平成18年11月9日(木)第14564号

◆全県◆
深刻な看護師不足
自治労県本部らが嘉田知事に緊急要請
見直し迫られる 県の需給見通し
=長期化すれば 医療事故発生の懸念も=

◆大津・大津市◆
琵琶湖文化館
「雪景色の絵」
=展覧会を開催=


◆東近江・日野町◆
出会い・再会を楽しみに!
10日 「綿向山Day」
=登頂者には登山証明書交付=


◆東近江・近江八幡市◆
大津地裁法廷で模擬裁判
「無罪」か「有罪」か
=八幡中3年・裁判員制度学習=


◆東近江・近江八幡市◆
劇団風の子「ブレーメンの音楽隊」
近江八幡おやこ劇場
=12日はつらつ館で=


◆湖西・高島市◆
新旭町針江区に
農林水産大臣賞
=平成18年度『豊かなむらづくり』=


深刻な看護師不足

自治労県本部らが嘉田知事に緊急要請

見直し迫られる 県の需給見通し
=長期化すれば 医療事故発生の懸念も=


▲看護師の不足などで、2月から一部病棟を閉鎖した県立成人病センター
◆全県◆

 景気回復や国の医療制度改革などで、滋賀県では公立病院を中心に大量の医師不足、看護師不足が発生している。県立成人病センター(守山市)でも、看護師不足などで、この二月から一部病棟の閉鎖を余儀なくされている。そこで成人病センターをケース・スタディーにして、深刻な看護師不足の実態に迫ってみた。                      

【石川政実】


●診療報酬改定で一変

 県医務薬務課は、昨年末に第六次(平成十八年一月〜二十二年十二月)の県内の看護職員の需給見通しをまとめた。それによれば、昨年十二月時点の県内の常勤の看護師は一万二千百六十六人だったが、平成二十二年の需要予測では一万三千二百二十二人となっている。これに対し、二十二年の
供給見通しは一万三千三百五人で、ほぼ需給バランスがとれる見通しだった。

 ところが今年四月から診療報酬が改定され、手術などが必要な急性期の医療については、これまでの患者十人に看護師一人の比率「十対一」から、患者七人に看護師一人の「七対一」に看護サービスを向上した場合、高い診療報酬が支払われることになり、各病院間で看護師の争奪合戦が繰り広げられている。つまり県の需給見通しは、意味を失なったのだ。

●24時間院内保育へ

 例えば県立成人病センターでも、同様の問題に悩まされている。看護度の高い患者の増加や、リハビリテーションセンターのオープンなどによる
看護師の需要に採用者数が追いつかず、今年二月から西館病棟六階の四十
床を閉鎖している状態が続いているのだ。このため、成人病センターでは、入院患者に迷惑をかけないよう柔軟な病床運営に努めているという。また、看護師の離職率(昨年一〇・八%)の低減と子育て支援のために、先月十日から院内保育施設での二十四時間保育の試行に踏み切った。

 成人病センターでは「現在の四百七十四床を単純に『七対一』にしようとすれば、約七十人程度の増員が必要となる」と頭を抱えていた。急性期の医療を行っている公立病院は、どこも深刻である。

●自治労、「知事への手紙」

 県立病院と市立病院の医療スタッフを中心とする職場代表と自治労滋賀県本部、自治労県職は先月二十七日、県立の成人病センターや小児保健医療センター、県内の各市立病院などにおける深刻な看護師不足に対する早期対応を求める要請を行なった。

 具体的には<1>離転職を防止するため、医療職の賃金やその他の労働条件の抜本的改善<2>院内保育所の充実や産休・育休の代替職員の確保ーなど五項目を申し入れた。また厳しい職場の実態を訴えた県立三病院の看護師らの「知事への手紙」百三十八通も手渡された。県内でこのような看護師不足が長期化すれば、医療事故の発生も懸念されるだけに、県の抜本的な対応が求められている。


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▲寒華傲雪図(山本梅逸箏)
琵琶湖文化館

「雪景色の絵」

=展覧会を開催=


◆大津・大津市◆

 県立琵琶湖文化館(大津市)は十二月二十七日まで、テーマ展示「雪景色の絵」を開催している。

 日本の四季は、それぞれ独自の趣きと美しさを見せ、古くから日本画の題材として多く描かれてきた。その中でも雪を主題とする絵画は、日本人の美意識が最も表れたものといっても過言ではない。降り積もった雪景色の中にただよう静寂感と、水墨画的なモノトーンの色彩感が絵画の世界をつくりだしている。

 同展では、館蔵・寄託品の中から、近世絵画(日本画)による雪景色を主題にした江戸時代の作品を約三十点展示する。入館料は、大人三百円。高大生二百円。小中生百二十円。問い合わせは、同琵琶湖文化館(電話077ー522ー8179)まで。


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出会い・再会を楽しみに!

10日 「綿向山Day」

=登頂者には登山証明書交付=



▲綿向山を愛する会メンバー手作りのポスター
◆東近江・日野町◆

 見知らぬ人とのあいさつが心地よく、日常生活では味わえない達成感と感動に包まれる山登り―。山を愛する人たちが年に一度集い語らう「第十一回綿向山の日記念〜ふれあい綿向山Day〜」(ふれあい綿向山Day実行委員会主催)が、十日に日野町の綿向山一帯で開催される。

 鈴鹿山脈の代表格でもある綿向山は、古くから山岳信仰の対象として崇拝され、地域住民が町のシンボルとして愛してきた心のふるさと。平成八年、日野町が標高一千百十メートルにちなんで“十一月十日”を「綿向山の日」に制定した。

 毎年、十一月十日の記念日には、町民・行政が一体となってイベントを展開し、綿向山での再会・出会いを楽しみに集う登山家たちで賑わう。   当日のみ三合目のあざみ小舎前で、フルートとキーボードによる“こもれびコンサート”が繰り広げられ、金明水を使った金明コーヒーや特産品などを販売する特設バザーも行われる。

 午後一時までに登頂した人は、日野町発行の「登山証明書」を受け取ることができ、自然と展望の説明を聞きながら仲間と達成感を分かち合えば、心地よい疲労感が体を包む。

 中高年に人気の綿向山だが、天候が急変し冷え込みが厳しくなることも予想されるため、関係者らは十分な装備で参加するよう呼び掛けている。

 また、北畑口から西明寺口までシャトルバスが運行する。詳しくは、日野町役場商工観光課(0748―52―6562)へ。


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大津地裁法廷で模擬裁判

「無罪」か「有罪」か

=八幡中3年・裁判員制度学習=



▲弁護士による陳述書を読む指導(第2回出前講議)
◆東近江・近江八幡市◆

 近江八幡市立八幡中学校(市井町)で選択社会の授業を履修する三年生四十八人が、現職の裁判官、検察官、弁護士の指導を受け、実際の法廷を使って「裁判員模擬裁判」を行う特別授業に取り組んでいる。

 同校社会科の森田久也教諭は四年ほど前から、夏休みに希望生徒を募って裁判所や検察庁の見学、刑事裁判の傍聴を実施しており、今回、大津地方裁判所と大津地方裁判所から「法の日週間」(十月一―七日)の法教育の一環として出前講議と模擬裁判の依頼を受け、実現した。

 裁判所の見学や模擬裁判体験を行っている例はあるが、現職の裁判官らが学校に出向いて直接指導まで行うのは全国的にも珍しく、生徒たちは貴重な経験の機会を得た。

 特別授業は、大津地方裁判所の裁判官による講議で、裁判の仕組みや役割、平成二十一年五月までに実施されることが決まっている一般国民が刑事裁判などに参加する裁判員制度の目的や仕組みなどについて学習した第一回目の授業(十月十六日)を受けて、今月二十八日に大津地方裁判所大法廷で行われる模擬裁判に向け、検察官・裁判官・弁護人・裁判員・被告人・証人などの役に別れて、大津地方検察庁の検察官と弁護士らによる第二回目の授業が先月三十日に行われた。

 模擬裁判では放火事件を取り扱うことになっており、シナリオに沿って、検察官グループは被告人や証人の証言の矛盾、現場の状況や証拠品などから「被告人の有罪を勝ち取る」ための視点や追求方法を、一方、弁護人グループは裁判官や裁判員に「被告人の無罪を証明する」ための冒頭陳述のポイントなどを、裁判官のグループでは公正な裁判の進め方などについて、検察官や弁護士らから具体的な指導を受けた。

 模擬裁判の判決部分は白紙になっており、「有罪」か「無罪」は、それぞれの生徒たちの弁護、追求に委ねられる。AからDのグループごとに、裁判官役と裁判員役からどのような判決を下されるか、注目される。

 今回の授業では、裁判の仕組みや裁判員制度の学習にとどまらず、人の意見を聴いて、客観的かつ論理的な思考による洞察力や判断力、社会生活の中での規範意識などを養うことを、大きな目的としている。


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劇団風の子「ブレーメンの音楽隊」

近江八幡おやこ劇場

=12日はつらつ館で=



▲劇団風の子北海道の公演風景
◆東近江・近江八幡市◆

 親子で本物の舞台を鑑賞することを通じて、人と人とのつながりをめざしている近江八幡おやこ劇場は、劇団風の子北海道によるグリム童話の名作「ブレーメンの音楽隊」を、十二日午後八時から近江八幡市大森町の市民共生センターはつらつ館で上演する。

 今回の「ブレーメンの音楽隊」もちょっと変わった舞台で、積み木や流木を使った演出に、生の歌声と演奏が加わり、子どもたちの想像力をくすぐると、いつの間にかあの感動の名作の世界に引き込まれてしまう。

 参加料は、三歳以上の親子ペア券二千円(家族一人増えるごとに一千円増)、高校生以上のシングル券一千二百円。問い合せは、近江八幡おやこ劇場の川村陽子運営委員長(TEL090―8938―4501)まで。なお、会員も随時募集している。

 おやこ劇場は、テレビやビデオでは得られない感動を、選りすぐった舞台から感じてもらい、その感動を共有しあい、語り合うことから、感性豊かな健やかな青少年の育成と、親子や地域のコミュニケーションづくりにつなげる活動を続けている非営利団体で、県内七つのおやこ劇場が運動を展開している。

 


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新旭町針江区に

農林水産大臣賞

=平成18年度『豊かなむらづくり』=


◆湖西・高島市◆

 さきごろ、京都市のホテルで開かれた「平成十八年度豊かなむらづくり全国表彰事業」の近畿ブロック表彰式が行われ、高島市新旭町針江区に農林水産大臣賞が贈られた。

 この表彰は、農林水産省と(財)日本農林漁業振興会が共催し、昭和五十四年から実施しているもので、むらづくりの全国的な展開を助長し、もって地域ぐるみの連帯感の醸成およびコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業および農山漁村の健全な発展に資することが目的。

 大臣賞を贈られた針江区は、平成二年に環境にやさしい農業を実践する「針江げんき米栽培グループ」を結成。農薬の使用を除草剤一回だけに抑え、有機百%の肥料で栽培した環境こだわり米を大阪の生協へ出荷するとともに消費者と活発な交流を行ったり、平成十六年一月のNHKでの放映をきっかけに、地区外からの「川端」や里山の見学者に対応するために設立した「針江生水の郷委員会」というボランティア組織の活動が高く評価された。

 近畿ブロック審査委員会では、針江区を今年度の優良事例として推薦し、その後、五月二十二日の現地審査を経て、六月二十九日に開いた審査委員会で、受賞を決定した。

 


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