平成18年11月16日(木)第14570号

◆全県◆
日本でも咲かそうアウトサイダーアート
湖国とスイスで連携事業
アール・ブリュット・コレクション館長が来日
=18日、成安造形大でシンポ開催=

◆東近江・東近江市◆
手作りのメッセージ
ガリ版で年賀状
=八日市公民館が教室=


◆東近江・東近江市◆
優良PTA文部科学大臣表彰
蒲生西小学校PTAが受賞へ
地域で見守る体制!
=保護者へメール配信=


◆東近江・東近江市◆
愛のパトロールタスキなど
五峰興風会 東近江市に寄贈
能登川地区へ
=教育・福祉に100万円相当=


◆東近江・竜王町◆
地域ぐるみでサポート!
「勤労体験学習」
仕事がつなぐ人の輪
=竜王中2年生163人=


◆東近江・近江八幡市◆
育てたカブでスープ
シェフ直伝の味に
=島小6年 あすの子供祭りで=


日本でも咲かそうアウトサイダーアート

湖国とスイスで連携事業

アール・ブリュット・コレクション館長が来日
=18日、成安造形大でシンポ開催=



▲日本の作品を鑑賞するペリー館長(11日、湖南市のワークセンターバンバン)
◆全県◆

 障害者福祉のアトリエ活動を、芸術として正当に評価しようとする取り組みが、スイスと日本の国境を超えて動き出している。「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」(近江八幡)=注<1>=「アール・ブリュット・コレクション」(スイス・ローザンヌ市)=注<2>=が、今年度から実施する三カ年連携事業で、今月十日からアール・ブリュットのルシアン・ペリー館長が日本国内の障害者アートの調査・研究のため来日している。障害者の芸術活動が根づく欧米に比べて、アジアは評価の機会が少ない。今回のプロジェクトを契機に、日本だけでなくアジア諸国の障害者たちの創作活動に対しても、美術的関心の目が向けられることに期待が寄せられている。

 連携事業の発端は、「NO-MA」の運営母体である県社会福祉事業団の北岡賢剛理事が「障害者の創作活動の評価を、福祉だけでなく美術的観点で高めたい」と、スイスのルシアン・ペリー館長を今年一月に訪問したのがきっかけ。

 ペリー館長は、北岡氏から紹介された作品に感銘し、同コレクションにアジア作品が少ないこともあって、スイスでの日本作品展示に意欲を示した。

 三カ年事業は、ペリー館長による日本国内における調査・研究を経て、次の二カ年は、両国の作品を紹介する交流展が相互に開催される。開催地は十九年度「NO-MA」、二十年度「アール・ブリュット」となっている。

 初年度である今回、ペリー館長は十日から二十一日まで日本に滞在する。内容的には、湖南市を中心に国内の福祉施設で作品を鑑賞し、交流展の展示方針にあった作品を選ぶとともに、十七日に実行委員会顧問である嘉田由紀子滋賀県知事を訪問し、同日の山中康裕・京大名誉教授と記念鼎談、翌十八日午後二時半からは成安造形大学(大津市)で開催されるシンポジウムに出席する。

 「国内外におけるアウトサイダーアート作品の美術的価値について」をテーマに開催されるこのシンポジウムは、ペリー館長が記念講演したのち、同氏を交えて服部正氏(兵庫県立美術館学芸員)、はたよしこ氏(NO-MAアートディレクター)が意見交換する。参加無料。

 また、アール・ブリュット・コレクションに所蔵してあるポスターの展示が、十八日まで成安造形大、続いて十二月九〜二十七日に「NO-MA」で開催される。

 事業の問い合わせは、ボーダレス・アートギャラリーNO-MA(0748-36-5018)へ。

 注<1>=「ボーダレス・アートギャラリーNO-MA」は、障害のある人の作品だけでなく、健常者の作品も並列して見せることで、「障害者と健常者」「福祉とアート」「アートと地域社会」など様々な境界を超えることを目指す。

 注<2>=「アール・ブリュット・コレクション」は、障害をもつ人たちの芸術作品である“アウトサイダーアート作品”を専門的に保存・展示する世界最大規模の公立美術館。


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手作りのメッセージ

ガリ版で年賀状

=八日市公民館が教室=



▲ボランティア指導員の石原さんからガリ版を学ぶ参加者ら
◆東近江・東近江市◆

 パソコンソフトを使った年賀状づくりが主流になる中で、機械では出来ない手作りの味わい深い年賀メッセージを届けようと八日市公民館の「ガリ版で年賀状を作ろう」が十日、蒲生岡本町にあるガリ版伝承館で開かれた。

 参加者は、中高年の十二人。伝承館のボランティア指導員・石原誠治さん(81)から、同町でガリ版を発明した堀井新治郎親子の歴史やガリ版の種類、使い方などを学んだ後、各自が年賀状のイメージを作り、参考の図柄や文字を手本に原紙に刻み、一枚ずつの印刷に挑戦した。

 この日は、サンプルをつくる程度で終了したが、参加者らは図柄や文字の違いによって鑢(やすり)板の種類を使い分けたり、鉄筆を持ち替えたりする工夫によって見事な描画や文字のデザインが可能になるガリ版の楽しさと奥深さを知った。


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優良PTA文部科学大臣表彰

蒲生西小学校PTAが受賞へ

地域で見守る体制!
=保護者へメール配信=


◆東近江・東近江市◆

 蒲生西小学校PTA(奥田亜矢子会長)は、これまでの活動が高く評価され、十七日に東京都のホテルニューオータニで開かれる「社団法人日本PTA全国協議会年次表彰式」(社団法人日本PTA全国協議会主催)で“平成十八年度優良PTA文部科学大臣表彰”を受賞する。

●地域で見守る体制づくり

 都会・田舎に関係なく子どもたちが危険にさらされる時代、学校・地域の一体的な防犯活動が必要不可欠になっている。蒲生西小学校(田中淳一校長、全校児童五百五十七人)では、PTA会員が立ち上げた「防犯対策委員会」を中心に、下校時の防犯パトロールを実施している。

 保護者以外にも、地域のボランティアや高齢者が児童の下校時に合わせて学校まで迎えに来るなど、地域で子どもを見守る体制が整い、夏休み期間中もパトロールが行われた。

緊急時に保護者へメールで知らせる「安心ネット」
●素早い情報提供「安心ネット」導入

 今年十月から、新たに「安心ネット」(学校安全防犯情報配信システム)のテスト配信もスタート。

 この安心ネットは、身近な地域の不審者情報や緊急時の迎えの要請、災害時の連絡事項を、保護者があらかじめ登録した携帯電話またパソコンのメールアドレスに、PTA会長また学校長が万全のセキュリティーを誇るサムライン株式会社が開発したシステムを活用して一斉に配信するというもの。

 同小学校PTAで初となる女性会長の奥田会長が、子どもと接する機会の多い母親の視点から同システムの導入を提案し、すでに保護者約三百人が登録済み。
 「保護者は児童の安全に関して常に不安を抱えており、素早い情報提供を望んでいる。メールならば仕事中の人でも確認することができ、次の対応が考えられる」と、親子が安心できる環境整備に力を注ぐ。

●スクールサポーター
地域住民が学習支援


 また、田中校長は“開かれた学校 毎日が参観日”を提唱し、空き教室を活用して保護者が自由に集える部屋を設置、PTAと連携しながら地域住民に対して家庭内に通学児童がいなくても自分の特技や知識、時間を活用し、学校行事や授業支援を行うスクールサポーターへの登録を呼び掛けている。

スクールサポーターの指導を受けながらもちをついたり、石臼を回す子どもたち(11日、東近江市鈴町の蒲生西小学校で)
 現在、約六十人が登録しており、田植えの授業では地元のおじいちゃんやおばあちゃんが大活躍した。

 スクールサポーターでもある奥田会長は「ほとんど毎日学校に来ているような感じがする。子どもたちとも会話する機会が増え、スクールサポーターとして参加してくださる地元の高齢者と接点ができ、知恵も学べて、核家族化が進む中で保護者世代を含めた三世代交流に役立っている」と語る。

 今月十一日には、学校・PTAが協力して「収穫祭」を催し、三年生がスクールサポーターや防犯面で支える地域住民ら約百三十人を招待した。

 一年生はスタンプカード作り、二年生は飴細工、三年生はわら細工、四年生はかきもち作り、五年生は臼・杵を使ったもちつき、六年生は白玉だんご入りフルーツポンチ作りを担当し、子どもたちのやる気に負けじとPTAも豚汁を振る舞ったり、バルーンアートで来場者を楽しませた。

●PTA活動の原点は
子どもたちのために


 「子どもたちの笑顔が見たい」との共通の思いを胸に、毎月一回朝の十五分間、保護者らで組織する“おしゃべりぷーさん”が読み聞かせを行い、図書館の本の整理も買ってでる。

 今回の受賞について、奥田会長は「今年だけでなく、長年にわたる西小PTAの努力あってこその受賞である。保護者・地域住民ともに協力的でありがたい。どの取り組みも『子どもたちのために』が原点となっている」と語り、各団体の活動と力を結集して防犯対策委員会をボランティア組織化する計画も練っている。


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愛のパトロールタスキなど

五峰興風会 東近江市に寄贈

能登川地区へ
=教育・福祉に100万円相当=



▲中村市長に目録を手渡す田附理事長(左)
◆東近江・東近江市◆

 東近江市能登川地区で教育の振興、福祉の向上に関する事業の支援・助成に取り組んでいる財団法人五峰興風会(田附昂夫理事長)がこのほど、愛のパトロールに使用するタスキ等を市に寄贈した。

 寄贈を受けたのは、子どもたちの保護や健全育成を図る「愛のパトロール活動」に使用するタスキ二十五本(三万千五百相当)と、こども美術展での出展報償品約二百五十点(十二万円相当)をはじめ、高齢者福祉向上のための寝たきり老人友愛訪問慰問品約七十点(五十万円相当)、能登川地区四小学校への地域教育活動用品(四十万円相当)で、寄贈先は、市青少年育成市民会議能登川支部、市能登川地区教育振興会、市老人クラブ連合会能登川支部、市能登川地区地域教育協議会。

 目録を受けた中村功一市長は「意向を受け、各団体に感謝をこめて大切に使っていただくよう渡したい」と話した。

 五峰興風会

 能登川地区佐生町出身で、のちに湖東紡績(現在の日清紡)を築いた先代・田附政次郎(一八六三〜一九三三年)の遺志を継承し、一周忌に設立された財団法人。能登川地区を中心に住民の文化・教育に尽力し、自治の発展に関する事業を助成している。


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地域ぐるみでサポート!

「勤労体験学習」仕事がつなぐ人の輪

=竜王中2年生163人=



▲竜王町商工会加盟店を回って店主に取材する嶋田さんと澤井さん(竜王園芸・フローラ竜王で)
◆東近江・竜王町◆

 竜王町立竜王中学校(奥村和彦校長)の二年生百六十三人が、六日から十日までの五日間、身近な地域の事業所で「勤労体験学習」を行った。生徒らは、働くことの意義や喜び、厳しさを体感する一方、仕事を通して身近な地域のつながりを見つめ直し、ふるさとへの愛着を深めた。

 この勤労体験学習は「竜王中学校チャレンジウィーク事業」の一環で、竜王町教育委員会が事務局となって竜王町商工会や職種別事業所の代表者、同中学校で実行委員会を立ち上げ、事前学習の段階から地域ぐるみの支援体制を整えてきた。

 地域との連携を密にすることによって、生徒受け入れ登録事業所は昨年よりも多い七十五社にのぼり、求人票を校内に張り出して生徒の希望を募った上で、町内また近隣の近江八幡市にある五十三事業所に百六十三人を振り分けた。

 仕事内容は、工場でのプラスチック容器の組み立てや酒蔵の清掃、住宅の給排水配管工事の補助、野菜の収穫・販売、牛舎の掃除、福祉施設での介護補助、幼稚園での保育、商店でのレジ・接客、施設の整備、取材・番組制作など多岐にわたる。

▲店の人の指示を受け花を選ぶ生徒ら
 事前に業種の異なる人たちから話を聞き、働くイメージを膨らませた生徒たちだったが、竜王町商工会にやって来た嶋田有紗さん(13)と澤井恵莉佳さん(14)は「初めは商工会が何をしているところなのかわからなかった」と振り返る。

 金融機関やハローワーク、税務署、町内の工場などを巡り、パソコンを使った帳簿入力の練習や女性部が実践しているリサイクル商品づくりも体験し、二人は「商工会はいろいろな仕事をしている所で、町内のお店に役立っている」ことを知ったという。

 また、商工会加盟店を職員とともに回り、あらゆる業種の店主に経営方針や接客での心得、各店から見た景気の動向などを鋭く質問、「お客さんの要望に応えられる、まちの便利屋さんになりたい」と地域の発展を願う店主の心意気にも触れた。

 「学校へ行っている方が楽」と語る二人は、「あっという間に時間が過ぎた。商工会での体験で、仕事には一つ一つとても責任があって重要なことだと分かった」と大人たちが生きる世界を垣間見て、自らの夢や選択の幅を広げた。

 今後、同中学校では、生徒の体験をまとめた報告集を作成し、各事業所に配布する予定だという。

 


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育てたカブでスープ

シェフ直伝の味に

=島小6年 あすの子供祭りで=



▲シェフから手ほどきを受ける児童
◆東近江・近江八幡市◆

 近江八幡市立島小学校の六年生二十六人は、十七日に同校で開催する「子供祭り」で、ホテルのシェフ直伝の「近江カブラのポタージュスープ」を同校児童や地域の人たちに味わってもらう。

 近江カブラは、環境学習の一環として学校菜園で夏から有機栽培した。収穫したカブラで料理コンテストも実施して、たくさんのメニューを考えたが、カブラを生かしたおいしい料理を教えてもらおうと、ホテルニューオウミに指導をお願いしたところ、ホテル側でも「祭り成功に一肌脱ごう」と洋食調理長の南康成シェフはじめ三人を同校に派遣し、出張料理教室を九日に開いてくれた。

 同ホテルの「近江カブラのポタージュスープ」は、冬の一番人気、地元のカブラだけでつくるスペシャルメニュー。

 南シェフが一通りの調理手順をやって見せ、色、音、香など、五感を使って調理することなど、秘伝の技を確かめながら子どもたちもスープづくりに挑戦した。

 できあがったスープは一晩置くことでおいしくなるということで、前日ホテルで作った真っ白でカブの甘さが口の中に広がるスープをみんなで味見させてもらい、できたての自分達のスープと比べてみた。

 はたして子どもたちは、この味を再現することができるのか。祭り当日には、このスープと、カブラの肉じゃが風、千枚漬け、人参一〇〇%ジュース、五年生の栗ごはんとの定食で出される。

 


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