平成18年6月15日(木)第14439号

◆全県◆
民 主 例外的な国松氏推薦
記者座談会で分岐点の謎に迫る
悔やまれる嘉田、辻両氏の一本化ならず
=リアルタイム06知事選(4)=

◆全県◆
23日告示の県議選補欠選挙
高島、長浜で選挙戦突入
=八日市、神崎では無風の公算大=


◆湖南・守山市◆
県内のリハビリ拠点施設
成人病センター内に開所
=支援・医療の2部門で質向上目指す=


◆東近江・東近江市◆
相聞歌の紫草を移植
在来種の復活にひと役
=八日市南高の生徒ら=


◆東近江・東近江市◆
ふるさと興しプロジェクト
永源寺で桑、養蚕復活
健康食品「ミドリン」
=成人病予防―共同ベンチャー=


◆東近江・近江八幡市◆
効果的情報発信 官民一体で
「観光振興計画」まとまる
=近江八幡市 市長に提出=


民 主 例外的な国松氏推薦

記者座談会で分岐点の謎に迫る

悔やまれる嘉田、辻両氏の一本化ならず
=リアルタイム06知事選(4)=



▲国松陣営を安堵させた民主の推薦(選挙事務所に飾られた民主の推薦状)
 知事選はきょう十五日に告示され、七月二日の投開票に向けて熱い戦いの火ぶたを切る。三選を目指す現職知事の国松善次氏(68)に、県労働組合総連合議長の辻義則氏(59)と京都精華大学教授の嘉田由紀子氏(56)の両新人が挑む選挙戦になりそうだ。そこで分岐点になったミステリアスな出来事を記者座談会で振り返ってみた。
【文責・石川政実】

 ――民主党本部は九日に、ようやく知事選で現職の国松氏の推薦を決定した。鳩山由紀夫幹事長は記者会見で「県連が(党幹部の方針発表前の)先月十二日に推薦を決定しており、その努力を覆すのは県連の意思に背く」と苦しい説明だったね。

  民主党幹部は先月二十二日、知事選などで、自民党と同じ候補を推薦することは原則しない方針を決めていた。この中で同党県連は先月三十日、国松氏と知事選に関する政策協定を締結し、推薦申請を党本部に上げたため、なかなか推薦は下りなかった。朝倉克己・同党県連幹事長も「党本部が推薦をしなくても県連は国松氏で戦う」と悲そう感が漂っていた。

  確かにその可能性があった。だが小沢一郎代表は、結局、川端達夫・同党県連代表のメンツを守った格好だ。

  振り返ると同党県連は先月十二日、国松氏推薦の記者会見で、発表資料を持つ川端氏の手が心なしか小刻みに震えていたようにも見えたのは錯覚だったのだろうか。

  同党県連が四総支部から意見聴取したところ、国松氏と嘉田氏はほぼ互角で、最終的には川端県連代表に一任された。自民党の古賀誠元幹事長が先月十、十一日の両日、国対委員長時代から旧知の川端氏と会い国松氏推薦を要請をしたという。

  いや、むしろ十二日に連合滋賀や自治労県本部らが強く国松氏を推したのが効いたよ。

 ――分岐点として、辻氏と嘉田氏の両陣営が立候補の統一を模索し、不調に終わったのも見逃せないね。

  辻氏は、立候補を辞退してもいいと本気で考えていたようだ。ただ同氏を推薦する共産党県委員会は、嘉田氏が同党に推薦でなく支持を求めたことは許せなかった。嘉田氏も(冨士谷英正県議など)自民党との決別を辻陣営に迫られたが、それは信義上できなかった。国松陣営は自民、民主、公明推薦の巨大軍艦だけに、やはり一本化の不調は悔やまれるよ。

 ――五日に川端五兵衞・近江八幡市長は次期市長選に出馬しないことを表明したが、記者会見で同じ人物が権力に居座ると十年で腐る意味の格言「権腐十年」で多選の弊害を挙げたことで、、政界筋では国松知事へのあてつけと受け止めていたね。ところで嘉田氏を担ぎ出した自民党の冨士谷県議を始め、同市議会の創政会の市議らは、自民党県連の締めつけが予想される中で、嘉田氏の応援を続けられるのだろうか。

  「もし自民党県連が嘉田氏応援の議員を除名すれば、岩永峯一衆院議員の自殺行為になる」(冨士谷県議)と踏んでおり、例え市長選に色気のある冨士谷県議でも横になるわけにはいかない。

 ――本当に三人とも体調に不安はないのかね。

  三週間足らずだけに大丈夫だろう。


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23日告示の県議選補欠選挙

高島、長浜で選挙戦突入

=八日市、神崎では無風の公算大=


◆全県◆

 二十三日告示、七月二日投開票の県議会議員補欠選挙が、高島市、長浜市、八日市市、神崎郡の四選挙区で行われるが、選挙戦になりそうなのは高島・長浜で、八日市・神崎では無風の公算が大きい。各選挙区における告示直前の情勢を取材した。敬称略。

【高島市選挙区(欠員一)】
広本昌久(52) 自営業  無新
石田祐介(41) 会社社長 無新

2代目、互角の争い

 旧今津町から無所属新人二人が出馬を予定している。
 従来、高島市選挙区における票田は、安曇川を境にして北部(マキノ・今津・新旭)、南部(安曇川・高島・朽木)と分けられ、それぞれ一人づつ県議を出してきた。
 今回の補選は、欠員のままになっていた北部の県議を選出するものだ。このため、両陣営とも出身の旧今津町を中心に北部を固めたのち、草刈り場となっている南部へ攻勢をかけている。
 父親が元今津町長(広本慶男)の広本昌久は昨年十月に出馬を表明。陣営には旧今津町の保守系市会議員五人が入り、後援会会長には山口武前今津町長が就任して体制を固めている。
 他町についても、後援会を旧町ごとに設立し、あいさつ回りをきめ細かくこなしている。また、五月二十日からは、JR駅で駅立ちを始め、知名度アップに余念がない。
 石田祐介は出遅れたが、JCの有志を中心に体制をつくる一方、父親で元県議・幸雄の旧後援会も立ち上がり、出身地の旧マキノ町などをはじめ、各町で支援の輪を広げ、ほぼ互角の戦いに。
 他町についても、各地で後援会を設立するほか、あいさつ回りやミニ集会、市内JR駅の駅立ちなどを徹底的にこなし、票の掘り起こしを図っている。
 石田、広本は互角で、デットヒートを繰り広げている。高島市選挙区の有権者数は六月二日現在、四万四千四百七十四人(男性二万一千四百三十七人、女性ニ万三千三十七人)となっている。得票目標は両陣営ともに、投票率を五〇%程度と予想して、一万五千票においている。

【長浜市選挙区】
(旧長浜市、欠員一)
田中章五(51)行政書士 無 新
川島隆二(35)会社役員 無 新

新人2人の一騎打ち

 無所属で民主党と連合滋賀が推薦する田中と、無所属の川島の新人二人の一騎討ちになる模様だ。
 三月に立候補を表明した田中は、バックアップを受ける連合滋賀の支持組合の挨拶回りを精力的にこなした。また衆院二区選挙区の民主・田島一成衆院議員も、長浜市の後援会強化を狙って、田中の応援に熱がこもる。この九日の決起集会には、田島衆院議員、林久美子参院議員らが応援に駆けつけた。今回の補選は、中川末治・前県議の収賄容疑による逮捕、辞任に伴うものだけに、「清潔な政治」を訴えていく。
 川島信也・長浜市長の次男である隆二は、、平成十五年の衆院選で二区から無所属で出馬し、自民党県連から除名処分を受けた。現在、県連に復党願いを出しているが返事はない。このため地元の自民党長浜市神照支部では有志が応援する一方、虎姫高校時代の野球部監督・西岡義夫が会長を務める後援会「湖北躍進グループ」を中心に選挙戦を展開している。十五年の衆院選では、旧長浜市から約六千票を獲得したが、ここに父親の支持票の上積せを目指して「市政と県政の橋渡し」を掲げる。
 長浜市選挙区の有権者数は六月二日現在、四万六千五百十人(男性二万二千三百六十六人、女性二万四千百四十四人)となっている。

【八日市市選挙区】
(欠員一)
山田実(55)NPO役員 無 新


 民主が推薦する山田の無投票当選の公算が大だ。武村正義元大蔵大臣が知事時代に秘書課で仕えただけに、政治の舞台裏を肌で学んでいる。県庁を退職後は、旧さきがけの政策に関わり、現在は東近江NPOセンター運営委員長などを務めている。ただ一部で保守系新人擁立の動きも。

【神崎郡選挙区(欠員一)】
 宇賀武(57) 自営業 自民新


 八日市市選挙区と同様に、無投票になりそうだ。一昨年に自民の大谷元太郎県議が他界したことに伴う補選であり、後釜の宇賀も自民公認で出馬する。三日の決起集会にも、自民党の岩永峯一衆院議員らが顔を揃えた。「能登川町長時代に培った行政経験を県政へ」と訴えている。


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県内のリハビリ拠点施設

成人病センター内に開所

=支援・医療の2部門で質向上目指す=



▲センター内の施設
◆湖南・守山市◆

 県内におけるリハビリテーションの拠点施設として、県立リハビリテーションセンターがこのほど、守山市守山の県立成人病センターの建物一部を改修・増築して開所した。

 県内のリハビリテーションの質的向上を図るには、地域と県全域をつなぐ支援づくりや利用者本位のサービスが総合的に提供できる体制づくりが重要とされる。

 このため同センターでは県全域を視野に入れ、地域リハビリテーションや総合的リハビリテーションの推進活動を支援する「支援部門」、高度・専門的なリハビリテーション医療を提供する「医療部門」(ベッド数・四十床)を設けている。


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相聞歌の紫草を移植

在来種の復活にひと役

=八日市南高の生徒ら=


▲育てた在来種のムラサキを野草園に移植する八日市南高の生徒ら
◆東近江・東近江市◆

 万葉集に詠まれている植物を集めた万葉の森船岡山の野草園で六日、県立八日市南高校の生徒らが育てていた和種のムラサキの移植作業が行われ、万葉歌に詠まれている在来種のムラサキが復活した。

 同野草園には、天智天皇の妻・額田王が、昔の恋人だった天智天皇の弟・大海人皇子が今も自分に寄せる求愛に対して詠んだ「茜(あかね)さす、紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き、野守が見ずや君が袖ふる」と、これに応えて大海人皇子が「紫のにほへる妹を・・・」の始まりで変わらぬ恋心を詠んだ相聞歌の中に出てくる野草「ムラサキ(紫)」を施設のシンボルの一つとして植栽しているが、七年ほど前から混在していた外来種との交配が進み、生命力の弱い在来種が駆逐されてしまった。このことを知った同校農業技術科の生徒らが六年前から在来種の繁殖に取り組み、今年一、五○○株が育ったことから、そのうち五百株を移植した。

 ムラサキは、根茎がムラサキ色で古くから染め物に使われて有名。移植された在来種のムラサキは、二十日過ぎから咲き始めるという。花は直径一センチほどで小さく、秋口までの長期に渡って可憐に咲く。


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ふるさと興しプロジェクト

永源寺で桑、養蚕復活

健康食品「ミドリン」
=成人病予防―共同ベンチャー=



▲桑の葉を粉末・錠剤にした「ミドリン」
◆東近江・東近江市◆

 古くから健康維持やせき止め効果があると言われる桑の葉。最近の研究により、デオキシノジリマイシン(DNJ)という特有の成分が見つかり、糖尿病の予防や血糖値の抑制、ダイエットに効果があることが分かった。そんな桑を栽培し、かつて盛んだった養蚕の復活でまち興しを図ろうと、東近江市永源寺高野町の農業生産法人「永源寺マルベリー」が、桑葉を粉末・錠剤にした自然食品「永源寺ミドリン」を完成させた。

 永源寺地区には、養蚕業の衰退によって放置されたままの桑畑が数多くあり、この遊休農地の利用が大きな課題になっている。そのような中、京都工芸繊維大学の研究によって、桑の葉に含まれるDNJが生活習慣病などに効果があることが分かり、平成十五年、旧永源寺町時代に町長の諮問機関として設置された「NPO法人町づくり審議委員会」が、ふるさと興しとして近代養蚕を提案。翌年四月、生産から商品化までのプロジェクトが始まり、農業生産法人(有)永源寺マルベリー(吉澤克美代表取締役)が誕生した。

 マルベリーでは、同大学研究チームと京都府立大学、府立医科大学、信州大学、関西医大病理研究室、京都市ベンチャービジネスクラブらとタイアップし、桑の研究・生産・ビジネス展開を行っており、地域住民の協力を得ながら、この二年間に二ヘクタール、約一万五千本の桑を植裁し、ついに「永源寺ミドリン」を完成させた。

 ミドリンは、農薬、化学肥料を使わずに育てた桑の葉を粉末にし、加工したもので、ブランド葉のハヤテサカリを使用している。

 DNJの効果について、共同研究する(株)シルク工芸の野村忠敬顧問薬学博士は「DNJは、体内に取り込んだ糖の分解を阻止する働きがあり、食後の過血糖を抑制します。また、血中の脂質増加も抑え、脂肪肝の改善や機能改善、糖尿病、ガン予防に役立ちます」と紹介し、成人病予防の健康食品として推奨した。

 さらに、カルシウム(牛乳の二十七倍)や鉄(小松菜の十五倍)、亜鉛(ホタテの六・五倍)などのミネラルや食物繊維、ビタミン、フラボノイドを豊富に含み、健康増進や低インシュリンダイエットも望めるという。

 現在、「ミドリン」は永源寺高野町の事務所販売のみだが、永源寺を代表する政所茶、永源寺こんにゃくと並ぶ特産品にしたい―と意気込み、全国販売を視野に販売ルートを開拓中。

 また、将来的には産学官との共同ベンチャーにより、養蚕事業にも取り組み、子どもたちの体験学習やシルク化粧品、医薬品製造を計画するほか、桑の実を使ったジャム、アイスクリームなどのアイデアも満載。賑わいのあるまちづくりへ、コミュニティビジネスの創出を目指している。

 価格は、百八十粒入り(約一カ月分)四千円、粉末は百五十グラム入り(同)四千円。問い合わせは、有限会社永源寺マルベリー(0748―27―0772)へ。

 


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効果的情報発信 官民一体で

「観光振興計画」まとまる

=近江八幡市 市長に提出=



▲川端市長に計画を手渡す木村委員長(左)
◆東近江・近江八幡市◆

 近江八幡市観光振興計画策定委員会の木村至宏委員長(成安造形大学長)は、市の中長期的な観光振興の指針となる計画をまとめ、川端五兵衞市長にこのほど提出した。

 同委員会は、観光振興関係団体や学識経験者など十四人の委員で構成。昨年八月に市長から委嘱され、三回の委員会で、重要伝統的建造物群保存地区の八幡豪商の町並や、全国第一号選定の重要文化的景観である水郷や八幡堀といった市内の観光資源を効果的に活用し、観光振興につなげるための計画づくりに向け、協議と検討を行ってきた。

 木村委員長は、「(近江八幡は)先人から贈られた歴史・文化・自然に恵まれたまちであることを市民が再認識し、これからどのように情報発信できるかが重要。市民と行政が一体となって取り組み、近江八幡らしさを表出されることを期待する」と述べた。

 


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