平成18年6月8日(木)第14433号

◆全県◆
琵琶湖百年の怨み言
国に翻ろうされた滋賀県
リアルタイム06知事選(3)
《ダム問題(下)》

◆東近江・東近江市◆
見て楽しい220枚
珍しい 「うちわ展」
=湖東信用金庫本店で 30日まで=


◆東近江・東近江市◆
姉妹都市奨学生の佐野さん
中村市長に帰国報告
=「将来、途上国発展の勉強をしたい」=

◆東近江・日野町◆
地元住民に無実と支援訴える!
今度こそまことの判断を
=日野町事件 再審開始求める集会=


◆東近江・安土町◆
汗とリズムで気分も爽快
いきいき和太鼓教室
=安土町で7月開講=


琵琶湖百年の怨み言

国に翻ろうされた滋賀県

リアルタイム06知事選(3)
《ダム問題(下)》


◆全県◆

 「百年ノ後ニ怨言(うらみごと)ヲ言ハレルコトガ、或(あるい)ハアリハセヌカ、其(そ)ノコトヲ心配スルノデアル」。明治二十九(一八九六)年、藤澤萬九郎県議は内務省の沖野忠雄技師に瀬田川洗堰(せき)設置計画でかみついた。明治三十八年に瀬田川洗堰が完成し、全閉操作の運用が始まったが、藤澤県議の杞憂(きゆう)は的中することになる。琵琶湖・淀川の近代治水史は、滋賀県にとっては屈辱の歴史でもあった。   【石川政実】

●丹生ダム3分の1に縮小

 国土交通省近畿地方整備局は昨年七月、水需要の減少などを理由に、大戸川ダム(大津市)の建設は中止し、丹生ダム(余呉町)は規模縮小などの方針を発表した。丹生ダムは、利水事業から撤退し、治水ダムに変更された。このため貯水量は、当初計画の約一億五千万トンから約三分の一の五千三百万トンにまで縮小されている。

 これまで丹生ダムには十七年度末累計で約五百三十四億円、大戸川ダムには約五百七十億円が投入され、このうち計四十九億円を県が負担しているが、これらが水泡に帰すことになる。

 すでに丹生ダムでは水没する四十戸、大戸川ダムも五十五戸が移転しているが、これらの地元では「移転した水没予定地の住民の気持ちをもてあそぶつもりか」と国の方針発表に猛反発。

 片や近畿地方整備局の諮問機関で、淀川水系の河川整備計画を検討する淀川水系流域委員会(学者らで構成)は、ダムを原則的に建設すべきでないとしていただけに「委員会に報告がないまま方針を発表したことは重大なルール違反」と不快感をあらわにした。

●全閉解消へダム建設

 一方、近畿地方整備局は、洗堰の全閉操作を前提に、二百年に一度とも言われる明治二十九年の大洪水が起こった場合の琵琶湖浸水想定区域を予測しているが、それによると浸水想定区域は約一万八千ヘクタール、十万五千人が浸水被害を受け、被害額は約二千四百億円にのぼるという。ちなみに洗堰の操作は 大洪水になれば、上流の滋賀県を犠牲にして、下流府県を守るために国の権限で全閉操作がなされるものだ。

 県水政課の安田全男主席参事は「流域委員会の議論は、全閉操作を前提にしたものにすぎない。上流(滋賀県)を犠牲にして下流府県を守る全閉操作は、県民の尊厳にかかわる問題」とし、全閉解消を前提にした洗堰操作の見直しを国に訴えている。全閉操作解消のためダム建設が必要と論理展開したのだ。

●流域委VS県が知事選に 

 この四日に知事選立候補予定者による公開討論会が開催されたが、ダム建設計画について、県労働組合総連合議長の辻義則氏(59)は「中止し、治水は河床の掘削などに切り替える」、精華大学教授の嘉田由紀子氏(56)は「凍結・見直しをする。治水は堤防や水防組織などで対応する」としたのに対し、知事の国松善次氏(68)は「明治二十九年の大洪水になれば、滋賀県は約三万一千世帯が浸水被害を被る。大戸川ダムや丹生ダムの推進や、全閉操作解消に取り組む」と譲らない。琵琶湖流域委員会の委員として、ダム建設に反対だった嘉田氏と県との確執は、皮肉にも舞台を知事選に移すことになったのだ。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


見て楽しい220枚

珍しい 「うちわ展」

=湖東信用金庫本店で 30日まで=



▲湖東信用金庫本店で開かれている「うちわ展」
◆東近江・東近江市◆

 衣替えの初夏を迎えた六月一日から湖東信用金庫本店で「うちわ展」が開かれ、一階ロビーに涼味を漂わせている。三十日まで。

 展示されているうちわは、東近江市大塚町、大工、佐川吉一さん(66)のコレクションの一部で、日本古来の伝統うちわや東南アジアの国々で使われているものなど二二○点。

 佐川さんは、一九七○年の大阪万博を訪れたとき、外国パビリオンで来館記念のうちわをもらったことがきっかけに興味が沸き、仕事で解体した古民家から古いうちわが見つかると譲ってもらうなどして、さまざまなうちわの収集を始めるようになり、現在、約一千枚を持っている。マニアの間では、一枚数万円の値がつく芸能人のうちわもあるという。

 今回展示されているうちわのうち、日本のものは、竹骨のほか、骨のない円形のボール紙でできたものもあり、美空ひばりや吉永小百合などの芸能人や動物の図柄、浦島太郎などの日本昔ばなし、季節の花やホタルを描いた浴衣に似合うもの、有名デパートが得意先に中元として贈った特製の大うちわなど、時代や託された思いをうかがい知る珍しいものばかり。外国の物は、柄の先端を中心に円形に広がる扇子、植物の繊維で編んだものなどもあり、訪れる人々の目を楽しませている。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


姉妹都市奨学生の佐野さん

中村市長に帰国報告

=「将来、途上国発展の勉強をしたい」=



▲市長に帰国報告をする佐野さん(東近江市役所)
◆東近江・東近江市◆

 東近江市の姉妹都市アメリカ・ミシガン州マーケット市に渡米し、州立北ミシガン大学の姉妹都市奨学生として学んでいた佐野有香さん(19、上平木町)が留学を終え、このほど中村功一市長に帰国報告を行った。

 佐野さんは、東近江市として初めて、旧八日市市から数えると二十六人目の奨学生として昨年八月に渡米し、先月五月までの九カ月間、州立北ミシガン大学英語学部の学生として学んだ。

 帰国報告では、「日本の文化に触れてもらうことができた」「貴重な体験がたくさんできた」など、大学生活や日々の生活、発見を報告。また、数年前にも八日市市友好親善使節団の一員として同市を訪れた経験があることから、「以前訪れたときにお世話になった人とのつながりが役に立ち、あたたかくしていただいた。友人もたくさんでき、自分の自信になった。将来は、世界の途上国発展の勉強をしたい」と話していた。

 報告を受け、中村市長は「これからの人生に活かしてほしい。体調に気を付け、がんばって下さい」と今後の活躍を期待した。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


地元住民に無実と支援訴える!

今度こそまことの判断を

=日野町事件 再審開始求める集会=



▲日野町豊田の日野文化会館で開かれた「えん罪日野町事件〜再審開始を求める日野集会〜」
◆東近江・日野町◆

 犯人探しや被害者親族との対立が運動目的ではなく、真相を究明し無実を明らかして救い出したいだけ―。大阪高等裁判所で始まる新たな戦いに向け地元住民の理解と支援の輪を広げるため「えん罪日野町事件〜再審開始を求める日野集会」(主催=日野町事件対策委員会、阪原弘さんを守る会)が四日、日野町豊田にある日野文化会館で開かれた。参加した県内外の支援者や地元住民ら約二十人は、再審開始決定を勝ち取り無実を晴らすまで一致団結し支援していくことを再確認した。

◆いつ出られますか

 グリコ森永事件や迷宮入りした日野町内での首なし事件などが相次ぐ中、昭和五十九年、日野町豊田で強盗殺人事件が発生した。

 酒類販売店主・池元はつさん(当時69)を飲み代ほしさに殺害し、金庫などから現金を奪ったとして、事件発生から約三年後に逮捕され、無期懲役刑が確定した阪原弘受刑者(70)が獄中から無実を訴え続けている。

 阪原受刑者は、警察の連日の取り調べで、暴行や「娘の嫁ぎ先をガタガタにしてやる」といった脅迫によりうその自白をさせられたと、裁判で一貫して主張してきた。

 一審段階から接見を続けてきた日野町事件弁護団・玉木昌美主任弁護人によると、一度自白すると覆すのが難しい日本の法制度を説いても、阪原受刑者は会うたびに「私はいつ出られますか」と問い掛けるという。事件に関与していないのだから無実は証明されるはずと固く信じ、阪原受刑者は「まことの判断」を待つ。

◆150筆の署名

 日野集会当日は、午後三時から支援者二十八人が日野町内で街宣活動を行った。地元・豊田地区では戸別訪問し、阪原受刑者の無実と支援を呼び掛け、大阪高裁に再審開始決定を求める百五十筆の署名を集めた。励ましの言葉以外に「再審請求がなぜ認められなかったのか詳しく知りたい」との声もあり、支援者らは事件への関心の高まりを実感した。

 続く、午後七時十五分からの集会では、冒頭、阪原受刑者の二女・則子さんが「無実の父を助けるために、みなさんの知恵と支援を借りてがんばっていきたい」と込み上げる気持ちを抑えつつ訴え、「父は、はつさんを絶対に殺していない」と繰り返した。

 今年三月二十七日に、大津地裁(長井秀典裁判長)が再審請求に対して棄却決定を下したことについて、玉木主任弁護人は「“疑わしきは被告人の利益に”という大原則を忘れ、まともに審理していない。憤りを持って受け止めずにはいられない」と非難し、約四年間の再審請求審で弁護団が解明してきた有罪を裏付ける証拠と客観的事実の矛盾や自白の信用性などを詳しく解説し、棄却決定の不合理性をあらゆる角度から検証した。

 「犯人だと決めつけられて、(弁護士など)誰からも援助がなく取り調べを受けたとしたら、どれだけの人が耐えられるだろうか」と阪原受刑者が自白に追い込まれた状況に思い巡らせ、「無罪の阪原さんを救わなければいけない」と強調した。

◆舞台は大阪高裁へ

 大津地裁の決定を不服として即時抗告したため、戦いの舞台は大阪高裁(担当裁判官=片岡博裁判長)へと移った。これからの戦いに関して、玉木主任弁護人は「今の日本の制度では被告人に有利な証拠を検事が隠すことも可能。大阪高裁でも引き続き証拠開示を迫り、各論点についてさらに補充していく。支援運動が広がる中で出てきた情報が、裁判で役立つこともある。真相究明のためにも、一つでも二つでも材料となる情報を集めていきたい」と語り、地元住民からの情報提供や支援を強く求めた。

 阪原弘さんを守る会の伊藤和次会長は、「裁判官を正していくのも国民の力だと思う。豊田地区での支援活動の広がりが、阪原さんの無実を証明するのではないか。戦いは長引いているが、阪原さんを取り戻すまでがんばりたい」と力を込め、今後の活動目標に地元支援者の拡大と世論喚起を掲げた。

 署名などに関する問い合わせは、阪原弘さんを守る会(0748―22―1766)まで。


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ


汗とリズムで気分も爽快

いきいき和太鼓教室

=安土町で7月開講=


教室風景

◆東近江・安土町◆

 太鼓をたたいて楽しく健康づくりしてみませんか――と、安土町観光協会は七月から安土文芸の郷練習場で開講する「いきいき和太鼓教室」の参加者を募集している。

 あづち信長出陣太鼓のメンバーの指導で、三か月の短期コースで基本から簡単な演奏までを習得。太鼓を思いきり打ってみたい人も、リズムに合わせて汗をかいてみたい人も、一緒に楽しく挑戦できる。

 講座は全六回で、七月四日から九月二十六日までの隔週火曜日午後七時半から午後九時まで。受講資格は高校生以上。受講料三千円。定員二十人。

受講申し込みは、六月三十日までに安土町観光協会(TEL0748―46―7210)まで。

 


全県大津湖南・甲賀東近江・湖東湖北・湖西中央政界社説

今週の運勢おくやみ・お誕生・ご結婚今日の首長交通取締リンク
TOP インデックスへ