平成18年11月26日第14579号

◆大津・大津市◆
来年度からの交流展を控え
アウトサイダーアート紹介
=アール・ブリュットのペリー館長=

◆東近江・東近江市◆
西堀流の生き方
カレンダー2007作成
=探検の殿堂=


◆東近江・東近江市◆
永年勤続優良従業員表彰
23事業所から56人
=八日市商工=


◆東近江・東近江市◆
何でいまごろ?
=ヒマワリ次々開花=


◆東近江・東近江市◆
悩み抱える マンモス校
=サンデーフラッシュ=


◆東近江・竜王町◆
子どもたちが出すサイン
感じ取る学校・家庭に
不登校対処にマニュアルはない
=何よりも「見放さないこと!」=


来年度からの交流展を控え

アウトサイダーアート紹介

=アール・ブリュットのペリー館長=


◆大津・大津市◆

 障害をもつ人らが制作した芸術作品「アウトサイダーアート」を専門的に保存・展示する世界最大規模の公立美術館「アール・ブリュット・コレクション」(スイス)のルシアン・ペリー館長=写真=が、十八日に成安造形大学(大津市)で講演した。

 会場を訪れた参加者は、スライドに映し出された同館の収蔵作品を見ながら、ペリー館長の解説を熱心に聴いていた。

 同氏は、欧米と比べて、アウトサイダーアートへの関心が低い日本で、その美術的価値を知ってもらおうと、近江八幡市内の美術館「ボーダレス・アートギャラリーNO│MA」と来年から相互に交流展を開くため、視察とPRを兼ねて来日した。

 アウトサイダーアートの作り手は、精神病院の患者、孤独に生きる者、社会不適応者、受刑者、あらゆる種類のアウトサイダーと定義される。同氏は理解するためのキーワードを「沈黙・秘密・孤独」とし、作品は「心の空虚を埋めるため、空想の世界を象徴化したもの」と解説した。

 また、作家の特徴として「自分達の作品が社会で気に入れられるかどうか無関心」であり、「枠組みにはまることなく、制度の外で作られ、独創的で質の高いものができる」と評した。


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西堀流の生き方

カレンダー2007作成

=探検の殿堂=

▲製作されたカレンダー

◆東近江・東近江市◆

 西堀榮三郎記念探検の殿堂が、探求心とチャレンジ精神で困難に立ち向かった西堀氏の「心の持ちよう」を綴った来年のカレンダーを製作した。

 西堀栄三郎関係の書物の中から子どもたちに伝えていきたい西堀氏の「ことば」を集め、それにマッチしたイラストを同殿堂のボランティア指導者・福田淳史さん(大沢町・大学生)が添えたもので、ピンチをチャンスととらえる西堀流の粘り強い精神と明るく前向きな心の持ち方を子どもたちに学んでほしいという願いが込められている。

 A1の大きなサイズで一枚三百円で販売している。問い合わせは同探検の殿堂(0749-45-0011)へ。


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永年勤続優良従業員表彰

23事業所から56人

=八日市商工=


◆東近江・東近江市◆

 八日市商工会議所の平成十八年度永年勤続優良従業員表彰がこのほど、同会議所四階大ホールで行われ、管内二十三事業所から五十六人が表彰された。
 同一事業所に長年勤務し、成績の優秀な従業員(家族除く)の功績をたたえる賞で、中村功一市長や今宿市郎会頭が表彰。従業員の定着と資質向上、さらなる企業の発展と社会の繁栄に寄与する目的で毎年行われている。

 表彰区分は、三十年以上と二十年以上、十年以上に分けられ、三十年以上の勤続者には中村市長から表彰状が贈られた。受賞者は次のみなさん(敬称略、うち十九人は非掲載希望)。

 【市長会頭表彰―勤続三十年】北浦正美(松原鐵工所滋賀工場)・小杉年夫(同)・平木重太郎(大昭和紙工産業八日市工場)

 【会頭表彰―勤続二十年】浅野哲雄(大昭和紙工産業八日市工場)・大西はつえ(同)・冨田京子(同)・荒居絹子(ソロカップジャパン滋賀工場)・井口剛利(八日市自動車教習所)・高巣俊明(丸中製麺)・三上源治(山平)

 【会頭表彰―勤続十年】逢坂洋二(八身福祉会)・小島滋之(同)・渡辺陽子(同)・東道子(長澤税理士事務所)・田中むつみ(同)・西野弘展(同)・安藤一男(満田工業)・飛田恭宏(同)・森良弘(同)・市井伸和(ソロカップジャパン滋賀工場)・前田より子(同)・岡村佳次(二橋商店)・戸田和美(同)・川崎恵市(大昭和紙工産業八日市工場)・橋本孝幸(同)・原田明典(同)・上林崇弘(斉藤ポンプ工業)・菊井孝司(日研)・北川友香(丸中製麺)・伴和恵(同)・田嶋祥子(小林事務機)・田中祐之(あさひや)・徳田幸治(八日市井野工業所)・中根和平(東藤製箱所)・久田萬太郎(アポロ電工)・藤田治喜(斉藤防災)・鷲田正敏(藤田製作所)。


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何でいまごろ?

=ヒマワリ次々開花=

▲今堀町のコンビニ駐車場で咲いているヒマワリ

◆東近江・東近江市◆

 東近江市今堀町のコンビニ店駐車場の角にヒマワリの花がいくつも咲き誇り「もうじき師走というのにねぇ?」と来店客に話題を提供している。

 このヒマワリは、自生で夏に咲いた花の種が落ちこぼれて育ったもので、十一月に入って花房を膨らませて次々と咲いたという。

 さすがに夏と比べて花は小さいが長径十センチ余りあり、茎が二メートルの高さに育っているものもある。強い風当たりにも負けず毎年きれいな花を咲かすことから種をもらいに来る人もいる。


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悩み抱える マンモス校

=サンデーフラッシュ=


◆東近江・東近江市◆

 十一月九日、突如、今年四月から臨時講師として赴任し、四年四組を担任してい東近江市立八日市南小学校(植田健次校長、児童九百八十三人)の若き先生(25)が教壇を去った。千人近くの児童が通うマンモス校で、教育面でも、施設面でも、その悪さが目立ち、同市は二分割に乗り出している。だが、マンモス校も、そう棄てたものではない。勉強にしても、スポーツにしても、南小は地域のトップを走る。児童は生きる力を持ち、それに立ち向かう。マンモス校という負の課題を見極め、それを克服する先生の連携、学校と保護者との連携こそ、信頼を失いかけた児童を立ち直らせることができる。一人の先生の死を無駄にしないためにも、前後の経過をまとめてみた。

 訃報の翌十日に全校集会を開き、植田校長は、保護者参観の授業で道徳の問題を取り上げ「人には良いところがあり、良いところを伸ばしてほしい」と話していた先生をしのび、児童に「この思いを大切にしながら生きて行こう」と呼び掛けた。

 十二日の保護者会では、これまでの経過を説明するとともに 今後「命の大切さを学ぶことに重点を置く」と学校側の方針を示し、保護者には「このことを家庭で子供に伝えてほしい」と切望した。

 保護者からの質問「パワーハラスメント(上司からの抑圧)があったのではないか」に対し、他の先生が口を挟んだ時、児童は「怒られていると勘違いし、信頼感が失われていった」のではないかと、それに配慮がなかったことを否定しない。

 校長は改善の方向ヘ兆しがみえていただに「安心していた自分が悔やまれる」と反省する一方、保護者からの「学校任せではいけない。保護者にも責任がある。子供は家庭で育てていこう」との声に救われる場面もあったという。

 これまでの経過をたどってみると、赴任直後の六月までは(一人で頑張り)クラスの状況は良かったが、六月中旬になって「思い通りの授業が進められなくなった(子供が言うことを聞かない)」と、手のあいている先生が授業の補助に回った。

 夏休みを終え九月の運動会の時期には、四年全体が落着かなくなるが、これまで比較的ましだった四組に崩壊の兆しがみえ始め、十一月一日からフリー(担任外)の先生二人が授業に張り付くことになる。

 その直後の死に、植田校長は「こと半ばで無念だったろう、教師を天職とし、真面目で熱心すぎた。それだけに、教師として、やっていく自信を失ったのではないか」と心境を話し、悩みを見抜けなかったことに「(自分自身)怒りを感じる」「校長の管理不足と言われても致し方ない」と、家族の将来を気遣った。

 岡井真寿美教育長は、かけがえのない命をなくされた遺族に胸がつぶれる思いとした上で、クラスの子供たちの悲しみを考えると「本当に残念」とし、二度と起こらないよう「学校と連携を取りながら努力をしていきたい」と話す。

 このクラスでは、県から派遣のスクールカウンセラー(四人)が児童の相談に乗り、半数近くの先生も二十一日までにカウンセリングを終え、子供や教職員の心のケアに取り組んだ。年内は、先生二人体制で授業を行うが、現在では「教室内も安定し、落ち着いている」と言う。

記者の目

 今回のケースは、マンモス校が抱える悩みが表面化したものであろう。昭和三十九年に建てられた八日市南小学校は、施設面の狭さや老朽化が目立つ。急増する児童に先生不足が追い討ちを掛け、健やかに育てる環境未整備への警鐘であろう。幸いにして同市は、南小を二校に分ける事業にメドを付けた。


村田洵一

 


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子どもたちが出すサイン
感じ取る学校・家庭に

不登校対処にマニュアルはない

=何よりも「見放さないこと!」=


▲公立小・中学校・高校不登校児童生徒数


◆東近江・竜王町◆

 子どもが発するSOSを、大人がどれだけ感知できているのか―。いじめを苦にした自殺や不登校といった問題がクローズアップされるたび、大人たちが責任をなすり付け合う場面をよく目にする。しかし、責任追及だけでは問題解決の糸口は見えてこない。平成十年に非営利任意団体スペースWill(ウィル)を立ち上げ、教諭経験を生かしながら不登校生をサポートし続けている松浦弘美さん=竜王町岡屋=に、学校・家庭の現状を聞いた。            【櫻井順子】

◆サイン見逃さないで

 文部科学省の調べによると、国内小中学校の全児童生徒に占める不登校(三十日以上欠席)の比率は、平成三年度〇・四七%だったのが同十七年度には一・一三%となり、中学校のみだと二・七五%と際立って高い。

 県内では、平成十四年度の小学校〇・七六%、中学校三・三〇%に比べて、同十七年度は小学校〇・五四%、中学校三・一三%と減少傾向にある。

 一方、小学六年から中学一年への移行期に不登校が急増している。松浦さんは人間関係が変化する時期に登校したくないと訴える子が多く、周囲の環境を変えても不登校を繰り返す場合があるという。

 「子どもたちは不登校になるまでに必ずサインを出している」。教諭時代に不登校生と向き合った経験を活動原点とする松浦さんは、学習指導を行う傍ら、子どもたちと何気なく交わす世間話の中で気になった一言や行動を“つぶやきノート”に書き残している。

 サポートしている不登校の女子生徒が自ら学校へ登校したとき、つぶやきノートの一ページには「担任に電話するが『忙しかったのでかかわっていない』という情けない話でがっくり。生徒の心をつかんでいない」と記されていた。

▲つぶやきノートを見つめながら見放さないことを強調する松浦さん(竜王町岡屋にある松浦学習塾で)
◆学校・家庭の教育力

 学校と直接掛け合うことも多い松浦さんは、「学校へ連絡して対応を求めると、ほとんどが『その子一人ではない』と言って跳ね返される。担任は自分の指導力の無さと受け取ってしまい、一人で解決しようとして外へと伝わっていかない」と指摘し、ゆとり教育のひずみで仕事に追われる教諭にこそ職場内で相談し合える時間の必要性を説く。

 子どもが抱える悩みや不登校に至る背景は、学業不振や友人関係、部活動への不適応、家庭内不和など種々雑多。だからこそ「(対処方法に)マニュアルはない」と、くぎを刺す。それよりも授業を通して子どもたちの理解度・態度に目を向け、一人ひとりの変化に気付く教育の根本に立ち返るべきだと語る。

 最近、不登校の相談に訪れる親が、わが子の学校・家庭以外での心の居場所を求める傾向から、学習の遅れを取り戻すための指導を求める傾向にあるという。

 学校へ行けなくなった自分に劣等感・孤立感を抱き、不安で張り裂けそうになっている子どもたちは、後に「(親に相談しなかったのは)返ってくる答えが決まっているから」や「引きこもっているとき、学校行けという親は敵やった」と打ち明けた。

 まずは生活のリズムを崩さず、安住できる場を家庭内に確保するよう、松浦さんはアドバイスする。さらに「学校・家庭・地域が三位一体となって取り組まなければよくならない。NPOとも連携を密にし、誰もが提言でき、意見を吸い上げる教育現場にしなければ何も変わらない」と警鐘を鳴らす。

◆県・市教委の動き

 県教育委員会は、今年度から全中学校にスクールカウンセラーを配置し、県心の教育相談センターを中心に各市町教育委員会が設置する適応指導教室の充実や別室指導・個別支援の推進を図る。

 身近な地域では、東近江市教育委員会が、学校と同じように出席が認定される適応指導教室を、旧八日市市と旧蒲生町の二カ所に既存施設を活用して設置している。

 当初、行政間の合併により旧蒲生町の教室を統合する計画だったが、これまでの取り組み成果や身近な地域で支える体制の必要性を運営に携わる関係者が強く訴え、平成十九年度まで延期された。現在、人的経費や新年度予算も含めて協議中で、一本化する方針を軌道修正すべきかどうか検討が重ねられている。

記者の目

 人生の中で迷い立ち止まるのは、決して子どもだけではない。だからこそ、先を歩く大人が、子どもの選択肢を広げ、未来へとつながる道が一つではないことを示してやらなければならない。どんなときも寄り添い「見放さないこと」(松浦さん談)が、子どもたちの孤独な心を支え、再び歩き出す力を与えるのではないだろうか。

 


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