平成18年12月14日(木)第14594号

◆全県◆
北川第2ダム予算見積もりせず
嘉田知事の流域治水対策
芹谷ダム、一定有効性認める
=新幹線凍結の決断間近か=

◆東近江・東近江市◆
滋賀の明日を語り合う
〜自立して生きる仕組みづくり〜
循環・共生の大地に
=23日 愛東じゅぴあで開催=


◆東近江・東近江市◆
自然とふれ合える公園に
五個荘小6年生が
=ハナショウブを植樹=


◆東近江・日野町◆
実践的な人材育成へ
日野高ビジネス系3年生
約3カ月間の職場体験
=きょう最終日=


◆東近江・日野町◆
「冬空を2人で見よう」
“ルミネひばり野”誕生
=日野町上野田地区に=


◆東近江・近江八幡市◆
市政バトンタッチ
近江八幡市役所
冨士谷新市長晴れやかに初登庁
=川端前市長は岡田助役と勇退=


北川第2ダム予算見積もりせず

嘉田知事の流域治水対策

芹谷ダム、一定有効性認める
=新幹線凍結の決断間近か=


 嘉田由紀子知事は六日の定例県議会の答弁で、県営の芹谷ダム(多賀町)について「ダム以外の方策で同じ治水効果を確保するのは困難」としてダムが一定程度有効との認識を示したものの、ハザードマップなどソフト対策の重要性も強調した。国の内示が二十日に迫る中、知事答弁を振り返りながら、県の来年度予算編成の動きを追った。    

 【石川政実】


◆全県◆

 嘉田知事は知事選に向けたマニフェスト(選挙公約)の中で、県営ダムの芹谷ダム、北川第一ダム、北川第二ダム、国の直轄の大戸川ダム、丹生ダム、永源寺第二ダムの六つのダム計画について凍結・見直し方針を掲げていたが、今回、芹谷ダムについてダムが一定程度有効との判断を示したことで、自民党県議らは、安堵の表情だった。

 しかし嘉田知事は、九月県議会で県営ダムについて「方向性はできるだけ早い段階で結論を出したいが、これに並行して地域生活や防災上必要な道路工事および基礎調査などは進めたいと考えており、来年度の国への概算要求についても、今年度と同額程度を要求していく」と答弁しており、今回、芹谷ダムについてこの延長線で方向性を示したものといえる。

 すでに県土木交通部河港課、河川開発課はこの夏、国土交通省に、県営ダムに対し今年度程度の事業費を要望している。ちなみに今年度の同事業費は、芹谷ダムが三億八千万円(内訳=国の補助金五〇%、県負担五〇%)、北川第一ダムが九億一千七百万円(国五五%、県四五%)にのぼる。 さらに十一月十七日には、河港課、河川開発課は、総務部予算調整課に、芹谷ダムと北川第一ダムについて今年度並みの来年度予算見積書を提出した。

 一方、国直轄の丹生ダム、大戸川ダムについては、国交省がこの夏、財務省に丹生ダム六億六千万円、大戸川ダム五億円弱の概算要求を行なったため、県河港課、河川開発課は十一月十七日、今年度の県の負担分見当を来年度予算見積書として予算調整課に提出。なお永源寺第二ダムについては、係争中のため県農政水産部は予算要求をしていないという。

 県の来年度予算案は、来年一月の知事査定で最終的に決る仕組みになっている。ダムの方向性については、九月に県が設置した流域治水政策室で半年から一年をかけて協議するが、すでに県議の間では「これで六ダムのうち、北川第二ダムの凍結の可能性が高い。国直轄のダムでは、係争中の永源寺第二ダムも裁判結果で国が断念すれば、最低でも二ダムが早くも凍結になるのでは」との見方も。県政運営に自信を深める嘉田知事が、マニフェストの柱である新幹線問題についても、今月に開かれる新駅促進協議会正副会長で正式に“凍結”を提案する公算も出てきた。これに対抗して自民党も国会議員を中心に推進の折衷案を出す可能性があり、依然として予断を許さない情勢だ。


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滋賀の明日を語り合う

〜自立して生きる仕組みづくり〜

循環・共生の大地に
=23日 愛東じゅぴあで開催=


◆東近江・東近江市◆

 県内各地で、地域にあるものを生かしながら維持できる「新しい暮らし方」を探る活動が起きている。これは、わざわざ遠くから運ぶのではなく、地元にあるものをしっかり見つめ直し、無理なく暮らせる工夫として「循環・共生」を模索する動きで、東近江地域にスポットを当てた『東近江を循環・共生の大地に〜地域が自立して生きる仕組みづくり〜』が二十三日、東近江市妹町にある愛東福祉センターじゅぴあで開かれる。

 文部科学省社会教育活性化21世紀プランの委託事業で、主催は、人と自然を考える会、東近江市立図書館。また、NPO法人蒲生野考現倶楽部、NPO法人愛のまちエコ倶楽部、同市生活環境課が協力する。開催時間は午後一時半〜四時半。

 内容を紹介すると、第一部は、前滋賀大学長・宮本憲一さんによる基調講演「循環・共生の大地にむけて」。第二部は、事例報告として、県立大学環境科学部講師・野間直彦さんによる「獣害をふせぎエネルギーをうみ、牛が育ち景観がよくなる新しい里山の利用」が行われるほか、池田牧場取締役・池田喜久子さんの「地産地消の取り組み」、あいとうエコプラザ菜の花館・野村正次さんの「菜の花プロジェクトと木質ガス化発電」が開かれる。

 さらに、第三部の座談会では、嘉田由紀子県知事と藤井絢子県環境生協理事長を招いた「滋賀県の明日の姿を模索する」が開かれる。

 入場無料。定員百五十人。申し込みと問い合わせは、市立八日市図書館(0748―24―1515、FAX24―1323)へ。なお、開会前に、先着百人限りで山の恵み「鹿肉」を使った新メニューの試食ができる。


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自然とふれ合える公園に

五個荘小6年生が

=ハナショウブを植樹=


▲五個荘中央公園のビオトープに水生植物を植える児童たち
◆東近江・東近江市◆

 東近江市立五個荘小学校の六年生児童百三十人がこのほど、環境学習の一環として、増設工事が進む五個荘中央公園のビオトープへ水生植物のハナショウブ三百九十株を植樹した。

 異常気象の発生など、環境破壊による悪影響が地球規模でおよぶなか、「環境」を身近な問題として捉え、幼いころから自然を愛する心、触れ合える場を育てようと、旧五個荘町で同公園を増設する南側エリアに「ビオトープ」を計画し、平成十六年度から、水と緑に囲まれた公園整備を実施している。

 同公園は、第一期工事として平成八年度に北側エリアが完成し、わんぱく広場や芝生広場、鯉が泳ぐ水路、アスレチックなどが広がり、お弁当を広げる光景など、多い日には一日約四百人が利用している。

 今回、工事が進む南側エリアには、少しでも未来に自然環境を残そうと、自然や環境にやさしい材料(リサイクル資材等)を取り入れ、県産の間伐材を使用した木製バーゴラ(休憩場所)や、木くずを圧縮した木製ベンチ、風と太陽光を利用した園路灯が設置される。

 児童たちがハナショウブを植えたビオトープは、水生昆虫や植物、野鳥など水辺の生き物のすみかとなり、地域の生態を守るため近くの農薬用水から水路が引かれる予定で、完成は来年三月ごろ。

 また、公園周辺には桜の木を植樹し、近い将来、大同川沿いに桜のトンネルが続く。

 肌寒い中、ていねいに植樹していた児童たちは「たくさんの生き物がいる公園になればうれしい」と、水や緑豊かな姿を描いていた。


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実践的な人材育成へ

日野高ビジネス系3年生

約3カ月間の職場体験
=きょう最終日=



▲必佐小学校で子どもたちに囲まれる和久井さん
◆東近江・日野町◆

 社会へと羽ばたく準備期間―。県立日野高等学校(門坂剛校長)は、地元企業や公共機関、学校、幼稚園、保育園などの協力を得て、総合学科ビジネス系列の三年生五十三人を対象に「職場体験実習」を行っている。

 実習期間は、九月二十一日から十二月十四日までで、毎週木曜日午前十時十五分から午後三時二十分までの五時間連続、約三カ月という長期間実習は全国的にも珍しい。

 同校は、平成十六年度に「総合学科」へと学科改編し、ビジネス・マルチメディア・福祉健康・総合教養の四系列を設け、地域の教育資源を生かした“地域密着型の総合学科”を目指している。

▲近江日野郵便局で仕分け作業に励む北浦さんと外池さん
 特にビジネス系列では、実社会で実践的な知識や技術・技能に触れ、自分自身の職業適性や将来設計を見つめ、さらに社会人としての礼儀やマナー、コミュニケーション能力の向上を目的に、同町内企業・学校など二十三カ所の全面支援を得て、今年度から職場体験実習を始めた。

 就職また進学とそれぞれが歩む道を決め、次のステップに向けて準備期間中の生徒たち―。必佐小学校で子どもたちに大人気の和久井涼太さんは、「今まで教えてもらう側だったので、先生から注意されることなどうるさいなと思っていたが、生徒のことを思って言ってくれていたんだと実習を通して改めて感じた」と語り、いろいろなタイプの子どもと接する中で自然と心の距離の縮め方を体得したという。

▲初の職場体験実習を記事にまとめる岡本さん
 「とてもまじめで、基本のあいさつがしっかりできる」と、郵便局員が評価する北浦麻由佳さんと外池健太郎さん。北浦さんは「一時間ごとに休み時間がある学校と違って、連続して仕事をすることに慣れるのが大変だった」と振り返り、周囲の人との接し方を就職先で役立てたいと話していた。

 また、外池さんは、窓口業務を経験したことで仕事に対する責任感が芽生え「誰かから聞いた情報ではなく、自分で見て聞いてやったからこそ得られる情報に新しい感覚を覚えた」と、自らの勤労観を広げた。

 生徒たちが挑んだ初の試みを多くの人に知ってもらいたいと、日野町役場で広報の仕事を学んだ岡本結加さんは、来年二月号の広報に日野高校の職場体験実習に関する記事を掲載するため、パソコンと向き合っていた。

 今後、生徒たちは実習体験をレポートにまとめ、体験発表を行う予定。


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「冬空を2人で見よう」

“ルミネひばり野”誕生

=日野町上野田地区に=



▲白や青、オレンジ色に輝くイルミネーションを見上げる地域住民ら(日野町上野田にあるひばり野公園で)
◆東近江・日野町◆

 「親子また夫婦、恋人同士が、二人で語り合える場を提供したい」と、日野町上野田地区の有志五人が、ひばり野公園の松や桜の木に電飾を施し、五日に“ルミネひばり野”の「点灯式」を行った。

 蒲生氏郷公の銅像があるひばり野公園には、樹齢百五十年の松や春になると公園を薄ピンク色に染める桜の木が植栽されている。公園管理は、同地区(石井孝三区長)とひばり野保存会(久保田幸三郎会長)が担当しており、今年、松くい虫の被害が出たため数本伐採し、松の木五本を植えたという。

 新たな松の木のお披露目も兼ね、同地区の名坂昇さんを中心に有志が集まり、まちづくりの一環また団塊の世代が元気を出そうと、イルミネーション点灯を計画し、同地区自治会とひばり野保存会が場所の提供に協力。

 国道307号線に面した公園内の松と桜の木を、三百五十球の電球で飾り付けた。辺りが暗くなった午後五時からの点灯式には、地元住民約二十人が駆け付け、点灯と同時にノンアルコールシャンパンの栓を抜き、満点の星空のように輝くイルミネーションに酔いしれた。

 中野農副代表は「『冬空を二人で見よう』というのがコンセプトで、このイルミネーションを見ながら、散歩途中の夫婦や親子、また恋人同士が立ち寄り、ゆっくりと語り合える場にしたかった。まだまだ場所が余っているので、自由な発想で飾り付けして盛り上げてほしい」と語り、石井区長も「地区以外の人の目も楽しませることができる」と新たな試みを歓迎した。

 絶景ポイントは、少し高台になっている樹齢百五十年の松の木の根元付近で、イルミネーション全体が見下ろせて美しい。公園内にはベンチも設置されており、心行くまで楽しめる。

 点灯時間は、日没から午後九時頃までで、来年一月下旬まで行われる予定。

 


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市政バトンタッチ

近江八幡市役所
冨士谷新市長晴れやかに初登庁
=川端前市長は岡田助役と勇退=



▲初登庁する冨士谷市長
◆東近江・近江八幡市◆

 先の近江八幡市長選挙で初当選を果たした冨士谷英正新市長が十三日、市役所に初登庁した。
 午前八時二十分、市役所玄関前で公用車から降りた冨士谷新市長は、市職員や市議らの拍手での出迎えを受け、歓迎セレモニーで女性職員から贈呈の花束を受け取ると、「身の引き締まる思い。みなさんの智恵をいただき、市民の付託にこたえたい」とあいさつし、晴れ晴れとした表情で市役所への第一歩を踏み入れた。

 この後、市文化会館小ホールで行われた就任式では、「近江八幡丸の船頭になりました。間違いのない航路を進ませていただきたい。元気のあるまちへ市議・職員のみなさんの英知を結集して取り組みたい」と訓示し、冨士谷新市政のスタートを切った。

 一方、前日の十二日には、任期満了を迎えた川端五兵衞前市長と、任期を残して共に退任する岡田三正前助役が、市文化会館小ホールで開かれた退任式で最後のあいさつを行い、市職員や市議らの拍手に見送られて市役所を後にした。

▲職員に見送られ市役所を後にする川端前市長と岡田前助役
 川端氏は、平成十年十二月十三日に市長に就任、二期八年間市政を担った。「素人の私にとって、議会の答弁書が市政の勉強材料・世の中の動きの指標になった」と振り返り、「父から『いざとなった時にがんばればいい』と言われたことを守り今日まできた」、「市行政は末端行政ではなく先端行政」「先人から受け継いできた社会の先導的な役割担うためのザ・ファースト」の大切さを改めて強調し、「新しい市長を先頭に、ここに近江八幡ありと言われるまちに」との期待を込めて、「八年間お世話になりました」と感謝の意を示した。

 岡田氏は、昭和三十五年四月に市に奉職、十三の部局で職務し、平成七年五月二十日には助役就任し、四十六年九か月にわたって市の発展に尽くしてきた。「みなさんに支えられ、職責を全うすることができました」と感謝し、「人間万事塞翁(さいおう)が馬、一休和尚の『だいじょうぶ、なんとかなる』を人生訓に、時がくれば、対応をまちがえなければ解決すると、事にあたってきた」と振り返って、「様々な試練にもみんなが智恵を出し合って、今何ができるかを常に考えながら、心豊かな人間づくりに取り組んでいただきたい」と願いを込めた。

 


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