平成18年6月29日(木)第14451号

◆全県◆
カラスたちよ、“栗東の闇”を撃て!
新幹線栗東駅とRD問題はコインの裏表
=リアルタイム’06知事選(6)=

◆湖南・野洲市◆
野洲市の西河原宮ノ内遺跡から出土
7世紀後半の貴重な木簡130点
=湖上交通生かした国の生産・物流施設=


◆湖東・愛荘町◆
インター早期実現へ
政策調整室を新設
=愛荘町=


◆東近江・東近江市◆
参加グループ募集
東近江合唱祭
=ワークショップも=


◆東近江・東近江市◆
墨の濃淡で表現
「四季のしおり展」
=7月9日まで開催中=


カラスたちよ、“栗東の闇”を撃て!

新幹線栗東駅とRD問題はコインの裏表

《リアルタイム’06知事選(6)》

一歩リードの 国松候補
肉迫する 嘉田候補、善戦の 辻候補
最終決着は大票田の大津市へ
=7月2日投開票の知事選=


◆全県◆


新幹線栗東駅

 「栗東市の新幹線新駅の建設費二百四十億円のうち、県は百十七億円を負担する。さらに同市小野のRD産廃処分場の汚染物質を完全除去しようとすれば、百億から二百億円はかかる。これは県議会の自民党が認めない。新幹線新駅を成功させるためには、RD問題は有害物の一部除去と覆土で終わらせたい」と昨年、県幹部は本音を語っていた。新幹線新駅とRD問題は、実はコインの裏表なのだ。

●猪飼ファミリー企業

 故・猪飼峯隆前市長の甥(おい)であるRD社長の佐野正氏は、猪飼氏の所有地で昭和五十四年に廃棄物処理業を始め事業を急激に拡大していった。猪飼市長も新幹線新駅の誘致にまい進し、平成十四年にJR東海と県、栗東市などが基本協定を締結、新駅設置が正式に決定した。そして新幹線新駅の安全祈願祭(写真)が先月二十七日、同市下鈎(しもまがり)の建設予定地で行われ、建設工事が始まった。祈願祭には、新幹線新駅の建設工事を行う大成建設ーJR東海建設ー西松建設の共同企業体の顔もあった。知事選前の共同企業体の選定には、建設業界で憶測も飛んだ。

▲先月27日に栗東市下鈎の新幹線新駅予定地で行われた安全祈願祭でのくわ入れ
●JR東海はお殿さま?

 栗東市の山本一正・交通政策部長は「県民の血税を使って栗東新駅を建設するのだから、いくらJR東海でも、施工業者(共同企業体)を選定したプロセスを市に知らせる義務があるのに、それがない。これでは市議会に怒られる」と頭を抱えている。

 JR東海関西広報室の片山康一氏は「新幹線の工事は特殊であり、指名競争入札などは行っていない。これまでの実績、技術力などを総合的に当社が判断して決定した。詳細は、ご勘弁願いたい。業者を決定した時期も五月としか言えない」となぜか慎重な口ぶりだ。

 県鉄道プロジェクト推進室では「県は毎年度ごとに、JR東海と工事費の清算を行いチェックするため、JR東海が施工業者をどう選定しようと問題はない」と弁明するが、これでは県民の納得は得られそうにない。

RD問題

●「全面解決」は本当なの

 ついに恐れていたことがやってきた。RD産廃処分場で不法投棄のドラム缶などが大量に見つかった問題で、県から是正命令を受けていたRD社が破産したことがわかり、県は今月十九日、記者会見し、滋賀県が同社に代わって汚染土壌やドラム缶の撤去など「全面解決」に向けて乗り出すことを明らかにした。

 だが県は住民の指摘で見つかった百五個のドラム缶と汚染土壌の除去は行うとしたが、それ以外の汚染物の除去には触れなかった。つまり「全面解決」は「全面除去」でなく看板倒れの可能性が高いのだ。

▲RD産廃処分場の廃棄物に群がるカラスたち(平成10年に地元住民の青木安司氏が撮影)
●元従業員の証言の重み

 「埋めてはいけないものを焼却せずにそのまま埋めた。焼却した場合も、灰はそのまま埋めた。動物実験の死体、手術で切断した身体の一部、胎盤、内臓などもあった」「生きている奇形のネコやカラスを見た」(写真参照)。これは住民団体“産業廃棄物処理を考える会”が六年前に聞き取り調査した元従業員の証言の一部だが、先の県の姿勢にノーを突きつけるものだ。

 同市葉山に住む主婦の和久田竜子さんは「元RD従業員の証言では、処分場の他の数カ所でもドラム缶を埋めたとしており、県は処分場全体の有害物を除去すべきだ。そうでないと地下水を水道水源に使っている私たちの不安は解消されない。新幹線より県民の命の方が尊いはず」と訴える。

 ◇   ◇   ◇


 今回の知事選は、県が九千億円の借金を抱える中、新幹線新駅の是非が最大の争点になっている。現職の国松善次候補(68)は「推進」、京都精華大学教授の嘉田由紀子候補(56)は「凍結」、県労働組合総連合議長の辻義則候補(59)は「中止」をかかげて選挙戦を展開中だ。一歩リードの国松候補を嘉田候補が必死で追い上げ、それに辻候補が続いている。無党派層に火がつけば、国松、嘉田両候補の大接戦も。最終決着は、大票田の大津市の行方にかかっている。

 知事選の原点、栗東市の新駅建設予定地に立つと頭上をカラスの群れが通り過ぎていった。ふとRD処分場の奇形のカラスが脳裏をよぎった。「カラスたちよ、いまこそ栗東の闇を撃て!」と。【石川政実】 〈連載終わり〉


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野洲市の西河原宮ノ内遺跡から出土

7世紀後半の貴重な木簡130点

=湖上交通生かした国の生産・物流施設=



▲調査区全景
◆湖南・野洲市◆

(財)県文化財保護協会はこのほど、野洲市の西河原宮ノ内遺跡調査の結果を公表した。

 西河原宮ノ内遺跡は県教育委員会が調査主体、財団法人滋賀県文化財保護協会が調査機関となり、平成二年度から調査を行ってきた。今回、七世紀後半から八世紀にかけての建物や溝とともに、木簡が多数見つかった。

 西河原宮ノ内遺跡の周辺には、個々の調査面積が小さいことからどの様な施設が設けられていたのかは明らかではないが、七世紀後半から九世紀にかけて存続した官衙(役所)的な遺物のみられる西河原森ノ内遺跡や湯ノ部遺跡、西河原遺跡、光相寺遺跡などが位置している。これらは総称して「西河原遺跡群」と呼ばれている。

▲西河原宮ノ内遺跡の倉庫のイメージ
 これらの遺跡からは、百三十点あまりの木簡が出土している。中でも全国的にも数少ない七世紀後半のものを多く含んでいることから、注目を集めてきた。木簡の内容から、天武朝(六七二〜六八六)以降奈良時代にかけて港湾施設にほど近いという立地を生かして律令国家の公的施設が設けられ、湖上交通を活用した生産・物流機構が運営されていたことが明らかとなりつつある。

 同遺跡群は、六世紀代に大和政権によって設けられた近江統治の拠点である「葦浦屯倉(あしうらみやけ)」の機構を受け継ぎ、七世紀後半に成立し、八世紀中ごろから国庁や郡庁の機能が形成されるに伴って規模を縮小していったのではないかと考えられている。

 今年度の調査においては、七世紀後半から八世紀にかけての掘立柱建物二棟、溝四条を検出し、それらに伴って須恵器・土師器などの土器類と七点の木簡が出土している。


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インター早期実現へ

政策調整室を新設

=愛荘町=


◆湖東・愛荘町◆

 愛荘町は二十六日に発足した「愛荘町百人委員会」と新しい町の総合発展計画との連携を視野に七月一日、総務課政策調整係を政策調整室に格上げして新設する。

 当面は、町の最重要政策課題に位置づけている「湖東三山インターチェンジ」の設置促進をさらに強力に推進していくために、企業誘致活動や事業促進組織の運営に当たる。

 これを受けて二十六日付けで人事異動を発令し、室長に高橋正夫・秦荘サービス室長を起用した。異動内容は次の通り。

【主監級】▽政策調整室長・高橋正夫(秦荘サービス室長)▽住民福祉兼秦荘サービス室長・西川博司(住民福祉主監)

【課長補佐級】▽政策調整室長補佐・中村治史(総務課長補佐)

【係長級】▽政策調整室係長・川村節子(総務課政策調整係長)

【主査級】▽管理課主査・中村誠司(下水道課主査)


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参加グループ募集

東近江合唱祭

=ワークショップも=


◆東近江・東近江市◆

 東近江合唱連盟(今岡貞義理事長)は、十一月十二日に東近江市立八日市文化芸術会館で開催する「第十四回東近江合唱祭」への参加団体を七月末まで募集している。

 合唱祭は、第一部が参加合唱団による発表会、第二部ではコーラスワークショップ「第十回ふれあいの集い」への参加者らが清原浩斗氏の指揮で大規模な合唱を繰り広げる。第三部は大阪府立春日丘高校音学部合唱団による特別ステージを催す。

 コーラスワークショップ(全七回)は、来月から中野公民館で開かれ、混声合唱組曲「富山に伝わる三つの民謡」(越中おわら・こきりこ・むぎや)の指導を受ける。応募は今月末まで。詳しくは、立花さん(TEL24―0080)か池之内さん(TEL22―4674)へ。


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墨の濃淡で表現

「四季のしおり展」

=7月9日まで開催中=



▲墨の濃淡を巧みに使い分け自然を描いた紅谷さんの作品
◆東近江・東近江市◆

 わたしのアート展「四季のしおり(水墨、墨彩画)展」が、東近江市あかね文化ホール大ホール入口ショーケースで開かれている。開催期間は七月九日まで。

 このわたしのアート展は、地域住民が制作した作品を気軽に展示できるようにと、東近江市地域振興事業団が同ホール内に展示場を常設しているもの。

 今回の出展者は、水墨・墨彩画教室の講師を務めている紅谷和子さん=東近江市札の辻町在住=。京都日本画家協会会員でもある紅谷さんは、一枚の色紙に、墨の濃淡を巧みに使い分け身近な草花や風景を描く。絵画から感じられる四季の移り変わりは、見る人の心を自然と和ませる。

 ショーケースには、夏にぴったりの淡いブルーが印象的なアサガオやピンと跳ねそうな鮎、熟れた実の部分だけが色づけされているモモの木のほか、穂の垂れた稲、茅葺きの小屋、おだやかな小川の風景など計十九点が展示されている。

 また、毎月第一、三月曜日午前九時半から蒲生公民館で行われている「水墨・墨彩画教室」の参加者も募集している。四季折々の草花や風景を題材に、講師の紅谷さんが水墨画の描き方を初歩から教え、自由に描けるようになるまで丁寧に指導する。

 詳しくは、蒲生公民館(電話0748―55―0207)へ。


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