平成18年2月14日(火)第14336号

◆全県◆
当初予算 一般会計 5,049億円
県 対前年度比1.1%減
「自立と協働の自治」の構築
=県税回復も基金残高底を突く=

◆湖東・愛荘町◆
愛知川町と秦荘町が合併
愛荘町がスタート
=13日・2カ所で開庁式=


◆東近江・近江八幡市◆
地元食材使った
「近江雛御膳」
=ホテルニューオウミ=


◆東近江・東近江市◆
財政効率!?集約される母子保健
事後承諾に批判続出―東近江市
=市議ら 再考を求める要望書提出へ=


◆東近江・東近江市◆
18日から3回
森の講座「里山七彩」
=遊林会=


◆東近江・日野町◆
次は3姉妹でオリンピックに!
伊藤みき選手の滑りに釘付け
=予選15位突破に 地元大興奮=



当初予算 一般会計 5,049億円

県 対前年度比1.1%減

「自立と協働の自治」の構築
=県税回復も基金残高底を突く=

◆全県◆

 県は十三日、平成十八年度当初予算案を発表した。一般会計五千四十九億円、十三特別会計千八百十六億円、三企業会計三百億円を合わせた総額七千百六十六億円で、二十開会の県議会に提出される。

 一般会計は、前年度当初に比べ一・一%減を示し、五年連続のマイナス予算となった。三位一体改革の影響は、国庫補助負担金の廃止・縮減で二十三億円の減、地方交付税などの削減によって約二十六億円の減となり、合計で五十億円程度とみている。

 当初、五百億円の財源不足を見込んでいたが、財政改革プログラムに沿って、人件費カットや事務・事業の見直しなどで二百四十五億円を削減し、不足分を基金取り崩しや県債発行などの二百四十三億円で補った。

 県税全体で百二十七億円(九・五%)増、地方贈与税が百六十五億円(一七三・八%)増の伸びを示した反面、地方交付税で百二十億円(一〇・二%)減、国庫支出金が百三十八億円(二一・一%)減、地方特例交付税も七十三億円(八七・八%)減と大幅に落ち込み、前年度に引き続き財政窮迫の台所事情を物語っている。

 一般会計を圧迫している人件費を千七百十九億円(〇・六%減)、公債費を六百八十二億円(〇・一%減)に抑えたが、扶助費三百二十五億円(一四・六%増)の大幅な伸びで、義務的経費に歯止めが掛からなかった。その上、一般行政経費九百七十九億円(一・九%増)も重くのしかかり、将来に結び付く投資的経費は九百十四億円(二・五%減)と落ち込んだ。

 景気回復の兆しを受け、歳入の大黒柱である法人二税は一七・九%増の五百八十二億円(構成比三九・九%)、その他緒税(四・六%増の八百七十七億円)も目一杯見込み、県税全体では千四百六十億円(九・五%増)と大幅に伸ばした。

 それでも財源が不足するため、財政調整基金(三十三億円)や県債管理基金(百億円)、土地開発基金(五十億円)から総額百八十三億円を取り崩し、未利用県有地売却(十億円)などを活用し、使い道自由な自主財源比率(四九・九%)のアップに努めた。しかし、財政調整基金の残高が十四億円、県債管理基金も十一億円となり、まさに底を突いている。

 さらに、借金に当たる県債を六百五十五億円(四・七%減)発行し不足分を補った。十八年度末の県債残高は九千五十三億円(一・五%増)に達する見込みで、県民一人当りから六十六万円を借金することになる。

歳出面では、普通建設事業費が九百八億円(二・四%減)に落ち込んだが、県単独では三百八十六億円(九・六%増)を確保した。しかし、大型建設事業の新規着工見送りや工事先送りなどで、県土基盤の充実に必要不可欠な事業だけにとどめている。

 十八年度予算のキャッチフレーズは「自立と協働の自治」の構築で、基本となる▽子供の健やかな育成▽暮らし安心・安全▽環境こだわり▽元気な経済▽福祉充実▽人や地域づくり―の六本を柱に取り組む。

 動向が注目される平和祈念館では、資料収集調査(六百万円)や展示資料等基礎資料作成(六百万円)、PFI事業調査(五百万円)などに約二千二百万円を計上している。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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愛知川町と秦荘町が合併

愛荘町がスタート

=13日・2カ所で開庁式=

▲秦荘庁舎で行われた開庁式で職員に訓示する廣田進町長執務執行者
◆湖東・愛荘町◆

 愛知川町と秦荘町が合併した愛荘町が十三日に誕生し、新しい町政がスタートした。

 愛荘町として執務開始を前に同日午前八時から愛知川庁舎で、続いて秦荘庁舎でそれぞれ開庁式が行われた。

 式では、新体制の町職員が集まった前で廣田進町長執務執行者が「新町の職員としての決意を新たに行政サービスの向上に努め、住民から合併してよかったと言われるよう努力してもらいたい。また、最少の軽費で最大の効果が得られるよう変革の意識をもって、一人ひとりが費用対効果を考えながら執務に取り組んでほしい。戸惑いもあると思うが、町民から安心と信頼が得られるよう新しいまちづくりに全力を尽くしてほしい」と訓示した。

 この後、午前十時半から愛知川庁舎で初めての主監、課長会議が開かれ、各職員の辞令交付と各部署間の事務費引継きが行われ、新しい町の行政事務が始動した。

 新しい町の町長と町議を選ぶ同時選挙は、今月二十八日告示、来月五日投、開票され、新町の執行体制が整う。町長選には、旧愛知川町長の平元真氏(愛知川)と旧米原町長の村西俊雄氏(安孫子)の二人が立候補を表明しており、旧町対決の一騎打ちが濃厚となっている。また、町議選は定数十六に対し、二十人余りの出馬が予想されている。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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地元食材使った

「近江雛御膳」

=ホテルニューオウミ=

▲「近江雛御膳」
◆東近江・近江八幡市◆

 JR近江八幡駅前のホテルニューオウミが、十一日から近江八幡市立資料館(新町二丁目)周辺ではじまった近江八幡節句人形めぐり「まちなみに装うひいなのほほえみ」(近江八幡観光物産協会・近江八幡商工会議所・市主催)に協賛して、同ホテル一階にある日本料理店「八万ぼり」でランチタイム限定企画をスタート。地元の旬の食材をふんだんに使って東近江地域の商家に伝わるひな祭の料理を再現した「近江雛御膳(おうみひなごぜん)」が、人気を集めている。三月五日まで。

 同店小谷明宏料理長が健やかに美しく育ってほしいと心を込めて腕をふるう献立は、日野商人宅に伝わる「鯛素麺(たいそうめん)」、お内裏さまとお雛様に見立てた「鯛と鮪(まぐろ)のつくり」、近江八幡特産の赤こんにゃくの田楽、近江八幡産のワケギと桃の節句には欠かせないハマグリを使ったぬた和え、丁字麩に、ハマグリの吸いもの等々の料理に、地元西勝酒造の貴醸酒「風花」からつくった白酒で祝ってもらう。

 料金は一人三千円。子供用おひな祭り風弁当は二千三百十円。ランチタイムは午前十一時半から午後二時半まで。

 三月三日は同ホテルの開業十七周年の記念の日でもあることから、三月三日から五日の近江雛御膳利用者に、ホテルから資料館まで無料シャトルバスを運行する。

 また、三月三十一日まで、同店で市内在住の人形師「ひな屋 覚正」の雛人形展も開催する。

 問い合わせは、同ホテル(TEL0748―36―6666)へ。


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財政効率!?集約される母子保健

事後承諾に批判続出―東近江市

=市議ら 再考を求める要望書提出へ=

◆東近江・東近江市◆

 合併して間もない東近江市能登川、蒲生地区をはじめ、永源寺、愛東地区を中心に驚きが起きた。特に、乳幼児を育てる親の怒りは強く、各地区選出の市議による再考の要望書が提出される動きだ。問題となっているのは、市内七つの保健センターで行っている乳幼児健診と予防接種を、四月一日から八日市、五個荘、湖東保健センターに集約し、対象地域を変更するもので、突然の決定通知(広報二月号)に市民や議員、他課の職員らも驚いた。さらに、能登川・蒲生を交えた担当者会議はわずか二回で、会を開く以前に決定されていたという。子どもたちや市民の生命、安全を財政で秤るスリム化など、住民は合併に求めただろうか。             (飯田香織)

 変更される地域と会場は、蒲生と平田・市辺・中野・八日市・南部地区が「八日市保健センター」、能登川と建部・五個荘地区が「五個荘保健センター」(能登川地区については、十八年度中は能登川保健センターも利用可能)、永源寺と愛東・玉緒・御園・湖東地区が「湖東保健センター」となっている。

 現在、市内には旧市町から引き継いだ七つの保健センターがあり、五回の乳幼児健診と予防接種のほか、マタニティーや子育て相談、交流会等の育児支援が行われている。

 いずれのセンターも九〇%以上の受診率だが、出生率により地区の健診回数にばらつきがあり、八日市保健センターでは月二回の四カ月児健診に四十―五十人、永源寺保健センターは二カ月に一回の健診で五―七人の参加という。

 このため、均等な人数に調整することで適切な指導を行おうと、スタッフの人件費や管理費削減を合わせた集約案が登場。昨年四月から、母子保健の担当者会議を開き、施設の規模や設備面から上記の三施設に絞り込んだほか、車で三十分の距離を基準に対象地域を変更したという。

 しかし、東端に位置する永源寺東部地区は、変更先の湖東保健センターまで一時間はかかり、山肌を縫うカーブやトンネル、ダム、国道などを越えなければならない。北端の能登川地区においても、五個荘保健センターまで約三十分、路線バスが通っていないため、タクシーの利用が必要という。さらに、西端の蒲生地区も八日市保健センターまで三十―四十分かかるが、対象者が少ないことを理由に猶予期間が設けられなかった。

 一児を育てるある母親(28)は「長い時間、小さな子どもを乗せて運転する危険性を分かっているのでしょうか。まして、妊娠中のお母さんならなおさらです。勤め先へも、受診者が増えれば半日や一日休暇が必要になります。市民の声を聞き取りもせず、勝手に決めるのが市のやり方ですか」と憤る。

 また、現場スタッフも「つらい結果で、移動中の事故が気がかりでなりません。せめて、受診できなかった人のためにフォロー(各地区への巡回健診)をお願いしたのですが…、保健事業は生命に係わる重要なもの、財政削減で論ずるのはどうかと思います」と、胸の内を打ち明ける。

 これに対し、市健康推進課は「同年齢のお子さんが大勢集まることで、発達や健康課題を見つけやすくなります。また、育児の悩みを相談できる親同士の交流も多くなり、メリットは大きいはず。ぜひ、ご理解いただきたい」と話し、将来的には市内一カ所に集める方針という。

 さらに取材を進めると、先月一日に編入合併した能登川・蒲生地区の担当者を交えた会議は、昨年十二月二十一、二十七日の二回のみで、五日前の十六日には、すでに三会場の決定報告が館長会議で行われている。初参加となった両センター長の反論で即決は免れたが、「元町長と助役の直談判がなければ、能登川地区も四月から変更されるところでした」と、事後承諾の進め方に不満を漏らす。

 これらの決定は、初登庁した九議員にとっても寝耳に水で、経緯や根拠、会議の進め方等について調査し、変更対象となった地区の選出議員とともに、近く、再考を求める要望書を市に提出する。

 今回の問題は、協定(合併後に調整)による課内協議の死角であり、民意の聴取や現場の意見反映を欠いた結果と言える。市民の安全か財政効率か、事後承諾の公示を含めて市の姿勢が問われる。


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18日から3回

森の講座「里山七彩」

=遊林会=

◆東近江・東近江市◆

 河辺いきものの森をフィールドに活動している里山保全活動団体「遊林会」は、十八日から開講する森の講座「里山七彩」の参加者を募集している。

 同講座は、里山に関する話題の提供や交流の場を提供する恒例の催しで、初日の十八日は「ナラが枯れていく」をテーマに森林総合研究所関西支所の黒田慶子氏が、県北西部でも被害が広がっている状況などを紹介する。二回目の三月四日は「草はらという原風景」をテーマに京都大学大学院の加藤真教授が、草はらが存在する価値と意義を中心に原風景の草はらの話を語る。最終日の三月十八日は「里山と獣たち」をテーマに県立大学講師の野間直彦氏が、県内の獣害の被害実態とその原因について解説する。

 受講無料。各回定員六十人で当日受付。問い合わせは、同森の遊林会事務局(20−5211)へ。

 


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次は3姉妹でオリンピックに!

伊藤みき選手の滑りに釘付け

=予選15位突破に 地元大興奮=

▲地域住民や同級生ら約350人が集まり鳴り物や旗を手に大声援(日野公民館で)
◆東近江・日野町◆

 やれやれみき、どんといけみき―。イタリア・トリノ冬季五輪二日目の十一日午後十一時過ぎ、スキー競技フリースタイル(モーグル)に日本代表として日野町大窪在住の伊藤みき選手(18)=近江兄弟社高校三年=がスタート地点に立った。同町の日野公民館には同級生や地域住民ら約三百五十人が集まり、みきコールで沸き上がった。

 伊藤みき選手の初五輪を応援する「地元応援会」(主催=日野町、日野町体育協会、NHK大津放送局)は、受け付けが始まる午後十時にはすでに百人近い人が詰め掛け、競技会場にいるような熱気と高揚感に包まれた。

 競技開始前、父・公英さんは「今日午前四時頃に(みきから)電話があり、体調もよく滑りやすいと話していたので、次につながる経験を積んでほしい」と語り、姉・あづさ選手は同じモーグル選手としての悔しさを胸にしまい込み「自分の滑りができるようがんばってほしい」と声援を送り続けた。

▲報道陣に囲まれるあづさ選手と父・公英さん
 「がんばれ!」と書かれた特製旗を手に参加者は大画面の前に陣取り、藤澤直広町長が「努力すれば報われることを教えてくれたみき選手を、みなさんとともにがんばって応援する」とあいさつし、予選開始を待った。

 日野町連合青年会メンバーがトリノ五輪のマスコットなどに扮して応援の指揮をとり、上村愛子選手に引き続き五番目に登場したみき選手の滑りに全員が身を乗り出した。

 みき選手が得意のヘリコプターや後方宙返りを決めると、「おー」というどよめきと大歓声で興奮の渦に。テレビ解説者が「足が長く吸収動作がいい」と評価した通りターンの持ち味も存分に発揮し、満足いく滑りにみき選手もゴール直後に両手をつきあげ、十五位での予選通過に会場は万歳三唱で喜んだ。

 初五輪で決勝進出を決めた直後、公英さんは取り囲む報道陣に「今季ワールドカップを通して一番ポイントが高かったのでいい滑りだった」と答え、現地で応援ツアー一行と予選を見守っていた母・敦子さんは「たくさん集まっていただいていることを(みきに)知らせたら『えーうれしい』と言って喜んでいた。自分らしい滑りを見せるので応援してほしいと話していた」と決勝前にみき選手と交わした会話を電話で明かし、お守りも手渡したという。

▲大画面にみき選手や応援ツアー一行が映し出されると興奮の渦に
 地元住民らが用意した豚汁やおでんで腹ごしらえをした参加者らは、決勝でも大声援を送った。自らの力を一〇〇%発揮することができず、みき選手は二十位の結果に終わったが、大舞台で世界のトップ選手と肩を並べ戦えたことは大きな自信となったにちがいない。

 競技終了後、公英さんは「決勝で少し失敗したが予選通過は評価でき、みなさんのおかげ。いろいろな方の支えがあったからここまでこれて、(みきの)大きな力となった。次は三姉妹でバンクーバー五輪に出場できるよう引き続き応援してほしい」と六時間にわたる応援に感謝し、参加者全員で五本締めを行い三姉妹にエールを送った。

 今回の五輪切符は逃したものの、あづさ選手はすでに全日本選手権やワールドカップ日本戦に向けて気持ちを切り替えている。三姉妹が互いに支え競い合いながら夢の舞台に立つ日を、地域住民も今から心待ちにしている。

 


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

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