出されていることなどを考慮し、改築することにした。

 旧八日市市の各地区公民館は、五十一年前の町村合併後、支所、出張所、連絡所と変遷をたどった八町村の役場が最後に地区公民館として利用された経緯がある。その後、建物施設の老朽化とともに地区内に新天地を求めて改築され、現在に至っている。

 その中で、人口が集中する八日市地区については、同地区に新しい中央公民館が建築されたことから他地区のように地区単独の公民館施設は設置されず、中央公民館と建物を共有することになった。このため、地区単独の公民館を望む八日市地区住民の要望が強まり、七七年(昭和五二年)十月、行政ニュータウンに移転した旧法務局建物を改装して同地区公民館として使い、中央公民館とは分離された。

 ところが、地区公民館としては規模が小さく、八七年(昭和六二年)には再び中央公民館に移り、地区公民館としても使われた。施設管理を中央公民館が、事業運営を地区公民館が担う分離体制がとられている。

 市では、四月から県立文化芸術会館が市の直轄施設として移管されることから中央公民館の機能を同会館に移し、改築後の公民館を八日市地区の単独施設として運営することを考えている。

 どんな新しい地区公民館がいいのか。市は、利用住民の声が設計に反映されることが望ましいとの観点から公民館運営委員会を中心に住民サイドの要望や意見をまとめていくことにしている。建物構造については、東近江市の地域材を取り入れた木造建築も視野に入れ、設計協議を進めていく考えを示している。




記者の目
 同居していた中央公民館の機能と業務は、八日市地区公民館と分離して合併で増えた旧市町の文化ホールや公民館施設全体を統括する役割に特化する。
 これから計画される新公民館は、地区民の願いだった同地区の単独施設になる。新しい公民館は、地区民の思いを集約し、一つでも多く設計に反映されたものが望ましい。建物は行政に任せるという意識ではなく、利用する地区民が「どんな公民館が欲しいのか」の議論を深め、新年度は、その声を施設の設計段階から組み入れることができる好機ととらえてはどうだろう。 (畑 多喜男)


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エネルギーの地産地消

もっと大切に木のある暮らし

=永源寺図書館で28日=

▲木の地産地消について話し合った第一弾の講演会の様子(永源寺図書館)
◆東近江・東近江市◆

 人と自然を考える会、東近江市立図書館が主催する講演会第二弾『エネルギーの地産地消〜もっと大切に 木のエネルギーと木のあるくらし〜』が、二十八日午後一時半から市立永源寺図書館で開かれる。遊林会、市新エネルギー推進会議、愛のまちエコ倶楽部、仮称・永源寺すぎファンクラブ、市永源寺林業研究グループの後援。

 薪や炭から得るエネルギーは石油燃料へと変わり、住宅も安価な外材輸入が主流となっている現在、人の目が行き届かなくなった山の荒廃が日に日に進み、土砂災害や生態系への悪影響が心配されている。

 こうした問題について近年、環境や産業、教育面から森林を見直す意識が高まり、地域の木材を地域住民で使おうという「地産地消」が広がっている。さらに、自宅での「薪ストーブ」が静かなブームとなり、残材利用の工夫も徐々に進められている。

 同講演会は、薪割りをこよなく愛する岩手県の深澤光さん(薪割りクラブ世話人)を招き、薪割りから山の再生、バイオマスエネルギーを紹介するもので、第一部の基調講演・森の地産地消「もっと薪を使おう 木質バイオマスエネルギー利用を具体的に進めるために」に続き、第二部のパネルディスカッション「森林再生と森林バイオマスの有効利用」が開かれる。

 パネラーは、深澤さんのほか、チップボイラー等を販売する高知県(株)サピオの田村真仁社長、永源寺公民館長で地元林業家の川嶋冨夫さん、おうみ木質バイオマス利用研究会事務局の寺尾尚純さん。

 入場無料。定員八十人。参加希望者は、市立永源寺図書館(0748―27―8050)へ申し込む。

 なお、翌二十九日には遊林会主催の「薪割り大会」が、河辺いきものの森(同市建部北町)で催される。薪で炊いたご飯、豚汁、焼き芋も楽しむ。詳しくは、河辺いきものの森ネイチャーセンター(20―5211)へ。


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絵本原画展

「きつねのホイティ」

=永源寺図書館=

▲思わず笑ってしまうゆかいな結末と、こころ温まる絵本「きつねのホイティ」の原画展
◆東近江・東近江市◆

 日本でもたくさんの親子が読み、笑いと温もりを届けているシビル・ウェッタシンハさんの絵本「きつねのホイティ」の原画展が、東近江市立永源寺図書館で開かれている。二十九日まで。

 ごちそうが食べたい一心で人間に変装したキツネと、それを知っていながら、だまされたふりをする三人のおかみさんとのやりとりを描いた絵本で、ゆかいな結末に思わず笑ってしまう作品。また、スリランカの被服や食文化が絵から学び取れ、色鮮やかな原画二十五点が展示されている。

 これに関連し、国内外の絵本や原画を集め、展示会や演劇などを開催する宮崎県木城えほんの郷の事務局長・森一代さんを招き、講演会「心ゆたかな子どもを育てるために」が開かれる。日時と会場は、二十五日午後二時半から市立政所小学校、二十六日同五十分から市立山上小学校。

 申し込みと問い合わせは、同図書館(0748―27―8050、FAX27―8090)へ。


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「ふれあい写真展」

綿向山 60の表情

=旧正野薬店で開催中=

▲綿向山を愛する会メンバーらが撮影した写真約60点を紹介している「綿向山ふれあい写真展」(日野町村井の旧正野薬店で)
◆東近江・日野町◆

 四季によって表情を変える綿向山の魅力を詰め込んだ「綿向山ふれあい写真展」が、十七日から日野町村井にある旧正野薬店で始まった。開催期間は、二月十二日まで。入場無料。

 標高一千百十メートルにちなみ制定された綿向山の日(十一月十日)を記念して、年に一度、山を愛する人々が集う「ふれあい綿向山Day」。

 同展の写真は、第十回を迎えた昨年のふれあい綿向山Dayの際に、表山道三合目で開かれた「森の写真展」で紹介され、登山道の整備などを手掛けている“綿向山を愛する会”の会員らが撮影した。

 旧正野薬店では、綿向山から望む真っ赤な夕日が印象的な「夕暮れの比良」や氷の花が咲き夢のような世界が広がる「霧氷林」、朝日に照らされ浮かび上がる「夜明けの霧氷」、冬の雪山としても人気が高いことがうかがえる「スノー・シューイング」の様子、この世とは思えないほど美しい「綿向山山頂からの日の出」、木の生命力を感じる「ブナを仰ぐ」、四季の移り変わりが実感できる「七合目のブナ林」のほか、ホンシャクナゲやニホンシカ、ヒミズ谷、嶽祭りなど、六十の表情が紹介されている。

 中高年層にも比較的登りやすい山として知られている綿向山は、ブナの原生林に咲く霧氷(冷たい霧や雲が樹木などに吹き付いたとき、その表面に付着する氷のこと)や樹氷(零度以下になった水の粒が冷えた樹木にぶつかり、凍り付いて成長したもの)など、冬のみ姿を表す自然の造形美を一目見ようと、冬山用の完全装備をした登山客が県内外から訪れる。

 日野観光協会は、「樹氷を見た帰りに旧正野薬店へ寄り、四季折々の綿向山を紹介している写真展を楽しんでほしい」と、日野の特産品や喫茶コーナーで温かい飲み物を用意し待っている。

 写真展の開催時間は、午前九時から午後五時まで。休館日は、毎週月曜日と一月二十一、二十二日。詳しくは、日野観光協会(0748―52―6577)へ。


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世界の名器に触れられる!

演奏会ピアニストを募集中

=日野町文化振興事業団=

▲昨年のベーゼンドルファーによるピアノ演奏会の様子
◆東近江・日野町◆

 日野町文化振興事業団は、三月二十五日に日野町町民会館わたむきホール虹大ホールで開催する「第十四回ベーゼンドルファーによるピアノ演奏会」に出演するピアニストを募集している。開催時間は、午後一時から同九時までの予定。

 同演奏会では、わたむきホール虹に所蔵されている世界の名器・ベーゼンドルファー二九〇インペリアルを弾くことができる。最低音から最高音まで浸透するような美しいそして力強い音色を奏でる最高のピアノで、素晴らしい音響・照明により自分だけのクラシックコンサートを催しているような気分が味わえる。

 参加資格は、ピアノを弾ける人。募集人数は先着六十人(定員になり次第締め切り)。演奏時間は、一人一曲十三分以内となっている。参加料は一人五千円。

 出演希望者は、所定の申込書に必要事項を記入し、参加費を添えてわたむきホール虹事務所まで提出する。また、現金書留による郵送申し込みも可能。申し込み期間は二月十七日まで。

 申し込みおよび問い合わせは、〒529―1601日野町大字松尾一六六一番地 日野町町民会館わたむきホール虹(0748―53―3233)まで。

 


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安土城大手門西虎口

石垣裏に西へ延びる石列を発見
=新道からの天皇行幸で威厳強調=

▲ 今回発見された西側に延びる石列(下部の三つの大きさのそろった石、手前が西、奥壁と直線で結ばれる)と、南側に増設された石垣の接点部分、右手後方に延びるのは大手石塁、石塁西端と石垣の空間部分が西枡形虎口(にしますがたこぐち)
◆東近江・安土町◆

 県安土城郭調査研究所は十八日、現在行っている大手門周辺西虎口の環境整備に伴う事前発掘調査で、石垣が東西方向から南側に曲がる接点となる石垣の裏に西側に延びる石列がそのまま埋設されているのを確認し、そこのことから、西虎口は築城当初の計画になく、天皇行幸計画にあわせて増設された可能性があると発表した。

 先に造った石垣の前に新たに櫓(やぐら)台を築いて、大手門石塁西端との間に新たに虎口(出入り口)とした。東側にも櫓を築くことで、大手正面からの景観に威厳をもたせようとしたのではないかとみられている。

 織田信長は天皇の安土城行幸計画に向けて整備を進めていたが、南側湿地(現駐車場)に新道を築くことで、天皇行幸を城の正面である南中央部から入城させるルートに変更したとみられ、天正四年の築城命令から、六年の新道建設、八年に普請奉行解職、九年正月までに大手の門や櫓が完成することから、六年から八年の間に計画変更が行われたと想定する。

 西虎口西壁の石垣(南北方向の増設部分)は、その南面石垣から百々橋口までの石垣や大手道前の大手三門の石塁、東側上段郭などと同じ、大きい石を等間隔に配置した「模様積み」の工法で築かれ、西虎口奥壁(東西方向の既設部分)の大きさのそろった石積みの工法とは異なっていることから、それまで形成されていた南面外周から、さらに前に迫り出す形で安土城玄関部分により威厳をもたせるため、一連して造営したと考えられる。信長らしい、天皇行幸に向けた仕掛けである。

 今回の発見により、当初の江戸時代以降の石垣を残して行う予定だった同部分の整備は、築城時の石垣を発掘調査する計画に変更された。

 


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