平成18年4月6日(木)第14380号

◆全県◆
新行革大綱
不透明な 財政収支見通し
新幹線新駅など大規模事業を聖域化
=動き出した知事選(7)〈 財政危機編 下 〉=

◆全県◆
季刊誌「湖国と文化」
=地域記者を募集 =


◆東近江・東近江市◆
ボランティア活動たたえ
市教委 善行少年に贈る
=バッジ胸に輪を広げよう=


◆東近江・東近江市◆
湖東信など4社と提携
広がる協力の輪
=子ども110番事業=


◆東近江・日野町◆
春風に揺れる満開のサクラ?!
日枝神社で「南山王祭」
=華麗なほいのぼり22本の競演=


◆東近江・安土町◆
土器に炭化キビの固まり
安土町矢ケ崎A遺跡
縄文時代後期の食文化
=栽培、交易の可能性も=



不透明な 財政収支見通し

新幹線新駅など大規模事業を聖域化

=動き出した知事選(7)〈 財政危機編 下 〉=

◆全県◆

 県は昨年三月に「財政危機回避のための改革プログラム」を策定し、平成十七年度から十九年度まで財政健全化への取り組みを進めている。しかし国と地方の税財政を見直す「三位一体の改革」などの影響で、二十年度は約六百十億円、二十一年度は六百四十億円の財源不足額が見込まれるため先月三十日、さらに取り組みを強化する“新行革大綱”を策定した。

◆甘めの前提条件

 表は新行革大綱の中の“財政収支見通しの試算”による一般財源不足額とその対応策をまとめた“財政収支改善目標”である。一般財源不足額は、いずれも十六年度予算に比べた数値だ。表のカッコ内は、十九年度並みに歳出削減に努めたとしても、さらに必要になる削減額。厳しい新行革大綱だが、“収支見通しの試算”の前提条件には結構“甘め”のものがある。主なものを列挙してみよう。

◆地方交付税削減の動き

 国から一定の基準で交付される地方交付税は、県においてはこれまで百億円単位で減額されてきた。にもかかわらず十八年度以降は、現行制度を前提にした試算となっている。今後、国は中期地方財政ビジョンなどで、地方交付税の大幅削減を検討しており、はたして前提条件が現行制度でいけるのかの問題が残る。

◆退職金積み立てなし

 今後十年あまりの期間に、団塊の世代や教職員の大量退職が見込まれ多大な財政負担となる。この退職金は、歳出で所用額が見込まれているものの、具体的な基金の積み立てはなされていない。また歳出の中で施設整備に向けられる投資的経費では、新幹線新駅、警察本部庁舎など大規模事業についてはすべてを見込んで算出されており、事業の見直しが行われていないのだ。

◆底つく基金で財源対応

 次に表の“財政収支改善目標”を見ると、十八年度見込みで借金に当たる県債残高が九千億円を超える中、はたして十九年度以降も目標額の県債が発行ができるかである。また表の<CODE NUM=0175>の歳入確保では、貯金に当たる基金の取り崩しが大きなウエイトを占めるが、財源不足に対応できる基金残高が十九年度にゼロになると予想されるだけに、二十年度七十億円、二十一年度九十億円の歳入が確保できるか疑問だ。

 行政経営改革室の川口逸司理事心得は「年度終わりに節約や入札執行残で不用額が発生し毎年二月補正でそれを基金として積み直している。この二月補正でも、財源不足に対応する財政調整基金や県債管理基金については約六十億円の取り崩しをやめるなどにより十八年度末現在高で九十二億円にもどした。ただ行革が一段と進む中で、今後も二月補正で基金を積めるか心配は残る」と苦渋の表情だった。このように収支見通し試算の前提条件や収支改善目標は、先行き不透明との指摘があるだけに、もし国松善次知事が新幹線新駅建設を進めようとするなら、ダム建設の中止など大規模事業の見直しが不可欠かも知れない。

【石川政実】


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季刊誌「湖国と文化」

=地域記者を募集 =

▲来秋で創刊30周年を迎える「湖国と文化」

◆全県◆

 季刊誌「湖国と文化」は、来秋の創刊三十周年を節目に地域により密着した紙面づくりを目指そうと、県内各地の話題を取材、提供する地域記者を四人程度募集している。

 任期は七月から来年六月までの一年程度。三カ月に一回、記事を提供してもらう。一テーマにつき四百字以内。採用分については、編集室規定により四百字詰め原稿用紙一枚と写真一点で二千円の謝礼。

 応募は、履歴書と地域の話題を四百字にまとめ、5月31日までに〒520-0044大津市京町3-4-22、(財)滋賀県文化振興事業団(077-522-6268)へ。選考は、6月の作文審査を経て、7月に面接を行なう。

 季刊誌「湖国と文化」は、湖国の文化情報を楽しい形で発信しようと、昭和52年9月1日、創刊したB5判100ページの季刊誌。三千部発行し、県内書店、美術館、博物館などで販売されるほか、定期購読でも入手できる。


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ボランティア活動たたえ

市教委 善行少年に贈る

=バッジ胸に輪を広げよう=

▲岡井教育長からバッジを受ける子どもたち
◆東近江・東近江市◆

 東近江市教育委員会はこのほど、学校や地域で様々なボランティア活動を行っている児童や生徒の善行をたたえる「ボランティアバッジ」の贈呈式を、同市役所東庁舎で行った。

 小・中学生のボランティア意識の育成と青少年の健やかな成長を願い、旧八日市時代から市教委が始める表彰で、今年度の受賞者は、独居老人宅や老人ホームに定期的な訪問活動を行っている五個荘中学校のボランティア団体(十九人)と、集団下校をしながら通学路の清掃や愛知川周辺のゴミ拾いを展開する山上小学校全校児童(二百三十九人)の計二百五十八人。

 贈呈式で、岡井眞壽美教育長は「優しい気持ちで、地域に根ざした活動をしていただきました。今後も、みなさんの模範となっていただけるよう期待しています」と話し、キャッチフレーズ“心に愛のかけ橋を”をデザイン(市内ステンシルアート作家・平川義男さん作)したボランティアバッジを、子どもたちに手渡した。


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湖東信など4社と提携

広がる協力の輪

=子ども110番事業=

▲4日、市役所で行われた湖東信用金庫、生活協同組合コープしが、との調印式
◆東近江・東近江市◆

 東近江市は四日、市内を営業エリアとしている企業四社から子ども110番事業への協力が得られることになり、事業提携の覚書調印式を行った。

 今年一月の郵便局、二月の近江鉄道バスと湖国バスに続くもので、新たに湖東信用金庫、生活協同組合コープしが、FMひがしおうみ、伸和産業が加わった。

 事業提携をした企業や事業所は、配達やバス運行、街頭での営業活動の中で、不審者を見かけた時に通報することや、子供が被害にあう状況に遭遇したり、実際に助けを求めてきた時には、教護、保護することが申し合わされている。

▲営業用のバイクにシールを貼る大西和彦湖東信用金庫理事長と中村市長
 午後一時から市役所で行われた調印式には、湖東信用金庫と生活協同組合コープしがの代表者が出席。冒頭、中村功一市長が「東近江市の子供の安全、安心の確保のための取り組みに賛同いただき、ありがとうございます」と感謝を述べた。

 これに応え、大西和彦・同金庫理事長は「東近江の未来を託す子どもたちの守るために、地域に貢献する金融機関としての役割を果たしていきたい」とあいさつ、コープしがの中出浩理事長も「数年前から子ども110番に協力させてもらっている。車両にシートを貼り付けていることもあり職員の安全運転にもつながっている。今後は全県に広げていきたい」と積極的な協力姿勢を示した。

 同金庫では、バイク四十一台、車二十七台に「子ども110番のくるま」と書かれたステッカーやマグネットシートを貼り付け、子供の安全に目を配ることにしている。また、支店など七カ所に三角コーンを設置する。コープしがでは二十一台の配送車で同様の取り組みを行う。


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春風に揺れる満開のサクラ?!

日枝神社で「南山王祭」

=華麗なほいのぼり22本の競演=

▲ほいのぼりの下にござを敷き花見気分を味わいながら親睦を深める地元住民ら(日野町大窪の日枝神社境内で)
◆東近江・日野町◆

 日野町大窪にある日枝神社で四日、春の大祭「南山王祭」が行われ、サクラを思わせる日野地方特有の“ほいのぼり”の下に地元住民らが集い、一足早く花見気分を味わった。

 境内を美しく彩る“ほいのぼり”は、同神社の氏子にあたる大窪・松尾の中心通りより南側の各町が毎年手作りし、五穀豊穣などを祈願して奉納するもので、高さ約四メートルの竹竿の頂に御幣を立て、竹ひご四十八本に和紙で作った花を飾り付け円すい状に垂らす。

 同神社総代らの話しによると、花の部分は薄いピンクと白色の和紙を重ねる枚数や使う色がのぼりによって異なり、「ちょっとでも自分の町のほいのぼりを良く見せよう」と各町ともこだわりがあるという。また、花飾り付き竹ひごがヘビ除けになるとして、争奪戦を繰り広げた子どもの頃の思い出を懐かしんでいた。

 四日に行われた祭りでは、午前八時四十分から二時間の間に、上清・下清雲・今井・上大窪・下大将軍・松尾・清水・双六・内池・杉野神・南大窪・仕出・大窪・河原田・金英・上鍛冶・下鍛冶・永繁・越川・上岡本・中岡本・下岡本―の二十二町のほいのぼりが境内に勢ぞろいした。

 花飾り付き竹ひごが春風に揺れる様子は、ソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラなど、満開のサクラを思い起こさせる。七、八年前からは、地元住民の花見会場としても定着。

 気温が二十度近くまで上昇し、ポカポカ陽気に恵まれたこともあって、当日は春休み中の子どもたちからお年寄りまで各町ごとにほいのぼりの下に集まり、弁当を広げたり酒を酌み交わし親睦を深め、アマチュアカメラマンらが春ムード満点の祭りをレンズ越しに楽しんでいた。

 この十二日には、北山王と呼ばれる同町松尾にある井林神社でも“ほいのぼり”が奉納される。

 


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土器に炭化キビの固まり

安土町矢ケ崎A遺跡

縄文時代後期の食文化
=栽培、交易の可能性も=

▲土器片に付着している炭化したキビ
◆東近江・安土町◆

 県教委はこのほど、安土町下豊浦の竜ケ崎A遺跡で出土した約二千六百―二千五百年前の縄文時代晩期末の土器片に、炭化したキビの固まりが付着しているのを全国ではじめて確認し、「キビを煮炊きしたものと考えられ、当時の食文化を知ることができ、西日本でのキビの発見の最古の事例として貴重な資料」と発表した。十四日まで、県立安土城考古博物館(桑実寺)のロビーで展示している。

 遺跡は安土山の西側ふもとの山と琵琶湖面(当時)との接点付近に位置し、約四千五百―二千五百年前の縄文時代中期から晩期までの集落跡。平成十五年度に県営ほ場整備に伴って発掘調査し、出土した土器などを十六・十七年度で整理調査した。

 その結果、土器片の一つに穀類と推定される直径約一・五ミリの粒状の炭化物が固まって付着しており、専門家に分析してもらったところ、キビであることが判明した。

 土器片は底の直径約六・五センチ、高さは約八センチで、、貯蔵や煮炊きに使われた深鉢の底とみられる。土器片内側には、炭化したキビがびっしりとこびりついていた(約七センチ四方)。キビは、殻が残っているものが少なく、脱穀されたものとみられる。

 縄文時代晩期には、キビはすでに食べられていたと考えらるが、日本では自生のキビはないことから、栽培されていたか、交易などにより他の地域から運ばれたのではないかとみられる。

 炭化したキビは、これまでに彦根市の稲里遺跡(イネ・アワと共に)や青森県八戸市の風張遺跡(一粒)と八幡遺跡(三粒)の三カ所で、いずれも土の中からしか見つかっていない。

 国学院大松谷暁子非常勤講師による電子顕微鏡などによる調査で、脱穀しきれていなかった炭化物から、実を包む籾(もみ)のような穎(えい)という部分にキビの特徴を示す縦方向の線と、ジグザグした波状の長細胞列が確認され、キビであることが判明した。

 松谷さんのコメント ヒエ・アワ・キビなどの炭化粒はイネやムギ類に比べて小さく、発掘調査の際に見落とされることが多く、あまり重要視されてこなかった。滋賀県では、縄文時代晩期から弥生時代にかけ、キビがこの地域に連続して存在することが実証された。加熱されて炭化していることからDNA分析は無理だが、キビ粒の確認、年代測定なども可能であり、自然科学的手法を利用した様々な方面の研究に役立つ。これまで見過ごされがちだった雑穀についての情報が増加することを期待したい

 


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